ダンジョンにモニカがいるのは間違っているだろうか 作:刺身の盛り合わせ
どうも、刺身の盛り合わせです。
今回はダンジョン突入準備のための話し合いとダンジョン突入のお話です。
そして今回はあの胡散臭い神が登場です。イッタイダレナンダロウナー
また、少しだけ原作と違う部分もあります。
一体何が違うのかは読んでからのお楽しみで…
今回も書いていたらいつの間にか5000文字超えで、かなりの長文になっています。
また、アンケートはまだまだ募集中です。
今のところは『今の章(第四章)が終わってからで・・・』が優勢です。
投票していない人はぜひ投票してください。
それと、原作を読んでいたらヘルメス・ファミリアの団員達はLv.2とギルドに報告していたので、これまで本作で書いてきたプリコネ組のLv.を一つ程下げました。
Lv.を下げはしましたが、実際は隠しているだけで晶はLv.4、タマキとツムギはLv.3になっています。
その事については今後設定集出す時とかに書いておきます。
感想と評価、お気に入りを登録してくださった方々、そしてこの作品を読んでくださっている方々。
本当にありがとうございます。
それでは、どうぞ。
晶との会話を終えたモニカは独自に情報収集を行いながら、集合場所となっていた【ミアハ・ファミリア】のホーム、『青の
日が傾き始めたあたりで青の
「すまん、ヘスティア。お前の子が帰ってきてないのは、俺達に原因があるかもしれん」
「………」
タケミカヅチの謝罪を聞きながらヘスティアは腕を組んで目をつむっており、そんなタケミカヅチの背後では
ヘスティアがタケミカズチのホームへ助けを求めに訪れ事情を説明した際に、
ベル達がダンジョンから帰還してこない原因のひとつを担っているだろうことから、ヘスティアはしばらく沈黙を貫いていた。
ミアハ達が見守る側で、ヘスティアはその青みのかかった瞳を開け、
「ベル君達が戻ってこなかったら、君達のことを死ぬほど恨む、けれど憎みはしない。約束する」
ヘスティアの口から出た言葉に、
慈悲深くすらある女神の寛容さと、その
「今は、どうかボクに力を貸してくれないかい?」
『―――仰せのままに』
自分達のやったことを許した上でのヘスティアからの懇願に、【タケミカヅチ・ファミリア】の六名は一糸乱れない動きで膝を床に付き、
団長の
その中でもヘファイストスは子供達の行いを清算して見せた
「モニカは、何か言わないでよかったの……?」
モニカの側にナァーザが近づき、なぜ何も言わないのかを尋ねる。
その質問に対し、モニカはナァーザの方を向き答えた。
「ここで彼らを責めてもベル達が帰還する訳ではないし、何よりヘスティア様がベルは無事だと言ったんだ。それなら責め立てるよりもベル達の捜索に時間を当てるべきだ。…まぁ、確かにいくつか言いたいことはあるのだが…」
少し悩んだ素振りを見せたモニカだったが、【タケミカヅチ・ファミリア】の面々から忠誠を誓われているヘスティアのいる方向を見直し答えた。
「ヘスティア様が彼らを責めないと言ったのだ。それなら眷属である私が責めるのは見当違いというものだろう?」
モニカのその答えを聞いたナァーザは、モニカの頭に手を伸ばし―――
「モニカ、いい子………」
優しく頭を撫で始めた。
「!こ、子ども扱いはやめてくれ、ナァーザ殿!恥ずかしいし、何より私はこういうことをされる年ではない!」
「大丈夫大丈夫……。私、モニカより年上……、だからお姉さん………」
「意味が分からん!あっ、ちょっ!乱暴に頭を撫でるのはやめろ!子ども扱いするなぁ!」
「……時間も惜しい。そろそろ話を先に進めたいのだが良いか、ナァーザにモニカよ?」
「「あっ………」」
両手を使いモニカの髪をくしゃくしゃにするように撫でまくっていたナァーザと、頭を撫でて子供扱いしてくるナァーザの手をどかそうとするモニカ達二人は、ミアハからの一言で顔を真っ赤にし、すぐにベル達捜索の会議に参加した。
そこから話し合いを進めた結果、『中層へ向かうには人数不足』という点で悩んでいると、ホームのドアが勢いよく開き、優男の神が現れた。
「ヘルメス!?何しに来た!?」
「ご挨拶だなぁ、タケミカズチ。神友のピンチに駆け付けたに決まっているじゃないか。ヘスティア、久しぶり。…そして君がモニカだね?晶達から話は聞いてるよ、よろしく頼むね」
「…ということは、貴殿が晶殿達の主神殿か。彼女達にはとてもお世話になった、よろしく頼む」
「モニカ君、そんな胡散臭い奴に挨拶なんてしなくていいよ!それよりヘルメス……どうしてここに?」
ヘルメスに律儀に挨拶を返すモニカを止めつつ、周囲の神達と同様に懐疑的な表情を浮かべるヘスティアに、目の前まで来たヘルメスはにっと口を上げ、懐から
「困っているんだろう?」
ひらひらとヘスティアの眼前でベル捜索の依頼書を揺らすヘルメルに、ぐっと言葉を詰まらせ何も言い返せないヘスティア。
「何でベル・クラネルを助けようとするんだ、ヘルメス。言え」
「おいおいタケミカヅチ、オレはヘルメスだぜ!?
