ダンジョンにモニカがいるのは間違っているだろうか   作:刺身の盛り合わせ

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まだ書いてる途中ですが、思ったよりも長くなったので分割して投稿することにしました。どうも、刺身の盛り合わせです。

ホントは一話でまとめてたんですが、いつもより長くなったので分割しての投稿です。
今回はワイズオウルとの戦闘が中心となっています。
戦闘描写が分かりずらかったら教えてください。

また、44話の題名を45話の題名として使用することになったので、44話の題名を変更しました。

感想と評価、お気に入りを登録してくださった方々、そしてこの作品を読んでくださっている方々。
本当にありがとうございます。

それでは、どうぞ。


第45話 『密林の大樹~賢梟~』

ワイズオウルの魔法から冒険者達を守ったモニカは、次の攻撃が来ないうちに逃げ遅れた冒険者達と共に、晶達のもとへ向かった。

 

「「モニカ(さん)、今の一体……!?」」

 

タマキとツムギがモニカになぜ魔法が斬れたのかを聞こうとした瞬間、階層突入前に晶が想定したように大量のシャドウが一行を囲うように現れた。

武器が無い状態でシャドウに囲まれ絶体絶命と思われたが、目の前に現れたシャドウ達はほとんどが武器を持たず、素手であった。

 

「どうして武器が壊れなかったのかとか魔法を斬った理由とかは後で聞かせてもらうとして……今、この場でモンスターを倒せるのは、武器を壊されてないモニカちゃんだけだ。どうか、あのモンスターを倒してほしい」

 

「…私よりもツムギ殿やタマキ殿が戦った方がいいのではないか?」

 

「本当はそうかもだけど、今武器を持ってるのがモニカちゃんだけだし、何より魔法を対処できるのが理由だね。あたし達も魔法を使っての援護はする、だからお願いしてもいいかな」

 

「……私以外に戦う相手はおらず、あのモンスターを倒さなければこの階層から出ることも出来ない。そしてこの場で倒すことが出来るのは私だけ。ならば、私がやるしかあるまい!」

 

「ありがとう、モニカちゃん。……じゃあみんなにこれからの指示を出す!まずこの階層前に説明した通り、前衛部隊は武器を持ってないシャドウの撃破、後衛部隊で魔法を使える冒険者はシャドウと戦っている冒険者の援護と支援、それ以外はシャドウの動きと周囲の警戒!モニカちゃんはあの梟のモンスターの撃破、タマキはシャドウを倒してモニカちゃんがモンスターの所に行くための道の作成と自分のシャドウの撃破、ツムギはモニカちゃんのシャドウと自分のシャドウの撃破!……全員、死力を尽くすんだ!」

 

「「「「「「「「了解(にゃ)!!」」」」」」」」

 

晶の指示が終わるのと同時に、それぞれ行動に出た。

モニカは晶に言われた通り、ワイズオウルに向けて走り出した。

ワイズオウルの下に進ませないように妨害しようとモニカにシャドウが近づこうとしたが、モニカより先にシャドウとの距離を詰めたタマキの一撃により影に戻ったことで、シャドウの包囲網の一部に穴が開き、そこから抜け出すことが出来たモニカはワイズオウルの下へ向かうのであった。

 

「そっちはお願いね、モニカちゃん。……全員、モニカちゃんがあのモンスター倒せるように、ここでシャドウの足止めをするよ!」

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

タマキの力を借りてシャドウの包囲網を抜け出したモニカは、サーベルを引き抜きながらワイズオウルの下に向かっていた。

モニカを近づかせまいと魔法を放つワイズオウルだったが、次々とモニカの持つサーベルに斬られすべて無力化されていた。

このままではモニカを止めれないと考えたのか、ワイズオウルは魔法を放つのを止めて地面に杖を突き付けると、モニカの足元に緑色の魔法陣が出現した。

出現した魔法陣に嫌な予感を感じたモニカは、即座に右方向に飛び魔法陣の外に出た。

モニカが魔法陣の外に出た後に、魔法陣から天を衝くかのように大量の樹木が生えてきた。

モニカが躱すことしか出来ないことに気づいたワイズオウルは、モニカを自分から遠ざけるべくモニカの足元へ魔法陣を大量に出現させた。

ワイズオウルによって距離を離されたモニカは詰め直そうとしたが、その行動を読んだワイズオウルの生み出した右・左・前の三方向から来る竜巻によって、その場での防御を一時余儀なくされた。

