そのため、11月13日0時の投稿はありません、申し訳ございません。
すごいな……はじめの医者の話じゃもっとかかると思ってたんだが。
ゆっくりと曲げた膝にはうっすらとした違和感はあれど、痛みはほぼなく、スムーズ曲げきることができた。
……すぐに走れる、とはいかないだろうが。
「衰えた筋力はすぐに治るとは思います、ですがくれぐれも無理はしないようにお願いしますね」
看護師に釘を刺された。
まぁ立てるようになったばっかりだし、リハビリとしてはむしろこれからだろうしな、少し舞い上がりすぎたか。
椅子に座り直してゆっくりと体を動かす。
当たり前だった動かすっていうのがここまでありがたいとはな。
……ちょっと強めに動かしても大丈夫か?
「腕の方はほぼ治ってはいますが、強い衝撃があればまたなってしまう可能性もあります、今しばらくは安静で!絶対ですからね」
「わ、わかり……ました」
思わず敬語になっちまった、よく見てるもんだな。
退屈だが完治までは耐えるしかないか。
……
後もう一周ぐらいしておくか?
歩くだけなら……いや、無理かどうかはさておき、病院側が指定した数だけにしておくか。
「いいですね、経過も順調です、これなら退院も可能でしょうし、検査の方でも異常はなさそうなので、復帰するならトレーニングもすぐに可能にはなると思います」
「ありがとう……ございます」
「こちらの方でできる退院の手続きは済ませておきますので、戸崎さんと確認しておいてくださいね」
病室にはすでにトレーナーが待っていた。
持っている紙はおそらく退院とかそういう関係のやつだろうな。
「足は大丈夫か?」
「歩いてるだけだからな、問題ない……退院の手続き、任せてもいいか?」
「わかったよ、戻ってきた後用のトレーニングは?」
「……任せる」
任せっきりだが、俺以上に俺の体のこともわかってるだろうしな、医者から情報ももらってそうだし。
「怪我しないようにしっかり絞って、復帰してもらうよ……ただ焦るのは無しだからね」
「二度と転んだりしねぇよ、安心しろ」
……
手続きは実にあっさりと終わった。
対して期間を空けずに退院して、またトレセン学園に帰ってきた。
「やっぱりここはいいな、病院だとやることがなくて退屈だったんだ」
「問題起こしたりはしないでね?」
「わかってるよ」
「あら、やっと帰ってきたのね」
ルインローズ……いや、見違えるようだな?
俺がトレーニングできなくて衰えてるのもあるが、明らかに強くなっている。
「マインショックにも声かけてあげなさいよ、近々退院することだけは知ってるけどいつなのかわかんなくてすごいソワソワしてるから」
「ブラックアウトさん!!!」
わざわざ見に来たのか?
いや多分ルインローズが追っかけられたな。
「……でかい声出すなよ、びっくりするだろ」
「す、すいません……足はもう大丈夫なんですか?」
「とりあえずはな、しっかり戻ってきてやったから、次のレース……まだ先だが覚悟しておけよ」
「……はいっ!」
……
「結局ブラックアウトには何も言わなかったんだな」
「……僕はトレーナーとしては失格ですかね」
「いや?どうだろうな、担当にやめてほしくないと思うのは今まで一緒に走ってきたからこそだろうしな」
フォローされても、正解はなんなのかわからなくなる。
僕の行動は本当に良かったことなのだろうか。
「馬鹿野郎、くよくよすんなって言ってるだろ……ブラックアウトは多分気にしちゃいねぇよ、決心してるって感じはしたけどな」
「ブラックアウトに……あったんですか」
「走るのをやめた方がいいって忠告をした、あいつは今から苦しい思いをするだろうな……それを支えてやれ」
本当にこの人にはかなわないな。
「……感謝なんかするんじゃねぇぞ、俺がやったのは実質妨害だからな」
「全力で……ブラックアウトを支えます、ブラックアウトとルインローズで、マインショックに勝って、俺の答えを出します」
「あぁ、待ってるぞ」