ダンジョンにモニカがいるのは間違っているだろうか   作:刺身の盛り合わせ

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オリジナル戦闘は文章にするのが中々難しいですね。
どうも、やっぱり文章を書くのは楽しい刺身の盛り合わせです。

ということで今回は完全オリジナル、モニカの戦闘回です。
そして、ついにワータイガーの冒険者の正体が明らかになります。イッタイダレナンダロウナー
後書きの最後にはおまけもついてます、ぜひ読んでくださいね。

感想と評価、お気に入りを登録してくださった方々、そしてこの作品を読んでくださっている方々。
本当にありがとうございます。

それでは、どうぞ。



第66話 『私達のウォーゲーム~会敵~』

「――待ってたぜ、金髪チビに【リトル・ルーキー】!」

 

空中(わたり)廊下を抜け敵大将(ヒュアキントス)のいる玉座の塔内部に侵入し、あらかじめルアン(リリ)に教えてもらっていた経路(じょうほう)通りに進んでいくベルとモニカ。

塔内を進むと目の前に広場があり、その中央には以前襲撃の際にモニカに襲い掛かってきた虎人(ワータイガー)の冒険者が立ち塞がっていた。

 

「出やがれっ、オレ様のスーパーウルトラ結界ッ!!」

 

虎人(ワータイガー)の冒険者が勢いよく両拳を打ち付け、右拳を地面に叩きつけると、虎人(ワータイガー)の冒険者を中心に黒い円が広場を囲うように出現したかと思うと、燃え盛る炎のように紅い結界が広場を包み込んだ。

まだ広場に入らず通路にいたベルとモニカは結界が壁となり、先に進むことはおろか広場内に入ることすら出来なくなっていた。

 

「この結界はどんな物理攻撃も魔法も通じねぇ!こっから先には誰も「走れ、ベル!」……は?」

 

目の前に出現した結界を魔法と見破ったモニカは、ベルに先に行くように言うと即座にサーベルで横に一閃し、結界を破壊した。

自身の出現させた結界について語っていた虎人(ワータイガー)の冒険者だったが、目の前で起きた光景に言葉を失った。

虎人(ワータイガー)の冒険者が呆然としている隙を突いて横を通り抜けるベル。

自身の右脇側を通り抜けようとするベルをこれ以上先に進ませないために、右拳でベルを殴り飛ばそうとしたが―――

 

「貴公の相手は私だ、よそ見はしないでもらおうかッ!」

 

注意がベルに向けられた隙に一気に距離を詰めベルと右拳の間に飛び込んだモニカにより、攻撃の軌道を誰もいない背後へ逸らされた。

前傾姿勢で一気に加速し虎人(ワータイガー)の冒険者の脇を抜け出たベルは、そのまま広場を抜け敵大将(ヒュアキントス)のいる玉座の間へ向かっていくのであった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「モニカたんが喧虎(けんこ)とバトルだー!」

 

「ていうかあの半裸誰だ?あんな奴アポロンのとこに居たか?」

 

「あ~…、ちょっと前に『私の好みではないが中々強い眷属()が仲間になった』ってアポロンの奴が自慢してたぞ?」

 

「確か…ダイゴ・ウェーベン、だったか?」

 

「……18階層での時も思ったけど、やっぱりモニカちゃん魔法を無効化してないかい?何、そういうスキルでも持ってるのかい?」

 

モニカとダイゴの戦いを見ながらふと気になったことが出来たヘルメスは、ヘスティアに近づいて尋ねた。

 

「いや、あれはモニカ君の使ってる武器の力だ。スキルとは全く関係ないよ」

 

「へぇ…。魔法を無効化する武器なんてアスフィも作ってないぞ。一体どこでどうやって手に入れたんだい、ヘスティア?」

 

「君に教えるわけないだろう、ヘルメス」

 

そう言うと顔を鏡の方に向き直しつつ、心の中でモニカの勝利を祈るのであった。

 

『頑張るんだよ、モニカ君……!』

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

ベルを先へ進めさせることに成功したモニカは、ダイゴがベルを追いかけないよう、足止めのため戦っていた。

ダイゴの繰り出す大振りの一撃を、身をねじることで躱し、サーベルで背後に受け流しつつ、反撃を行っていくモニカ。

 

