ダンジョンにモニカがいるのは間違っているだろうか 作:刺身の盛り合わせ
かなり難産でしたが、何とか投稿出来ました!
今回は前回の裏側と食人花との最初の戦闘まで。
今回も原作から内容が少し変わったりしてます。
感想と評価、お気に入りを登録してくださった方々、本当にありがとうございます!
それでは、どうぞ。
遡ること数分前。
モニカは、感じ取った振動に嫌な予感を感じたモニカは、街の奥へ進んでいた。
すると、何かが爆発したような轟音と女性の金切り声が聞こえ、緊急事態と考え走って街の奥へ進むと、そこには蛇に酷似した長大なモンスターとそのモンスターと戦っている冒険者達がいた。
アドバイザーからの講習で聞いたことも見たこともない初めてのモンスター。
中層、もしくはそれ以上下の階層に出現する自分では太刀打ちできないモンスターだと判断したモニカは、近くにいた市民に避難を促した。
「皆の者!こちらの道を通って避難するのだ!」
何とか市民の一部を避難させることが出来たので、モンスターを観察する。
よく観察すると、あまり打撃が聞いていないようで、互いに決め手がなく膠着状態になっていたものの、エルフの冒険者が魔法を構築していた最中であった。
これまでエルフの冒険者を歯牙にもかけていない様子だったモンスターであったが、最後の韻を終え、解放を前に魔力が収束した直後、モンスターがエルフの冒険者へと突然振り向いた。
『まさか、魔力に反応するモンスターか!……マズいッ!?』
背後から見ていたこともあり、エルフの冒険者の背後の地面が隆起し始めているのに気づくことが出来た。
地面の隆起や見た目から、触手による攻撃ではないかと予想し、標的は魔法を使おうとしたエルフの冒険者。
そう考えたモニカは今の自分が持てる限りの全力で冒険者のいる方向に向けて走り出した。
『急ぐのだ私!彼女は明らかに何も防具を付けていない!あの状態で一撃でもくらえば重傷は免れん!』
走り出しつつ対処方法を考える。
『あのモンスターはLV.5の冒険者が苦戦するレベル。私では攻撃を受け止めることは不可能!ならば…!』
走りながら、あらかじめ右手で持っていたサーベルを胸前で縦に構え直し、右手を引きながらサーベルの切っ先を地面から出てきた突起物に向け、剣先に左手を添えて平突きの体勢をとる。
「これで、決める…っ!【紫電一閃】ッ!!」
右足で踏み出すのと同時に一気に距離を詰め、地面から完全に姿を現した触手に対して切札の名を叫びながら突きを繰り広げる。
触手自体の撃破には至らなかったものの、何とか弾き返すことに成功したモニカ。
こうして、モニカはレフィーヤに迫っていた触手の攻撃を退けたのであった。
◆◆◆◆◆
目の前のモンスターに気をとられた結果、背後からの攻撃気づくことが出来なかったレフィーヤ。
しかし、何者かによる触手への攻撃により攻撃を受けずに済んだ。
振り向くと、以前遠征の打ち上げで訪れた酒場に突如現れ、酒に酔っていた【凶狼】やその場にいた全員を圧のみで退けた少女が背後に立っていた。
「あなたは、『豊穣の女主人』にいた…」
「うむ、名をモニカという。戦闘を見ていたのが、貴公がこの戦いでの決め手になるだろう?微力ではあるが、私にも協力させていただきたい。貴公らもよろしいだろうか!」
「レフィーヤのこと、任せるわッ!」
「隙を見て魔法で攻撃してね、レフィーヤッ!」
モンスターと戦っているティオナ、ティオネに向けて声をかけ承諾を得たモニカ。
すると、突如蛇型のモンスターは頭部に幾筋もの線を走らせ、極彩色の花を咲かせた。
「ウソ、蛇じゃなくて花だったの!?」
開花しその醜悪な相貌を晒した食人花のモンスターは、自身を倒す可能性のあるレフィーヤに狙いを定めた。
何本もの触手を周囲の地面より次々と突きだし攻撃を行いつつも、本体は蛇のように得物であるレフィーヤの下へ這い寄って行こうとする。
更に触手で蠢く林を形成し、ティオナ達が駆け付けれないように行く手を阻んだ。
「あーもうっ、邪魔ぁっ!!」
「そっちはアンタらに任せるわよっ!!」
「了解した!…私があのモンスターの攻撃を止める。その間にレフィーヤ殿は先ほどのように魔法の構築を!」
「…わ、分かりました!」
レフィーヤの前に立ちサーベルを構えるモニカ。
しかし相手はLV.5のアマゾネスの冒険者二名から攻撃をくらってもビクともしないモンスターで。
先ほど触手を弾いた際は不意打ち同然の一撃であったのに関わらず、ほとんどダメージを与えられなかった。
背後にレフィーヤがいることを頭に入れつつ、モニカは攻撃を極力避けないようにし、レフィーヤに攻撃が向かわないよう往なし続けた。
剣身でレフィーヤのいない場所に全身を使って攻撃をずらしつつも、時には護拳で触手を殴りつけ、また時には剣身で触手を地面に叩きつけて、触手からの攻撃に何とか耐え続けていた。
「【狙撃せよ、妖精の射手。穿て、必中の矢】!」
時間としては数分程度であったものの、何度も触手の攻撃を往なし続けたあたりで、最後の韻を終え魔力を収束させたレフィーヤ。
それと同時に、魔力を集めたレフィーヤを攻撃するため大量の触手による攻撃を行おうとする食人花。
しかし。
「【アルクス・レイ】!」
先ほどの戦闘での反省を生かし即座に魔法を放つレフィーヤ。
レフィーヤより放たれた魔法は、光の矢へと姿を変え圧倒的な速度のまま食人花へと向かい進む。
攻撃を諦め触手で壁を作り耐えようとするものの、彼女の持つスキルと発展アビリティによって強化された光の矢は、壁となった触手をいとも簡単に飲み込み、食人花すらもあっけなく光に飲まれ灰となった。
レフィーヤを攻撃しようとしていた他の触手も、力を失ったように地面に落下した。
モンスターを倒しひと段落ついたので、改めてレフィーヤ達に挨拶をしようとするモニカ。
しかし、微細な地面の揺れが起きたかと思うと、瞬時に大きな鳴動に代わり、辺りの地面が隆起した。
「ちょ、ちょっと、嘘でしょ…!?」
「まだ来るの!?」
「気を抜くな、レフィーヤ殿!」
「は、はいっ!」
モニカ達を囲むように地中から食人花が四匹、閉じた蕾を一斉に開花させつつ、見下ろす格好で巨大な口を四人に向けてきた。
戦いはまだ、終わらない。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
という訳で、最初に遭遇した食人花をアイズなしで撃破しました。
今回杖なし【アルクス・レイ】で食人花を倒せた理由としては、『生まれたてだったから』というのでどうか一つお願いします…
それに戦闘が書きにくい…文章分かりにくかったら優しく指摘をお願いします…
次回で怪物祭は終わる予定です。
でもストックが尽きてるので、ちょっと時間がかかると思います。
それでは、次回。
モニカは……
-
仲間
-
相棒
-
♡