ダンジョンにモニカがいるのは間違っているだろうか   作:刺身の盛り合わせ

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卒論書いてるのもあるけど、ポケモンが全く進みません。
どうも、寄り道ばかりしてジム・ぬし・スター団チャレンジが全く進まない刺身の盛り合わせです。

というわけで最新話です。
今回はアイズとの修行…つまり戦闘回にもなってます。
これまではモンスター相手の戦闘でしたが、初の対人戦。
モニカがどんな風に戦うかお楽しみください。

感想と評価、お気に入りを登録してくださった方々、本当にありがとうございます。

それでは、どうぞ。

12/14 モニカが相手の名前を呼ぶ際に『殿』を追加しました。


第36話 『修行』

時刻は夜明け前。

オラリオの北西寄りの外縁部にベルとモニカはいた。

今日からアイズによる戦い方の訓練が始まるため、二人は普段ならありえないほどの早起きをして、迷宮都市(オラリオ)を囲む市壁の上に訪れていた。

 

「え、えっと、ヴァレンシュタインさん、それで、僕達は何を…」

 

「……アイズ」

 

「はっ?」

 

「アイズ、でいいよ。みんな私のことをそう呼ぶから。……もしかして、嫌、だった?」

 

「え、ええっとっ!?………嫌、じゃないです」

 

「それでは…アイズ殿、これから数日間、よろしく頼む」

 

「……ア、アイズ、さん。僕達は、これから何をすればいいですか?」

 

「……何を、しようか」

 

「「えっ」」

 

アイズの発言に、ベルは素の反応を見せ、モニカは固まってしまう。

 

「昨日から、ずっと考えて……いたんだけど。……とりあえず、二人共、素振りを、してみようか」

 

「「あ…は、はい/りょ、了解した…」」

 

二人はアイズの指示に従い、それぞれの武器を手に持ち二、三度素振りを行った。

二人の素振りをじーっと観察したアイズは、ベルに質問を行った。

 

「ベルは、ナイフだけしか使わないの?」

 

「え……?」

 

「私が知ってるナイフを使う人は、蹴りや、体術も使うから。…貸して?」

 

ベルからナイフを借りたアイズは、体術の手本を見せるためにナイフを振るうものの、いまいちコツを掴めていないようだった。

そんな光景を二人で動揺しつつ、同時に剣姫は天然なのではと考えながら眺めていると、何かを掴んだような鋭さで、アイズの体がぶれた。

瞬間、超速の回し蹴りがベルの胸を捉え、撃ち抜き、ベルを市壁の彼方へと吹き飛ばすのであった。

反応も防御も、それどころか悲鳴すら上げられなかったベルは、石畳をすさまじい勢いで削り、最後には大の字になって地面に転がった。

 

『『アイズさん、天然なんだ…/アイズ殿、天然だったのか…』』

 

ぷるぷると首を上げアイズを見たベルと、呆然と立ち尽くしているアイズを見ているモニカの、心が通じ合った瞬間であった。

この後すぐにベルは気を失ったのであった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

時間をかけずに目を覚ましたベルに謝るアイズ。

その後試行錯誤を繰り返したものの中々上手くいかず、必死に考えこんだ結果、戦いを通じて教えるということになった。

最初はベルから行うことになったが、そこでアイズが『ベルが何かに恐怖している』ことを指摘、それからは鞘を使ってベルに攻撃を加え続けた。

ベルにある程度攻撃し終えたところで、次はモニカの番になった。

アイズは引き続き鞘を、モニカはヘスティア・サーベルを引き抜き、それぞれ武器を構えた。

 

「……それじゃあ、行くよ」

 

目の前のアイズが消え、モニカの横腹に向けて鞘を振るう。

鮮烈な風切り音と共に物同士がぶつかる音が市壁に響いた。

 

「……!」

 

