わたしのヒーローアカデミア   作:Plot Must Die

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癒々の職場体験 Ⅲ

 

 

 

 

 

 職場体験、三日目。昨日は急な体調不良で倒れてしまった癒々だが、今朝になると元に戻っていた。頭痛は綺麗さっぱり消えたし、体に気怠さも無い。頭の中にずっと響いていた誰かの声も、被身子に抱き締めて貰ったら聞こえなくなった。

 問題があるとすれば、酷くお腹が減っていることぐらいだ。長時間気絶していたとは言え、昨晩は何も食べていない。なので癒々は勝手に病院を抜け出して、近場のコンビニに寄って食料を大量に買い込んだ。それから病室に戻り、朝食を摂り始める。とにかく胃に物を詰め込みたい彼女は、黙々と食事を進めていく。

 

「ん……ぁれ……?」

「おはよう」

「おはようございまふ……。調子、どうれふか?」

 

 患者衣姿の癒々が座るベッドの横で、椅子に座って寝ていたコスチューム姿の被身子が目を覚ました。ちょっと呂律が回っていない。結局彼女は、昨晩ちょっと強引に病室に泊まった。本来なら許される行為ではない。が、病院からの要請でここまで出向して来たリカバリーガールや、公安の大独活が病院側に掛け合ってくれたお陰で宿泊することが許された。共に保須総合病院に駆け付けた相澤は、大分呆れていたけれども文句は言わなかった。

 

「大丈夫。お腹は空いてるけど」

「ん……良かったです。ところでそれ……」

「食べる?」

 

 ベッドの上には、山程の食べ物が積み上げられている。コンビニにある食べ物を全部買い占めて来たんじゃないかと思うぐらいに、山積みだ。病室で見て良い光景じゃない。

 本当に癒々の食欲は、留まる所を知らない。一度でもお腹が空けば、尋常じゃない量を食べなければ満腹にならないのだ。昨日は体調不良と泣き寝落ちしてしまったことで、図らずとも一食抜くことになってしまった癒々である。その空腹は普段よりも遥かに大きいだろう。

 

「……じゃあ、飲み物だけ」

 

 そんな癒々に比べて、被身子はまったく食事を摂らない。基本的には飲み物による水分補給しか行わない。個性を使わなければ、本当にお腹が空かない体になってしまっているのだ。癒々の血を、摂取し続けて来たが故に。

 

「駄目。これも食べて」

 

 今朝も食事をしようとしない被身子に、癒々は野菜ジュースとゆで卵を手渡した。健全な女子高生、それもヒーロー科の生徒が食べる朝食にしては量が少ない。それでも今の被身子にとっては食べ切れるか怪しい量だ。

 正直言って、被身子は朝食を食べたいとは思わない。野菜ジュースだけで十分だと思っている。ゆで卵は明らかに余分で、見るだけでも嫌気が差す。だけど、癒々が食べて欲しいと言うのだ。気乗りは全くしないけれども、それでも被身子は渋々とゆで卵を口へと運ぶ。

 口いっぱいに広がる食べ物の食感が不愉快で堪らない。お腹が空いている時はともかく、空いていない時の食事はただただ苦痛な作業でしかない。

 

「……むぐ。美味しくなぃ……」

「それでも食べて。被身子は食べなさ過ぎだから」

「癒々ちゃんは食べ過ぎじゃないですか? どこにそんな量が収まるの……」

「ここ」

「癒々ちゃんのお腹は本当に不思議なのです」

 

 山程の食べ物を絶えず食べ進めているのに、癒々の腹が物理的に膨らむことは殆ど無い。食べた側から高速で消化が始まっていると言われても、うっかり信じてしまいそうになるぐらいに変化が見当たらない。胃袋の代わりに、ブラックホールでも有るんじゃないかと疑ってしまうぐらいだ。

 

「ゆで卵より、こっちが良いです」

 

 そう言って、被身子は癒々に抱き付いた。彼女は物欲しそうな目で、恋人の白い首筋を見詰めている。昨晩は結局、チウチウすることが出来なかった。毎日している大好きな事を、仕方ない事情が有ったとはいえお預けされてしまっている。

