ダンジョンにモニカがいるのは間違っているだろうか   作:刺身の盛り合わせ

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お久しぶりです。
諸々が終わったのでようやく投稿出来ました、刺身の盛り合わせです。

今回はラキア周りの説明回となっています。
ラキア王国、というよりオラリオ外の地域についての描写がほとんどないのもあって、原作で描写されてないラキア周りの環境はほとんどが独自設定となっています。
更に今回プリコネからとある場所を丸々持ってきました。
一体どこなのかはぜひ本編を読んでみてください。

感想と評価、お気に入りを登録してくださった方々、そして何よりも、今この作品を読んでくださっている方々。
本当にありがとうございます。

それでは、どうぞ。

2023/2/14 晶のセリフを一部変更しました。(モニカに『密林の大樹』について聞くセリフや語尾など細かな部分)


第41話 『クエスト内容』

改めて晶と握手を交わしたモニカは、まだ聞いていなかった今回のクエストの目的について晶に聞くことにした。

 

「あれ、教えてなかったっけ?」

 

「あぁ。今回のクエストの目的はおろか、目的地も何も知らないぞ」

 

「ちょっとタマキ~、なんでモニカちゃんにクエストのこと教えてないのさ~」

 

「晶が自分でモニカに教えるって言ってたにゃ。あたしらは関係ないにゃ」

 

「あれ、そんなこと言ったっけ?……まあいいや。モニカちゃん、今回のクエストの目的地『密林の大樹』ってところなんだけど、道案内よろしくね?」

 

「そうか、密林の大樹………密林の大樹ゥ!?」

 

予想もしていなかった目的地に大声をあげるモニカ。

その大声は御者をしていたツムギにまで聞こえていた。

 

「何かあったんですか晶さん、モニカさん!?」

 

「いやいや、ちょっとモニカちゃんが驚いただけだから、こっちは大丈夫だよ~。それよりツムギは馬の制御の方に集中して。……それで、なんでそんなに驚いてるのさ、モニカちゃん?」

 

「『密林の大樹』はラキア王国の民でもめったに近づかない場所だぞ!?なぜそんな場所に向かうのだ!?」

 

「……あたし、今回のクエストの目的地、名前しか知らないんだけどそんなにヤバいのかにゃ、晶?」

 

「実はあたし、『密林の大樹』について()()()()情報が無くてどんなところか知らないんだよね。だから『密林の大樹』について教えてくれないかな?」

 

「それはいいが…ツムギ殿はそこから聞けるのか?」

 

「大丈夫ですよ、御者台からちゃんと聞いてますから!」

 

「なら話していくが…、貴公らはラキア王国については知っているな?」

 

「そりゃ勿論。軍神アレスが統べている緑豊かで肥沃な大地を有している君主制国家でしょ?」

 

「その通り。このオラリオを出て『アルブ山脈』を超えて北西に進んだ先に『ラキア大森林』と呼ばれる広大な森がある。森林の広さは大体オラリオの約3倍程度、周囲を山脈に囲まれているのだ」

 

「オラリオの3倍!?それはちょっとデカすぎないかにゃ?」

 

「過去のラキアの人々の資料とギルドで聞いたオラリオの全景を私が勝手に比較しただけだから、確証はないがそのぐらいはあるとは思う。…そんな大森林だが、奥の方はセオロの密林と同様に密林となっていて、その最奥にクエストの目的地である『密林の大樹』があるのだ」

 

「なるほどね…それでどうしてラキアの人達は大樹に近寄らないの?遠いからとか?」

 

「ラキアの都市からは少し遠いが、それだけが原因ではない。おそらく『アレ』が原因だろう」

 

「『アレ』って何にゃ?」

 

「……『シャドウ』だ」

 

「「『シャドウ』?」」

 

「遥か昔、大森林を調べるために王国が調査団を出して大森林を調査していた時のことだ。最奥にある大樹の元に辿り着いた調査団は、大樹を調べるために近づくと目の前に影の大群が現れたらしい」

 

「影の大群って…それが『シャドウ』かにゃ?安直すぎるにゃ」

 

「まぁ私も最初はそう思ったが。…とにかく、影の大群に襲われた調査団は犠牲を出しながらも何とかラキア王都に戻りこのことを王に伝えると、影の大群を倒すために大規模討伐隊を結成したそうだ」

 

