ダンジョンにモニカがいるのは間違っているだろうか   作:刺身の盛り合わせ

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2月の終わり頃に福岡で行われたユニコーンのライブ(前から二列目の席)に行ってきました。
親の影響で好きになりましたが、最高ですね。
どうも、ユニコーンの曲はどれも好きで甲乙つけがたいですが、中でも特に好きな曲は「ペケペケ」と「風と太陽」、「Feel So Moon」「素晴らしい日々」、「フーガ」、「チラーリズム」、「ZERO」、「クロスロード」な刺身の盛り合わせです。
皆さんはどの曲が好きですか?

ということで最新話。
今回は題名からも分かる通りヘスティアが人質ならぬ神質になるところまでです。

感想と評価、お気に入りを登録してくださった方々、そしてこの作品を読んでくださっている方々。
本当にありがとうございます。

それでは、どうぞ。

2024.03.18 作中の改宗の描写について大幅に変更




第79話 『ドキドキ!?神質大作戦!』

 

 

「―――ほぅ。懐かしい姿が見えると思っていたが…オラリオから帰っていたのだな、モニカよ」

 

戦場から帰還した(トモ)とマツリの治療を行うティモロと、その護衛を行っていたモニカ。

背後から聞こえた懐かしい声に振り向くと、そこには両親の所属するファミリアの主神のエリスがいた。

 

「え、エリス様!?……疑問なのですが、お母様含めて何故前線に来られるのですか……?」

 

「ティモロは回復、私は【ステイタス】更新のためだ………満身創痍と聞いていたが、マツリと違って随分余裕がありそうだな、(トモ)?」

 

「あはは……、マツリちゃんが盾で【重傑(エルガルム)】の攻撃の間に入ってくれましたから、私はまだ大丈夫なんですけど―――」

 

エリスからの問いかけに上体を起こしながら答えていく(トモ)

その横にはマツリが横になっているが、と(トモ)を守るためガレスの攻撃の間に入り込み受け流そうとした結果、バックラーは粉々に砕け散り、治療のため身に纏っていたライトアーマーは全体的に大きく(ひび)が入り今にも砕け散る寸前、下に着ていた服も所々破けて素肌が見えていた。

 

「今は怪我もだいぶ治っていますが、こちらに戻ってきた時はとても負傷していて……全身ズタボロの傷まみれ、左腕なんて曲がっちゃいけない方向に曲がり切っていたんです。治療するの、とっても大変だったんですからね!」

 

「格上の一撃をまともに受け止めればそうなるだろうな。……そこまで元気なら大丈夫だな。(トモ)はティモロとマツリの護衛、モニカは私についてこい」

 

「「「了解!/了解でーす/へっ?あっ、ちょっ、ちょっと待ってくださいエリス様!?」」」

 

マツリの治療中のティモロ達と別れ、先を進むエリスについていくモニカ。

そしてたどり着いたのは本陣最奥にある、他より少し豪華な幕舎であった。

 

「時間が惜しい。ほら、恩恵を刻むからさっさと上着を脱げ」

 

「ちょっ、ちょっと待ってください!?自分で脱げますから、無理矢理脱がそうとしないでください!?それよりも、私は【アレス・ファミリア】に入るんじゃないんですか!?」

 

「その予定だったのだがな、お前がオラリオに向かった後に愚兄が考えなしに眷属を増やしたのが原因で【アレス・ファミリア】は許容限界―――」

 

幕舎に入ったところでエリスから早く服を脱ぐよう催促――というより脱がされそうになったものの、何とか止めて自分で服を脱ぎ、幕舎内にある少し豪華なベッドに横になるモニカ。

その上にまたがりモニカの背中に自分の血を垂らそうとしたところで、モニカの背中を見て動きを止めた。

 

「―――おいモニカ。貴様オラリオで所属していたファミリアの神の恩恵(ファルナ)を消していないな?」

 

「確かに消していませんが……もしかして、何か問題でしたか?」

 

