転生者達の地球防衛   作:蓬莱鈍足

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!主人公の転生者がTSしてる(話が始まり関係なので設定は生かされていない)!

ストーム1の性別が決めらんねぇ
悩んだ結果「事情を知る2回目ストーム1と地球防衛一回目ストーム1の二人にすればよくね?」になった結果の作品。

他ジャンル作品でもわかるように癖がTSなので転生者をTSさせた。
2回目ストーム1(メタ認識)を女の子にして百合にする。
地球防衛一回目ストーム1を男にして脳を焼く。

上手くいけば全て消化できたり?


始まりIF2 (EDF5・6)

「地球防衛軍5」

「地球防衛軍6」

 

異星生命体「プライマー」の侵略と対峙する“全地球防衛機構軍”ことEDF。

突如現れた未知なる敵の攻撃にさらされたEDFのとある基地に何らかの理由で赴いた民間人を操作し応戦する。そんな3Dアクションシューティングゲームだ。

クリア率100%。前作品でもある世界観の違う1から4.1の作品も楽しく遊んだ。

 

そんなゲーマーは転生し、転生者になった。

転生した世界は悲しいかな、「地球防衛軍5・6」世界である。

 

転生者はこの世界の未来を知っている。総人口の9割を失い、社会システムはおろか文明も崩壊寸前という厳しい未来。その未来の先には人類が勝利する未来。

最終的に勝利はするが、この時間軸は詰んでる。色々と詰んでる。

 

前世を思い出したのはプライマーの地球襲撃時だ。

奇跡的に今世の自分はEDF隊員で戦う手段があった。死に物狂いで戦った。半分パニックが入っていたが。

もしかしたらチートがあるかもと期待したのだが特に何もなかった。

 

見える。3年後に9割の方に区分される未来が見える。

 

任務が終わり休憩中に頭を抱える転生者。

生存問題もそうだが原作乖離にタイムパラドックㇲ。色々な悩みがあるが…

 

「いくらレンジャーといえ、女性が大股広げるのはどうかと思うぞ」

『すいません』

 

前世は男だったゲーマーは今世では女に転生してしまったことも優先順位は低いが悩みの種だった。

 

***

 

転生者は生存問題解消のために頭を動かした。

導き出された結論は”ストーム1ことゲーム主人公の後ろで戦う”である。軍曹の部下Bも言っていた。安全な場所はあいつ(ストーム1)の後ろだと。

 

結局は失敗に終わった。

同じ任務で後のストーム1であるスーパールーキーと共闘したことがあった。

 

その男の戦略・戦術は手に取るように理解できる。おかしな挙動は無く、隊長を峰撃ちもせず、いきなり叫んだり踊り出すような人間ではなかった。

裏にプレイヤーはいないのだろう。前世、転生者は操作していたストーム1に無意味に叫ばせ、無意味に踊らせていた。

ルーキーは任務後は共に戦っていた軍曹や仲間たちと話していたし、けが人を気遣う仲間思いな面もあった。

 

問題は戦闘中だ。ぱっと見はまさしく英雄のごとき戦果を挙げる戦士。

だが転生者にはストーム1であろう男はプライマーへの殺意・敵意が服を着て戦っているようにしか見えなかった。

人間らしい部分は見られない。不要と判断したのか、戦うための燃料にしたのか、転生者にはそれを感じることができなかった。

それこそ戦闘前後でも普通の人のように振る舞っているだけなのではないかと、違和感の塊のようにしか見えないのだ。

転生者は恐ろしくてたまらなかった。

ストーム1に関してもそうだが、人類を救うために、それこそ人間性をも犠牲にして戦う人間、ゲームとして操作する可能性があった分身にそんな感情を抱く自分が何よりも恐ろしかったのだ。

 

転生者はストーム1との共闘を諦めた。

 

***

 

