北斗の拳世界に転生した転生者だけど、アイリを拾ったら心ならずも原作と関わることになっちゃいました   作:ひいちゃ

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運命を切り開く者がいる! 天の道を外れ、欲望に生きる外道がいる!
それは、現れてから今まで続く、転生者の宿命!

見よ! 今、その長き転生者伝説に終止符が打たれる!!

* * * * *

ケンとラオウの対決! それは、ついにラオウに叛旗を翻したルブラによって、最悪の結末を迎えてしまう!

ラオウは散り、ケンも力尽きてしまった。

そしてルブラは、核を使って世界を手中に収めようと動き出したのだった!


(最終章) 第伍拾二話『終局の序幕! 天狼が遺せし男の叫びが天にこだます!!』

「……わかりました。我が町はルブラ様に従うことにします」

「よしよし。良い判断だ。もし逆らったりしたら、容赦なく核を落とすから覚悟しとけよ」

「ははあ……」

 

 ルブラが手に入れた核の力。ルブラはその核の力を使い、まずはそこ近くの村を服従させ、勢力を広げていった。

 その勢力の拡大はとどまるところを知らず、既に石川県のほとんどが彼の手に落ち、その勢力は今にも北陸地方の他の県にも手を伸ばそうとしていたのだった。

 

* * * * *

 

 ……という報告を、オレたちは南斗の都で受けていた。同じくこれを聞いていたリハクが腕を組んでうなった。

 

「これはいかんな……」

 

 それに、オレもうなずいた。まったく、ルブラのような外道に核の力が手に落ちるとは、本当に人類の存続に関わる事態だ。最悪と言ってもいい。

 

「そうだな。このままでは、日本があいつの手に落ちてしまうし、ルブラが敵対する町や村に核を落としまくれば、日本が放射性物質で、人が住めない土地になりかねない。なんとか奴を倒さないと」

 

 そこでヒューイが口を開いた。彼も口調は重い。

 

「だがまずは、核がどこから撃たれているかを突き止めなければ。現在、我が風の旅団の偵察隊が核施設を探っているが、なかなか見つけられていないようだ」

 

 リハクが重々しい口調で、ヒューイに命じる。

 

「なんとしても早急かつ確実に突き止めてくれ。奴らが、この南斗の都を狙いを定めたら一巻の終わりだ」

「ははっ」

「よろしく頼むぜ。そうしたら、オレが潜入して基地を潰してくるよ。できればルブラも倒せたら儲けものだけどな」

 

 オレのその言葉に、リハクとヒューイがそろってこちらを向く。

 

「いいのか? 生きて帰れる可能性は低いぞ」

「あぁ。軍を出して攻め込むわけにもいかないだろ。みすみす奴らに、『敵対するので核を撃ってください』と言っているようなものだ」

「確かにな……」

 

 そこで、ココとフラニーが会議室に入ってきた。

 

「お疲れ様、二人とも。シュウの村の人たちのほうはどうだ?」

「うん。それほど放射線の被ばくを受けなかったみたいで、都にあるヨウソ剤で間に合ったよ。でも、これより悪化したらどうなるか……」

「むむぅ。一応、製剤プラントに、ヨウソ剤の増産を命じてはいるが……」

「あぁ。やはり、一刻も早く核施設を見つけ出し、止めなければなるまい」

 

 その会話を聞き、ココは表情を曇らせた。それと同時に、何か決意のようなものを感じた気がする。そのココの肩を、フラニーが優しく抱きしめていた。

 

* * * * *

 

 だが、それからも風の旅団による核施設捜索は困難を極めた。

 核施設はなかなか見つからず、その中、また核が落とされ、いくつかの町や村がルブラに屈した。

 

 だが! ルブラの勢力がいよいよ北陸地方を席捲しようとしていた時!

 

 ついにルブラの核施設の場所が明らかとなったのだ!

 偵察隊の一人が、核ミサイルが飛んでくるのを発見して方角を見定め、そこを命を懸けて偵察した結果、ついに発見したのだ!

 

「ルブラの核施設は……北陸地方、アツガの町にあり……そこにある、Sin-GOLANの元基地を彼らは……」

 

 全身傷だらけになった兵士がそう報告して力尽きた。この兵士の勇気、無駄にするわけはいかないよな。

 

「それじゃ行ってくるよ。リハクとヒューイも世話になったな」

「うむ……だが、本当にいいのか?」

「あぁ。前も言った通り、軍勢で攻め込むのは、核を落としてくれ、と言っているようなものだからな。それに、奴とはオレが決着をつけなければいけない。そんな気がするんだ。ケンがラオウと決着をつけなきゃいけなかったようにな」

「そうか……。お前に風の加護があることを祈っている」

「ありがとう」

 

 そしてオレが旅だとうとしたところで。

 

