あとがき編集しました!
プライマーによって人類が敗北し、世界は人口減少により社会は崩壊した。
法も、秩序も、失われ……
世界は暗黒の時代へと逆行しようとしている。
奪い、奪われ、
残されたわずかな人々が殺し合う世界がやってくる……ことはなかった。
人を守り、
平和を守り、
この星を守る者…
EDFがいる。
プライマーによって歴史が改変し、敗北した世界でも同様である。
しかし、いくらEDFがいても崩壊した建造物、大幅に減少した人口、壊れてしまった日常は変わらない。人類ははこの絶望の中でひっそりと生きつないでいた。
そんな中、ゲームとして遊んだ転生者は周りと比べると心穏やかに日々を過ごしていた。
現在、転生者は相棒の陸男が帰って来るのを待っていた。
『陸男おかえり。どうだった?』
「特に何もなかった」
『居住区の民度が高くて本当によかった』
陸男は居住区のパトロールをしていた。陸男は戦闘時以外の任務では居住区のパトロールに駆り出されることが多かった。
これに関しては陸男も乗り気であったし、転生者も太鼓判を押していた。
陸男は「THE地球防衛軍」の主人公その人だ。
彼が所属していたEDF…「連合地球軍」は21世紀初頭より増加していた世界各地の紛争の沈静化など地球全土の平和維持のために発足された。
つまり、EDF3・4や5・6のEDFと異なり地球外侵略者のために作られた組織ではないのだ。
彼はインベーダーに大打撃を与えた伝説の男であるが、対人を想定した治安維持部隊の一員としての能力も持ち合わせている。
インベーダー時空の記憶を忘れていた民間人陸男は、この世界で転生者と会い記憶を取り戻した時点で軍人として完成されたのであった。
そのせいか、陸男は何気ない一隊員であるにも関わらずよく頼られていた。
『陸男ばかりパトロールさせて申し訳ないから次は俺が変わるよ』
「だめだ!!」
『そ、そんな大声で否定せんでも…』
「俺と違ってコマンダーは対人戦闘能力が皆無だからだめだ」
『オレも訓練した軍人なんですけど』
「あまり言いたくないが人間は醜悪なんだ。どうなるかわからん」
『人間が醜い生き物なのは知ってますけど!!』
転生者は一度、陸男とパトロールに参加したことがあった。
その際に民間人同士で争っていた場面に遭遇したことがあった。
食糧問題やらプライマーへの不安。様々なことへの心労で人々は荒み攻撃的になるのは致し方ないだろう。
転生者は止めようと陸男に目配せをした。陸男は転生者を見た後に顔を真っ青にしながら民間人の争いをとんでもない早さで収めた。転生者が入る余地もなかった。
そんなことがあって以来、転生者は居住区のパトロール任務に参加できずにいた。
これにより、民間人に接する機会は転生者にとって皆無である。
色々不満はあるが陸男の必死の抵抗と己の能力不足に転生者は甘んじてこの現状を受け入れているのであった。
陸男は必死だった。
彼がコマンダーと呼ぶ転生者に人同士の争いを見せないために…
転生者は忘れてしまったが陸男にこんなことを話していた。
EDFがあるところで人間同士の争いがあるのは解釈違いだと。
ゲームや映画であるポストアポカリプス的な血で血を洗う人間の争い。EDF隊員による悪逆不埒な行為。
そんなものは存在しない。EDFがいればそんなことは起こることはないし、EDF隊員は皆仲間や民間人のために命をかける人だと本気で思っているのだ。
実際は暴動寸前だったらしいし、EDF隊員が食料を着服したこともあった。
その事実をコマンダーが知ったらどうなるのだろうか。
コマンダーはこの世界に失望しプライマーと戦うことをやめてしまうかもしれない。
それだけは阻止しなければならない。
様々な世界線の侵略者から地球を救った、同じような世界線で同じプライマーから地球を救ったコマンダー。
彼に人類が見捨てられたら、人類は終わるのだ。
地球のために陸男は彼に現実を隠し続ける。
EDFが不快感なく遊べるのはストーリーに一切の人間同士の争いが描写されていないのもあると思う。
転生者はEDFを神聖視している部分がある。
ちなみに私も…
他の人の作品にEDFの隊員がひどいことをしている描写があった。
読めないことはないけど、こういうことがEDF世界にはあるとあまり考えたくはないぐらいにはEDFとその隊員を神聖視している厄介人間です。
この世界でも警官・自衛官の不祥事があるから絶対にあるだろうとは思う。あまり考えたくないけど。