ダンジョンにモニカがいるのは間違っているだろうか   作:刺身の盛り合わせ

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やっぱり二つ名考えるのってすごく難しいですね。
どうも、モニカは何とか浮かびましたが、虎人の冒険者の二つ名が全く浮かばない刺身の盛り合わせです。

ということで最新話。
今回は戦争遊戯前の下準備回+神会。
久しぶりに神達の会話を書きましたが、毎度のことながら神の会話がこれで正しいのか悩むところです。

感想と評価、お気に入りを登録してくださった方々、そしてこの作品を読んでくださっている方々。
本当にありがとうございます。

それでは、どうぞ。

2023/07/11 本文中の一部【】を『』に変更しました



第64話 『決戦準備』

(アキラ)と別れたモニカは、吹き飛ばされたサーベルを回収すると、ベル達の元に向かうため路地を駆け抜けていた。

騒がしい場所に向けて走っていくと、【アポロン・ファミリア】の本拠(ホーム)の前に辿り着いた。

馬鹿騒ぎしている神々の間を縫って前庭の中央を突っ切っていくと、玄関の前にベルとヘスティア、ヴェルフがいた。

 

「ベル、ヘスティア様、ヴェルフ!」

 

「「モニカさん(君)!無事だったんですね!/無事だったんだね!」」

 

「ベルもヘスティア様も無事でよかったです。…それで一体、この騒ぎは何事なのです?」

 

「えっとですね―――」

 

そこからモニカはベルとヴェルフに何が起こったのか、それぞれ情報交換を行った。

ベルからはモニカと別れた後、【アポロン・ファミリア】団長のヒュアキントスに襲撃され、叩きのめされたこと、【アポロン・ファミリア】本拠(ホーム)に訪れ、アポロンの顔面に手袋を投げつけて挑戦を受けたこと、【ヘスティア・ファミリア】と【アポロン・ファミリア】で、戦争遊戯(ウォ―ゲーム)を行うことになったこと。

ヴェルフからはリリが【ソーマ・ファミリア】に連れていかれたこと。

モニカはベルと別れた後、虎人(ワータイガー)の冒険者に襲われたこと、【アポロン・ファミリア】とは違うファミリアが襲撃してきたこと。

 

「―――それじゃあ、改めて説明するよ?戦争遊戯(ウォ―ゲーム)が開催されるまで、一週間、ボクが何としてでも時間を稼ぐ。その間にベル君は出来る限り強くなってもらう、ヴェルフ君にはサポーター君の救出に力を貸してもらうことになった。…本当だったらモニカ君にもサポーター君救出に参加してもらうつもりだったけど、予定変更だ。モニカ君、君も今から一週間の間に出来る限り強くなってくるんだ、いいね?」

 

「――っっはい!」

 

これからの動きを説明し、モニカにもリリの救出に参加してもらおうかと考えていたヘスティア。

しかし、モニカの悔しそうな表情を見たヘスティアはモニカにベルと同じように修行をしてくるように伝えた。

 

「後のことはボクに全部任せるんだ。さぁ、行ってくれ」

 

「「はい!」」

 

武器をヘスティアに預け、ヘスティアの言葉に送り出されたベルとモニカは、騒然となっているアポロンのホームから全力で駆け出していった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

戦争遊戯(ウォ―ゲーム)が開催されるという知らせにより街中の至る場所がいつにない喧騒に包まれる中、【アポロン・ファミリア】ホームを出発し、途中でベルと別れたモニカは、ツムギの仕立て屋を訪れていた。

 

「――さっきぶりだね、モニカちゃん」

 

「そんな慌てた表情でどうかしたのかにゃ?」

 

(アキラ)殿にタマキ殿!?どうしてここに…いや、ちょうどいいか」

 

ドアを開け中に入り、ツムギだけでなく(アキラ)とタマキがいることに驚くモニカ。

しかし、何か納得のいった表情を浮かべると、ツムギ達に向き直った。

 

「頼む、どうか私に修行を付けてくれ!」

 

「うん、いいよ。……どうしたの、そんな驚いたような表情して」

 

「いや、そんなすぐに承諾されるとは思わなくてな…。だが、頼んでおいて何なのだが大丈夫なのか?」

 

「ん?大丈夫大丈夫。私達が戦うわけじゃない。あくまでも私達で『戦い方を教えるだけ』、だからさ。さっ、時間もないし、ダンジョンに行こうか。今日から一週間、私達三人でみっちり鍛えてあげるよ」

 

「モニカを鍛えれば戦争遊戯(ウォ―ゲーム)も盛り上がるし、そうすりゃ(ヘルメス)達も喜ぶにゃ。……そうすりゃあたしの賭けも…にゃふふ」

 

「タマキさん、心の声が漏れてますよ。…それじゃあダンジョンに行きましょうか、モニカさん!」

 

「…あぁ!」

 

あまりにもあっさりと承諾され、拍子抜けしてしまったモニカ。

しかし、了承されたのなら良いか、と考えたモニカは、仕立て屋から出ていく(アキラ)達についてダンジョンへ向かうのであった。

同時刻、モニカと同様にアイズ達から修行を付けてもらうことになったベル。

それぞれ離れた場所で、第一冒険者達による命懸けの修行が始まったのである。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

ベルとモニカの修行が始まってから三日。

オラリオ中央、摩天楼施設(バベル)三十階で行われている神会(デナトゥス)にて、戦争遊戯(ウォ―ゲーム)規則(ルール)や形式の打ち合わせが行われていた。

 