「待って、ナノル兄!」

「ココ」

 

 ココが旅支度をしてオレのところまでやってきた。

 

「私も連れて行って!」

「お前の気持ちはわかるが、今度の戦いはとても危険なんだぞ。生きて帰れるかどうかわからない。それに、都での医療はどうするんだよ?」

「大丈夫。医療については、フラニーさんに叩きこんできたから! それに、生きて帰れるかわからないからこそ、ナノル兄……うぅん、ナオ兄と一緒に行きたいの!」

 

 そのまなざしを見てオレは悟る。……これは止めることはできない。いや、止めてはいけない、と。

 

「わかったよ、一緒に行こう。でももう一度言うけど、生きて帰れるかどうかわからないぞ? いや、生きて帰れる可能性はかなり低いと思う」

「うん!」

 

 そして改めて、リハクとヒューイに向き直る。

 

「それじゃ改めて、世話になったな」

「うむ、こちらこそ世話になった」

「健闘を祈っている」

「あぁ」

 

 そして改めて、オレたちは旅立った。

 

* * * * *

 

 そしてオレたちは旅立った。

 

 南斗の都を発ち、南斗慈母星の将の領土を出て、さらに北へと向かう。

 

 道中はそれほど大変ではなかったが、さすがに北陸地方に近づくと、勢力を拡大してきてるのか、ルブラの手下たちの襲撃を受けるようになった。

 危惧を覚えながら、襲撃を排除しながら進む。

 一刻の猶予もない。早くルブラを倒さないと、日本全土が奴に屈することになるか、日本が放射性物質によって人が住めないところになってしまう。

 

 だが、先に急ぐオレたちの前に、強大な障害が立ちはだかった!

 

 オレたちの前方に、ルブラの手下たちの軍団が立ちはだかっていたのだ! 奴らは前方にある町を攻撃している様子だ。まぁ、核を落としてばっかりってわけにもいかないだろうからな。しかし、それに安心してばかりもいられない。

 

 奴らはまだこちらに気づいてはいないが、地形からいって、奴らと戦わずに先に進むのは困難だ。道をそれて山を進めば気づかれないだろうが、とても険しく進むのは困難を極める。

 しかし、正面から突破するには、あまりに数が多すぎる。おまけに、中にはSin-GOLANの残党と思われる奴らも混じっている。だからといって、手をこまねいているわけにはいかない。

 

 仕方ない……。オレが山を進むことを決断しようとしたその時。

 

「ナノル殿か、ここで再び会うとはな」

 

 オレにかけられる声。振り向いたオレの目の前にいたのは……。

 

「ガロウ!」

 

 そう、ガロウ率いる、旧リュウガ軍だった!

 

「なんであんたたちがここに?」

「我々はこの周辺で、ルブラに対する抵抗活動を支援していたのだ。その一つとして、この町を守りに来たのだが、まさかこんなところで会うとは思わなかったぞ。ナノル殿はなぜここに?」

「あぁ、それは……」

 

 かくかくしかじかと、ルブラを倒すためにここまで来たことを話す。すると、ガロウは得心したようにうなずいた。そして。

 

「そうか。それなら、我々はこれからあのルブラ軍を倒すために突撃をかける。お前たちはそれに混じって突破すればいい」

「ありがたい! その作戦にのらせてもらうよ!」

「ありがとうございます!」

 

 そう言って、オレたちは乗ってきたバギーに飛び乗った。ガロウの軍団もジープやバイクに飛び乗っていく。

 そして。

 

「行くぞ、全軍突撃だ! リュウガ様に恥ずかしくない戦いをするのだ!」

「おーーーー!!」

 

 そして、軍団は一気にルブラの軍団に突入した! オレたちも、彼らの中に混じって突入する!

 

* * * * *

 

 激しい戦いが繰り広げられた。数はルブラの軍団のほうが上だが、ガロウの軍団は、獅子奮迅の戦いをもって、互角に渡り合っている。

 刃と刃が交錯し、血しぶきが舞う。その中を、オレのバギーは駆け抜けていった!

 

 そんな中。

 

「あうっ!」

「ココ!」

 

 どこかから飛んできた矢が、ココの右肩に突き刺さった!

 

「大丈夫か、ココ!?」

「う、うん……」

「ここを突破したら手当してやる。それまで我慢してくれ!」

「うん……」

 

 オレはルブラ軍への怒りと、早くここを突破して、ココの……由紀の手当をしてやらなければという想いに駆られ、ひときわ強くアクセルを踏み込み、バギーを加速した!

 

 邪魔してくる奴らを吹き飛ばし、飛び掛かってきた奴らをダガーで倒しながら、オレはひたすら突き進み……。

 

 ついに、バギーはルブラの軍団を突破した!!

