コロナワクチン4回目接種を終え、土日に執筆できず、初めて週一更新を破った伊勢村です。
冬が一足先に来たと思ったら、急に秋らしくなってきた今日この頃、いかがお過ごしですか?
僕は遊戯王OCGをはじめようとしています。
デッキは組んだので弟にルールを教えてもらおうと思います。
「それではギルド会議を始めます」
モモンガの声に、久しく円卓に集ったヘロヘロ、アスナ、ベリアルがうなづく。怪我の治療こそ済んだが未だ目を覚まさないたっち・みー、ウルベルト・アレイン・オードル、ぶくぶく茶釜、ペロロンチーノ、そして彼らの経過観察の指揮を買って出たやまいこ以外の今いる全員が集っている。
「まず必要なのは現状の確認と、その後の方針決定ですね」
「そうですねー。果たしてここはゲームなのか、そうじゃないのか。
仮にゲームじゃないとして、元に戻れるのか。
まあ、戻りたいかと言われると俺は微妙ですけど」
「私も似たようなもんですね。明美ちゃんをはじめとしたやまいこさんのご家族は心配ですけど、逆に言えばそれだけですし」
ヘロヘロは労働環境と、肉体の健康状態から、アスナはリアルでかなり嫌な思いをしているという理由で、乗り気ではないようだ。
(俺も元に戻れたところで、多分肉体は死んじまってるし、ウルベルトさんたちも多分同じだよな)
ベリアルもだ。戻ったところで即座にお陀仏な可能性が高い以上、戻りたくても、躊躇してしまう。
「まあ、戻れる戻れないは後で考えるとして、問題はNPCたちじゃないですか?」
「問題?もしかしてメイドたちが何か失礼を?」
「いや、そういうことじゃないんですよ、ヘロヘロさん」
むしろ、従者としてしっかりしすぎててこっちが急に偉くなったと錯覚するぐらいです。
と、いうとヘロヘロは嬉しそうに体を震わせた。
「……メイドたちはみんなレベル1ですしいいんですよ。
問題はプレイヤー級の戦闘能力を持っているのはシャルティアたちや、俺のパンドラや、ベリアルさんとこのF・Kみたいにかなり頭がいい設定を与えられた子たちです」
「それはパンドラが設定どおりにハイテンションでモモンガさんが恥ずかしいってはなしじゃないんですか?」
「あ、アスナさん!?いや!そんな訳……なくはないですけど、あの子らが俺らが本当はただの社会の歯車だって気づいて失望された場合、俺たちにどういう反応をするかという話で……」
「まあ確かにもし仮にモモンガさんとシャルティアがガチのPvNやったらかなり不利ですし、その心配はわかりますけど、多分そんなに問題ないと思いますよ?そもそも謀反する気があるなら俺やたっちさんたちの止血なんてしないでしょうし」
「俺らあの子らの前でロープレしてないときのほうが多かったし、向こうから思い切り従者ムーブしてきた時だけ、ロープレ対応するだけでいいんじゃないですか?」
「……」
どこか楽観的なヘロヘロ、ベリアルに、モモンガは普通の骸骨ならただ空洞が存在している場所に、眼球代わりに浮かんでいる赤い光を変形させてジト目を造った。器用なオーバーロードである。
そんな彼に、不意にどこからか強い視線を感じる時に似た感覚を覚えた。
『モモンガ様、失礼いたします』
「!? 誰だ?」
『プレイアデスが一人、ナーベラル・ガンマです。
「ナーベラルか。どうした?何かあったか?」
『モモンガ様が定めた時間がそろそろ迫ろうとしています。
どちらまで報告に向かえばよろしいでしょうか?』
「そうだな。第六階層の円形闘技場までセバスと……ダークネスヒールズの副リーダーはカルミラだったな?2人を寄越してくれ。
残りの者は自分たちの調査結果を両名に報告し、持ち場に戻る様に」
『承知いたしました』
ふぅ、とモモンガは一息つくと、今度は自分がアルベドに
『!? モモンガ様、いかがいたしましたか?』
「アルベドか?」
『はっ!』
「至急、第六階層の円形闘技場にガルガンチュアとヴィクティムを除いた各階層守護者を集めてくれ」
『かしこまりました!』
「モモンガさん、何かあったんですか?
確かナーベラルって、弐式炎雷さんとこの子ですよね?」
「ええ。私のソリュシャンと同じプレアデス……ああ!