「貴方、下界に来てからは碌にヘスティアと関わりを持っていなかったじゃない」
「随分といい加減な友であるな」
「ははっ、こいつは手厳しいな、ヘファイストス、ミアハ!」
タケミカヅチはヘルメスを警戒し、ヘファイストスとミアハは呆れた声を上げた。
芝居がかった振る舞いをするヘルメスと主神達のそんなやり取りに、モニカやナァーザ、
「でも、ヘスティアに協力したいというのは本当さ。―――オレもベル君を助けたいんだよ。……どうかな、ヘスティア?」
それまでの騒がしい立ち振る舞いを止め、一転して真面目な声音を醸し出したヘルメス。
笑みを浮かべたまま軽く両手を開き、場にいる者達の顔を順々に見回し、最後にヘスティアで視線を止めたヘルメスは、弓なりにしている目を開いて笑いかけた。
そんなヘルメスの
「分かった……お願いするよ、ヘルメス」
「ああ、任されたよ!」
「…いいのか、ヘスティア?」
「今はベル君達の救助を最優先にする。人手が欲しいのは事実だからね」
「……お前がそう言うなら、わかった。これでヘルメスの団員が加わるわけだが……これならいけるか?」
「でもヘルメスの派閥って、確かLv.2の構成員がほとんどじゃなかったかしら?」
「それについてはどうなのだ、ヘルメス」
「ああ、ヘファイストスの言うとおりだ。生憎他の団員は
その言葉を信じたミアハ達は
その一方で、主神によって捜索に加わることになったアスフィは一人重いため息をつきつつ、ヘルメスに近づき声を潜めて気になったことを尋ねた。
「ヘルメス様…先程、私を『連れていく』とおっしゃっていましたが、まさか……」
「ああ、オレも同行する」
ヘルメスのその言葉に眼鏡が下がり落ちかけたが、何とか指で押さえたアスフィ。
「神がダンジョンに潜るのは、禁止事項ではないのですかっ」
「迂闊な真似をするのが不味い、っていうだけさ。なぁに、ギルドに気付かれない内に行って、さっさと帰ってくればいい。言っただろう?俺もベル君を助けたい、って」
「ヘルメス様、まさか最初からそのつもりで私を……!」
「ははは、オレの
ヘルメスの言葉に眉を逆立てた上に頬を引きつらせるアスフィに対し、ニヤニヤ笑いながらアスフィに囁いていたヘルメスだったが―――
「ぐおっ!?」
「―――ボクも連れてけ、ヘルメス。ボクもベル君を助けに行く。自分は何もしないまま、あの子のことを誰かに任せるなんてできない」
「ま、待ってくれ、ヘスティア!?落ち着け!」
背後から首を取られ仰け反るヘルメスの顔へぬおっと迫ったヘスティアは、有無を言わせない迫力でヘルメスに言いつける。
その光景を見たアスフィとヘスティアの発言を聞いたモニカはぎょっとし、慌てふためくヘルメスは漆黒の髪を何とか解ほどいてヘスティアと向き合い、目を合わせて説得するように語りかけた。
「ダンジョンは危険だ。『力』が使えないオレ達なんて、モンスターに襲われれば一溜まりもない。何より――
「わかっているさ。それでもヘルメスが行くなら、あと神の
「「「「「「「はぁッ!?」」」」」」」
ヘスティアの発言にその場にいた全員が驚愕の声を上げた。
どうにかヘスティアをダンジョンに行かせないように説得しようとするミアハ達だったが、当事者であるモニカはヘスティアの真剣な表情を見て決意を固めた。
「……分かりました。このモニカ、必ずヘスティア様を守ってみせます!」
「……よろしく頼むぜっ、モニカ君!」
「はいっ!」
「あんた達はねぇ…」
「無理はするなよ、二人共?」
ヘルメスと同様にヘスティア、そしてモニカの決意が固いことを悟ったヘファイストスとタケミカヅチは、呆れと苦笑をそれぞれ浮かべた。
そんな心配を他所に、ヘスティアとモニカはベル救出への闘志を燃やしていると、「モニカよ」とナァーザを伴ったミアハが、「ヘスティア」とヘファイストスがそれぞれ個別に呼びかけた。
「どうしたのですか、ミアハ様?それにナァーザ殿も」
「モニカ、これ……」