 なので、今の被身子はとても不満そうだ。飲み物を飲んでも、喉の渇きが癒されない。ただ側に居るだけじゃ、物足りなくて物足りなくて欲しくなってしまう。

 自重も自制もしたくない恋人を横目で見た癒々は、朝食を食べる手を止めて被身子の手首を掴む。そして、黒いアームウォーマーの下に隠された細い棒状の飛び出しナイフをするりと抜き取った。

 

「人が来るから、ちょっとだけ」

「……はい。ちょっとだけ、……んっ」

 

 癒々は躊躇いもなく左手の人差し指をナイフで斬り、血が流れ出した指先を被身子の口に咥えさせた。同時に耳を澄ませて、廊下から聞こえてくる音をしっかりと聞く。

 毎日被身子に血を与えていることを、毎日癒々に血を貰っていることを、二人は誰にも話していない。チウチウしたりされている様子を人に目撃されてしまったら、面倒なことになるのをちゃんと分かっている。分かっているからこそ、ちゃんと隠し通すのだ。二人だけの、大切な大切な秘密として。

 

「んっ、ぁむ……。ちぅ……チウチウ……」

 

 指先から溢れ出る血を、被身子は夢中になって吸い続ける。まるで赤子のようだと思いながらも、止めることは出来ない。口いっぱいに恋人の血が広がると、どうしようもなく幸せを感じてしまう。心が満たされて、笑みがこぼれる。次第に息が荒くなって、もっともっと欲しくなっていく。だから、癒々の指をしっかりと吸いながら上目遣いになっておねだりをする。物欲しそうな視線だけで、首に噛み付いても良いかと問い掛ける。が。

 

「続きは夜にね」

 

 口の中から指が引き抜かれて、お預けされてしまった。当然被身子は不満が爆発して、目の前にある癒々の首筋に噛み付こうとする。大きく口を開けて、鋭く尖った犬歯を剥き出しにして勢い良く距離を詰めた。その時。

 

「渡我、七躬治は起き……てるな」

「おはよう相澤」

「……おはよう。よく寝れたか? 体調は?」

「よく寝た。体調は平気」

「そうか。自己管理は怠るなよ。僅かでも不調を感じたら、ちゃんと言え」

 

 今日も猫背で気怠そうな相澤が、病室に入って来た。彼は被身子が今まさにしようとしている事を目撃してしまった訳だが、特に何を言うわけでもなくスルーを決め込んだ。雄英側は被身子の吸血行為を、既に容認している。彼女の個性の事を知っているから、無理に止めさせようとはしないのだ。

 とは言え、空気を読めない担任にチウチウを邪魔されてしまったのは事実だ。今まさに癒々の首筋に噛み付こうとしていた被身子は渋々と口を閉じて、噛み付く代わりに癒々の首筋に額を当てた。

 

「イレイザーは空気が読めないのです……」

 

 邪魔された不満を小さく呟いて、被身子は拗ねる。担任の登場により、続きは夜までお預けになってしまった。

 

「七躬治。起きたなら今日は精密検査を受けろ。それと、カウンセリングもだ」

「何で?」

「急に倒れたんだ。精密検査は当たり前。……記憶の方は、どうだ? 何か思い出したか?」

「……、何も。ただ少し、声が聞こえただけだから」

 

 口元を手で隠しながら、癒々は相澤の質問に答えた。精密検査やカウンセリングを受けなければならないのは彼女にとって面倒でしかないのだが、昨日倒れてしまった以上は大人しく受けざるを得ない。

 

「……そうか。無茶はするなよ。しんどいと思ったら休め。

 それと渡我、三十分後にエントランスに集合。午前中は保須市内をパトロールだ」

「……分かりました。でもイレイザー、雄英に戻らなくて良いんですか?」

 

