北斗の拳世界に転生した転生者だけど、アイリを拾ったら心ならずも原作と関わることになっちゃいました 作:ひいちゃ
ラオウの昇天から十数年後。
ケンシロウたちの活躍で光を取り戻したと思われた世界は、再び混とんの中にあった。
東北にあった小国から急拡大した天帝軍が、日本をわが物にせんと進軍を開始したのである。
既にいくつかの町や村が天帝軍に屈し、逆らう町や村は、みな根絶やしにされた。
そんな天帝軍が悪逆の暴風を巻き起こす中、一人の若者が、自らの村と恩人を、天帝軍から守るべく立ち上がった。
彼の名はショウザ。かの五車星の一人、雲のジュウザの養子である。彼は、勇気を奮い立たせ、自らに背を貸してくれたラオウの愛馬・黒王とともに、万を超える天帝軍の前に立ちはだかった。
「なんだぁ? お前一人で、俺たちとやりあおうってのかぁ?」
「ふざけやがって! 八つ裂きにしてやるぜぇ!」
そう言いながら迫ってくる天帝軍。それでも、ショウザは恐怖こそ感じるものの、決意に揺るぎはなかった。
そこに。
「ヒュウッ!!」
一陣の風が疾走ると、前方の兵士たちが数人、こま切れにされた。さらに。
「ヒュー……シャオッ!!」
何者かが兵士たちに突っ込むと、たちまち数人の兵士が、これまた細切れになった。
そしてかけられる声。
「やれやれ、そんな無茶な戦いに使われたら、炎をくれたシュレンががっかりしちまうぜ?」
その声に振り向くと、そこには30代前半の男と、20代後半女の姿が。
「ナノルさん! ココさん!」
* * * * *
自爆まであと二分と迫ったころ。
隔壁の向こうから声がした。
「ダメだ、ずいぶん強固な隔壁だ。アキ殿、どうにかならんか?」
「ダメみたい。かなり固いプロテクトみたいで……」
「任せな。こんな壁、俺の拳で吹き飛ばしてやるさ」
「でもジュウザ殿、その拳で撃壁背水掌を使ったら……」
「余計な心配はするなよ。今は、あの二人を助けるのが先だろ? いくぜ!! ……撃壁背水掌!!」
そして激しい打撃音。
「ぐっ……!!」
「ジュウザさん!」
「おぉ、隔壁にひびが! これなら……うおおおおお!!」
激しい衝撃とともに隔壁が吹き飛ばされた! そして中に入ってきたのは……。
「ジュウザ……! それにフドウ、アキ、南斗ニキも……」
「お前は死なせるには惜しい男だからな! アキとやら、頼むぜ!」
「はい! まさか、前世でプログラマだった時の記憶がこんなところで活かされるとは思わなかったですけど!」
そしてアキが、コンソールに飛びついて操作を始める。そして。
「ふぅ……なんとか自爆シーケンスを中断し、ボクたちがここを立ち去ってから24時間後に自爆するようにセットしなおしました。残り10秒……きわどかった……。もうこんな仕事はしたくないよ……」
「お疲れさまでした、アキ殿。ジュウザ殿、拳のほうは……」
「あぁ、完全にダメになりやがった。だが、こいつらを助けるためだ。拳も本望だったろうぜ」
「お前ら……」
彼らを見つめるオレとココに、ジュウザは肩をすくめて言った。
「気にすんなよ。さっきも言ったが、お前らは二人とも、死なせるには惜しい奴らだからな」
「ナノル兄ちゃん、ココお姉ちゃん、助けられてよかった……」
「まったくですね。それでは、二人の傷を治療してから、ここを脱出することにしましょう」
そしてオレたちは、彼らとともに施設を脱出した。そしてその後、この悪魔の施設は爆炎とともにその存在を永遠に封印されたのだった。
* * * * *
「ナノルさん! ココさん!」
自らの名を呼ぶショウザに、ナノルは余裕の笑みを浮かべ、そしてダガーを構えて言った。
「それじゃ行くか。ヒューイやレイに負けてられないからな!」
そして天帝軍に対して飛び掛かっていく。未来を切り開くという固い決意をまなざしにこめて―――。
~完~
北斗転生、これにて完結です! 全54話、お付き合いしていただき、本当にありがとうございました!
それでは、次回作の予告をどうぞ!
* * * * *
宇宙世紀0079、サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に宣戦布告した。
その戦いで、全人類の半数が犠牲となり、人々は己の行いに恐怖した……。
その中、ある一人の若者が、この宇宙世紀の世界に転生した。
彼は、自らの相棒となる少女と、どのように宇宙世紀を駆けることになるのか……?
新連載『宇宙世紀に転生憑依したのですが、とんでもないことになってます~超?・機動戦士ガンダム』
第1話『オデッサの目覚め』
君たちは生き残ることができるか?
※10/21 13:00から、いよいよ連載スタート。お楽しみに!
北斗転生終了後、どの作品を連載開始してほしいですか?
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