ダンジョンにモニカがいるのは間違っているだろうか   作:刺身の盛り合わせ

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ちょっと落ち着いたのと休憩中に何とか書けました。
どうも、刺身の盛り合わせです。

というわけで最新話、そして第三章です。
この章は途中までは原作三巻の内容になっています。
『今章でオリジナル展開を入れる」という話を前回しましたが、オリジナル展開が入るのは途中からになっています。

感想と評価、お気に入りを登録してくださった方々、本当にありがとうございます。

それでは、どうぞ。


第三章
第34話 『女の戦い』


「リリはじきに亡くなった扱いをされると思います」

 

ベルとモニカ、リリが改めてパーティを結成した翌日、ベルとモニカは北のメインストリートにあるオープンカフェで今のリリの状況を確認していた。

 

「死人という扱いになれば【ソーマ・ファミリア】に関わる必要はないですし、付け狙われることはないでしょう。なので、ベル様とモニカ様にご迷惑はかけません」

 

「僕達のことはどうでもいいんだけど…死人だなんて、リリはいいの?」

 

「お心づかいありがとうございます、ベル様。ですが割り切った方がいいかと。リリには身寄りはいませんし、お二人がリリのことをご存じであるなら、リリはそれだけで満足です」

 

「…貴公にとっては死人として扱われる方がちょうどいいという事か。ならば、貴公の生存が【ソーマ・ファミリア】の者達にバレる可能性はどの程度だ?」

 

「今のリリに繋がりそうな足跡はこの二日で消しておきましたので、そこまで心配しないで大丈夫かと思います。…それに、リリには変身魔法(シンダー・エラ)がありますので、ベル様とモニカ様の手を煩わせることはさせません」

 

ベルとモニカは共に苦笑しつつ、自身達とリリの間にぽっかりと隔たっていた距離が縮まったことをしっかりと感じていた。

ここから再出発と、ベルとモニカが顔に笑みを滲ませていると、反対に表情を暗くしたリリが二人に問いかけてきた。

 

「…お二人は、本当にこのままでいいんですか?」

 

「「え?/む?」」

 

「リリはお二人を騙していたんですよ?お二人の行為に付け込んで、あまつさえ裏切りまでしました。その結果モニカ様は重傷を負わせてしまったとお聞きしました。しかも、くすねてきたお金も返せません。このまま許されてしまったら、リリは……」

 

「…私は今回の件で成長することができた。逆に感謝しているくらいだ」

 

「ほら!モニカさんもこう言ってるし、リリも――「だが」」

 

モニカはベルの言葉を遮り、リリに厳しい目を向けながら釘を刺した。

 

「もしも次裏切ったのなら、その時は一切容赦しない。…それだけは覚えておいてくれ」

 

「……分かって、います」

 

モニカの発言とそれに対するリリの反応によって場の空気は最悪の状態であった。

どうにか場の雰囲気を和ませようとしたベルであったが、空気は重くなっていく一方。

ベルがどうにか上手い解決方法を探していると―――。

 

「おーい、ベル君、モニカ君…って、なんだかここの雰囲気暗くないかい?」

 

「か、神様ぁ!」

 

ベルにとっての援軍がやって来た。

そう、ヘスティアである。

 

「お待たせ。すまない、待ったかい?」

 

「そんなことないです、むしろちょうど良かったです!…それよりもすいません、バイトに都合をつけてもらって」

 

「僕の方は平気さ。それより…そこの彼女がそうかい?」

 

「あ、はい。この子が前に話した…」

 

「リ、リリルカ・アーデです。は、初めましてっ」

 

ヘスティアから向けられる視線に、慌てて椅子を降りて一礼するリリ。

これからこのカフェテラスにて、サポーターを確かめるための面談のようなものが行われるのだが、ヘスティアが座るための椅子がないことにベルが気付いた。

 

「神様、ちょっと待っていてください。店の人に頼んで神様の椅子を持ってきます」

 

「……!なぁにっ、気にすることはないさ!この客の数だ、代わりの椅子もないだろうね!よし、ベル君座るんだっ、ボクはキミの膝の上に座らせてもらうよ!」

 

「何を言っているのだ神ヘスティア…。ベル、貴公はとにかく椅子を取りに行け。私はヘスティア様のために何か飲み物を注文してくる」

 

「はい、分かりました!」

 

笑いながら去っていくベルを見ながら動きを止め、ツインテールをしおらせるヘスティア。

哀愁を漂わせる後ろ姿にリリは戸惑いを隠せなかったが、そんなのお構いなしにとモニカはヘスティアに何が飲みたいのか聞くのであった。

 

「飲み物は何でもいいか、ヘスティア様?」

 

「…じゃあ、ココアで。」

 

「了解した。少し待っていてくれ」

 

「うん。……すまないね、モニカ君」

 

店内に入り椅子を持っていこうとするベルを尻目に、店主のもとへ行きココアを注文する。

少し待つと出来立てのココアと共にサービスでクッキーをオマケしてもらったのであった。

店主に感謝の言葉を述べつつ、ココアとクッキーを手に持ってカフェテラスへ向かうと―――。

 

「くっ、さすが神様…!その胸だけは伊達ではないということですね……!」

 

「何が言いたいのかな、サポーター君っ……?」

 

ベルのそれぞれの手を両手で握り自身の体に引き寄せる自身の主神(ヘスティア)サポーター(リリルカ・アーデ)と、

 

「…………ッ!?!?!?」

 

腕に二人分の双丘を押しつけられた結果、どうしたらいいのか分からずパニックに陥ったベルの姿であった。

話し合いをしていると思っていたら痴話喧嘩、しかもカフェのテラスという多くの人から見られる場所でそんなことを行っていることに、モニカの中の何かが切れたのであった。

 

「…なぁにをやっておるのだお前達はぁ!!!!!」

 

「「「!!?」」」

 

三人を盛大に怒鳴った後、手に持ったココアとクッキーを机に置き、一度深呼吸をする。

 

「改めて言うぞ、何をしておるのだお前達は!ここはメインストリートに面したカフェでかつ外、多くの人達に見られるのだぞ!?それをお前達は…何を恥ずかしいことをしているのだ!?ええい、全員そこになおれ!今すぐ説教してやる!」

 

「「「だがモニカ君!/ですがモニカ様!/えっ、僕もですか!?」」」

 

「言い訳無用!全員そこになおれ!」

 

モニカによる説教は30分も続いた。

 




ここまで読んでいただきありがとうございました!

というわけでヘスティアとリリの初顔合わせ+女の戦い(最後の部分のみ)でした。
今回の章で入れるお話はどちらかというとダンまちよりプリコネ寄りのお話になっています。
どういうストーリーになるのか、楽しみに待っていてください。

次回は来週を予定してますが、もしかしたら今週中にまた一本出せるかもしれません。
全ては未定なので、気長にお待ちください。

それでは、次回。

モニカは……

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