 ひとまずイレイザーからの指示を受け入れた被身子だが、気になることがひとつあった。ここは東京都保須市で、雄英近隣では無い。今朝は雄英までとんぼ返りさせられると被身子は思っていたのだけれど、実際はこのまま保須に残ってパトロールをすると言われてしまった。嬉しいか嬉しくないかで言えば、嬉しい。癒々とそんなに離れなくて済むのだ。しかし、このまま保須に残ってパトロールをする理由が分からない。

 

「巷を騒がせているヒーロー殺しが、更なる犠牲者を出す可能性が高い。だからパトロールに人手が要るってことでな。

 ここまで来たら、ついでに見回ってくれと公安に頼まれた」

「……そうですか。それならまだ癒々ちゃんの側に居られるんですね。良かったぁ……」

 

 ヒーロー殺しがどうとか、人手がどうとか、その件について被身子は何も思わない。大事なのは、まだ雄英に戻らないで保須に居て良いと言うことだ。つまり癒々と一緒に居られる。夕方までは職場体験に時間を奪われてしまうけれど、夜なれば直ぐに癒々とイチャイチャすることが出来る。それが何よりも喜ばしい。

 

「七躬治、お前は引き続きリカバリーガールに付け。雄英の外に出てるんだから、大人しくしてろよ。何かあれば婆さんの責任になる」

「んー」

「ちゃんと検査やカウンセリングは受けろ。以上」

 

 一通りの説明を済ませた後、イレイザーは病室を出て行った。これからパトロールの準備をするつもりなのか、それとも他にやっておきたい事があるのか。どちらにせよ、被身子も癒々も担任の動向など気にしない。二人してどうでも良いとでも思っているのだろう。

 

「続きがしたいです」

「もう少しだけなら」

 

 少しじゃ済まない予感を抱きながら、癒々は被身子に首を差し出す。結局、癒々はガッツリとチウチウされてしまうのであった。

 

 

 

 

 精密検査、及びカウンセリングが終わった後で癒々を待っていたのはリカバリーガールではなく大独活だった。職場体験の最中であろうが、病院での検査があろうが、公安は癒々から警護を外すつもりは無い。彼女の存在はこの国にとって管理せざるを得ないものなのだ。それ故に、放置しておくことが出来ない。そもそも公安ですら教育を投げ出す問題児だし、雄英も大変迷惑を被っている。

 そんな七躬治癒々に、大事な用が有るから大独活は接触した。彼は診察室から出て来た癒々を連れ出して、個室の病室の前まで連れて来た。扉に差し込まれたネームプレートには、飯田天晴と書いてある。

 

「失礼するよ。インゲニウム、君のご要望通り彼女を連れて来た」

「ああ、どうも。わざわざありがとうございます。それと、無茶言ってすみません」

 

 大独活が癒々を連れたまま病室に入ると、ベッドの上に腰掛けているインゲニウムが頭を下げた。兄弟と言うこともあり、飯田の面影を感じさせる彼はここ最近の弟と違って雰囲気が大分柔らかい。

 

「ほら癒々ちゃん。彼、話があるそうだから」

「どうでも良い」

「そうは言わずに。君が受け取るべきものをちゃんと受け取りなさい」

「何を?」

「それは彼から聞きなさい。インゲニウム、さっき話した通りこの子は取り扱い注意だからね。くれぐれも機嫌を損ねないように。じゃないと僕が大変な目に遭う」

 

 インゲニウムが癒々にどんな用が有るのかは分からない。だがわざわざ大独活に頼み込んでまで、癒々を連れて来て貰ったのだ。公安、そして雄英の問題児を目にした彼は大独活からの忠告に苦笑いを浮かべた。癒々と接したことが無い飯田兄には、癒々が問題児であるようには見えない。至って普通の、どこにでも居そうな子供とでも思っているのだろう。

 

「……初めまして。俺はインゲニウム……はヒーロー名で、本名は飯田天晴って言うんだ。君、天哉のクラスメートなんだって?」

「ん。飯田とは同じクラス」

「そっか。君に無茶言って来て貰ったのは、どつしても直接お礼を言いたかったからだよ。君が治してくれたって聞いてる。

 ……何も覚えてないけど、ありがとう。俺は君のお陰で、ヒーローを辞めなくて済んだんだ」

 

