わたしのヒーローアカデミア 作:Plot Must Die
ナロクは反省が出来る良い子なの。だからドーナツ取り上げないで。外出禁止破って雄英付近をウロウロしたのは悪いと思ってるよ? でも誰にも見られてないしセーフじゃない? セーフだよね??
だからおやつのドーナツ減らすの止めて!!
なんて懇願虚しく、わたしのドーナツは減らされちゃった。これも全部ヒミコのせいだ、許すまじ……っ。許すまじヒミコ!!
こほん。まぁ冗談はこの辺にして……わたしは今、大いに悩んでるの。それは最後に食べるドーナツをイチゴ味の方にするかクリームが入った方にするか……じゃなくて。そう、何だっけこの人……。今まさにトムトムに跨がってトムトムを刺し殺そうとしてる人……。あー、えー、んー……。
そう! ステイン! ステイン……? テイテイだっ! 後でテイテイをテイテイしよう!
うん。テイテイ。そのテイテイを敵連合に引き入れようってことで最近クロクロはあっちへこっちへ奔走してたんだよね。外出禁止のわたしを前に外出するんだよ? 酷くないこの黒
ってそうじゃない。今考えることはそうじゃない。テイテイがトムトムを殺そうとしてる。んじゃあわたしがどうするかって言うと……ぶっちゃけ何もしない。黙って見てろってトムトムに言われちゃったからね。大人しくドーナツ食べてることにするの。もぐもぐ。
「ハッハハハ……! いってえええ強過ぎだろ。黒霧、こいつ帰せ早くしろ! ナロク、お前いつまでドーナツ食ってんだ!」
そーは言われても、動くなって言ったのトムトムとクロクロだし。わたしは良い子にしてるから言い付けは破りません。ヤバくなってからお姉ちゃんに頼る馬鹿な子は救けてあげませーーん!
と言いたいところだけど……。まぁこのまま放っておくのは良くないか。テイテイ、ちょっと強いし。
……もー、しょうがない子だなぁ。お姉ちゃんが救けてあげよう! まず残ったドーナツを口に押し込ん、ゲホッゴホッ! やば、喉つまりそ……!! クロクロちょっと牛乳出して牛乳! あ、ここにあった。ごくごくぷはー。死ぬかと思った。
「ヒーローが本来の意味を失い偽物が蔓延るこの社会も、徒に力を振り撒く犯罪者も粛清対象だ……。ハァ……」
ドーナツで
「ちょっと待て待て……。この掌は……駄目だ。
……殺すぞ」
お、ナイフ掴んだ。じゃ、まだ大丈夫だね。トムトム頑張れー! わたしはお姉ちゃんだから見守ってるよ!
「口数が多いなァ……信念? んな仰々しいもんないね。強いて言えばそう……オールマイトだな。
あんなゴミが祀り上げられてるこの社会を、滅茶苦茶にブッ潰したいなァ。とは思ってるよ」
なーんかトムトムとテイテイは初めましてした時からあれこれ話してるけど、すっごいどうでも良くて頭に入ってこない。どっちもこの社会を壊したいってとこは同じなんだからさっさと手を組めば良くない? 良くない?
男の子ってさぁ……実は結構馬鹿だよね。わたし男の子の事は何にも知らないけど、世の中の男の子って皆こうなの?
うーん、このやり取り見てる意味無さそう。だってなんか……この二人仲良しに見えない? 気のせい?
ナナサだったら絶対寝てる。もしくはどーでも良いってバッサリ切り捨てて、話をさっさと進めようとするよね。わたしもそうしたい。よし、牛乳飲んでよ。そして寝ちゃおう。寝る子は育つって言うし、わたしはもっと身長が欲しいの!
いや、待てよ……? トムトムはロリコンだ……。思い当たる節がある……。え、てことは育たない方が喜ぶ……?
……。………。…………。もー、仕方ないなぁトムトムは!
「おいナロク。今、邪な考えしたろ」
え? してないしてない。してませーーん。ロリコン認定すると直ぐ怒るんだよねトムトムは。絶対図星だこれ。お姉ちゃんは何でもお見通しなんだよ!
さて。そろそろふざけるのは止めにしてっと。これ以上放っておいてドーナツ減らされたら堪らないし。殺さない程度に加減してテイテイをテイってしておこう。
……手加減出来るかなぁ。うっかり殺しそう……。
うーん。やっぱり殺しちゃおうかな??
「……ハァ。敵連合……何を飼っている?」
「えっ? 酷いなぁ人をペットみたいに。餌付けされてるのは否定しないけど、殺すよ? よし、殺そう」
「待て待て待て。殺すな」
「えー? お姉ちゃん的にはギルティだよ? 弟傷付けられて黙ってられると思う?? あー殺そ。思いっきり殴って良いよね?」
「駄目だ。こいつは殺すな」
ちぇー。ぶん殴って殺しちゃおうと思ったのに。テイテイなんかワンパンで殺せるのになぁ。何なら軽く小突くだけでも殺せそうな気がする。こう、テイテイをテイッて感じで。
シュッシュッ。シュッシュッ。ジャブは捻りを加えて打つべし打つべし。ちゃんと殺気も込めてね。わたし左利きじゃないけど! 左利きはナナサだけど!
「始末するのは、お前達を見届けてからでも遅くはないのかもな……」
「こんなイカれた奴がパーティメンバーなんて嫌だね俺」
「用件は済んだ! さぁ保須へ戻せ。あそこにはまだ成すべき事が残っている」
うん? えっ? シャドーボクシングしてる間に話が済んでる?
……あのさぁ。そうなるなら最初からそう言えば良いじゃん。ほんともう……男の子って馬鹿だよねえ。何? 一度喧嘩でもしないと仲良くなれないの? わたし女の子だからわかんない!
あっ。テイテイ帰っちゃった。えぇ……? わたしまだ殴ってないんだけど? まぁ何かトムトムもクロクロも一仕事した見たいな顔になってるし、二人がそれで良いならお姉ちゃんも納得してあげるかぁ……。
いや。納得出来ないけど? トムトムに怪我を負わせた責任取って貰うけど!?
「トムトム、テイテイが役に立たなかったら殺して良いよね? 殺すね??」
「……そん時はそん時だ。好きにしろ」
「さっすがー! 分かってるぅ!」
よし! 許可も貰ったから、うっかり殺してもセーフだよね!
「イカれドーナツ女め……」
はぁ? お姉ちゃんに向かって今なんて言ったの?? セーブデータ消しちゃうよ!?
この後、いつもの時間に次の話が投稿されます。今回は急遽差し込んだ話なので文字数お察しですが……まぁ書いとくべきかなと思いましたので。