わたしのヒーローアカデミア   作:Plot Must Die

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個性把握テスト

 

 

 

 

 

 1年A組担任、相澤消太。特に手入れされることなく好き放題に伸びた黒髪に、何一つ整っていない無精髭が真っ先に目立ってだらしない。これでも雄英高校の教師に勤める立派な大人であり、抹消ヒーロー『イレイザー・ヘッド』でもある。つまり雄英教師であり、ヒーローなのだ。そんな彼を担任とし、国内最高峰とも言える環境でヒーローを目指せるのだから生徒達は浮かれ立っていた。

 

 ……なんて事は残念ながら無く。入学初日から、大試練の中に居た。

 

 担任の指示で体操着に着替えさせられ、グラウンドに連れ出されたA組の生徒達は、個性を使った体力テストを受けることに。最初は個性を思いっきり使って記録を出すことが出来ると面白がっていられたのも束の間、相澤先生から出されたとんでもない一言によって面白がるどころでは無くなってしまった。

 体力テスト最下位の生徒は、見込み無しとして除籍処分。つまりテストの成績次第では、入学初日からこの雄英を去ることになってしまう。

 

「生徒の如何は先生(俺達)の自由。ようこそこれが、雄英高校ヒーロー科だ」

 

 髪を掻き上げ不敵に笑う担任教師を見て、生徒達は驚きながらも気を引き締める。困惑が無いわけじゃない。でも折角雄英に入学出来たのに、僅か初日で除籍なんて洒落にならない。だから今の自分に出せる最大限をアピールして、何としても除籍からは免れたい。と、思っている生徒が大半。本当は学校に行きたくなかった被身子も、流石に除籍はされたくないようで顔をしかめている。癒々は相澤先生から出された試練を前に、思いっきり欠伸をかました。

 体力テストなんてものは、公安の訓練を受けている時に何度もやっている。自分がどの程度の記録を出せるのか既に把握している癒々からすれば、面白くもなんともないものだ。

 

「次。渡我と轟、スタート位置に着け」

 

 個性を使った体力テスト。最初に行われる種目は50m走で、これは二人ずつ計測されている。出席番号15番の被身子は、16番の轟と走ることになった。スタート地点にはスターティングブロックが置かれているので、取り敢えずそれに合わせる形で被身子は姿勢を取る。これから彼女は全力で走るのだが、問題がひとつある。被身子の個性『変身』は姿形や声が変わるだけであって、個性は変わらない。個性の力に頼って速度を出すなんて真似は出来ず、それは他の種目に対しても言える。

 つまり、被身子は個性有りのテストを個性無しで挑む羽目になっている。血をエネルギーとして変身する以上、今の彼女は癒々にしか変身出来ない。したところで、大した意味が無いのだ。見た目が小さくなったところで記録は良くならない。むしろ悪くなってしまうだろう。少し前の、公安が把握している渡我被身子だったなら。

 

 雄英が把握している渡我被身子は違う。

 

 今の被身子は、変身した相手の個性を扱うことが出来る。個性とは身体機能であり、使えば使う程にやれる事が増えていったりするものだ。ただ、彼女は癒々との生活の中で全く変身はしていなかった。けれども、被身子の個性は確かに、そして大きく成長している。毎日毎日、好きなだけ癒々の血液を飲んでいるからだ。

 スタートの直前。被身子は癒々の体に変身する。体のサイズが縮まってしまって、今着ているジャージがぶかぶかになってしまった。着ている服が二重になることはない。現在の彼女は、服も含めて変身するか肉体だけを変身するか選べるからだ。

 

『スタート』

 

 記録計測の為に配備されたロボットが合図を出すと同時、被身子は癒々の個性を使って駆け出した。隣で構えていた男子生徒の轟も氷を噴出し、まるで波に乗ったサーファーのように50mの距離を氷に乗って滑っていく。その速度は普通に走るよりはずっと早く、四秒を切ってもおかしくない速度だ。しかし今の被身子は、轟よりも更に早い。初速からして異常な速度を出し、前へ前へと進む度に加速している。