ナァーザから渡されたのは、大量の
「私はこれくらいのことしか出来ないから……付いて行けなくてごめん、モニカ……」
「いや、こんなに貰って申し訳ないぐらいだ。ありがとう、ナァーザ殿……だから頭をなでるなぁ!」
顔を曇らせながら謝るナァーザに笑顔で感謝を伝えたモニカは、再び頭をくしゃくしゃになでられ、その背後ではヘスティアがヘファイストスからヴェルフの作品を受け取っていた。
そんな仲間達の好意にヘスティア達はあらためて感謝を告げ、その場はいったん解散。
日没後にバベルの西門前で集合することとなった。
そして時間は経ち日没後。
バベルの西門前にある
「モニカさん、昨日ぶりですね!」
「ツ、ツムギ殿!?どうしてここに!」
どういうわけかツムギが居た。
話を聞くと、晶からベル達捜索の話を聞き、先日のお礼に力を貸そうと考えヘルメスには無承諾でやって来たとのこと。
大樹での戦いで武器が壊れていたのを覚えていたモニカは、武器はどうするのかと聞いたところ、手の甲の部分を金の武具で覆われたピンクのミトン型の籠手を見せてきた。
「御覧の通り、武器ならちゃんとありますからご安心を!……それで、そちらの方がモニカさんの主神の方ですかね?初めまして、【ヘルメス・ファミリア】所属のツムギ・ココンと申します。前回の
「キミの想像通り、ボクはモニカ君の主神のヘスティアだ。探索に参加してくれて感謝するよ」
そう言って挨拶を交わすと、ツムギは他の捜索隊の下へ挨拶に行った。
それからいつまでもやってこないヘルメスにヘスティアが痺れを切らしお冠になったあたりで、ヘルメスがアスフィと共にバベルの中から現れた。
「遅いよ、ヘルメス!」
「いやぁ、野暮用というか手続というか……色々あってね。遅れて悪かった」
「ツムギ!?アナタ何故ここにいるのですか!」
「晶さんから話を聞いてぜひともモニカさんとアスフィ様の力になれればと思いまして!」
少し疲れた顔でバベルの最上階を仰いだ後、素直に謝ったとしたヘルメス。
対してアスフィは目の前に呼んだはずのないツムギが居たことに驚き問い詰め、ツムギは自分が参加した経緯を説明した。
逸る気持ちを抑えきれないヘスティアは、早く出発しようと号令をかけようとしたその瞬間、突如モニカがサーベルの
何事かと思っていると、身を寄せてきた
ヘスティア達の正面で足を止めた覆面を被った女性の冒険者の登場に身構えたモニカ達に、ヘルメスは笑いかけた。
「彼女は超強い助っ人だよ、心配しなくても大丈夫だ」
ヘルメスの言葉を信じ覆面の冒険者を加えた捜索隊はバベルの門前を出発し、ベル達救出のため広大な地下迷宮へと進入した。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
無事にベル達捜索隊にヘルメス&アスフィと謎の覆面冒険者、そしてオリジナルとしてツムギが参戦です。
前章ではあまりツムギを活躍させれなかったので、今章ではツムギがどれだけ戦えるのかを次話で書ければなと思います。
ナァーザの年齢が分からなかったのですが、絶対モニカよりも年上だろうなって考えたので頭をなでさせました。
ちなみに今のモニカは休暇中なので前話から帽子とコートを着ていません。
グラブルのリミテッドモニカの格好をイメージしていただければと思います。
一体ダンジョンをどういう風に進んでいくのか、是非とも次回をお楽しみください。
誤字脱字、また文章でおかしな部分があれば報告をぜひお願いします。
それでは、次回。
モニカは……
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仲間
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相棒
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