ひぐらしのなく頃に 残された人達どうなっちゃうの編 作:やまもりさんたろう
詩音は相変わらず可愛い。
業卒で中々スポットが当たらなかったのは悲しかったけど新作で成長を詩音を見られたときは嬉しくて泣いた。
自分の書きたいときに書いていくのでペースはきっとばらばらです。
今回はアニメの流れとほぼ同じ。
古手梨花が、死んだ。
死んだという表現よりは殺されたの方が正しいのだろう。
取り巻きの3人は一番近くで見ていたが状況が呑み込めていないようで立ち尽くしている。
深い緑色の髪色をした彼女は頬に返り血を浴びてもなお、その場から動けずにいる。
大量に返り血を浴びた黒髪の少女の悲鳴を皮切りに、同じく悲鳴を上げる者、梨花の名前を呼ぶものなど様々だった。
玄関口から階段までまっすぐ伸びている青く長いカーペットは、シャンデリアの下から徐々に広がる古手梨花と北条沙都子の血によって一部が赤黒く染め上げられている。
ー数分前ー
「おはよう、梨花。」
貞淑で気高い貴婦人としての教育を教え込まれるこの聖ルチーア学園には似つかない大きさの声が学園に響く。
「沙都子…」
取り巻きと共に登校してきた古手梨花は既に学園にいた北条沙都子と対面しあう形だった。
北条沙都子はこの学園には相応しくない恰好、言動と噂される人物であった。その噂は正しかったようで、シャツはスカートの中に入れずにだらしなく出し、スカートの長さも他の生徒と比べ何センチも短い。
腕を組んで4人の正面に立ち、笑顔で出迎えているように見えた。
「親友の私には挨拶はないんですの?」
「それともやっぱり、あれも嘘だったんですの?嘘つき梨花。」
古手梨花と取り巻きよりも遅く登校してきた私、華柳桜花(かりゅう おうか)は北条沙都子の表情の変化にすぐ気づく。挨拶をした時には優しい笑顔だったものが、眼光は鋭く、優しい笑顔も古手梨花を追い詰めるような不気味な笑顔へと変化している。
私は学園の問題児と学園の人気者のトラブルの予感に気持ちが昂り、登校する人の邪魔にならないよう端にはける。…他の生徒も足を止めて2人の会話に釘付けだった。
「おはよう。沙都子。」
返事をするとすぐにおさげの取り巻きが梨花の前に一歩踏み出し、会話を静止する。
「梨花さん、こんな人に合わせる必要はありませんわ。」
梨花との会話を邪魔されたのが気に食わないのか沙都子はむっとした表情をし、眉をひそめる。
「私は梨花と話をしていますのよ。金魚の糞はお呼びではありませんの。」
今まで甘やかされて育ってきたお嬢様には堪えたのだろう。自分の腕で上半身をグッと抑えている。
「なんという侮辱…!許せませんわ…!」
今時こんな髪型の人なんているのか?と思うくらいのカールさせた髪の毛を頭の高い位置で二つに結んでいる取り巻きが怒りを露わにする。本物のお嬢様は怒り方も上品でならなくてはいけないのか。
すかさず深い緑色の髪色をした取り巻きは加勢する。
「梨花さんは落ちこぼれの貴女の事をいつも気にかけていたんですよ!?」
沙都子は一瞬俯く。
「だったら。」
顔を上げた表情は周りの女子生徒を怖がらせるためには充分の表情を浮かべていた。
「何故あの夜の約束を破ったんですの?」
痺れを切らしたのか梨花は取り巻きの前に一歩踏み出し、それ以上沙都子に発言するなと言わんばかりに腕で制止した。その行動を見て、取り巻き達は一歩下がる。本当に金魚の糞だな。と私は少し笑ってしまいそうになる気持ちをこらえる。
「私は、嘘なんてついてないわ。貴女の成績が落ちた時、私は手を差し伸べようとした。その手を振り払ったのは沙都子、貴女自身でしょう?」
コツ、コツと上品にローファーを鳴らし、沙都子に近づいていく。
やっと2人で話せる事に沙都子は安堵の表情を浮かべていた。
「私は、梨花と一緒に乗り越えたかったんですの。梨花に憐れんでほしかったわけではございませんのよ。」
「憐れんでなんかいないわ。貴女が勝手に卑屈になっていただけでしょう?」
「こんな話をしていても、埒が明きませんわよね。」
「えぇ。同感よ。」
「…いけませんわね。今日はこんなことを言いたかったわけではございませんのに。」
小さく笑みを浮かべた沙都子は梨花に歩み寄り、梨花に抱き着く。2人の会話を静かに夢中になっていた女子生徒たちは驚きの声をあげる。その中には語尾が上がるような声を上げた者もいた。おい、歓喜している奴いるだろう。
「梨花さんに何をなさるんです!」
取り巻きの声など聞こえてないかのように優しい顔で話を続ける。
「梨花。こうしていると、昔を思い出しますわね。」
「沙都子…」
「ふふ、さぁ、始めましょう。」
「えっ…?」
「次は、貴女の嘘には絶対に騙されませんでしてよ。それではごきげんよう。」
沙都子は左手をあげ、指を鳴らす予備動作に入る。それが妙に様になっていて、気づけば私も2人から目を離せなくなっていた。
「裏切り者の、梨花。」
パチンッ
静かな空間に沙都子の指鳴らしの音が響く。その瞬間、何かが切れる音がし、学園自慢の大きなシャンデリアが天井から2人のいる床に着地する。
学園自慢のシャンデリアなだけあり、シャンデリアの破片はそこら中に飛び散り、落ちた衝撃からくる風で私は咄嗟に手で自分の顔を守りながら目をつぶる。
目を開けるとそこにはガラスの破片や蝋燭の模型だけではなく、赤黒い何かも四方に飛び散っている。
あれは、なんだ?
天井にあり、大きなもののため埃をたくさんまとっていたのであろう。風埃が止むまで状況は飲み込みづらい。だが、シャンデリアのあった位置は意図的なのか、梨花と沙都子が数秒前まで抱き合っていた位置だ。
埃が止むと全貌が明らかになり、先程までの梨花と沙都子はシャンデリアの下敷きになっていることが分かる。
古手梨花と北条沙都子が、死んだ。
アニメだと3分程度なのに文章にするとすっごい時間かかる…
このシーン懐かしいなぁ。
この後すぐシャンデリアがゆっくり落ちてくるED映像が始まって鳥肌ぶわぁって立ったの思い出しながら書いてました。