ダンジョンにモニカがいるのは間違っているだろうか   作:刺身の盛り合わせ

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ダンメモ、6周年イベントで新規イベント終了らしいですね。
もっと本編じゃ見れないギャグイベントとか色々やってほしいけど、難しいのかなって。
どうも、刺身の盛り合わせです。

ということで最新話です。
今回は『神の宴』開催直前までです。
話の進行上、原作から一部展開が変わってます。

また、皆さんアンケートに回答していただきありがとうございます。
結果としては『相棒』が『♡』に4票差ということになりました。
なので、今後は『相棒』ルートで進んでいくことになります。
『♡』ルートは番外編などで書けたらなと思います。
…まぁ、ルート分岐のタイミングは最終章の予定なんですけどね。

感想と評価、お気に入りを登録してくださった方々、そしてこの作品を読んでくださっている方々。
本当にありがとうございます。

それでは、どうぞ。


第59話 『招待状』

「―――それじゃあ、もう体は大丈夫なの?」

 

「はい、すっかり良くなりました」

 

焰蜂亭(ひばちてい)』での一件から一夜明けた翌日、ベルとモニカはギルド本部のエイナのもとに訪れ、面談用ボックス内で現状報告や今後の予定の打ち合わせを行っていた。

机を挟んで何となく見つめ合うベルとエイナ。

少し照れ臭い空気が互いの間に流れたところで、コホン、とモニカが咳払いを行ったことで話を再開させた。

 

「それでね、二人共…私は立場上、余計な詮索をしちゃいけないんだけど……危なかったんだよね?」

 

「……はい/あぁ」

 

今回起きた異常事態(イレギュラー)階層主(ゴライアス)の出現などについて、ギルド職員は無闇に蒸し返すことを禁じられているため、エイナは深く言及はせずにどれほど危機的な状況だったのかをベルとモニカに尋ねた。

その質問に対し深く頷いたベルとモニカを見たエイナは、「わかった」と頷き返すと、眼鏡をかけ直し―――きりっ、と緑玉色(エメラルド)双眸(そうぼう)を真っ直ぐ二人に向けてきた。

 

「私も、これから少しでも力になれるよう頑張るよ。とりあえず―――二人のダンジョンの予習(べんきょう)の量も、範囲も、増やしていこう」

 

「「えっ」」

 

エイナからの酷烈(スパルタ)指導の勉強会をこれまでよりも増加させようという提案を受けたベルとモニカは、顔を引きつらせてどうにか断ろうかした。

しかし、自分達の身を心から案じてくれているエイナの優しさから断ることが出来ず、乾いた笑みを浮かべて了承するのであった。

それから、当面の目標である『13階層の完全踏破』、エイナからギルドに集められた冒険者依頼(クエスト)の内、モンスターの『ドロップアイテム』収集と迷宮内の特殊な鉱石の発見・採掘の二つを受諾し、昨夜の一件についてちょっとした注意を受けたのであった。

 

「ベル・クラネルとモニカ・ヴァイスヴィントで間違いない?」

 

「は、はい」

 

「…間違いないが、何か用か?」

 

「あの、これを……」

 

それはボックスから出てロビーに向かい、窓口前でエイナと別れようとした時のことである。

視線を感じたベルとモニカが視線のした方向を振り向くと、広いロビーの隅にいた女性冒険者と目が合った。

二人はベルとモニカの髪や瞳を確かめるようにじっと見つめると、人込みを避けながら距離を詰め、気の強そうな短髪(ショートヘアー)の少女が確認を取ってきた。

ベルはうろたえながら、モニカは少し懐疑的な表情を浮かべながら答えると、次は後ろにいた長髪の少女がおどおどしながら歩み出てくると、()()()()()()()()()()()徽章(きしょう)された招待状を渡してきた。

 

「ウチはダフネ。この()はカサンドラ。察しの通り【アポロン・ファミリア】よ」

 

「あの、それ、案内状です。アポロン様が『宴』を開くので、も、もし良かったら…べ、別に来なくても結構なんですけどっ……あぅ」

 