モニカは、自身の右前方から来た鞘の一撃を、サーベルで受け止めたのであった。

一度下がって体勢を立て直すアイズは、すぐさま攻撃を再開。

恐ろしい速度の刺突にはサイドステップで躱しつつ横っ腹を使い自身の元居た場所へと受け流し、返す刀で右から左へ一閃。

バックステップでモニカの反撃を躱し、斬り上げからの横薙ぎを行うアイズ。

斬り上げでサーベルをかち上げられ横薙ぎを胴体に喰らったものの、何とか上体をねじることで攻撃を受ける部分を最小限に抑えつつ、吹き飛ばされた先で受け身を取ったモニカ。

モニカが受け身を取った瞬間に一気に詰め寄り無数の斬閃を縦横無尽に走り抜けさせるアイズ。

回避を封じられたため、迫りくるアイズの斬閃を受け流し弾き返す。

それでも弾き返すことができず攻撃を受けることもあるが、最低限のダメージで押さえていることもあり、不利であるもののベルよりも少し長く斬り合うことができた。

アイズとモニカが斬り合い始めて約10分。

モニカの体力とダメージが共に限界を迎え、吹き飛ばされて立ち上がることができず膝をついた辺りで、アイズがモニカへ質問を行った。

 

「……モニカは、技とか、駆け引きとかが、技術がとっても上手。……どうして?」

 

「私が住んでいた場所には、剣の先生がいてな。あの方の訓練のおかげで戦い方に関する技術はかなり磨かれたのだ」

 

「……どんな修行、してたの?」

 

「あぁ……―――」

 

 

○○○○〇

 

『今日の訓練はワタシの攻撃を受け止める、もしくは受け流す訓練だ。…何だ、乱数聖域(ナンバーズ・アヴァロン)は使うのでしょうか、だと?安心しろ、乱数聖域(ナンバーズ・アヴァロン)は使わん。私本来の力でやるとも…さぁ、楽しませてくれよ?』

 

『ホラホラ!誰か私に一撃でも当ててみろ!いつまでたっても終わらんぞぉ!…何、乱数聖域(ナンバーズ・アヴァロン)を使っていないか、だと?もちろん使っているぞ?…それでは攻撃が当たらない?何を言う、ワタシに一度でも攻撃を当てるのが今日の訓練だぞ?…仕方ない、ヒントを一つ教えてやろう。“乱数聖域(ナンバーズ・アヴァロン)はワタシの頭で処理できないほどの情報が来た場合、機能不全になる”……ヒントをあげたからな、今からは反撃も加えるぞ♪…さぁ、全員でかかってこい!』

 

『宴の始まりだ!』

 

 

○○○○〇

 

 

「―――今アイズ殿とやっていたことがほとんどだな」

 

「……やっぱり、これが正しかった」

 

「まぁ、そうとも言うな……」

 

「……それじゃあ、続き、行くよ…!」

 

この後、日が完全に昇るまで、ベルとモニカは交代しつつボコボコにされながらもアイズの剣を受け続けた。

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございました!

というわけで、新たなキャラが登場!イッタイダレナンダロウナー
これ以上のキャラ追加はないと思います。…状況に応じて追加するかもしれません。

また、無茶苦茶な稽古をつけられていたこともあり、モニカはベルの反対で技術が高く痛みにもなれているという設定になっています。
今回は防戦一方でしたが、モニカはモンスターとの戦いより対人戦の方が得意だったりします。
『攻撃を受け止め流しかわす、カウンターか体の小ささを生かして相手の懐に潜り込み攻撃を加える』がモニカの戦い方です。

次の話は、来週のどこかで投稿すると思うので、気長にお待ちください。

それでは、次回。



~本編に一ミリも関係ない話~
この後書き、実はドンブラザーズを見た後に書いているんですが、ずっと大爆笑してました。
犬の逃亡と自動車教習があんな風につながるとは思うわけないじゃん?
来週も楽しみだなぁ…

モニカは……

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