 スタートからきっかり二秒後、被身子はA組の中で誰よりも早くゴールした。先に走った足がエンジンの韋駄天男子を大きく上回る記録だ。

 

(やっぱり、凄い。癒々ちゃんの個性……)

 

 ゴールし、足を止めた瞬間に実感する。胸を中心として全身に駆け巡り、張り裂けんばかりに漲る力。目や耳や鼻があまりに鋭くなりすぎて、分からない事など無い錯覚してしまうぐらいに。初めて癒々の個性を使った時は気絶しそうな程に頭痛がしたものだが、今はしない。むしろ時間が立つ程に頭がスーっとして、今なら何だって出来そうな気分になってくる。個性『大活性』とは、人間が持つあらゆる機能を活性化し、強化するもの。そこには内蔵や血液、神経や脳も含まれる。

 世界の全てを感じ取れそうな全能感が、癒々(・・)を満たしていく。今なら本当に何だって出来そうだ。

 

「被身子。変身を解いて」

 

 50m離れた場所に居る癒々の声が、はっきり聞こえた。彼女は大きな声を出しているわけじゃない。独り言を言う様に呟いているだけ。なのに、耳元で囁かれているかのように聞こえてしまっている。

 

「え?」

「今すぐ解いて。それ以上は脳が崩れる」

「癒々ちゃん、何を言って……」

「被身子。今すぐ解いて」

 

 癒々が怒っている。傍目から見ればとてもそうは見えないが、彼女の声を聞いた癒々(・・)はもう一人の自分が怒っていると感じている。本当に僅かな、機械で計測しないと人間には観測出来ないような僅かな変化を感じ取って、彼女は怒っているのだと理解してしまう。

 

「でも」

「良いから、早く解いて」

「……うん。分かっ……た」

 

 何でも分かりそうな全能感を手放すことを名残惜しく思いながら、ゴール地点に立つ少女は変身を解く。ドロリと離れていく癒々の形にすら後ろ髪を引かれながら、被身子は元の姿に戻る。と、その時。

 

「っあ!? ぐ……っ、ぅう!?」

 

 立っていることもままならないような凄まじい頭痛が彼女を襲う。視界はグニャリと大きく歪み、聴覚は異常なまでの耳鳴りで機能しなくなった。平衡感覚は最初から無かったかのように失われ、直接素手で胃袋を搾られているかのような凄まじい吐き気まで湧き上がってくる。

 いっそ気を失ってしまいたいぐらい苦しいのに、苦しすぎて逆に意識がハッキリと保たれる。体内の異常をどうすることも出来なくて、被身子は卒倒した。

 

「ちょっ、渡我ちゃん!?」

「渡我さん!?」

「被身子ちゃんっ!?」

 

 何名かの女子が、倒れてしまった被身子を見て青ざめる。事態に気付いた男子達もざわめき始めた。つい数秒前まで誰もが被身子の健脚ぶりに驚いていて、こうなることなど誰も予測していなかった。中には目の前の事態に固まってしまい、動けない者も居る。ヒーローを目指しているとはいえ、まだ子供。緊急事態に即座に対応出来る力を持ってる者はそう多くない。

 だから、特に慌てることもなく被身子に近付く癒々に目を奪われた。クラスメートに何か異変が起きているのに、彼女は平然としている。眉ひとつ動かさず、これが当たり前とでも言わんばかりの反応だ。

 

「……ったく。全員冷静になれ。ヒーローを目指す輩がこの程度で狼狽えてどうする。まずお前達がすべき事は何だ? 見守るだけか?」

 

 慌て始めた生徒達を見て、担任は多少呆れながらも指示を出す。緊急事態と言って良いこの状況下で、冷静なのは癒々と相澤先生だけである。

 

「……っ! 先生! 俺は担架を持ってきます!」

「そうだ飯田。お前が適任だ。迅速に動けよ。七躬治、渡我を治してやれ」

「もうやってる」

 