一番重要課題であった生存問題が頓挫し流されるまま敵と戦う日々。

ストーリーを知るも何の行動も起こさずにただ時間を食いつぶす。

 

ある日、転生者はとあるウイングダイバーと任務を共にした。

彼女は異質だった。

年若いながら歴戦の戦士を感じさせる厳格な佇まい。敵対する侵略者にウイングダイバーでありながら誰よりも接近し突撃する。ゲームでよくやった戦い方だ。

 

その戦い方にはストーム1にはあった鬼気迫る激情は感じられず、彼女は黙々と敵を殲滅する。

余裕すら感じさせるが、彼女はどこか遠くを見ているような、何かを探しているような、そういった印象を転生者は受けたのだ。

任務が終わり、基地へ帰還することになった。今回の戦いのMVPは例のウイングダイバーだ。

作戦地であった方角を一人眺める彼女に労いの言葉をかける。

 

『お疲れ様。すごい戦いぶりだった。ネームド隊に入れるんじゃない?』

 

肉体面は同性なので素を出さずに接する。

彼女にはネームド隊に入り活躍してほしい反面、激戦地に飛ばされて悲惨な末路になって欲しくないという面もあり内心複雑だった。

どこでも聞きそうな労いの言葉をかけられた彼女は、目をパチパチさせながら転生者を見ていた。

静寂が二人を包む。気まずくなった転生者は話し口を作るために口を開こうとする。だが突然彼女が声をあげた。その顔は嬉々としたもので、それはそれはテンションが上がっていた。

 

「こんなところにいたんですね!ここにいるなら声も聞こえないし、感じることもできない!」

 

一人で納得している。

関わらない方がいいといいと判断した転生者はゆっくりとフェードアウトしようとした。だが、その彼女に手を捕まれる。とても興奮している。

顔が引きつる転生者。彼女は語る。

 

「あなたがいるならタイムリープも死に戻りも怖くない!前のようにプライマーの神を穴だらけにしましょう!」

 

タイムリープ、死に戻り、プライマーの神

 

この世界の人間から聞こえてることのない意味を持った言葉。それらを聞いた転生者の顔はみるみると青くなっていった。

ごまかそうとするが、動揺はどもりになって口に出る。

 

『きゅ、急にどうした?どうしてそんな単語が出るんだ』

 

彼女はバイザー越しからでもわかるニコニコ笑顔で語る。

 

「前世というものでしょうか。同じことを経験したのでタイムリープも神…いや"ペプシップ"かな。そいつのことも知っているんです。

死に戻りはプロフェッサーにも話したことはないのですが、あなたは知っていますよね?あなたは確か”再出撃・退却”と言っていました」

 

転生者は胃の中の内容物が逆流するのを感じ、口を押さえる。

 

間違いない!コイツは操作していたウイングダイバーのストーム1だ!

 

ストーム1と仲間の心配と動揺する声を聞きながら、転生者は我慢しきれず胃の中のレーションをぶちまけた。

 


 

帰還した基地の休憩室。複数の自販機と安物のベンチが並んでいた。

そこに感情が凪いだ目でペットボトルの飲み物を飲む転生者と元ストーム1がいた。

 

「隊長が話の分かる人で助かりました。これからも共に戦えますね"コマンダー"」

『思ったんだが、何故にコマンダー呼びなんだ?オレは指揮官じゃないぞ』

「あなたがコマンド的なものを送って指揮してくれたのでそこから取りました」

 

テレビの前でコマンドをとばしていたからコマンダー。

コマンダーこと転生者はメタ認識されていることにうっすらと恐怖を感じるものがあるが、心底信頼している目を向けられてそれは霧散した。

 

「コマンダーも前のようにダバ子と呼んでくださいよ。私だけあだ名呼びなんてさびしいです」

 

転生者はゲームで遊んでいた時にテレビの前でストーム1のことをダバ子と呼んでいた。

頬を赤らめる元ストーム1ことダバ子。

オレの操作していたストーム1が可愛いとご満悦な転生者。

 