自己紹介から、目の前の女性冒険者達も昨日酒場で一悶着起こした冒険者との仲間と知ったベルはどう反応したらいいのか分からず困惑していると、カサンドラが「来なくても大丈夫」と言おうとしたが、ダフネが後頭部を(はた)いて止めた。

 

「必ずあなた達の主神に伝えて。いい、渡したからね?」

 

「「……分かりました/……了解した」」

 

カサンドラの後頭部を(はた)いたダフネは、身を乗り出すと招待状とベルとモニカを交互に指を向けながら念を押してきた。

了承すると身を引き、カサンドラを呼びかけるとモニカ達の方に向けて「ご愁傷様」と呟くと、カサンドラを連れて立ち去っていったのであった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「『神の宴』の招待状か……ガネーシャの開いた『宴』から一カ月半ぐらい……そろそろ誰かがやるとは思っていたけど…」

 

招待状を渡された日の夜。

ベルとモニカはホームに戻り、夕食を済ませてバイト終わりのヘスティアの代わりに後片付けをしながら、昼間の出来事をヘスティアに伝えた。

 

「どうなさいますか、神様?」

 

「揉め事があったばかりだし、無視はできないなぁ…」

 

「すいません、神様……」

 

「ああ、大丈夫だよ、変な責任は感じないでくれ。……というか、実はボクもアポロンが苦手なんだ」

 

「そうなのですか?」

 

「あぁ……展開で色々あってね……まぁ、それは置いといて!今回の宴は普通の宴と違って、趣向が凝らされてるみたいだ」

 

アポロンとの関係に言葉を濁したヘスティアは、話を変えるため二人に招待状の内容を話した。

 

「ほら、『()()()()()()()()()()』だって。ミアハの所にも届いてるだろうから、今回の『宴』は皆で行けるね。ちなみに二人は礼服を持ってるかい?」

 

「いえ、持ってないです」

 

「私も持っていませんが……、当てはあるのでそちらに向かおうと思います」

 

 

「「当て?」」

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「―――というわけで、『神の宴』でここにいる五人が着るための礼服の制作を「お任せください!!」」

 

翌日、ヘスティアとベル、ミアハとナァーザを連れてモニカが訪れたのは、ツムギの仕立て屋であった。

 

「依頼が直前になってすまない。それと、五人分も任せて大丈夫か?」

 

「ご安心ください、モニカさんが私に服の依頼をしてくれたんです!必ず、完璧なものを作りますし、明日までに間に合わせてみせますよ!」

 

「私達の服、作ってくれて、ありがとう…」

 

「いえいえ。私もナァーザさんのような素敵な方の服を作れるなんて、職人冥利に尽きるってものです!」

 

「それにしても、代金はそちらで持ってもらって本当に良かったのか、ヘスティア?」

 

「いつもベル君達がお世話になってるんだ。代金のことはボク達が持つから気にしないでくれ。『持ちつ持たれつ』ってやつだよ、ミアハ?」

 

日頃から数万ヴァリスもする高等回復薬(ハイ・ポーション)二属性回復薬(デュアル・ポーション)を格安で譲ってもらっているため、普段のお礼としてミアハ達の衣装代を肩代わりすることにしたヘスティア。

どうせなら購入ではなく一緒に作ってもらおうということで、ミアハとナァーザも連れてツムギのもとに訪れたのであった。

 

「それじゃあ採寸を行いますので、一人ずつ順番に奥に来てくださいね!まずはモニカさんから―――」

 

こうして、それぞれの採寸を終えたツムギ達は、礼服が完成するまでの間、『神の宴』に必要な準備を行うのであった。

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございました。

ということで、アポロン主催の『神の宴』が、眷属2名までの参加になりました。
モニカを絡ませるとなると、こうするしかないんですけどね。
なので、『神の宴』でも参加する眷属の数が増えます。
誰が参加するのか、次回をお楽しみに。

そして次回はモニカのドレスお披露目回になります。
ドレスは個人的にモニカに似合うと思ったものになります。
なので想像と違っても許してください。

誤字脱字、また文章でおかしな部分があれば報告をぜひお願いします。
それでは、次回。

モニカは……

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