ダンジョンにモニカがいるのは間違っているだろうか 作:刺身の盛り合わせ
どうも、刺身の盛り合わせです。
という訳で最新話です!
今回はダンジョン内でのお話。
ソーマ・ファミリアについての説明って感じですね。
今回の話を書くにあたって、前話の内容を一部分だけ変更。
リリにはベルとモニカがヘスティアの看病をしている間に、【ファミリア】のホームへ行ってもらうことになりましたので、そういう前提で話が進んでます。
感想と評価、お気に入りを登録してくださった方々、本当にありがとうございます!
それでは、どうぞ。
「だから、ダンジョンの中では警戒を怠らず、慢心してはならないと何度言えば分かるのだ、貴公は!」
「モニカ様の言う通りです!今のは不用意でした!確かに意地悪な状況でしたけど、ベル様にも非がありますっ!」
ベルとモニカがリリと契約を交わしてから早くも数日たっており、現在ベルとモニカ、リリは7階層にいた。
もはや7階層は己の庭、と自惚れていたベルは状況の把握を怠った結果、踏み込んだ左足をニードルラビットに狙われ、そこから畳みかけるようにキラー・アントの追い打ち。
モニカもキラー・アントを対処していたため、助けに入ることができず、あわや命の危機だったのだが、リリが隠し持っていた『魔剣』のおかげで何とか助かり、ベルはモニカとリリから説教を受けている真っ最中であった。
「「聞いているのか、貴公!/聞いているんですか、ベル様!」」
「あぁ、うん、ごめん…反省してるよ。もう絶対あんな真似しない…」
「…確かに反省しているようですね。それだったら、リリはもう何も言いません。これで学ぶことがなかったら、それはベル様の責任です」
「今回は何とかなったが、次はどうなるか分からないからな。警戒を怠ってはならんぞ、貴公!」
「うん、もうこんなことは起きないようにするよ。…それより、リリ。さっき『魔剣』で僕を助けてくれたの?…本当にありがとう、なんだかすごく嬉しかったよ」
「…っっ!ベ、別にベル様を助けようとしたわけじゃないんですからねっ!ベル様がいなくなったらリリの収入が減るからこうしたまでです!か、勘違いしないでくださいね!」
「落ち着け、リリ。いきなり何を言っているのだ」
突然のめちゃくちゃ対応に困る発言に冷静なツッコミを入れるモニカに対して、顔を赤らめながら両手で頭を抱え始めるリリ。
フォローすることができなかったベルは、とにかく場の空気を変えるため、リリの持つ魔剣について詳しく話を聞くことにした。
「えーと…リリって『魔剣』を持ってたんだ?」
「は、ははははっ。ちょ、ちょっと色々ありまして、リリの下に転がり込んできて…」
「ほぅ。だが魔剣は使いすぎると壊れると聞いたのだが…それは本当なのか?」
「そうですね、リリはここぞという時しか使わないようにしています。でも、ベル様とモニカ様のためならリリは出し惜しみなんかしませんよ!」
モンスターの群れがひと段落したことや空腹感を感じたこともあり、昼食をとることにした。
モニカが自ら周囲の警戒を買って出たため、簡素な食料品を食べながら歓談に興じるベルとリリ、少し離れた場所からその話を聞いているモニカ。
「そういえばリリ、昨日【ファミリア】に戻るって言ってたけど、何かあったの?」
昨日のことが気になったベルからの問いに対して、一瞬顔を硬くさせるもののすぐに取り繕い笑顔に戻るリリ。
しかし、その笑顔はどこかぎこちないものであった。
「どうしてそんなことを聞くんですか、ベル様?」
「…リリと
「お心づかいありがとうございます、ベル様。でも大丈夫です、ベル様が心配しているようなことは一切起きていませんから。昨日は一カ月に一度の、【ソーマ・ファミリア】の集会があったので、ホームに戻ったんですよ」
「集会って…?」
「…話が長くなるので省きますが、要はこれだけのお金を来月に稼いで来いっていう、布告みたいなものですね。それぞれの構成員に見合った額を定められるので、みんなちゃんと集まらないといけないんです」
「それって…、凄い厳しいよね、個人にノルマを決めてるなんて。稼ぎが少ない人は大変じゃ…」
「そうですね、リリもそう思います。サポーターや、芽のない冒険者は、特に…」
そこでベルと遠くから聞いていたモニカは、以前からのリリの皮肉めいた発言の意図を理解することができた。
居たたまれない空気が流れだし、ベルは強引に話題の方向転換を図ることにした。
「あ、あのさ。僕聞いたんだけど、【ソーマ・ファミリア】ってお酒も販売してるんだよね?」
「ああ、あれは…失敗作です」
「…しっぱい?…え、ええっ?」
「そうです。本来作る予定だったお酒の製造工程で漏れたものを、適当に市場に回しているんです。捨てるのももったいないので。
翳りのある笑みを浮かべながらベルを見るリリ。
「あ、あはははっ…そ、そんな美味しいお酒なら、僕も飲んでみたいかな…?」
それまでの話に乗るように冗談を口にするベルであったが、リリはそんなベルを見て、消え入りそうな顔をしながら小さく笑うのであった。
「止めておいた方がいいと思います…」
「………」
ぽつりと呟かれた言葉を最後に途切れる会話。
その直後にモニカから掛けられたモンスターが来たという言葉からすぐに戦闘の準備をしなければいけなかったため、話をすることができなかった。
未だ二人とリリの間の溝は深く、埋まるかどうかも分からない。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
今回モニカには聞き役に徹してもらいました。
理由としては、今回ばかりはモニカを組み込みにくかったからです。
個人的にモニカは基本的に真正面から聞くようなタイプじゃないかなって思ってます。
それとアンケートに答えてくださったみなさん、本当にありがとうございました!
みなさんの意見だと、6:16で『もう少し後でいい』が多かったので、ステイタス開示は後…具体的には原作3,4巻あたりで投稿しようと思います!
次はオリジナル回です!
明日は投稿出来るかちょっと謎なので、気長に待っていただければ幸いです。
全然関係ない話なんですが、12/2まで『ウマ娘シンデレラグレイ』が全話読み放題です!
王道のスポーツ漫画で熱くなれること間違いなしの名作なので、読んでない人は是非読んでみてください!
あの作品内だとメジロアルダンとイナリワンが大好きです(隙自語)
それでは、次回。
モニカは……
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仲間
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相棒
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