ダンジョンにモニカがいるのは間違っているだろうか   作:刺身の盛り合わせ

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カフェモニカが実装されましたね。プリコネをプレイしているみなさんガチャはどうでしたか?
どうも、いつも通り天井した刺身の盛り合わせです。

今回は三章のエピローグになります。
今回の文章は大体3000文字ぐらいで、色々詰め込んだ結果かなり長くなりました。
それと今回はヘスティア・サーベルについての説明を後書きに書いてます。
ぜひ読んでください。

感想と評価、お気に入りを登録してくださった方々、そしてこの作品を読んでくださっている方々。
本当にありがとうございます。

それでは、どうぞ。

2023/05/25 ヘスティア・サーベルの設定に少しだけ文章を加えました。


第47話 『勝利の宴』

「……ここは…」

 

「……目が覚めたんですねモニカさん!体の方は大丈夫ですか?」

 

ワイズオウルを倒したものの、アドレナリン切れに血の流しすぎで気を失ったモニカ。

目を覚ましたモニカが最初に目にしたのは、見たことのない天井と心配そうにモニカを見ていたツムギの顔であった。

 

「…左腕は自由に動かせるし、脇腹の痛みもそれほど感じない。少し眩暈はするが今のところ特に問題はないな」

 

「それなら良かったです!モニカさん、ダンジョンで気を失ってから丸一日眠ったままで起きなかったんで、私だけじゃなくて晶さんにタマキ、一緒に戦った他の冒険者達も心配してたんですよ~?」

 

「丸一日?……ちょっと待ってくれ、私は二日も寝ていたのか?」

 

「はい。ダンジョンを攻略した時にモニカさんが気絶したので、治療のために急いでダンジョンから脱出したんです。治療師(ヒーラー)の人が言うには『目覚めないのは疲労が溜まってるから、疲労が回復したらすぐ起きる』とは言われたんですが、一日中眠ってるから心配で……ですけど、無事に目覚めてよかったです!」

 

「…側で見ていてくれたのだろう?感謝する、ツムギ殿。…そういえば、クエストはどうなったんだ?」

 

「それでしたら―――」

 

眠り続けていたモニカの側で見守り続けていたツムギに感謝の言葉を伝えたモニカは、本来の目的であるクエストの結果について聞こうとすると、部屋の中に晶とタマキが入ってきた。

 

「ツムギ、モニカは起きた……ってもう起きてたかにゃ」

 

「やっほー。二日ぶりだね、モニカちゃん。体の方は大丈夫?」

 

「晶殿にタマキ殿、二日ぶりだな。それと体なら少し眩暈はするが大丈夫だ。……それで、クエストはどうなったのか聞いてもいいだろうか?」

 

「そういえばモニカちゃんには教えてなかったっけ?クエストなら成功したよ、ほらこれ」

 

そう言って晶が取り出したのは、リンゴやブドウ、パイナップルなど光り輝く沢山の果物が入った器であった。

 

「………これは、果物?」

 

「これはね、密林の大樹に生息されると噂されてた果物。オラリオにいる神様達から『この果物が食べたいから取ってきて』、っていうのが今回の依頼だったんだ。…まさかこんな目に遭うとは思わなくてね、いやー参った参った」

 

「…………まさか果物のためのクエストだったとは…」

 

「まぁまぁ、とりあえずモニカも食ってみるにゃ」

 

晶から今回のクエストの目的を告げられたモニカは呆れの表情を浮かべていたが、タマキに光り輝くリンゴを口の中に無理やり詰め込まれた。

 

「モガァ!?………美味い」

 

「今モニカちゃんが食べたのは密林で取れたリンゴ。中々美味しいよね、これ」

 

「ブドウにパイナップル、ミカンもあるけど食べるかにゃ?」

 

「では、ブドウを―――」

 

「起きたんだな、ガキンチョ!」

 

タマキからブドウを貰おうとしたモニカだったが、突然部屋の中に冒険者達が入ってきた。

よく見ると、大樹でワイズオウルと戦った冒険者達で、全員何故か興奮していた。

 

「全員揃ったってアイツらに伝えろ!」

 

「モニカさんは私が担いでいくから、あなた達は私について来て頂戴!」

 

部屋に入ってきた女性の冒険者に何の説明もないまま突然お姫様抱っこをされたモニカ。

 

「待て待て待て!いきなり何をするのだ!?」

 

「ツムギさんから聞いてないの?…まぁいいわ、それじゃあ、目的地にしゅっぱーつ!」

 

「ちょっと待て!私は病み上がりでぇぇぇぇぇ……!?」

 

「……ツムギ、モニカに伝えるの―――その顔だと忘れてた見たいだにゃ?」

 

「それじゃあ、あたし達も行こっか?」

 

「………はい」

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「遥か昔、この大森林の奥に大樹が発見されてから早数百年!」

 

場所は変わって大樹の麓の町、中央にある広場。

 

「その間、多くの冒険者や探検家達がこの大樹を攻略しようとした!しかし、シャドウに行く手を阻まれ、先に進むことすら出来なかった!