「―――ちゅー訳で、戦争遊戯(ウォ―ゲーム)の形式は『攻城戦』。攻めは【ヘスティア・ファミリア】、守りは【アポロン・ファミリア】。【ヘスティア・ファミリア】は都市外の【ファミリア】の助っ人を一人まで参加させることが出来る。【アポロン・ファミリア】が勝った場合、ベル・クラネルとモニカ・ヴァイスヴィントの二名を改宗(コンバージョン)させる。【ヘスティア・ファミリア】が勝った場合、【アポロン・ファミリア】側は何でも要求を呑む…、っちゅーことで決定や。異論は認めんで?」

 

神聖かつ公平なくじによって決まられた方法なため、口出し出来ず歯痒い表情を浮かべるヘスティアと、対照的に笑顔を浮かべるアポロン。

 

「適当な城を見繕わんといかんし、戦争遊戯(ウォ―ゲーム)の開催日はギルドとの相談をかねてやな。じゃあ、解散…する前に、緊急命名式!開始やー!」

 

「「「「「「「「「「イヤッホォゥゥゥゥゥ!!!」」」」」」」」」」

 

司会のロキが戦争遊戯(ウォ―ゲーム)について情報を周知させたところで、ロキが解散を宣言するのかと思いきや、椅子から立ち上がり右手を突き上げ、命名式の宣言を開始した。

同時に周囲の神達も雄叫びを上げ立ち上がった。

 

「命名式!?…誰のをやるんだい?」

 

「決まっとるやろ、ドチビんとこのモニカたんや!……全員資料は行き渡ったな~?」

 

「おいロキ、そんな話聞いてないぞ!?」

 

「当たり前や!ドチビが来とらんかったこの三日間の神会(デナトゥス)で決まったんやからな!…えっと、モニカ・ヴァイスヴィント。出身地はラキアの近く…ほぉ、わざわざラキアから冒険者になりに来たんか」

 

ヘスティアからの文句を無視して、羊皮紙に書かれたモニカの情報を読み上げていくロキ。

周囲の神達もぱらぱらと羊皮紙の束を読んでいると、一人の神がある情報を読んで動きを止めた。

 

「………おいヘスティア。お前、身長何Cだ?」

 

「へ?140Cだけど……」

 

「おいおいおいおい!お前達見たか!?モニカたんの身長、138Cだってよ!」

 

「ということは…?」

 

「ロリ巨乳のファミリアにロリがいる…ってコト!?」

 

「だが待て!この羊皮紙によると…、モニカたんの年齢は17歳だそうだぞ!」

 

「それってつまり…合法ロリ……ってコト!?」

 

「わァ……ァ………」

 

「(感動のあまり)泣いちゃった!!」

 

「ウチのモニカ君について好き勝手言うんじゃない!あの子のコンプレックスなんだぞ!?」

 

モニカの年齢について好き勝手言い合う神達と、そんな神達に怒りをあらわにするヘスティア。

 

「時間が無いんやから、さっさと次行くでー。『リトル・ルーキー』の時とは違って、情報は十分あるなぁ。何々…【10階層で罠に嵌り大規模な怪物の宴(モンスターパーティー)と遭遇。それを他ファミリアの冒険者と二人で全て撃退。】…あーなんかそんな情報あったな。ちゅーかあの事件、モニカたんが関わっとったんか」

 

「【冒険者依頼(クエスト)で『ラキア大森林』最奥にある『密林の大樹』へ向かい、そこの主と思われる『ワイズオウル』を単独撃破】…この『ワイズオウル』って何?」

 

「知らね。でも主って言われてるぐらいだから、ゴライアスぐらいじゃね?」

 

「それでモニカたんも『リトル・ルーキー』と同じで大体一ヵ月半ぐらいでランクアップだろ?どうなってんだよヘスティアのとこ?」

 

「やっぱ『神の力(アルカナム)』使ってんだろ!」

 

「そんなわけあるかい!これは全部彼女達の努力のおかげだ!いい加減な文句はやめてもらおうか!」

 

「まっ、そこはウチも気になるけど、さっさと二つ名決めて解散するで。…それで、何か案あるやつはおるか~?」

 

「はいはいはーい!ズバリ、【合法ロリ(偽(ry「そんなの認めるわけないだろうが!却下だ却下!」

 

「では、『太陽の(アポロ・)(ry「まだお前が眷属にするって決まった訳じゃないだろうが!?それも却下じゃい!」

 

それから約30分程、あーでもないこーでもないと論じ合った結果、ようやくモニカの二つ名が決まったため、神会(デナトゥス)は解散したのであった。

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございました。

ということで、下準備+神会でした。

最初にヘスティア達と合流した時、モニカもヘスティアにサーベルを預ける予定でしたが、今後の話の展開から今回はそのまま持っててもらうことになりました。
『モニカがベル達の下を訪れる前に既にベルはヘスティアにナイフを渡している』と思ってください。

そして神会(デナトゥス)。
ちいかわ構文は本文書いてたら脳内神達が勝手に言い始めたので加えてみました。
そして今回モニカの年齢と身長が神達に知られました。
戦争遊戯後はランクアップ後のベル君みたいな扱いになる予定です。

次回からは戦争遊戯開幕かなぁ…と思ってます。
誤字脱字、また文章でおかしな部分があれば報告をぜひお願いします。
それでは、次回。

モニカは……

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