 

『近づけば樹木を生成、遠ざかれば小型の竜巻を発生させる魔法か。中々厄介だが、一気に懐まで近づけば魔法を使うことは難しいはずだ。ならどうやって近づくかだが……、シャドウとの戦いで支援は絶望的、私一人で戦わなければならない。……それならば、正面突破しかない!』

 

攻撃をさばきながらそう考えたモニカは、早速行動に移すことにした。

正面から来た竜巻を斬りながら再びワイズオウルとの距離を詰め始めた。

一直線に近づいてくるモニカを見たワイズオウルは、先ほどと同じように地面に杖を突き付け、樹木を生成する魔法陣をモニカの足元に出現させた。

出現した魔法陣に対して、モニカは避けることなく魔法陣の上を突き進んだ。

 

『さっき魔法を回避した時もそうだったが、魔法陣が出現してから樹木が生成されるまでに少し隙がある。これなら私の敏捷値でも攻撃が来る前に抜けられる!』

 

魔法陣から次々と出現する樹木をかわしながらワイズオウルとの距離を詰めるべく進んでいった。

モニカの足元ではなく進行方向に魔法陣を出現させる作戦に変更したワイズオウルだったが、すべての魔法陣をかわされ一気に距離を縮められてしまった。

ワイズオウルの胴体まで近づいたモニカは、ヘスティア・サーベルで胴体を何度も斬りつけて攻撃を行った。

 

『少しずつだが、ダメージを与えられている。このまま攻撃し続ければ倒せるはずだ!』

 

攻撃を続けようとサーベルを振りかざしたモニカは、頭上から杖の先端が迫ってきたため後方へ跳び攻撃を回避した。

再び攻撃するために一歩踏み出そうとしたモニカだったが―――

 

「—————ガハッ!?」

 

気付いた時には右から来た衝撃に吹き飛ばされていた。

フリューゲル・コートによって物理的なダメージはほとんどなかったが、衝撃は殺されなかったためかなりの距離を飛ばされていた。

吹き飛ばされた先で立ち上がろうとしたものの、糸のようなもので体を拘束されうつ伏せの体勢で地面に縛り付けられていた。

顔を動かしてワイズオウルの方向を見ると、タマキとツムギのシャドウがワイズオウルの側に出現していた。

 

『二人のシャドウ!?まさかこのモンスターがシャドウを召喚していたのか!?追撃が来る前に逃げなければ…!』

 

拘束から脱出しようとしたモニカだったが、シャドウの背後にいたワイズオウルが地面に突き刺した杖を掴まず地面に両手をついた次の瞬間、階層のいたるところに魔法陣が出現した。

それはモニカが拘束されている場所だけでなく、離れた場所でシャドウと戦っている晶達の足元にも出現していた。

 

「全員足元の魔法陣から出ろォ―――ッ!!」

 

『ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!』

 

ワイズオウルのやろうとしたことに気づいたモニカは、晶達に大声で魔法陣から出るように警告を行った。

直後にワイズオウルの叫び声が階層中に響き渡るのと同時に、階層のいたるところから天を衝くように大量の樹木が生え、階層を埋め尽くした。

 




ここまで読んでいただきありがとうございました。

ワイズオウルの戦闘シーン、前半戦を書くことが出来ました。
次は後半戦、この後がどうなったのかは次回をお楽しみに。
それと、ヘスティア・サーベルとワイズオウルの設定については、まだ本編が終わってないので次回かその次に回します。
楽しみにしていた方は申し訳ありませんが、少々お待ちください。

それでは、次回。

モニカは……

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