「それで影の大群を倒せた、ってわけじゃあないよね」

 

「うむ。大樹で再び影の大群に出会ったそうだが、突如影が形を変えて自分達とそっくりな姿に変わり、討伐隊と同じ数にまで分裂したらしい」

 

「それで、討伐隊はどうなったんですか?」

 

「敵と味方の区別がつけられなくなり、戦場は大混乱。結局討伐隊は壊滅し、大樹の攻略は大失敗に終わった。この報告を聞いた当時の王は、大樹の元に現れる影のことを『シャドウ』という名前にした後、神アレスを説得し大樹に向かうことを全体的に禁止したことがあったらしい」

 

「ふぅ~ん………あれ、それだとあたし達大樹に行けないんじゃないかにゃ?」

 

「いや、禁止令を出した王が無くなった後に神アレスが次の王に禁止を解除させたから、今は誰でも近づくことが出来るぞ。ただ何が起きても自己責任という形になっているがな」

 

「なるほど、そういうことね。教えてくれてありがとう、モニカちゃん」

 

「いや、これくらいは当たり前のことだ。それより何か聞きたいことはないか?」

 

モニカがそう尋ねると、晶が手を挙げた。

 

「『密林の大樹』ってかなりデカいって聞いたけど、実際どれくらいデカいの?」

 

「森林の入口からでも見えるから…バベルほどではないがかなり大きいはずだ。頂上付近には雲がかかっているらしいぞ」

 

「そ、そんなにデカいんですか!?…そういえば、調査団とか討伐隊が出たのが“昔”って言ってましたけど、どれくらい昔なんですか?」

 

「確かラキア王国が建国されてからの話だったから…大体500年ぐらい前だったはずだ。」

 

「じゃあ、大樹のとこまで簡単に行く方法ってないのかにゃ?」

 

「あの密林は背後に斜面が急な山があるから、回り込むのは不可能だ。作りは荒いが大樹へ向かうための道も一応ある。それに橋代わりになっている大樹の根以外の場所からは大樹に近づけないから、正面から向かうのが一番楽だと思うぞ」

 

「…聞きたいことはあらかた聞けたし、早速『密林の大樹』に行こうか!」

 

「ちょっと待て晶殿。目的地は聞いたがクエスト内容は何も聞いていないぞ」

 

「クエストの目的は【密林の大樹にあるアイテムの確保】、アイテムについては見つけてからのお楽しみってことで。タマキは周囲の警戒、ツムギは御者、モニカちゃんは二人の手伝いってことで。それじゃあ出発!」

 

「「「了解です晶さん。ハイよー!/了解にゃ晶。それじゃあモニカは見張り手伝うにゃ/了解した!」」」

 

◆◆◆◆◆

 

「これは想像以上にデカいね!」

 

「何もかもがでっかいにゃあ…」

 

「頂上が雲で見えませんよこれ…」

 

「初めて訪れたが、こんなに大きかったとは…」

 

道中黒龍の鱗が奉られている村で休息を取りつつ、セオロの密林とアルブ山脈を超え、一行はラキア大森林の最奥にある『密林の大樹』へとたどり着いたのであった。

 




ここまで読んでいただきありがとうございました。

ということでプリコネRから『密林の大樹』が登場です。
このダンジョンを選んだ理由としては、『自然豊かなラキアに入れてもあまり違和感がなさそう』と『クリア報酬の内容』の二つがあります。
ぶっちゃけ後者の理由の方が大きいです。
それとシャドウを出すことにした理由としては、『モニカの経験値稼ぎ』が主な理由です。
プリコネ世界でもないのに何でシャドウが出るのか?その理由はこの章の終わりにでも。

今話を書くにあたって原作を読み直していたんですが、『クエスト×クエスト(原作4巻番外編)』を入れるの忘れてました。
どうしようか悩んだ結果、モニカがいない間にしてもらうことになりました。
流れとしては『お昼寝特訓+フレイヤ・ファミリア襲撃→クエスト×クエスト→vsミノタウロス』という感じになります。
ナァーザさんとの交流については今章が終わった後になります。

次話はゆっくりお待ちください。
それでは、次回。



~本編には一ミリも関係ないお話~
ドンブラザーズ見た後の勢いでここを書いてます。
一言だけ言うのなら、怒濤の展開だし何よりジロウがお辛い…

モニカは……

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