 飯田天晴が負った怪我は、通常の治療ならば絶対に完治しないものだった。腹の切創はともかくとして、脊髄の損傷ばかりは現代医学でもどうしようもない。癒々が気まぐれに治療してくれなければ、彼はもう二度と自分の足で立つことが出来なかった。

 彼の怪我が如何様にして治ったのか。治されたのか。それはあの時、あの場に居た者しか知らない。何故なら公安から箝口令が敷かれているからだ。癒々自身が未成年であり、資格未取得者であること。何より彼女の個性が如何に強力なものなのかを隠したいからこそ、あの夜に起きたことは無かった事になっている。

 

「どうでも良い。ただの気まぐれだから」

「それでも、ありがとう」

「だから、どうでも(・・・・)良いって言ってる」

「……そっか。ならいつか、ちゃんと恩返しさせて欲しい」

「それもどうでも良い。感謝されたくて治したわけじゃないから」

 

 どんなに飯田兄がお礼を言ったところで、癒々がそれを受け取ることは無い。彼女の言葉をそのまま受け止めるなら、ただ気まぐれに治療を施したに過ぎない。あの日たまたま、その気になっただけなのだ。

 だがそれでも、飯田天晴は何度でもお礼を言いたい。言わなければ気が済まない。癒々が動いてくれなければ、ヒーローを廃業する事になっていた。

 

 彼のヒーロー人生は、彼女のお陰で繋がったのだから。

 

「目が覚めてから、足に違和感は? 神経は通ってる?」

 

 黄金色の瞳が、インゲニウムの足を見る。彼の予後について、癒々は知らない。治すだけ治して、後の処置については病院側にぶん投げたからだ。だから自分が行った治療にちゃんと効果があったのか、詳しくは知らない。ただ、治ったと言う確信だけはある。だからあの日、さっさと病室を出たのだ。

 

「無いよ。神経もしっかり通ってる。むしろ怪我する前より絶好調って感じがして、正直走りたくて堪らないぐらいだ」

「なら何で入院してるの? 問題無いなら退院すれば良い」

「そりゃあ勿論、俺だって退院したいと思ってるけど。でもさ、公安と一芝居打つことになってインゲニウムは意識不明の重体って事になってる。

 俺が元気なのを知ってるのは、公安と母さんと病院関係者……それと君と君の同居人ぐらいだよ」

「……どういう事?」

 

 怪我はとっくに完治している飯田兄がまだ退院していない事情を聞いて、癒々は隣に居る大独活を睨んだ。箝口令が敷かれたことについては知っている。だから彼女も被身子も、インゲニウムが本当は快復していると分かっていてもそれを飯田には伝えていない。伝えなかったとしても、とっくに無事であることを知っているだろうと思っていた。だけど、癒々はインゲニウムがまだ入院しているとは思っていなかった。

 

「ステインにやられたヒーローが死の淵から奇跡の生還を果たしたって芝居をする。そっちの方が自然だろう? 意識不明の重体患者が、そうなった翌日に回復しきったなんて事実よりはね。

 だからインゲニウムには、あくまでも治療を重ねた(てい)で退院して貰う。それまでは面会謝絶だし、彼に接することが出来るのは公安で定めた人間だけだ」

「そう言うこと。だから俺、あと何日かは面会謝絶なの。それでさ、弟のクラスメートの君に……ひとつ聞きたいことがあるんだ」

「……何?」

「弟……、天哉の様子を聞きたいんだ。俺はヴィランにやられて、面会謝絶状態。表向きには死にかけてるって事になってる。

 あいつは真面目過ぎるところがあるから、変に拗れてないか心配で心配で……」

 

