ダンジョンにモニカがいるのは間違っているだろうか   作:刺身の盛り合わせ

37 / 84
プリコネでレイドイベントが公開されましたね。
どうも、第2章14話までしかストーリーを見てない刺身の盛り合わせです。

というわけで最新話です。
今回はアイズとの修行に行くためのつなぎの回です。

それとちょっとした小話が後書きの最初にあるので、ぜひ読んでください。

感想と評価、お気に入りを登録してくださった方々、本当にありがとうございます。

それでは、どうぞ。


第35話 『遭遇』

モニカの公開説教が終わり、リリが今後どこに寝泊まりするのか問題も解決したところで、【ソーマ・ファミリア】の件をエイナに報告するため、ヘスティア達と一旦別れてギルドに向かった。

到着した時間が正午を過ぎた中途半端な時間帯なのもあり、ギルド内にはそこまで人がおらず、二人はすぐにエイナを見つけることができたものの、先客がいた。

その先客に軽い既視感を覚えるベルと誰なのか察しがついたモニカが受付に近づいていくと、エイナが二人の存在に気付き瞳を見開くと、その反応を追うように二人へ背を向けていた人物がゆっくりと振り返った。

そこにいた人物はアイズ・ヴァレンシュタインであった。

 

「……」

 

「やはりアイズ殿であったか、数日ぶりだな。あの時は助けていただいて感謝する」

 

「……モニカ、数日ぶり。それと、どういたしまして」

 

「……」

 

アイズを見ながら呆然とするベルとアイズに数日前の件についての感謝の言葉を述べるモニカ、それを受け取るアイズ、三人の顔を交互に見るエイナと各々様々な反応をしていた。

そのまま話を進めていくモニカとアイズを尻目に、ベルは出口へ向かって全力疾走を開始した。

 

「ベ、ベル君!?待ちなさい!」

 

本能に促されるまま加速し、ギルドからの離脱を試みたベルであったが、アイズが一瞬でベルを追い抜きその進路に立ちはだかったのであった。

全力疾走なのもあり止まることができなかったベルはアイズに突撃する。

ぶつかると思い瞳を強く閉じていると、痛みどころか衝撃すらなかったので目を開くと、横に抱えられるようにアイズに支えられていた。

 

「……ごめんね、大丈夫?」

 

「っっ――す、すいませんっ!?」

 

「何やってるの、キミは!いきなり走り去るなんて失礼でしょ!?」

 

「す、すいません、エイナさん……。そ、それで、こ、これは、一体どーいう状況で……!?」

 

「はぁ……ヴァレンシュタイン氏が、ベル君に用があるそうなの」

 

「えっ!?」

 

反射的に振り向くと、アイズが手にしていた荷物の布を解き、中から緑玉色(エメラルド)のプロテクターを出してきた。

 

「ダンジョンでこれを拾って、キミに直接返したいからって。ヴァレンシュタイン氏は私に相談しに来てくれたんだよ?…それと、ベル君。あとは二人で話をつけるんだよ?」

 

エイナが事の顛末を語るのを聞きながら、ベルは再び呆然としていたものの、エイナから衝撃の言葉が告げられた。

 

「…へっ!?ま、待ってくださいエイナさん!?お願いですからっ、お願いですからまだここにいてくださいっ…!ボク、死んじゃいます…っ!?せめて、せめてモニカさんを…!?」

 

「何言ってるの、男の子でしょうっ。言わなきゃいけないことが沢山あるんだから、しっかり一人で伝えるっ。いい?それにモニカちゃんはもう伝えたって言ってたから、一人で頑張るんだよ?」

 

顔をぐっと寄せて小さな声でベルに言うと、ギルド本部のモニカが待つ自分の受付まで戻って行った。

 

「ただいまモニカちゃん、待たせちゃったかな?」

 

「いや、大丈夫だ。それより【ソーマ・ファミリア】の件なのだが―――」

 

そこでモニカは、リリにダンジョンで裏切られオークに囲まれたこと、モニカの策でベルがリリの救助・モニカがモンスターの足止めを担ったこと、事前に呼んでおいた援軍とオーク達を難なく倒したこと、しかしその後に怪物の宴(モンスター・パーティー)に遭遇しやむなく戦ったこと、危機をアイズに助けてもらったこと、ベルはリリを助けることができたこと、そしてリリと改めて契約を結び直したことを簡単に話したのであった。

