先生って本当にザコ♡   作:ねこのふすま

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書き直し
第一話 どうあがいても


 どうやら私は女の子になってしまったようだ。

 唐突に何だこいつはと思われる方が大多数だと思う。しかしここでブラウザバックしてしまうのは早計ではないか? 女の子の生足見せるからちょい待ち。

 やめて私のSNSを荒らさないで! 特定して無言電話かけてこないで! 裏垢なんかやっていないから! 

 ふぅ、話がそれてしまったね。後で荒らしたやつらは特定し返してから二度と書き込みできない身体にしてやるからいいとして、話を最初に戻すね。

 私はもともと、普通の家庭に産まれ。普通に生活して、たまに課金してガチャして爆死して発狂していただけの一般人だったんです。

 過去形なのは不運にも事故に巻き込まれ、死んでしまったからです。普段、ニュースで流れる様な車の事故に巻き込まれてあっさりと一生を終えてしまったんです。

 けど知っていますか? 交通事故で1日に大体、10人ぐらいが亡くなっているらしんですよ。たまたま、本当にたまたまその10人になっただけです。

 えっ? また話がそれている? はぁっ? 指図しないでください! ザコ♡ザコ♡

 で、死んで目覚めたらぴちぴちの女の子になっていたわけですよ。ぴちぴちは死語かと言われたら口を噤みたくなりますけど、10代ならそれも通るでしょう? 

 けどね、この世界は普通に女の子が銃を撃ち合う事がある世界なんですよ。それが異常だと理解した時は本当に頭を抱えましたとも。通行人にも心配されるぐらいに頭抱えましたよ。

 まぁ、これも仕方がないかと切り替えて今の生活を謳歌しているわけですよ。

 そんなキャッキャウフフな生活も一人の”大人”によってとんでもない方向へと向かっていくわけですよ。

 先生って本当にヤバイ人♡ キヴォトスじゃなければ犯罪者♡ キヴォトスでも危うい♡

 


 

 硝煙の匂いが鼻につく。銃声が鳴り響く中、壁を背に銃のリロードを行う。

 一人の女の子は多数の相手に囲まれいる状況でも焦りを魅せず、淡々と決められた事かのように事を進めていく。それで身体が傷つこうともそれは些細な事。

 血が流れようとも、骨が折れようとも。与えられた事、行う事を完遂する事が彼女にとって最優先。

 リロードを終え、左手には散弾銃。右手には回転式拳銃というあり得ない組み合わせ。相手のリロードのタイミングに合わせて飛び出す。

 飛び出してきたことを察知して銃弾を放つ前に牽制として散弾銃を相手が隠れている壁に向けて発砲。出てくるタイミングを遅らせつつ回転式拳銃を相手側ではなく、壁を向けて間を置きながら発砲する。放たれた銃弾は壁に当たり、撥ねるように方向を変える。

 弾丸はまるでそうなると予測されている様に壁に隠れている相手の身体へと打ち込まれ。悲鳴が聞こえ、それを走りながら確認してから大きく跳躍をして壁を乗り越える。

 乗り越えた先で泣き叫んでいる相手に散弾銃を向け、彼女はマスク越しに大きく息を吐いてから口を開いた。

 

「おしまい」

 

 相手を終わらせてから、終えた事に安堵しつつ腰を下ろす。無傷で事を終えたわけではない、身体には相手から受けた傷の跡が何か所もあり、肌を見た者はその痛々しさに目をつむりたくなるだろう。散弾銃によって気絶している相手の写真を座りながら撮り、現在地を添えて依頼人へと送信をする。

 数分も経てばここには相手を回収しに来る運び屋たちが現れて、回収されていく。依頼人からの返信を確認し、振り込まれた報酬を支給されていた端末上で確認してから地面に放り捨てて残った回転式銃の一発で端末を壊し。依頼人との繋がりは消してから、念の為に壊れた端末を踏み潰して修復不可能にしておく。

 

 入金されたお金で何を買うか、しばらくはこれで生活が出来ると安堵しながら路地裏から出ると彼女は足を止めた。

退路を断つ様に取り囲んで、銃を構えられている。後方でも足音が多数聞こえるので後ろから詰められるのも時間の問題。

依頼人は最初から全部、消す手筈だったらしい。

 彼女は面倒そうに息を吐き、抜け出す算段を考えながら手をあげて降伏するようにポケットから手を出す、そぶりを見せて隠し持っていた手りゅう弾の安全ピンを抜いた。

 


 

 おぉ! しんでしまうとはなさけない! 

 彼女は脳内に昔やったことがある王様からの言葉を思い出していた。腕は何百発も銃弾を受けた為に上がらず、足を動かすのも億劫なぐらい疲弊している。

 絶体絶命な場面を乗り越える事には成功はしたが、あくまでも逃走することが出来ただけで根本的な解決には至っていない。探す声、足音とから逃げて何とか確保できた一時の休息。

 流血している部分を身に着けている衣服を破って止血する。見つかるのも時間の問題、そうなると今度は拘束された上で弾丸を受け続ける事になる。

 この状況をどうやったら乗り越えれるだろう、痛みに唸りながら考えていると足音に気づいた。直ぐに敵から奪った武器を手に取り、息を殺して警戒する。

 戦闘をした相手達とは違う少し軽快な足音、あと数秒でこちらを視認できる位置まで移動してくる。引金に手をかけ、待つ。待つ、待つ。

 

「え?」

「え?」

 

 接敵した相手はあの場にはいない相手、それどころかたい焼きを食べて気が緩んでいたのか口元にはあんこがついたまま。明らかに今まで戦った相手とは違い事は明白。つまりはただの一般人に違いない。そうなると彼女の張りつめていた糸がぷっつりと切れてしまい、今までのダメージで気を失ってしまう。

 その場にはたい焼きを食べてたらいきなり銃口を向けられ、そしてその相手がいきなり倒れて一人残された通行人である陸八魔アルだけが残っていた。

 

「……えぇっ?」

 

 未だ、現状は理解できずにいた。

 


 

 全身に銃弾よる打撲痕、そして出血が見受けられるが命を脅かす程では無い。

 精神的、肉体的に疲弊していた為に意識を失い昏睡。当分の間は安静にして、心身ともに療養を行う事。

 所属不明、氏名不明。手荷物から身分を証明するものは無く、昏睡から目が覚め次第解明するものとする。

 衣類、手荷物は修復不可能。これも目が覚め次第返却するものとする。

 現在、身元を受け持っているのは便利屋68。先生には陸八魔アルから相談が行われていおり、手が空き次第に接触される。

 

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