ダンジョンにモニカがいるのは間違っているだろうか 作:刺身の盛り合わせ
どうも、カフェモニカのホームボイスで汚い声が聞けて嬉しい刺身の盛り合わせです。
今回は前回の続き、ベル君行方不明が発覚する回です。
序盤は原作通りで、中盤からはオリジナルな展開となっています。
何をするのかは是非読んでみてください。
また今回も4000文字超えの長文となっております。
感想と評価、お気に入りを登録してくださった方々、そしてこの作品を読んでくださっている方々。
本当にありがとうございます。
それでは、どうぞ。
【ステイタス】更新から一夜明けた次の日。
未だにベルが帰ってきていないことから、ダンジョンで何かに巻き込まれたのではと考えたヘスティアとモニカは、エイナに話を聞くためにギルド本部の彼女の下へ訪れた。
「アドバイザー君はいるかい!」
「か、神ヘスティア?それにモニカちゃん?一体どうされたのですか?」
「昨日、ベル君はここに来たかい!?」
「さ、昨日は
エイナの返事を聞いたヘスティアの顔が、苦痛を耐えるかのように歪んだ。
戸惑いを隠せないエイナに、ヘスティアの代わりにモニカは訳を説明した。
「昨日から、ベルがホームに帰ってきていないのだ」
「!」
「私とヘスティア様でベルとパーティを組んでいるリリ達の拠点へそれぞれ別れて確認に向かったのだが、ダンジョンにもぐってから帰ってきてないそうなのだ」
「!少しお待ちください…………換金所に連絡を取りました。ベル君達と思しき冒険者は、一度も来ていないそうです」
一度窓口から離れ換金所に確認を取ってきたエイナの情報にヘスティアは固まり、モニカは苦々しい表情を浮かべた。
「………アドバイザー君、頼む、ベル君達の目撃情報を集めてくれないかい?それと、『ベル君達の捜索』を依頼内容に
「報酬はどうしますか?」
「四〇万ヴァリス。【ファミリア】の全財産だ」
エイナと共に
最後に自身のサインを殴り書きして依頼書を完成させると、エイナがそれを受け取りこれからの流れを説明した。
「
「わかった、頼んだよ」
では、と言い急いで行動するために立ち上がったエイナ。
それに続くようにヘスティアとモニカも背を向け駆け出し、ギルド本部の前庭、中央付近にある記念碑(モニュメント)の側で二人を待っているミアハとナァーザの下へ向かった
「どうであった、ヘスティア」
「ダメだ、やっぱりベル君達はダンジョンから帰ってきてない。…でも、ボクの『恩恵』は消えてない、ベル君はまだ生きてる!」
「それでは、ヘスティア様。もう、
「ああ、ナァーザ君達に勧められた通り、しっかり依頼してきたよ」
「ならば、ヘファイストスやタケミカヅチ達のもとへ向かおう。可能な限り、多くの者に助けを仰ぐべきだ」
「うん!それじゃあ「ヘスティア様、少しお話があります」……どうしたんだい、モニカ君」
他の神友達に助けを求めるためにギルド本部を後にしようとしたヘスティアだったが、モニカに呼び止められ足を止めた。
「エイナ殿に今回のことで話しておきたいことがある。それが終わり次第、今回のことについて何か情報を持っているかもしれない人物のもと向かうつもりだ。…だから、別行動をとってもいいだろうか?」
「…分かったよ、モニカ君。招集場所はミアハのホーム『青の
「了解した!」
こうして、モニカはギルド本部を後にするヘスティア達と別れ、再びギルド本部に入って行くのだった。
モニカは、
「それで、モニカちゃんが私に話したいことって一体何かな?」
「まずは私がLv.2になったことについてだ」
「………え?ええぇぇぇぇぇ!!?」
モニカの口から出た『Lv.2』という言葉の意味を飲み込めなかったのか最初は固まっていたが、意味を理解したエイナは大声を出して驚いた。
「モ、モニカちゃんもLv.2になったの!?……と、とりあえず今日までの冒険者の活動記録を教えて欲しいんだけど、良いかな?」
「活動記録…何を言えば良い?」
「大雑把にこんなモンスターと戦ったとか、こんな
「了解した。まず―――」
モニカの口から語られる冒険の記録を手元に用意した羊皮紙に書き記していくエイナ。
そして、モニカの話が二週間前までさかのぼった時、頭痛がエイナを襲った。
「……単独で、撃破って」
――二週間前、
モニカから発せられた言葉に、エイナは卒倒しそうになった。
セオロの密林を超えた先にあるラキア大森林、そして最奥にある『密林の大樹』については資料や文献を読み、そこに何があるかは知っていた。
姿を真似る影に恐ろしい梟、そして莫大な宝があることを。
そんなダンジョンにも引けを取らない場所にモニカは
それと同時に前日聞いたモニカが何故怪我を負ったのかの理由を理解した。
