ダンジョンにモニカがいるのは間違っているだろうか   作:刺身の盛り合わせ

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キングダムを単行本で22巻まで読みました。
どうも、王騎将軍の死に様に惚れた刺身の盛り合わせです。

お待たせしました、最新話です!
題名から分かりますが、今回は裏切りの回です。
イッタイダレガウラギルンダー()

感想と評価、お気に入りを登録してくださった方々、本当にありがとうございます!

それでは、どうぞ。

11/26 二回目の『◆◆◆◆◆』の前に第31話に繋がる文章を追加しました。


第30話 『裏切り』

「ベル君。そのサポーター君は、本当に信用に足る人物かい?」

 

ダンジョンから教会の隠し部屋に帰還した後、事情を聴いてもらった上で、危険がないと判断できるまでリリをホームに匿えないか相談するため、ベルはリリのことをヘスティアに話していた。

その話を聞いたヘスティアは、ゆっくりとベルに問い返した。

ヘスティア曰く、唐突な出会いや不可解な身の上にリリをつけ狙う冒険者達の存在から、リリはどこかきな臭く感じることをベルに伝えた。

 

「ごめんね、こんなことを言って。でも僕はその娘のことを知らないから、どうしても客観的な口振りになってしまう。直接その娘のことを見てきた君の判断が、やっぱり正しいのかもしれない。…でもボクは、あえて嫌なやつになるよ。サポーター君は後ろめたい何かを隠し持っているんじゃないかい?君も分かっているんだろう?」

 

静かに神威を纏いながら再びベルに問いただすヘスティア。

 

「神様、僕は…それでも、あの子が今困っているなら、助けてあげたいです。寂しかった僕を救ってくれた神様のように、あの子を助けたいんです」

 

ヘスティアの目をしっかりと見ながら答えるベル。

その答えが出ると最初から分かっていたかのような顔をすると、次はモニカの考えを聞くためにベルにした質問と同じものを行った。

 

「…ベル君の答えはこんな感じだけど、君はどう考えているんだい、モニカ君?」

 

「―――…」

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

翌日、まだホームにいる時間帯にベルとモニカは既にバベルの門の前にリリと共にいた。

いつ昨日の冒険者達が襲撃してくるかを考えていると、リリから今日は10階層までいかないかという提案が出た。

 

「どうして、いきなり10階層なんて…」

 

「ベル様、リリがお気づきにならないと思っていたのですか?ベル様お一人ならば、とうに10階層を踏破できる()()をお持ちになっているのでしょう?」

 

「……でも、僕、この前7階層で死にかけたばかりだよ?そんな僕が10階層に行っても…」

 

「ですが、あの慢心が招いた失敗を経験したからこそ、今のベル様には驕りはありえない、リリはそう感じています。それにベル様は強力な『魔法』を手に入れていますので、今のベル様には死角はありません。…他の冒険者様のパーティに随伴して、11階層まで降りたことのあるリリが太鼓判を押しましょう。ベル様は10階層を楽に攻略出来ます。絶対(・・)です」

 

「で、でも、モニカさんの考えも聞かないと―――」

 

「私なら構わん。ベルを中心に連携をしっかり取れれば、10階層も脅威ではないと考えている。…それよりもリリ、ベルに言いたいことがあるのだろう?」

 

「っ!……じ、実は、リリは近日中に、大金と言えるお金を用意しなければいけないのです」

 

「もしかして、それって…!」

 

「事情は言えません。ただ、リリの【ファミリア】に関係することなので……。どうか、リリの我儘を聞いてくれませんか、ベル様?」

 

「………わかったよ。行こう、10階層」

 

ベルがそう言うと、「ありがとうございます!」という言葉と共に、顔に笑みを浮かべながら何度も頭を下げた。

 

「それでは出発するか?それとも一度バベルの中でアイテムの補充を行うか?」

 

「アイテムの方はリリが昨日揃えておきましたのでご安心ください、モニカ様。それとベル様にはこちらの武器を準備させてもらいました」

 