 お礼を言いたかったのも本心ではあるが、それと同じぐらい飯田兄は弟を心配している。だから弟の様子を知りたくて、癒々に会わせて貰ったのだろう。

 何せ飯田天哉にとって、インゲニウム()とは大切な存在だ。瀕死の重症を負ってしまった彼を、癒々に治して欲しいと懇願するぐらいには。その結果としてインゲニウムは治され、ヒーローを辞めずに済んだ。だがその事実を、飯田はまだ知らないで居る。家族であろうと、箝口令を敷かれている以上は何も話すことが出来ない。その上、一芝居を打つことにまでなっている。

 表向き、インゲニウムの復帰は『今』は絶望的と言うことになっている。飯田が知っているのはそこまでだ。その裏側の事は何一つ聞かされていない。

 

「拗れるって、例えば?」

「……例えば、ヒーロー殺し(ステイン)に復讐するとか。そんな馬鹿な真似するとは思えないけど、不安でさ。まさか職場体験、保須に来てないよな?」

「いや、天哉くんは保須に来てるよ。マニュアルのところだ。馬鹿な真似を考えての行動だろうね」

「え゛っ。……それは、……マジかよ天哉……」

 

 大独活の言葉に、飯田兄は顔を歪めた。弟が馬鹿な真似をしようとしている。それをヒーローとして、何より家族として放って置くことは出来ない。彼としては、今すぐにでも動きたいところだろう。自分が本当は無事であることを伝えて、弟の暴走を止めたい。

 だが今現在、インゲニウムは自由の身ではない。公安との一芝居は口約束の上で成り立っているものではなく、契約書にサインをした上での話なのだ。規律を重んじる彼としては、公安との契約を破るわけには行かない。資格を持たない学生に治療をさせた公安に少し不信感を抱いてしまったけれども、それについては既に治療されてしまったことと、そのお陰でヒーロー生命が繋がったことが重なった為に見て見ぬ振りをするしかなかった。本心を言えば、やっぱりまだ不服ではあるのだが。

 ……ともかく、飯田天晴はもうしばらく自由には動けない。だが馬鹿な真似をしてしまっている弟を放っておくなんて事も、彼には出来ない。

 

「……もし、君が良かったら、……さ。天哉を止めてやってくれないか? 本当に馬鹿な真似をする前に」

「わたしが?」

「……こんな事頼むのは、自分でもどうかと思う。でも俺の事情を知ってて動けるのは、君しか居ないとも思うんだ。

 治して貰って頼み事なんてみっともないけどさ。それでも君さえ良ければ……天哉を頼む。間違った方向に行かないように、止めてくれないか?」

 

 立ち上がり、飯田兄は癒々に向かって頭を下げた。わざわざ公安ではなく癒々に弟を頼むのは、きっとそうする事が正解だと考えたからだろう。大人が上から抑え付けては、きっと飯田の復讐心は止まらない。むしろより悪化してしまう可能性だってある。でもクラスメートの言葉なら、友人の言葉なら或いは踏み止まってくれると飯田天晴は考える。

 本当なら自分が止めなければならない事を、弟と何ら変わらない年齢の子供に託さなければならない。それがどんなに歯痒くとも、今の彼にはこんな事しか出来ない。

 

「……ひとつ聞くけど、飯田は大事?」

「ああ、大事だ。大切な弟なんだ」

「ん。それなら頼まれても良い」

 

 飯田兄からの頼みを、驚くべき事に癒々はあっさりと引き受けた。隣で大独活が難しい顔をしていても、気にはしない。普段の彼女ならば、人からの頼みなんてどーでも良いとバッサリ切り捨てる。なのに今回は、あっさりと頼みを聞き入れた。

 

 それは飯田がそうだったように、飯田兄も家族を大切に想っているからに他ならない。

 

 

 七躬治癒々は、家族を大事にする者の願いを蔑ろにはしないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 





今回の話はインゲニウムを救済した理由のひとつとなります。さらっとイレイザーや渡我ちゃん、あとリカバリーガールを保須に来させたのも訳があります。そこは次回からやってく予定なんでお楽しみに。でも書いてみなけりゃ分からん。プロットは直ぐ死ぬからね。殺す予定は今のところ無いですが……。さてはて……。


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