そう言えば、ナザリックの周囲の捜索に出してましたね」
「ええ。どうやら戻ってきたようなので、セバスとカルミラを第六階層に来るようにしてもらいました。
各階層守護者もです。そこで報告会をして、今後の方針はそこから決めましょう」
一同頷き合うと、装備したギルドメンバーの証、リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンの能力を使った。
ナザリック地下大墳墓の外ではただの高い指輪だが、ギルド内では、一切の魔法を使わず、無制限転移が可能になるアイテムである。
一同は、円卓の間から一瞬で石造りの廊下に出た。
「お!、カーソルとかないだけで、転移の仕方とかは『
「ベリアルさんも問題なく使えてましたし、魔法は多分そのままですかね」
「それももう少し検証が必要でしょうけどね。
なんせ俺たち全員レベル100ですし」
「ドリームビルドとは言え、使えるスキルも魔法も膨大ですからね」
なんて話しながら歩いていると、開けた場所、円形闘技場の中央部分に出た。
「確かここは茶釜さんとこのエルフ姉弟が配置されてたはずですよね」
「ええ。そのは……」
ずです。と、続けようとしたモモンガが固まった。
ゲートでも使ったのか、もう既にそこにアルベドを始めとしたガルガンチュア、ヴィクティム以外の各階層守護者が集っていた。
流石にセバスとカルミラはまだの様だが、ついさっきメッセージを飛ばしたにしては早すぎやしないだろうか?
「「「「「「「「おかえりなさいませ!モモンガ様、アスナ様、ヘロヘロ様、ベリアル様!」」」」」」」」
そんな時間など全くなかったはずなのに、示し合わせたように守護者たちは一斉に首を垂れ、万感の思いを込めた声で、モモンガを、そして今まで長らく『
「あ、ありがとうございます。
ず、随分早いですね、君たち」
「当然ですヘロヘロ様!我らナザリックの下僕にとって至高の御方々は絶対なる支配者!たとえ悠久の時を隔てようと、我らの忠誠心は不変でございます!故に礼など勿体無いです!」
「は、はぁ…そうですか。それは……凄い」
「それでは、皆、御方々に忠誠の儀を!」
驚き固まるヘロヘロをよそに、アルベドが号令をかける。
集まった守護者たちが一斉に居住いを正した。
「第一階層守護者、キャスバル・レム・ダイクン。御方々の前に」
赤いネオナチの軍服に、ヘッドギアと兜で顔の上半分を完全に隠した若い男が前に出て膝をつく。
パワードスーツの操縦に長けるという設定で造った唯一100レベルでない階層守護者、キャスバルである。
「第二階層守護者、シャルティア・ブラッドフォールン。御方々の前に」
身に纏った黒いドレスの端を摘まみ上げ、優美に頭を下げた銀髪に病的なほど白い肌、紅い瞳の14、5歳ぐらいの少女……に見える吸血鬼、シャルティア。
「第三階層守護者にしてダークネスファイブ筆頭、F・K。御方々の前に」
胸に手を当て、上下黒のレザー調の衣装に身を纏った偉丈夫が膝をつく。
ベリアル直属の配下のまとめ役にして、彼が最も最初に造ったNPCである、改造人間、F・Kである。
「第五階層守護者、コキュートス。御方々ノ前二」」
ガチガチと硬質な顎を鳴らし、口からは冷気を吐きながら金属音を無理やり声にしたような声の持ち主は、階層守護者の中で、唯一完全に人外の姿がデフォの
「第六階層守護者、アウラ・ベラ・フィオーラ」
「お、同じく第六階層守護者、マーレ・ベロ・フィオーレ」
「「御方々の前に」」
そう言って同時に膝をついたのは、金髪にオッドアイの
「第七階層守護者、デミウルゴス。御方々の前に」
一件やり手のビジネスマンに見えなくもない暖色系のスーツに身を包んだ偉丈夫は、宝石の目を持つ悪魔、デミウルゴス。ナザリック地下大墳墓の防衛責任者で、パンドラズアクター、そして
「守護者統括、アルベド。御方々の前に」
このアルベドに並んで頭がいいとされるNPCだ。
そんなアルベドだが、『ちなみにビッチである』の設定が嘘かの様に、真面目極まる表情で続ける。
「第四階層守護者ガルガンチュア及び第八階層守護者ヴィクティムを除いた各階層守護者、御方々の前に平伏し奉る。
我等の忠義全てを、御方々に捧げることを、誓います」
「「「「「「「誓います!」」」」」」」
4人とも、全く動くことが出来なかった。
ちらりと横目でアスナを見れば、なんとかポーカーフェイスを作っているのが精いっぱいの様だ。
(おいおいおいおいマジで言ってるのか?)
(忠誠を誓う?現実じゃあブラック企業に馬車馬のようにこき使われるだけの私に?)
(前にタブラさんと見た映画で似たようなシーンがあった気がする……確か、カルト宗教の集会のシーン……)
(ま、まずい。こ、この忠誠が失望に切り替わったら……)
大変なことじゃすまない。
モモンガたちは、最も身近になるであろうすべてに対し、危機感を覚えた。
NPC紹介その2
名前 F・K
レベル 100(種族レベル65+職業レベル35)
役職 ベリアル直属部隊ダークネスファイブ筆頭
住居 第三階層の指令室
属性 邪悪(カルマ値:-450)
二つ名 地獄のストルム
創造主 ウルトラマンベリアル
備考 ストイルム星人伏井出ケイを模した姿をしている