ダンジョンにモニカがいるのは間違っているだろうか 作:刺身の盛り合わせ
という訳で最新話、そして新章スタートです!
今回の話は全体を通して原作二巻の内容になっています。
また、この章は外伝への寄り道はしないと思います。
そして、本作の評価に色がつきました!
これもいつも読んでくださった皆様のおかげです!
これからも皆様が楽しめるような作品を作って行ければと思います!
感想と評価、お気に入りを登録してくださった方々、本当にありがとうございます!
それでは、どうぞ。
11/14 本文の内容の一部を変更しました。
第21話 『防具』
怪物祭の翌日。
互いに急激な成長を遂げたベルとモニカは、ダンジョンの7階層まで一気に潜り、そのことを知った担当アドバイザーから説教+7階層進出許可のための二人のステイタス確認を終えると、装備品を買いに行く約束を取り付けられることとなった。
そして、翌日。
ベルとモニカは、オラリオ北部の大通りと面するように設けられた半円形の広場で、エイナが来るのを待っていた。
「新しい装備品かー…。楽しみですね、モニカさん!」
「あ、あぁ…そうだな…」
元気のないモニカ。
まだの疲労が残っているのではないのか?と考えたベル。
モニカに声を掛けようとすると。
「おーい、ベルくーん!モニカちゃーん!…おはよう、来るの早かったんだね。なぁに、そんなに新しい防具を買うのが楽しみだったの?」
小走りでやってきたエイナ。
普段はギルドの制服を着ていて大人びた雰囲気だったものの、本日はレースをあしらった白のブラウスと丈の短いスカートという、ちょっとお洒落で軽く感じるような姿をしており、ベルはエイナお得意の懸隔の術中に見事にはまっていた。
そんなベルを尻目にモニカは普通に話を続けていた。
「まあそれもあるが…、待ち合わせには遅れるより早く着いている方がいいだろう?…それと、その服中々似合っていると思うぞ、エイナ殿」
「褒めてくれてありがとう、モニカちゃん!…それで、ベル君は私の私服姿を見て、何か言うことはないのかな?」
「へっ!?………そ、その、すっごく……いつもより、若々しく見えます」
「こら!私はまだ十九だぞぉー!」
「あいたたたたたたたたたたたたたたっ!?」
「ほら、謝れー!」
「や、やめっ、許してくださあああああああああああああいっ!?」
「公衆の面前で何をやっているのだ、貴公らは!ええいそこに座れ、説教してやる!」
モニカからのお説教も終わり、目的地であるバベルへと向かう三人。
バベルに到着し、内部にあるという目当ての店に行く前に、寄り道として4階の武具屋に向かう三人。
側に合った【ヘファイストス・ファミリア】の店舗の
声のした方に二人が振り向くと、そこには何故かエプロンを着た自分達の主神・ヘスティアがいた。
「何やってるんですか、神様!?というかなんでこんなところにいるんですか!?もしやバイトのかけ持ち!?到達階層が増えてお金にちょっと余裕が出来るようになったって、僕行ったばっかりじゃないですか!?」
「いいかいベル君モニカ君、今あったことは全部忘れて、目と耳を塞いで大人しく帰るんだっ……!ここはキミ達が来るにはまだ早い!」
「神様だって早すぎですよ!?いいから、ほら、帰りましょう!?神様は神様なんですから恥も外聞も捨てちゃダメです!これ以上笑い種になっちゃったらどうするんですか!?」
「ええい、離せ、離せベル君!神にはやらなくちゃいけない時があるんだ!」
「神様がやらなくちゃいけない時ってどんな時ですか!?お願いですから言うことを聞いてください!」
ベルとヘスティアのやり取りを、エイナは目を丸くしながら見ていた。
「……あ、相変わらず、変わった神様だね?それに、モニカちゃんはあんまり驚いてないみたいだけど、知ってたの?」
「…いや、今初めて知った。だが、ようやく合点がいった。…話を付けたとはこういうことだったのか」
「何か言った?」
「いや、こちらの話だ。気にしないでくれ、エイナ殿」
そんな話をしていると、店長らしき人物に呼ばれヘスティアが店の奥に逃げていった。
そんなヘスティアを見たベルは情けない声を出して落ち込んでいたものの、すぐに立ち直った。
「お見苦しいところを見せてすいません…」
「大丈夫だよ。じゃあ、上に行こうか、二人共?」
改めて
ベルとモニカよりも張り切っているエイナに先導され、先ほどと同様に【ヘファイストス・ファミリア】の店舗に着いたが、新人冒険者でも買えるように新米の
圧巻されながらも防具を見て回るベルに対し、浮かない顔をしながら防具を見るモニカ。
『やはり、私の体に合う装備はないか…』
モニカの身長は138Cとヒューマンにしてはかなり背の低い部類で、ヒューマン用の装備はサイズが大きすぎて動くのに邪魔になり、
「モニカちゃん、どう?いいのは見つかった?ベル君はもう買っちゃったけど…」
「いや、全然見つからない。…どちらかというと、私の体に合うものがない、と言い直した方がいいレベルだ」
「……じゃ、じゃあこれはどうかな!?」
そんなモニカの発言に何も言うことができなかったエイナ。
場の空気を変えようとエイナはモニカに一本の鞘を手渡した。
ヘスティアがモニカに渡した『ヘスティア・サーベル』がちょうど入るぐらいの大きさで、鯉口の部分には大きな持ち手がついている一方、反対側と鞘尻の少し上あたりには青と金の装飾がなされた紐がついており、肩に掛けたりカバンのように持って移動できるようになっていた。
「昨日ギルドに来た時、モニカちゃん剣に布をグルグルに巻いてたでしょ?あれじゃ危ないから、良い鞘を見つけてみたんだ」
そう、ヘスティアはヘファイストスから武器を作ってもらった際、剣が完成したらすぐに持っていったため、二振りとも刀身剥き出しの状態だったのである。
ベルはナイフだったためこれまでの鞘に入れれたものの、モニカのサーベルは以前使っていた物より少し刀身が長くなっており、鞘に入らなかったため昨日のダンジョン攻略の際は布にくるんでいたのだ。
「剣が入るか試してみてくれないかな?」
「う、うむ…おおっ、綺麗に入ったぞ!」
「ホント?ならよかった。…それは、私からのプレゼントだから、ちゃんと使ってね?」
「いいのか?この鞘、中々値段が高いようだが…」
「気にしないで?頑張っているモニカちゃんの力にちょっとでもなれたらなって思って私が渡してあげたかったの。ね、受け取ってくれる?」
「…分かった、受け取ろう。感謝する、エイナ殿!」
その手に掴んだ鞘は、温盛に満ちていたような気がした。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
という訳で、今回モニカは防具を買わずヘスティア・サーベルの鞘を買いました。
防具については後の話で購入するのでそこまでお待ちください。
それでは、次回。
モニカは……
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仲間
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相棒
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