 

広場の中心にはステージのようなものがあり、そのステージを囲むように多くの人々が集まっていた。

 

「運よく最上階に迎えたとしても、この大樹の主である梟型のモンスター…ワイズオウルが作りだす結界に閉じ込められ、戻ってくることはなかった!」

 

ステージの中央には人が五人ほどおり、一人は冒険者の男性、それ以外の四人は女性の冒険者であった。

 

「だが、これまで誰も攻略することが出来なかった密林の大樹が、先日ついに攻略された!大樹の攻略、その中心となったのはこの場にいる四名!」

 

司会を行っている冒険者は壇上にいる冒険者達について、ステージの周囲を囲う冒険者達に紹介し始めた。

 

「魔法と類稀なる戦術眼を用いて、攻略に参加した冒険者達に的確な指示を出した『モサクジ・晶』!他に類を見ない敏捷値で階層中を自由に駆け巡り、多くのシャドウを倒した『タマキ・ミャーサカ』!糸による拘束で冒険者達を襲おうとするシャドウを縛り上げ、数々の冒険者達の危機を救った『ツムギ・ココン』!」

 

それぞれの紹介に晶は当たり前の表情を、タマキは上機嫌に、ツムギは顔を赤らめ恥ずかしがっていた。

 

「そして!全員が武器を破壊され戦えない中、大樹の主であるワイズオウルへと一人で果敢に挑み、文字通り骨身を削りながらもワイズオウルを見事に討伐せしめた『モニカ・ヴァイスヴィント』!」

 

満を持して最後に紹介されるも、なぜ自分がステージの上にいるのか分からず困惑するモニカ。

 

「以上の四名の力により密林の大樹は攻略、大樹の秘宝とされていた『密林の果実』も発見された!この広場に集まった者達よ、彼女達こそが大樹攻略の功労者達だ!」

 

「「「「「「「ウォォォォォォ!!!」」」」」」」

 

「………なぁツムギ殿、これは一体何なのだ?」

 

「何でも、密林の大樹攻略の立役者を町の人達に紹介したかったらしいですよ?それが終わったら―――」

 

「それではこれより、密林の大樹攻略記念の宴を行う!全員コップは持ったか!?カンパーイ!」

 

「「「「「「「カンパーイ!!」」」」」」」

 

「―――宴会を始めるらしいです」

 

「……みたいだな。というより、別に宴会をする必要はないのでは…?」

 

密林の大樹を攻略した記念として宴会が開かれたが、何も聞かされていなかったモニカは呆れの表情を浮かべていた。

 

「まぁまぁ。せっかく祝ってくれるんだし、祝ってもらおうよ。甘いもの含めて料理もいっぱい用意してくれたみたいだしさ?」

 

「せっかくの宴会を開いてくれたのだ、我々も参加しなくてはな!」

 

「モニカさん……」

 

「いっそすがすがしいほどの手のひら返しにゃ」

 

「モニカちゃんの手のひら返しは置いておくとして……とりあえず、あたし達も宴会を楽しもう!」

 

「「「おぉー!」」

 

こうして、モニカ達は宴をそれぞれ楽しみ始めた。

 

「このケーキはうまいな!やはり体が疲れた時は甘いものに限る…」

 

「密林の果実を使ったクレープ…きっとおいしいはず!というわけで作ってみたんだけど、味の方は……普通?だよねー」

 

「この鳥の蒸し焼き、とっても美味しいです!しかもコラーゲンたっぷりなんですか!?……これをいつも食べられるのは少し羨ましいですね」

 

「にゃーっはっはっはっはー!あたしはまだまだ食べれるにゃ!じゃんじゃん持ってこいにゃー!」

 

それぞれ宴を楽しみながら、夜は更けてゆき―――

 

「グゥオォォォ…。あ、頭が割れるように痛いにゃぁ……!」

 

「調子に乗ってお酒まで飲むからですよ、タマキさん」

 