神の恩恵(ファルナ)は刻んだ神にしか消すことが出来ない。そうでなければオラリオでは誘拐騒ぎが多発しているだろうな。というより、改宗自体一年ファミリアに在籍しないと出来ないのであったな。……ならばモニカ、改宗が出来るようになり次第一度オラリオに戻って恩恵を消してこい。それまでは私のファミリアで活動しろ、いいな?」

 

 

○○○○○

 

 

オラリオとの抗争が始まって数日。

ヴェルフ・クロッゾ捕獲作戦も失敗に終わり、三万いた兵士の内、八千もの兵士がオラリオに捕まったラキアは、主神アレス主導の下に最終作戦【神質(ひとじち)作戦】を実行。

ヴェルフ・クロッゾの主神であるヘスティアを神質(ひとじち)として攫うため、旅装のフードを深く被りオラリオへの入門待ちの長蛇の列にバラバラで並んでいた。

 

「おいおいモニカ、せっかくオラリオに戻ってきたんだ、もっとやる気を出して行こうじゃないか?」

 

「自分のファミリアの主神を攫うための手伝いをするんだぞ。やる気なんて出すわけないだろうが」

 

「あはは…それはそうですよね。私だって、エリス様攫って来いって言われてもやる気なんて出ませんし。―――というかエリス様攫うとか無理そうですし」

 

「お前は【ヘスティア・ファミリア】の一員だからな、お前が女神ヘスティアを私達の下へ誘導すればすぐ終わるのだからやる気を出せ、やる気を!」

 

そんな長蛇の列の最後尾。

そこにはモニカとクリスティーナ、(トモ)が列に並んでいた。

列に並んでいる他の【アレス・ファミリア】の兵士達と同じようにモニカ達も旅装のフードを被っているが、モニカとクリスティーナの二人はアイマスク状の仮面を被っていた。

 

「それにしてもお二人共、その仮面よく似合ってますね。それって―――」

 

「私達はオラリオでは顔が知られているからな、団長からパクってきた♪…ちなみに、お前の分はないからな、(トモ)?」

 

「えぇ~、私の分は無いんですか~!?」

 

ジュンから借りた予備の仮面を羨ましがる(トモ)と、そんな(トモ)に自慢気に仮面を見せるクリスティーナ。

そんな二人の後ろでモニカは、大きなため息を吐いていた。

 

「そんなに溜息ばっかりついてると幸せが逃げるぞ、モニカ?そんなにオラリオに入りたくないのか?」

 

「オラリオには知り合いが多くいますから、顔を合わせたくない、と言うか何と言うか……、とりあえず入りたくないんです」

 

「う~ん……、ヘスティア様がオラリオの外まで出てきてくれれば、モニカさんも私達もオラリオに入らなくてすむんですけどねぇ」

 

「いやいや、ほとんど大きな戦いが無いとはいえ一応今はラキアと抗争中だぞ?何より神が護衛も無しに一人でオラリオの外に出るなんて絶対あり得『捕獲(ゲット)ォ―――ッ!!』な、い………いくらヘスティア様といえど戦時中にしかも一人でオラリオ外に出るなんてありえない、これはきっと他の神々を捕まえたということだな、うん!」

 

「モニカさん、現実逃避してないで早く馬に乗ってください!マリウス殿下から撤退指示が出てますから!」

 

(トモ)の言葉を否定しようとしたが、前方から聞こえてきたアレスの捕獲(ゲット)という言葉に動きを止め、現実逃避を始めたモニカ。

そんなモニカを(トモ)は叱責しながら手を引きながら隠していた馬の側に向かうと、モニカを自分の前方に乗せて、他の兵士達と共に本陣へと帰還するのであった。

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。

ということで題名通りヘスティア誘拐、そしてモニカの【エリス・ファミリア】改宗失敗が今回の内容でした。

次回は捕まったヘスティアとの会話から。
誤字脱字、また文章でおかしな部分があれば報告をぜひお願いします。
それでは、次回。
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