 

「毎回言ってるけど、冒険者は冒険しちゃダメなんだからね!?もう……。それで、援軍っていったい誰だったの?」

 

「【ヘルメス・ファミリア】のツムギだ」

 

「えっ、ツムギ氏!?あの『仕立て人』の!?」

 

「あ、あぁ、そうだが…知っているのか?」

 

「それはもちろん!ツムギ氏はレベル3の冒険者なんだけど、その中でも一番すごいのは発展アビリティ!彼女はこのオラリオで唯一『裁縫』っていう発展アビリティを発現させていて、その『裁縫』で作られる洋服はものすごく質が良くて、凄い人気の品物なんだよ!どうやってそんな人と知り合ったの!?」

 

「街中を歩いている際に声をかけられたのだ。新たに装備を作るから、そのモデルになってほしいと言われてな」

 

「ということは…モニカちゃん専用の装備を作ってもらってるの!?凄いじゃない!」

 

「あぁ、ようやくこの胸当からも卒業だ。」

 

「おめでとう、モニカちゃん!…あ、でも防具が出来たからって無茶はダメだからね」

 

「それは分かっているとも」

 

エイナとそんな他愛もない話をしていると、アイズとベルが二人に近づいてきた。

 

「……モニカも、一緒に修行、する?」

 

「しゅ、修行…?」

 

「はい!実はアイズさんが戦い方を教えてくれるらしいんです!それで、せっかくだから、モニカさんも一緒にアイズさんから戦い方を教わりませんか!」

 

「…それは私も参加しても大丈夫なのか、アイズ殿?」

 

「……うん、大丈夫」

 

「ならば、今より強くなるために参加させてもらってもよいか、アイズ殿?」

 

「……うん、よろしく」

 

こうして、ベルとモニカはアイズに戦い方を教えてもらうことになったのである。

 

 




~ツムギの二つ名命名式の様子~

「ツムギたんもついにLv.3かぁ~」

「ツムギたんハアハア(*´Д`)」

「なんでもツムギたん、レアスキル出たらしいな。どういうことだよヘルメス!」

「『裁縫』…ツムギたんにピッタリだな!」

「ツムギたんの店入りたいけど、出禁になってんだよなぁ~」

「何したんだよお前。まぁそういう俺もだけど」

「それよりよぉ、二つ名どうするよ?」

「そういや極東には『シゴトニン』っていうのがいるって聞いたけど、どうなんだよタタケミカヅチ?」

「噂程度でしか聞いたことないが、弱者を食い物にする悪人を倒す、正義の味方みたいな子供達で、身の回りにある道具を武器にしてるらしいぞ。」

「…いいこと思いついたんだけどさ、ツムギたん仕立て屋だろ?シゴトニンと合わせて『仕立て人』なんてどうよ?」

「「「「「「「「「「それ採用!」」」」」」」」」」

「…まぁ、とんちきな名前よりはマシかな!」

◆◆◆◆◆
ここまで読んでいただきありがとうございました!

今回さりげなくツムギの二つ名が判明しましたね。
実はこの二つ名思い付いたのが就寝前で、我ながら中々いい考えなんじゃない?と自画自賛してました。
確認したら必殺シリーズに『仕立て屋の匳』っていう仕立て屋で糸を使う殺し屋が居ました。
仕事人シリーズいっぱい武器があってビックリです。
…というか神の話し方これであってますかね?
あの感じを出せてたらいいなぁ…

あともう一話分ストックが出来たので、次の話は明日投稿します。

それでは、次回。



~本編に一ミリも関係ないお話~
先週と今週放送されたウルトラマンデッカーのお話が二つとも神回でした。
ていうかデッカー全話神回しかないな?
というわけで、作者おススメのウルトラマンデッカー第20話「らごんさま」はニコニコで12月16日の21時29分まで無料配信してるので、ぜひ視聴してみてください。
21話はYouTubeの公式チャンネルで配信されてるので見てみよう!

モニカは……

  • 仲間
  • 相棒
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。