 

* * * * *

 

 戦いは終局に近づきつつあった。

 ガロウの周囲には、死体以外のものはなかった。敵も、そして味方も。ガロウ自身も、全身に傷を負って満身創痍の状態だ。

 

 だが、一息ついた彼は見た! ルブラの手下の一人が、走り去ったナノルのバギーに、投げ槍の狙いを定めているのを!

 

 それを放たせてはならない! ガロウは刀を構え、その手下に突進していった!

 

「うおおおぉぉぉぉ!!」

「て、てめぇ!」

 

 ガロウの声に気が付いたモヒカンは、ガロウに向かって槍をかまえる。そして刀をかわし、槍を突き出す! その槍が、ガロウの腹を貫いた!

 

「ぐはっ……!」

「へへへ……バカめ……なっ!?」

 

 ルブラの手下は驚きに目を開く。なんと、ガロウは貫かれながらも、最期の力を振り絞り、刀を振り上げたのだ!

 

「貴様もともに来い、地獄へ……!!」

「ぎゃああああ!!」

 

 そして刀を振るい、手下の首を斬り落とす。最期までナノルたちを守り通したガロウは、赤く染まる北の空を見やる。

 

「ナノル殿……あとは任せたぞ……必ずや、この世界を……」

 

 そして戦士は、身体はルブラの手下と抱き合うようになりながら、魂は主のもとへと向かったのだった。

 

* * * * *

 

「はぁ……はぁ……」

「由紀、しっかりしろ! くそっ、抗生物質があれば……」

 

 オレたちは、なんとかあのSin-GOLANの基地までたどり着いた。

 だが、オレの横で由紀は負傷が原因と思われる高熱にうなされている。手当が遅れたのがいけなかったのか、それともオレの手当が下手だったからか。

 

 しかも、基地の前には、ルブラの手下が五人も見張りについている。由紀を守りながらこいつらを倒すのは難しい。

 基地に突入すれば、医務室で本格的な手当てができるかもしれないのに。くそ、なんてこった……!

 

 だが、助けは思いもよらぬところから現れた!

 由紀の容態に焦りを感じているオレの後ろから、あいつがやってきたのだ!

 

「久しぶりだね、ナノル。こんなところで会うとは思わなかったよ」

「カレン!」

 

 そう、かつてのオレの仲間、南斗翡翠拳の使い手、カレンだった。

 

「と、どうやらのんびり話してる余裕はないみたいだね。ここはあたしに任せな。それっ!」

 

 そしてカレンは見張りたちに突っ込んでいった。奴らが彼女の南斗翡翠拳に秒殺されたのは言うまでもない。

 

* * * * *

 

「なるほどね。話はわかったよ」

「あぁ。それで、カレンはどうしてここに?」

 

 戦いを終えて、オレはカレンと情報交換をしていた。バギーの助手席には、カレンがたまたま持っていた抗生物質(用心棒をした報酬としてもらったらしい)を飲んだココが静かな寝息を立てている。

 

「あぁ。私がお世話になっている町にも、ルブラの奴の魔の手が迫ってきたんでね。それで、ルブラの首を取ろうと思ってやってきたのさ。情報を集めているうちに、奴がここを根城としていることを突き留めたんでね。まさかあいつが核を手にしていたとは思わなかったよ」

「そうだったのか……」

「さて、長話はここまでにしようか。急がなきゃならないんだろ? あんたは先に行って、ルブラの首を取ってきな。相手が誰でも、ココには指一本触れさせやしないよ」

 

 カレンはそう言って笑ってくれた。ここは彼女の厚意に甘えるのが一番だろう。彼女なら安心してココを預けられる。

 

「すまない、任せた!」

 

 そしてオレは基地の内部へと突入していった!

 

* * * * *

 

 そして。

 

 ナノルを見送ったカレンは、こちらに近寄ってくる気配を感じた。そして不敵な表情を浮かべて構える。

 

「さっそくおいでなすったかい。どこを切り刻まれたい? リクエストにこたえてやるよ」

 

 そして人影が近づいてくる。そして、彼らの顔が明らかになった。

 

「あ、あんたらは!?」

 

 




感想、ファンアート、そして『テテテUC』を書いてくださる方、募集中です! テテテUCを書いてみたい方は、ひいちゃまでメッセをくださいませ(平伏

それでは、次回予告をどうぞ!

*次回予告*<チャーチャーチャチャー

ついに対決の時を迎えるナノルとルブラ!
世紀末転生者伝説は、いよいよ最終幕を迎える!!

次回、『北斗の拳世界に転生した転生者だけど、アイリを拾ったら心ならずも原作と関わることになっちゃいました』

第伍拾参話『対決、ナノル対ルブラ! 今奴の外道に終止符を!!』

※次の更新は、10/12 13:00の予定です。お楽しみに!

北斗転生終了後、どの作品を連載開始してほしいですか?

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