「前戦った時より強くなったじゃねぇか、金髪チビ!それに、オレ様のスーパーウルトラ結界をどうやって破ったんだ、テメェ!」

 

「これは戦いだぞ、自分の手を相手に晒すわけないだろう?」

 

「そりゃそうだ!テメェをここでぶっ飛ばしてヒュアキントスの旦那の所に行けば問題はねぇ訳だ!つー訳でさっさとブッ倒れろや!」

 

モニカを倒すため、一気に距離を詰め拳を振り抜くダイゴ。

その場にしゃがむことで回避したモニカは、サーベルで左から右へ斬り払いを行ったものの、危険を察知しバックステップで回避するダイゴ。

 

「隙だらけだぜ、オイ!」

 

ダイゴが攻撃し、それにモニカがカウンターを決める、という流れを何回も繰り返し、モニカが一瞬の隙を晒した瞬間に、地面を(えぐ)るような軌道を描きながら右拳によるアッパーを繰り出したダイゴ。

回避不能と即座に判断しサーベルで受け止め、ギリギリで軌道を逸らすことに成功させたものの、アッパーの衝撃で体が伸びて不安定な姿勢になり、かつサーベルを弾き飛ばされ無防備となったモニカ。

勝負を決めるべく、モニカの無防備な胴体を殴り飛ばそうと一歩踏み出そうとするダイゴ。

目の前の光景がスローに見える中、モニカはダンジョン内で行った(アキラ)達との修行での一幕を思い出していた。

 

 

◯◯◯◯◯

 

 

「……以前モニカさんの戦いを見ていて思ったんですが、格闘術はある程度修めていますよね?」

 

「」まぁ、ここ(オラリオ)に来る前に少し教えてもらった程度だがな」

 

「でしたら!私からモニカさんに教えることはズバリ、『急所の位置』…簡単に言うと、人体の弱点です!」

 

「人体の弱点…?」

 

「極東の技術の一つでして…はッ!「うニャ!?」…急所と呼ばれる部位を的確に攻撃するとこのように悶絶するんです。まぁ有名なところですと、男性の下半身などがありますね。他には水落(みぞおち)三ヶ月(みかづき)人中(じんちゅう)などもありますが、それでなくてもモニカさんにも簡単に出来ること急所攻撃が一つあるんですよ!」

 

「……今あたし攻撃する必要あったかにゃ?」

 

 

◯◯◯◯◯

 

 

『狙うなら、今!』

 

その場で飛び上がり右足を伸ばしたモニカは、攻撃が来るより前にダイゴの顎(あご)にサマーソルトキックを決めたのである。

 

「ガッ……!?」

 

(あご)に的確なサマーソルトキックをくらったダイゴは、脳を揺らされたことで攻撃を中断し、背後に下がることとなった。

対してモニカは即座に着地しバックステップでダイゴと距離を取りつつ、弾き飛ばされたサーベルを回収した。

 

「さぁ、仕切りなおしといこうじゃないか、喧虎(けんこ)!」

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございました。

ということで2話も引っ張ってきたワータイガーの冒険者の正体はダイゴでした。
元ネタは名前からも分かる通りプリコネのプリンセスナイトの一人『ダイゴ』です。
参戦理由については今章の終わりに書こうと思います。

次回は今回に引き続きモニカの戦闘回。
ここからどのようにモニカが戦うのか、お楽しみに。
また、後書きの最後にダイゴについての簡単な解説があるので、ぜひ読んでください。
誤字脱字、また文章でおかしな部分があれば報告をぜひお願いします。
それでは、次回。



おまけ『ダイゴについて』
本名 ダイゴ・ウェーベン
出身はラキア王国。
王国を出てオラリオに着き、紆余曲折の結果【アポロン・ファミリア】に加入。
現時点でのレベルは3。
アポロンからの寵愛については全力で拒否している。
ヒュアキントスに何かの恩義があるらしい…
あと、下に二人の妹がいるらしい。

モニカは……

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