ダンジョンにモニカがいるのは間違っているだろうか   作:刺身の盛り合わせ

10 / 84
刺身の盛り合わせです。
というわけで、オリジナル回第2弾!
前回に引き続き、オラリオの街でのモニカのぶらり食べ歩きです!
そして、プリコネからあのキャラが登場!
…前回もそうだったけど、題名で気づかれそう。

評価とお気に入りを登録してくださった方々、本当にありがとうございます!

それでは、始まります。



第8話 『モニカの休日 ~赤髪ヒューマンの普通のクレープ~』

たいやき屋を後にしたモニカは、先ほど買ったたいやきを食べつつ市街をふらふらとしていた。

バベルに武具などを見に行こうかと考えたものの、そうすると最終的にダンジョンに潜りたくなってしまうので、ダンジョン関連の建物には訪れないことにした。

昼食をサンドイッチで簡単に済ませて、街の散策を再開する。

お菓子屋だけでなく、雑貨屋や肉屋、八百屋など様々な店を巡っていると、不意に屋台の人物から声をかけられた。

 

「やぁ、そこのお嬢さん。ちょっといい?」

 

「私か?…一体何様だ?」

 

モニカが声のした方向に振り向くと、そこにいたのは真っ赤な髪で透き通るような青い瞳に赤い眼鏡をかけ、赤いエプロンを着た全身赤ずくめのヒューマンの女性が屋台がいた。

どうやら、彼女がモニカに声をかけてきたようだ。

 

「いやね、実はこれから用事があるから、今日はそろそろ店じまいしようと思ったんだけどさ、材料が余っちゃってね。いやー、君は運がいい!どう、クレープ食べていかない?」

 

「クレープか…。では、一ついただいてもいいだろうか?」

 

「はいはーい。それじゃあ少々お待ちを—」

 

手際よくクレープを作っていく店主。

五分もせずにクレープは完成した。

 

「はい、イチゴクレープ完成!どうぞ?」

 

「うむ、いただこう…はむっ」

 

渡されたのはイチゴクレープで、たくさんのイチゴとチョコソースにホイップクリームがのっており、ザ・王道なものとなっている。

一口食べてみると、何とも言えない味が口内に広がっていった。

別にひどくまずいというわけではないのだ。

しかし、格別においしいと言えるわけではない。

そう、そこまでおいしいというわけでもなく、まずいというわけでもない。

何というか、その…。

 

「どう?」

 

「…まあまあ、か?」

 

「うんうん!それで、本当のところは?」

 

「…普通、だな」

 

「そっかー…、まだまだ最高の味には程遠いか…」

 

モニカがストレートに感想を伝えると、屋台の店主は少し悲しい表情をした。

そうして改めてモニカに振り向くと、一つの提案をしてきた。

 

「ちょっと頼みごとがあるんだけど…、あたしが世界最高のクレープを作るのに、協力してくれない?」

 

「なぜに私なのだ?もっと他の人物がいるのではないか?」

 

「ん~…、何というか、ティンときた!…って感じ?それに協力って言っても、味見役をしてもらおうと思ってね」

 

「ふむ…ならば協力しよう。…べ、別に、手伝えば味見でいっぱいクレープが食べれるんじゃないかなどと考えたわけではないぞ!…本当だからな!?」

 

「もちろん、分かってるよ。あたしは毎週この時間、この場所にいるからさ、もしもこれたら来てよ。オマケしちゃうよ~?」

 

「了解した。改めてだが、私の名前はモニカ。よろしく頼む、店主よ」

 

「これからよろしくね、モニカちゃん」

 

握手を交わすモニカとクレープ屋の店主。

また次の週に会う約束を取り付けると、改めてオラリオ市街を回ろうとした。

しかし、そこでモニカは大事なことを忘れていた。

そう、ラキア王国にいるマリウス王子への定期報告である。

オラリオに訪れてから一回も手紙を送っていないことに気付いたモニカは、近くにあった雑貨屋で便箋と封筒を購入し、急いでホームに戻り手紙を書き始める。

主にオラリオの情勢や主要ファミリアについて現時点で分かったこと、冒険者について大体六枚ほど書いていると、ヘスティアがバイトから帰ってきた。

 

「ただいまーって、手紙書いてるのかい、モニカ君?」

 

「お帰りなさい、ヘスティア様。ええ、故郷に向けた手紙を書いてます。オラリオに来てからそろそろ一週間たちますからね」

 

「うんうん、近況報告は大事だからね。…今見た感じ七枚目を書いてる途中みたいだけど、あとどのくらい書くつもりだい?」

 

「そうですね…あと三枚は書くつもりです」

 

「なかなか書くことが多いんだね…」

 

「まぁ、オラリオのことなどをいっぱい書いてますからね。それと、話は変わるのですが…」

 

手紙の内容や今日訪れた店、食べ歩きについて話しながら手紙を残り一枚まで進めていると、階段を勢いよく駆け下りてくる足音が聞こえた。

もちろん、ベルである。

機嫌よく帰ってきたので挨拶を返しておき、ベルが【ステイタス】更新を行うというので教会の外に出て、残りの便箋に何を書こうか考えをまとめていると、とても怒ったヘスティアがホームの協会から出てきた。

 

「ボクはバイト先の打ち上げに行ってくるから!夕食はベル君と二人で食べてくれ!…何、僕が怒っている理由?ベル君が悪いんだよっ!」

 

理由を教えてもらえなかったので、ベルに経緯を聞いてみるも特に悪い部分はなかったように思えた。

それから、ベルに夕食を一緒に食べないかと誘われたモニカ。

話を聞くと、朝食が足りなかったベルがとある少女からお弁当を譲り受けたらしい。

そして、そのお礼に少女の働いている酒場『豊穣の女主人』にご飯を食べに来てほしいと言われたという。

先ほどヘスティアから夕食について言われたこともあり、一緒に食べに行こうとするものの、手紙がまだ書き終わってなかったので、書き終わって手紙を投函したら酒場に向かうことを約束した。

ベルが酒場へ出発し約数分後、ラキア王国に送る定期報告の手紙が書き終わったため、手紙を出しに行く。

直接ラキア王国に送るわけにもいかないので、ラキア王国の近くにある村宛のものとして投函。

ベルとの約束を果たすために豊穣の女主人へ向かおうとするモニカであったが、場所が分からなかったので近くの人々に店への行き方を確認。

道中ひたすら子供扱いされ続けたものの、何とか豊穣の女主人へたどり着いたモニカ。

しかし、店のドアを蹴り開けるように見覚えのある人物が飛び出していくのが見えた。

 

「………ベル?」

 

ほんの数分前に約束を交わしたばかりの、ベルであった。

 




ここまで読んでいただきありがとうございました!」

今回出てきた新キャラ、一体何リスタさんなんだ…ちなみに彼女も今後の登場は不明です。
また、前回と今回は『食べ歩き』をテーマにしてたので、アニメ版プリコネをイメージした題名にしてみました!

そして、今回でオリジナル回は終わりです。
次回からはまた原作沿いに戻っていくので、ご安心ください!

次回の投稿についてなのですが、明日私の方に用事があり、必ず投稿を出来るかがとても怪しいので、明日はお休み。
明後日には投稿できればと思います。
なので、明後日を楽しみにしておいてください。

モニカは……

  • 仲間
  • 相棒
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。