――話は少し遡り、少女が問題を解決しているときの事。
「っ、……ぉっ……」
多数の生徒達が床で倒れ、あるものは痛みで嗚咽漏らしながら悶え。ある者は気を失い横たわり。またある者は襲撃者によって腹を撃たれて倒れる。
この場所には裏切り者がいて、裏切り者は保身の為に兵を雇って返り討ちにする為に待ち構えていた。
返り討ちにする気があるならば闇討ちをすればいいと思うが。闇討ちの為に送り出した兵はことごとく失敗し、戦う事に恐怖して戻ってくる事は無い。
兵を減らしすぎれば最終的に保身の為の兵がいなくなる。本末転倒になってはいけない。残された選択肢は待ち構えて蜂の巣にして消すしかったのだ。
最初は腕が良い、失敗をしないと聞いていたから仕事を任せていた。手柄を立てる度に地位は上がり、金が入る。しかし成果を積み上げる度に不安が募ったのだ。
何時かはこいつが自分を襲うように雇われるのではないかと。だから最後の仕事で少女を切り捨て、持てる限りの事をした。
その結果は、目も当てられない有様。最後に残った兵は胸倉をつかまれて宙に浮かされている。涙を流しながら、恐怖のあまり失禁しながらも許しを請うている。
「ダメ」
狂った半笑いで銃を腹に撃ってから投げ捨てた。狂っている、狂っていると何度も何度も口にするが気にも留めずに依頼人だった者の前に立って笑う。
「あんた、なめくさってくれたね」
短銃を無理矢理口に突っ込む。抵抗をすれば、反抗をすれば直ぐに引き金を引く狂気を持ち合わせている。
最早、抗う事も縋る事も謝る事も無用である。嗤い、嗤って、あざけ笑う。蛍光灯の光で反射するピアス。口に銃を突っ込まれていてもその狂気、笑う姿に魅了されながら気を失い。
裏切り者は力なく地面に倒れた。引き金を引き損ねた事に舌打ちをしながら、気絶している裏切り者の腹を蹴り飛ばしてから落ちていたスマホを拾い上げて電話をかける。
「もしもし、×××でなんかトラぶってますよ。何か爆破するやらなんやらいってるんで危ないんじゃないかなぁ」
『えっ、貴女は?』
「じゃっ」
一方的に警察に要件を告げ、一方的に電話を切る。これで警備局か最悪でも誰かはこの惨状を見つけてくれるだろう。全員にトラウマを植え付ける事に満足した少女は軽い足取りでこの場を去る事にした。どうせ電話をしたところで現場に到着するのが遅いので悠々としていても問題はない。
抜き取れるクレジットは抜き取っておいたので少女の財布はホクホクであった。
少女が全員をギタギタのボッコンボッコンにしたあと。小腹が空いた為にエンジェル24に立ち寄ってご飯と銃の弾をカゴへと入れていく。
ここは何時もお客が少ないので少女は近くに寄った際には足を運んでいる。しかし、懸念点があるとすればこのエンジェル24はシャーレから近い事が懸念点。
シャーレ東通り2号店、シャーレ一階にもエンジェル24はあるらしいがそこまでシャーレに近寄れば先生に出会う可能性も非常に高くなってしまう。少女はなるべくは遭遇したくながエンジェル24には来たいので不安ながら東通りの方に来店した。
「いっ、いらっしゃいませぇー!」
レジにカゴを置くと店員であるおでこがかわいい、店員のソラが緊張をしながら商品のバーコードを読み込ませていく。通常のお客よりもソラは緊張をしている。
それは少女の風貌がかなりいかつく、恐怖を与えるからだ。耳には沢山のピアス、着崩れた服装。鋭い眼光とマスクは見るからに不良どころかヤバイ人だと存在で主張している。
ソラ個人はもしかしたら舌やおへそにもピアスをしているのではないかと、内心は思っている。この人には逆らってはいけない。本能が警告する中、涙目になりながらレジに何時も立って仕事をしている。
(きょうもおでこ可愛い、店員さんモモトーク交換してほしい)
恐怖を与える事をつゆ知らず。少女は何時もソラのおでこをぼっーっと見ているのであった。いつかはあのおでこを触ってみたいと夢に思っているのであった。
(ひ、ひぇっー!なんか、とっても睨まれてる、こ、こわいよぉ……!!)
ソラの安息は今日も無い。
どこの学校というかどこの生徒出すのが楽しいんだろうか……?
それとも先生の変態をフルスロットルにするか……!