エイナはモニカの報告に軽い眩暈を覚えつつ、何をどうしたら問い詰めたくなりつつも聞いた内容を羊皮紙に書き記し終えた。
「……モニカちゃんが私の言いつけを、ち~っとも守ってくれる気がないってことは大体分かったよ」
「それについては本当に申し訳ない。だが、私がやらなければあそこで全員死んでいたかもしれないのだ。だから……」
「分かってる。モニカちゃんが取った判断は最善で、その場にいなかった私には何も言う資格はないのかもしれないけど………でもね?これだけはどんな時でも忘れないで。……死んじゃったら、何も意味がないんだよ?……だから、無茶は絶対ダメ。わかった?」
「誓おう、無茶は絶対しない。」
「改めて…モニカちゃん、Lv.2到達おめでとう。頑張ったね」
「ありがとう、エイナ殿」
微笑みを浮かべながら祝いの言葉を贈るエイナにつられ、同じく笑みを浮かべるモニカ。
「…じゃあ、これで話したいことって終わりかな?」
「いや、本題はここからだ」
浮かべていた笑みを消し、ギルドを訪れた際にしていた真剣な表情に戻ったモニカ。
「エイナ殿が昨日私に課した『一週間ダンジョン禁止』を解いてほしい」
「……やっぱり、ベル君を助けるために?」
「あぁ。ベルはヘスティア・ファミリアの大事な仲間、だから絶対に助けに行きたい!だから、私のダンジョン禁止を解いてほしい!どうかお願いだ、エイナ殿!」
座っていた椅子から立ち上がり、エイナに向けて深く頭を下げるモニカ。
そのモニカを見たジッと見つめたエイナは、説得を諦めたのか一度ため息をつき、モニカに条件を出した。
「……モニカちゃんの気持ちは分かりました。ダンジョン禁止は無効にします。…でも、一つだけ約束。絶対に無茶しないこと、いい?」
「…ッああ、了解した!必ずベルを見つける、だから待っていてくれ!」
それでは行く場所があるので失礼する、と言ってモニカは椅子から立ち上がり、面談用ボックスから出ていった。
「………気を付けてね、モニカちゃん」
ギルド本部から出たモニカは、ヘスティアと別れる前に約束した通り、情報を持っているかもしれない人物が経営している屋台がある区画へ向かっていた。
「やはりここに居たか、晶殿!少し聞きたいことがある!」
「やっほーモニカちゃん、昨日ぶり。…それで、あたしに聞きたいことって何かな?…あ、クレープいる?」
モニカがたどり着いたのは、晶の経営しているクレープ店。
昨日オラリオに帰還したため、もしかしたら店が開いてないかもしれないと考えていたモニカだったが、杞憂だったようでお客の来ないクレープ屋台の中で暇そうにしていた。
是非いただこう、と答えたモニカは晶がクレープを作っている間にベルが中層に向かったきり帰ってきていないことについて話をした。
「―――なるほど、そんなことがあったとは知らなかったねぇ。それであたしのところに話を聞きに来たってことかな?…それとこれ。密林の果実を使ったクレープの試作品、食べて?」
「ああ。以前の
美味しいクレープへの道は遠いかぁ、とモニカの正直なクレープの感想を受け、笑顔を浮かべながら言う晶だったが、その次に申し訳なさそうな顔を浮かべた。
「……モニカちゃん。あたし達昨日ここに帰ってきたわけじゃない?だからまだ情報がそこまで集まってなくてね。集まった情報で関連性がありそうなのは……『13階層の一部区画の天井が崩落した』ぐらいかな?」
「天井の崩落、か……情報感謝する、晶殿。私は行く場所があるので、ここで失礼する」
「いやいや、あたしこそあんまり手伝えなくてごめんね?それじゃあね~……あたしの方でも少し情報を集めておこうかな?」
モニカは晶の屋台を離れ、招集場所である『青の
ここまで読んでいただきありがとうございました。
ということでベル君一行の行方不明が発覚しました。
そしてエイナがモニカに貸した『一週間ダンジョン禁止』は真摯に頼み込んだので解除されました。
エイナとの約束をちゃんと守れるのか、是非とも次をお楽しみに。
それと、アンケートを実施します。
内容は『モニカ達の設定集について投稿しても大丈夫か』です。
投稿する場合の内容は現時点で分かっている各個人のステイタス+性格など。
今後のネタバレになる内容は控えるつもりです。
是非アンケートの回答をお願いします。
誤字脱字があれば報告をぜひお願いします。
それでは、次回。
モニカは……
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仲間
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相棒
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