転生者はダバ子に対して疑問があった。

 

『ダバ子は自分以外の何かが自分の体を勝手に動かすなんて不快じゃなかったのか?』

 

自分以外の何かが自分を操作する。それを操作されている本人が認識している。

きっと、自分の自由がなくなり、自分が塗り潰されるような不快感を感じることこの上ないだろう。

だが、

 

「何の言っているんですか。コマンダーのおかげで心身健康なまま終戦をむかえることができました」

 

本人は何とも思っていない様子だ。

転生者は肩の荷がおりた。

 

『良かった。でもコマンドもそうだけど戦闘中に急に踊り出すような事させたから人間関係とか大丈夫だったか?』

「人間関係に関しては問題なかったのですが、プロフェッサーと温度差が凄いことになりました」

『え』

「私の希望の元だったコマンダーのことをプロフェッサーに伝えられなかったので、リープを重ねていくごとに弱っていくプロフェッサーを見ているのは辛いものがありました」

『まあ、伝えられないよな。イマジナリーフレンドとか幻覚幻聴の類だもんな』

 

うんうんと頷く転生者。

 

「これからは前の時と同じような戦い方ができます!

コマンダーの名をEDFにとどろかせることができますよ!よろしくお願いします!」

『名をとどろかせるって戦国時代じゃあるまいし…』

 

そうダバ子に言ったところで転生者は素敵プランをひらめいた。

このまま、ダバ子に有名になってもらった方がいいと。

 

ダバ子は元ストーム1だ。コマンダーこと転生者と再会する前は力をセーブしていたみたいだが、本来は英雄と呼ばれるほどめちゃめちゃ強い。

そんな彼女なら精鋭としてストーム隊に入れる可能性が高い。上手くいけばオマケとして転生者もストーム隊に入れるかもしれない。

地球防衛軍は主人公に関するミッションしかできない。なので転生者のストーリー知識はストーム1周辺だけのものだ。知識を生かすためにはストーム1に近づかなければ行けない。

ストーム隊に入ったら元ストーム1と現ストーム1の後ろという安全地帯で前世知識を使い指揮官面で戦う。

 

これなら3年以降も生き残れるだろう。

 

それに、転生者は現ストーム1への恐怖に関しても素晴らしい策を思いついた。

ストーム1に愛を取り戻してもらうのだ。

ストーム1は絶賛タイムリープ中である。タイムリープを共にする相棒のプロフェッサーがいるが不安の解消にはならないだろう。

 

そこで前世ストーム1のダバ子である。

同じプライマー時空で地球を救ったダバ子が現ストーム1に寄り添い、恋人になって人間味を取り戻す。

 

ストーリー乖離やタイムパラドックスなどの不安点があるが、タイムリープの同行者が増える点についてはマルチプレイ的観点もある。タイムパラドックスの脅威は経験者であるダバ子も知っているだろうから問題ない。

 

愛は地球を救う…らしいので、ストーム1コンビの愛で地球を救ってもらい、自分は安全な場所で二人の恋愛模様でも眺めながら2回目の生を謳歌する。

どうせアニメもゲームもループで楽しむことはできないだろう。二人には申し訳ないが新しい娯楽になってもらう。

 

素敵な未来を想像し口角が緩む転生者。

上機嫌な転生者をみてダバ子もつられて笑みを浮かべたのだった。

 

そんな転生者の未来想像図は、己をめぐる三角関係でこの上なく面倒なことになるとは思いもしなかったのだ。




自分の好きなものを詰め込んでしまった。

EDF二次創作はもちろん、ゲームプレイヤー認識系の転生者もの二次創作が増えてほしい。増えろ増えろ。

あと、活動報告に「ゲーマー転生者と陸男」の刻の天秤のプロットのようなものを載せました。
興味のある方は是非どうぞ。
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