「これで、この大樹ともお別れか。…私は、強くなれたのだろうか」

 

「大丈夫、モニカちゃんは強くなってるよ。あたしが保証するからさ。……それじゃあ、オラリオに向けて、しゅっぱーつ!」

 

「「「おぉ~!/ちょ、大きな声出さないで。頭に響くにゃ…」」」

 

モニカ達は大樹に来るのに使った馬車に、依頼品の密林の果実と二日酔いで役に立たないタマキを(ほろ)のかかった荷台に乗せ、大樹を後にしオラリオに向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

~モニカが目覚める半刻前、密林の大樹・第10階層最奥~

 

「……全く、武器破壊の咆哮(ハウル)をしてくるなんて、ヘルメスのヤツ言ってなかったにゃ。オラリオに帰ったら文句言ってやるにゃ」

 

「でもさぁ、ヘルメスも知らなかった可能性ない?まぁ、それはそれとして帰ったら文句言うけどね。それに武器も壊れたし、少し冒険者家業は休憩かな?」

 

「うーん……あっ、ありましたよ晶さん!」

 

「ホント?ちょっと見せてみて………『大樹がどうやって成長したのか』か…これはこれで気になるけど、違うみたい。他にはあった?」

 

「えぇー、もうくまなく探しましたよ?…ここには無いんじゃないですか?」

 

「かもねぇ……。まっ、これについてはヘルメスも確証がないみたいだし、地道にいろんな所を巡るしかないね」

 

「って言ったって、ホントにあるのかにゃ?―――

 

 

 

()()()()()()()()()()が記された石板なんて」

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。

というわけで三章、無事完結です。
今回オリジナルストーリーを混ぜたのは、モニカをランクアップさせるためです。
元々、ベルがランクアップするのと同じ時期にモニカもランクアップさせようと思っていたのですが、ミノタウロス戦で一緒に強敵と戦ってランクアップさせるのはちょっと違うなと考えていました。
結果として、「プリコネから参戦したキャラ達を活躍させつつ、モニカに強敵を倒してもらおう!」ということになりました。
どこで何と戦わせたよう?と考えた時に思いついたのが、プリコネのダンジョン。
プリコネのダンジョンの一つで今回の舞台である密林の大樹は、初回報酬で『密林の果実』という家具を取得可能、ボスが魔法タイプの敵でサーベルの力を紹介可能、ダンまち世界に入れてそこまで違和感が無い、そしてラキア王国側の土地情報が探しても出なかったため、オリジナル設定としてダンジョンを置くことが出来るなどの理由で選ばれました。
また舞台をラキア王国側にしたらモニカを道案内役としてオラリオ外に出せることも出来るので、そこから色々設定を追加したら今章の内容になりました。
晶やタマキ、ツムギは今後もちょこちょこ出てくるので、お楽しみに。
また、晶やタマキ、ツムギの設定については今後まとめてどこかで上げます。
それまでお待ちください。

そして本編の最後に今後の伏線のようなものを入れてみました。
書くつもりはありますが、多分本編が全部終わった後になるかもしれません。
その時は人数や物語の筋道がかなり改変するかもしれません。
かなり先の話になるので、ゆっくりお待ちください。

次からは第四章に突入します。
時系列は原作五巻、ベル達が中層へ向かうところです。
オラリオに帰還したモニカの次の冒険をお楽しみください。
誤字脱字があれば教えてください。
それでは、次回。



~ヘスティア・サーベル~
ヘスティア・ナイフと同様に、35年ローン42回払いのヘスティア渾身の買物その2。
ベルの持つヘスティア・ナイフと同様にミスリルとヘスティアの頭髪、神血(イコル)を用いて製作された、装備者の成長と共に強化される『邪道の武器』。


―――なのだが、ヘスティア・ナイフとは異なる部分が一つある。
それは、『魔法の伝導率』である。
原作三巻でベルがミノタウロスの体内にヘスティア・ナイフを経由してファイアボルトを打ち込んだように、本来ミスリルで作られた武器は魔法伝導率が非常に高くなっている。
しかし、ヘスティア・サーベルは魔法伝導率が異常に低い。
通常のミスリル武器なら魔法を経由・拡散させるはずが、ヘスティア・サーベルの場合魔法を無効化・反射させるまでに能力が変容しており、『魔法伝導率が低い』というより『魔法を無効化する』と言った方が近い。
このような武器になった理由としては、ヘスティアの神血とヘスティアのモニカへの思いが武器に作用したのではと考えられている。

モニカは……

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