そうして地面に下したバックパックからリリが取り出したのは、刃渡り20Cで黒色の柄の両刃短剣(バゼラード))であった。

 

「大型のモンスターと戦うことになると、モニカ様は大丈夫ですが今のベル様の武器ではリーチが少々短すぎますので。そうでなくても、リリはもう少し射程があった方がいいと前々から思っていました」

 

「ええっと、くれるんだよね?タダで頂くっていうのはちょっと…」

 

「リリの我儘を聞いてもらうんですから、いわば恩返しです。もらってあげてください」

 

「…そういうことなら」

 

そうしてリリから貰った両刃短剣をプロテクターに直し、プロテクターに収まっていたヘスティア・ナイフをレッグホルスターへしまい込むと、ダンジョンに行こうと―――

 

「……む?すまない、ホームに忘れ物をしてしまったようだ。少し待っていてもらえないか?」

 

「モニカさんが忘れ物なんて珍しいですね?何を忘れたんですか?」

 

「何、ちょっとしたお守りのようなものだ。すぐに取ってくるから待っていてくれ」

 

―――行こうとしたのだが、モニカが忘れ物を取りにホームへ戻ったので、ベルとリリはモニカが戻ってくるまで何とも言えない時間を過ごすこととなった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

場所は変わり10階層。

8,9階層の形態を引き継いだ作りである一方、視界を妨げる程の白い靄がダンジョン中に立ち込めており、光源は霧と合わさり朝霧を連想させるような光度となっている。

10階層にある正方形の広間に辿り着いた三人は、『迷宮の武器庫(ランドフォーム)』で完全武装したオーク二体と戦った。

結果、ベルは難なく撃破、モニカは少し苦戦したものの、魔石に直接ダメージを与えることでそれぞれ一体ずつ撃破することができた。

しかし、背後にいたはずのリリがその場から姿を消しており、最悪の予想をしたベルはモニカと共に広間を探し回った。

不意に異臭を感じた二人が周囲を探ると、リリによってモンスターを誘き寄せるトラップアイテムが仕掛けてあり、その臭いに釣られた六体のオークに囲まれた。

さらに、ベルのレッグホルスターの一部を矢で弾き飛ばされてしまい、リリにヘスティア・ナイフを取られてしまうのであった。

 

「ごめんなさい、ベル様、モニカ様。もうここまでです」

 

「リリ、何を言ってるの!?」

 

「…やはり裏切るか、リリルカ・アーデ」

 

「…やっぱり、モニカ様には気づかれていましたか。というより、ベル様はもう少し人を疑うことを覚えた方がいいと思います」

 

「確かにリリの言うとおりだ。貴公の善良さは長所だが、少しは人を疑うことを覚えた方がいいぞ、ベル」

 

「ちょっ、モニカさんまで!?」

 

リリの寂しそうな笑顔と共に出た発言にしっかりと同意をするモニカ、そしてツッコミを入れるベル。

 

「どうにか折を見て逃げ出してくださいね。…さようなら、ベル様、モニカ様。もう会うことはないでしょう」

 

「リリ、リリィ!?―――っっ、あーもうっ、邪魔ぁッ!?」

 

「冷静になれベル!一度体勢を立て直すぞ!」

 

『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!』

 

二人は去っていくリリを追うことができなかった。

 




ここまで読んでいただきありがとうございました!

ハイ、というわけでリリの裏切りです。
後ついでに10階層での初戦闘は大幅カット。
文字数多くなっちゃいますからね、仕方ないね。

という事で、次回は半分オリジナルの戦闘回です。
ゆっくりお待ちください。

それでは、次回。



~本編に一ミリも関係ないお話~
FGOで弓のモリアーティの復刻が来たので今あるだけの石(10連分)でガチャ引きました。まだ限凸してない星4&星5礼装が計7枚+茨木童子(10人目)が来ました。
何とも言えない気持ちになりました。
そんな私は茨木童子が最推しです(聖杯不足により現在Lv.104、スキルマ、フォウマ済、現在絆Lv.12)

モニカは……

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