ブラックアウト【完結】   作:一口さん

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静けさ

 決戦前夜、ってのはこういう感じだろうな。

 やれることはやったつもりだが、満足かといわれれば答えはノーだ。

 できることならまだトレーニングしていたいぐらいには。

 ルインローズと戦った。

 並ぶところまではなんとか行けたが詰め切れずに逃げ切られてしまった。

 マインショックと戦った。

 作戦はうまくいったのに力で覆された。

 黒星二回、もう終わろうと思っているのにまだ走りたいとも願ってしまう。

 まぁ、どうあがいても次が最後なんだ、深く考えない方がいいかもな。

 

「まだ開催までは少しある、しっかりと詰め切れるところは詰め切らないとな」

 

 できることを全力でやる。

 それで勝っても負けても終わりだ。

 

 ……

 

「何かあった?」

 

「後一レースなんだと思うと少しな」

 

「……そうだね」

 

 物悲しそうな表情だったが、まだ走り続ければいい、とはいえなかった。

 ……多分自分の足がもうダメなことは本人が一番わかっているのだろう。

 

「さぁ、ラストにかけてもっと力いれないとな」

 

「……あぁ、足の負担にだけ気をつけてね」

 

 ブラックアウトはこれからどうする気なんだろうか。

 走るのをやめるとはいえそのままここに残る可能性もあるわけだし。

 ……いや、走りたいと願っているなら走れないことが辛く感じている可能性はある、可能性でいえばここに残るのは低いだろうな。

 

「また悩んでんの?悩みすぎるなっていってるじゃない、他者からの不安って意外と伝わりやすいし本人からしたらしんどいのよ?」

 

「堂々と、だな」

 

「だってって言い訳始めると思ったんだけど、意外としっかりしてるのね」

 

「悩んでたのは怪我のことじゃなくてもっと先のことだからな」

 

「……言い方気をつけた方がいいわよ、私はわかるけど他の人が聞いたら勘違いしそうね」

 

 ……今のは言い方が悪かっただけだ、失言じゃないよな。

 と、ってのはこういう感じだろうな。

 やれることはやったつもりだが、満足かといわれれば答えはノーだ。

 できることならまだトレーニングしていたいぐらいには。

 ルインローズと戦った。

 並ぶところまではなんとか行けたが詰め切れずに逃げ切られてしまった。

 マインショックと戦った。

 作戦はうまくいったのに力で覆された。

 黒星二回、もう終わろうと思っているのにまだ走りたいとも願ってしまう。

 まぁ、どうあがいても次が最後なんだ、深く考えない方がいいかもな。

 

「まだ開催までは少しある、しっかりと詰め切れるところは詰め切らないとな」

 

 できることを全力でやる。

 それで勝っても負けても終わりだ。

 

 ……

 

「何かあった?」

 

「後一レースなんだと思うと少しな」

 

「……そうだね」

 

 物悲しそうな表情だったが、まだ走り続ければいい、とはいえなかった。

 ……多分自分の足がもうダメなことは本人が一番わかっているのだろう。

 

「さぁ、ラストにかけてもっと力いれないとな」

 

「……あぁ、足の負担にだけ気をつけてね」

 

 ブラックアウトはこれからどうする気なんだろうか。

 走るのをやめるとはいえそのままここに残る可能性もあるわけだし。

 ……いや、走りたいと願っているなら走れないことが辛く感じている可能性はある、可能性でいえばここに残るのは低いだろうな。

 

「また悩んでんの?悩みすぎるなっていってるじゃない、他者からの不安って意外と伝わりやすいし本人からしたらしんどいのよ?」

 

「堂々と、だな」

 

「だってって言い訳始めると思ったんだけど、意外としっかりしてるのね」

 

「悩んでたのは怪我のことじゃなくてもっと先のことだからな」

 

「……言い方気をつけた方がいいわよ、私はわかるけど他の人が聞いたら勘違いしそうね」

 

 ……今のは言い方が悪かっただけだ、失言じゃないよな。

 ま、まぁいいか、俺も有馬記念に集中しきらないとな。

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