 倒れた被身子の側にしゃがみ込み、彼女の頭と胸に触れた癒々は、個性を使い自らの生命力を流し込む。回復は順調に進んでいるのだろう。直ぐに効果が現れて、真っ青だった顔色が次第に良くなっていく。その様子を見て、相澤先生は少し思考に耽る。あくまでも渡我の容態や周囲の状況を把握しつつ、こんな事態が起きてしまった原因を探りながらではあるが。

 1年A組の担任である以上、当然彼は生徒達の個性を把握している。特に入試トップで入学して来た癒々の個性については、最重要事項として頭の中に叩き込んである。公安からの資料提供があったのも事実だが、この雄英高校で癒々以外に個性『大活性』を詳しく把握してる者は四人しか居ない。

 

「……っ、う……? あれ、私……」

 

 治療が始まって僅か十数秒。気絶していた被身子が意識を取り戻す。まだ少し顔色が悪いようだが、ある程度は回復したようだ。彼女は強い疲労が見える動きで、寝ていた体を起こしていく。上体がフラついている上に、手足には力が入っていない。まだ立ち上がることは無理そうだ。もう少し休むか、癒々に生命力を貰わないと無理だろう。

 

「渡我。まだ個性把握テストは続行中だ。立てるなら次に備えろ」

「えっ!? ちょっ、先生! 保健室に連れて行かないで良いんですか!?」

「怪我や病気を押して動くのがヒーローだ。個性の扱いを少し間違えたからなんて理由で、動くのを止めるヒーローなど何処にも居ない。

 まして現場で倒れるなど、話にならん」

 

 相澤先生の言うことは、厳しいものであり正しいものだ。ここは雄英高校ヒーロー科。仲良し小好(こよ)しで手を繋いで、皆がヒーローになれるような生温い教育は一切しない。授業中に誰かが倒れたなら、それすらもヒーローになる為の勉強材料とする。何人かの生徒達は担任の言うことに多少反論しようとしたようだが、残念ながら文句も意見も反対も封殺されてしまった。

 

「個性把握テストは続けるぞ。次、七躬治と葉隠。準備しろ」

 

 A組の個性把握テストは中断されることなく続いていく。この後、被身子は尽きかけの体力で様々な測定に挑み続けたが、その結果はまるで駄目だった。癒々は入試トップらしい総合成績を見せ、小さな体でクラスメート達を感嘆させた。飯田が走って取ってきた担架は、残念ながら役に立つことはなかった。

 

 それから、テスト最下位は除籍すると言う話は、生徒達の最大限を引き出す為の合理的虚偽とのこと。八百万曰く「ちょっと考えれば嘘だと分かりますわ」とのことだったが、相澤先生の言うことを真に受けていた生徒は一定数居たのであった。

 

 

 相澤先生の合理的虚偽が炸裂した後、個性把握テスト中に右手の人差し指を大怪我してしまった緑谷出久は保健室にやって来ていた。テスト最中に倒れてしまった被身子も保健室に行くよう指示され、癒々は勝手に二人の付き添いとしてくっ付いて来た。

 妙齢養護教諭のリカバリーガールに治癒の説明を受けてその内容に大きく驚いている出久の真横で、被身子はベッドの上で横になる。取り敢えずテストを乗り越えることは出来た彼女だが、やはり多少の無茶はしていたのだろう。再び顔色が悪くなり始めており、息をすることすら苦しそうだ。

 

「その子、またあんたが活性化したのかい? 止めときなと言った筈だよ」

 

 点滴の準備を始めながら、リカバリーガールは苦言を呈する。彼女も癒々の個性の詳細を知っている一人であり、似たような個性を持っている彼女だからこそ『大活性』の危険性が誰よりも分かるのだ。

 

「……先生、今回は私が使ったんです。そしたら、倒れちゃいましたけど……」

「もう止めときなさい。この子の個性は人には毒。ホイホイ使ったら本当に死ぬよ」

 

 横になった被身子は右腕に点滴針を刺されながらも癒々を庇うが、それで養護教諭の忠告が変わることはない。誰が個性を使ったかは問題じゃない。何の個性を使ったかが問題なのだ。命を消費して使う力を乱用することは、寿命を棄てているのと同義である。癒々は『大活性』を持って産まれたが故に、個性の反動に対して肉体が耐性を持っている。正確には肉体が個性に、個性が肉体に適応しているので、個性を使ったとしても大きな問題にはならない。だけど、被身子はそうじゃない。

 幾ら個性で変身出来るとしても、体質までは変化しない。だから被身子は癒々の個性を使った場合、そのリスクを癒々以上に背負うことになってしまう。リカバリーガールの言う通り、癒々の個性を使わない方が良いだろう。そうしなければ、いずれ本当に命を失ってしまう。

 

「点滴全部入るまで大人しくしてること。起きてても良いけど、出来れば一度眠った方が良い。夕方ぐらいには、動き回れるようになるさね。担任には後で言っておく。ほら、目を閉じて」

「……はい。分かり、まし……た……」

 

 点滴を繋がれた彼女が指示された通りに目を閉じると、一分も掛かることなく眠りに落ちた。顔色はまだ良くならない。しばらく目を覚ますことは無さそうだ。そんな被身子の隣で椅子に座っている癒々は、静かに眠り始めた被身子を凝視する。治療が済んでどっと疲れた出久はと言うと、保健室の出入り口で彼女達を見詰めている。一度はここから退室しようとしたが、クラスメートの様子が心配なようで足を止めていた。

 

「怪我は治ったんだから早く教室に戻りな。あんたも、この子はちゃんと看ておくから心配しなくてよろしい。邪魔だからさっさとお行き」

「……分かった。何かあったら直ぐ呼んで。わたしが治すから」

 

 リカバリーガールに急かされる形で、癒々と出久は半ば追い出されるような形で保健室を出た。一先ず廊下に出た二人だが、やはり被身子が心配のようで保健室の前から動こうとしない。だがこのまま廊下に突っ立っていても、特に何かが出来るわけでもない。しばしの沈黙が続いたが、先に口を開いたのは出久だった。

 

「七躬治さん、教室に戻ろう? きっと大丈夫だよ。リカバリーガールが看てくれてるんだから」

 

 少しばかり上擦った声で癒々を説得する出久は、他の女子に話し掛ける時ほどガチガチではない。とは言えちょっと緊張しているのは、この少年があまりにも女子に慣れていないからだろう。出久はいわゆるクソナードだから仕方ないと言えば仕方ない。なんとも情けない様子である。相手が別の女子、例えば被身子だったならもっと酷い有り様を見せていたかもしれない。

 

「ん……。怪我は? まだ痛む?」

「だ、大丈夫。すっかり全快。リカバリーガールの個性は凄いね。あ、もちろん七躬治さんの個性も凄いと思うけど……」

「……ちゃんと継承出来たんだね。ワン・フォー・オール」

「……っ! なっ、七躬治さん、その事を外で話すのはちょっと……」

「誰も居ない。大丈夫」

 

 突然OFAの話題を振られて、出久は慌てる。オロオロとした顔で周囲を見渡し、そして自分達以外に誰も居ないことを確認するとホッと一息。どうやら隠し事にはあまり向いていない性分らしい。いつかボロが出るかもしれない。

 驚くべきことに今の彼が保有している個性は、オールマイトから受け継がれたものだ。入試前に何とか身体を作り上げ継承したは良いものの、まだ制御が出来ない。使うか使わないかの二択しかなく、使えば手足がバキバキに折れる。当然、使わなければ何も起きない。だから今回も、入試の後も、リカバリーガールのお世話になってしまった。

 

「……その、七躬治さんはオールマイトの個性の事を……どこまで知ってるの?」

「人から人へ継承出来る個性。入試の時とさっき見た限り、単純なパワーはわたしの四倍ぐらい」

 

 個性『ワン・フォー・オール』によるパワー増強は、癒々曰く『大活性』の四倍程らしい。逆を言えば、彼女の個性はOFAが持つ最大出力の四分の一も出せる。平和の象徴が持っていた力の25%程度が七躬治癒々の全力らしい。命を使うことでそれだけの力を出すのなら、被身子が反動で倒れてしまうのも納得だ。

 

「全部知ってる感じなんだね……」

「それだけは憶えてたから」

「憶えてた?」

「記憶喪失だから、殆どの事を忘れてる」

「えっ、記憶喪失……?」

 

 さらっと告げられた事実に出久は衝撃を受けたようで、つい目を丸くしてしまった。その後直ぐに表情を取り繕おうとしたが、上手くいってない。うっかり失礼な反応をしてしまったと彼は思っているようだが、人のリアクションなど基本的に癒々の目に入らない。他人などどうでも良い少女が、他人の反応を気にすることなど無いからだ。

 

「わたしの個性と彼の個性以外は記憶に無かった」

「そ、そうなんだ……。記憶、早く戻ると良いね」

「どーでも良いから戻らなくても良い。別に困ってないし」

「……そんな風に思っちゃ駄目だよ。今は思い出せなくても、きっと七躬治さんにとって大切な思い出がある筈だから」

「そんな事より優先する事が二つある。だからやっぱり、どーでも良い」

 

 失った記憶をどうするかは、記憶喪失になった者だけが選べる。取り戻す為に努力するのも、取り戻さない為に何もしないのも当人の自由。だから出久の言葉は、癒々にとっては余計なお世話でしかない。自分の過去を探すよりも大切な事が彼女にはふたつある。それ以外は全て些事であり、気に留まることはこれっぽっちも無いのだ。

 癒々の言葉にどう返答したら良いのか分からない出久は、難しい顔をして固まってしまった。新たに掛ける言葉を探しているようだが、良い言葉はまるで見付からない。そんな出久を置き去りにするかのように、癒々は広い廊下を歩き出す。もう会話を続けるつもりは、これっぽっちも無いようだ。

 

「待って、七躬治さん!」

「……なに?」

「電話しても繋がらなかったから、だから直接言わなくちゃって思ってたことがあって。その、メールも見てないみたいだから」

「電話? してたの?」

「う、うん」

 

 癒々は相変わらずスマホをチェックしないようだ。電話が来ても取ることは少なく、何ならろくに持ち歩こうとしない。今日だって、もしかしたら家に置き去りにしているのかも。だから彼女に何かを伝えたいのなら、直接言うのが一番手っ取り早い。どんな返答が返ってくるかは大体想像が付くけれど、それでも伝えたい事が有るのならちゃんと言うしかないだろう。でなければ話す機会など永遠に無いままである。

 

「あの時、足を治してくれてありがとう。凄く、救かったんだ。今僕が雄英に居られるのは七躬治さんのお陰でもあって、だから」

 

 ……あの時。今年が始まって間もない頃。出久は足に怪我をしたことで危うくOFAを継承し損ねるところだった。もしそうなっていたら、今の彼はここには居ない。オールマイトの期待に応えることも、ヒーローを目指すことも、何も出来ないで駄目になるところだった。

 

「本当に、ありがとう」

 

 真っ直ぐに。ただ本当に真っ直ぐに感謝を伝える。これだけはちゃんと伝えないといけないから。救けられた者として、救けてくれた人へ渡さないでは居られない本心だから。

 

 

どうでも良い(・・・・・・)

 

 

 足を止め振り返った癒々は、いつもの言葉を出久に向けた。ただひとつだけ、普段の言いぐさとは違うところが有る。

 

 

 今の『どうでも良い』は、ほんの少しだけ。本当に少しだけ、声音が優しかった。

 

 

 

 

 

 




大活性による身体能力向上はOFA25%ぐらいです。

あと何度癒々は「どうでも良い」を口走るのか自分でも気になってきた今日この頃です。あ、取りあえず今章はUSJ編までを予定しております。
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