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一真が夜一に養子として引き取られてから
だが、半年経っても“一つの問題”が解決していない。その問題は、夜一も頭を抱えるほどである。それは........
「おい…………貴様これはなんだ?」
「.........あ?なにがだ?」
「だ・か・ら!なぜこんな雑なやり方で洗濯をしたんだと聞いているんだ!!」
一真と砕蜂の同棲生活……あれから半年過ぎても、相変わらず彼らの仲は悪い。相変わらず今回も互いの意見が合わず、朝から早速口喧嘩が始まる。
「んだよ?ちゃんと服を水につけてあの棒に干しただけだぞ?」
「だったらせめて絞れ!!あの状態だと一日中で乾かないぞ!いや、三日もかかるわ!」
なぜ彼女は、こんなに怒っているのか。原因は、一真の洗濯の雑なやり方である。今日の洗濯の当番は一真ではあるが、彼の洗濯の仕方はあまりにも雑すぎた。しかも洗濯だけではない……
「洗濯だけではない、部屋の掃除もだぞ!お前は何から何まで適当すぎるだろ!」
「あ?別にそこまで必死に掃除する必要ねーだろ?どうせ汚くするし。」
「私が困るわ!っというか一緒にするな!」
「何がだ?それに洗濯だって。どうせ俺の服もお前の服もすぐに汚れるし、至って変わらないだろ?」
「一緒にするな!大体、お前に至っては服だけじゃなく全身汚れているわ!」
「………はぁ!?テメー今なんつった!?」
「あぁもう一回言ってやろうか!つ・ま・り!お前の方がよっぽど泥みたいに薄汚く汚れているっと言っていんだ!!!!」
「なんだと!?テメーは、いっつもいつも!“夜一様!夜一様!“って言いやがってよ!そんで今度は俺には説教かよ!」
「んな!?よ、夜一様と洗濯は関係ないだろこのアホ者が!」
「うるせぇバーカ!」
ギャーギャーっと再び毎日のように喧嘩し始める二人。そして、数分も渡って、口喧嘩し続ける二人だが………砕蜂の中の何かが“キレた“。
「ーーーーーもういいーーーーー」
「ーーーはあ?お前何をいっt………ブッへ!?」
突然、砕蜂は彼の顔面に向かって洗濯物を投げ飛ばした。一真の顔面には洗濯物が埋まっており、前が全く見えないのだ。
「な、何するんだオカッパ!?」
「勝手にしろ!もうお前の洗濯を洗いたくないし、お前に当番を任せない!勝手にやってろこのバーカ!バーカ!」
「んだと!?テメー俺に対してバカ言い過ぎだr............っていねーし!?」
洗濯物を画面から退かすと、いつの間にか砕蜂は居なくなった。隠密機動でありなら、一瞬で姿や気配を消す事が可能。一方、部屋に一人しかいない彼...一真は、部屋に散らかっている物を見て呆然とする。
「.............はぁ〜〜、なんなんだアイツ。」
〜二番隊隊舎〜
「それで今日も喧嘩したのか.........はぁ、全くお主らは一体いつ仲直りしてくれるのだ?」
「ねーよ、一生な。」
「..................はぁ.......」
軍団長用の座椅子に座って胡坐をかき、今日も業務の作業をしながらため息をする夜一。彼らの喧嘩についてはいつもの事。だからこそ彼女は頭を抱える。
ちなみになぜ一真は二番隊隊舎にいるのか。それは夜一が、書類の手伝いに呼び出されたのだ。とは言っても手伝うのは書類の整理とハンコ押しだけである。
「(正直分かっていたが、そろそろどうにかしないとな。).........そういえば一真。」
「ん?なんだ夜さん?」
「ずっと気になっておったんじゃが、いつも“それ”を持ち歩いているのう。」
それっと言うのは、一真の隣に置いてある斬魄刀.......“レッカ”である。山本に返されてから、いつも持ち歩いている。
「なんだよ?部屋に置いとけって言いたいのか夜さん。」
「いや別に部屋に置いておけとは言わんが、気をつけておけよ。一応斬魄刀は刀で、刃物じゃからな。間違えて人に怪我するでないぞ。」
「それは、分かっている。」
「ならいいのじゃが.........あ。」
とりあえず一真に注意をした夜一は、作業に戻ろうとすると、ふとある事を思い出した。彼女は、机の引き出しから一枚の“桃色のハンカチ”を取り出した。
「しまった、完全に忘れてしまったわ。昨日砕蜂のやつ落としてしまってのう。本当なら今日、返す予定だったのじゃが.......」
その時、彼女は閃いた。
「..................おい一真。」
「あん?」
「これを砕蜂に届けてこい。」
「..................はぁ!?」
いきなりの事で戸惑う一真。なぜ自分が砕蜂に届けて行かなければならないんだっと夜一に聞くと。
「なに、どうせお主暇じゃろ。」
「..................いや、いやいやいや!暇じゃねーよ!なんで俺があのオカッパ野郎に届けなきゃなれねーんだよ!?大体俺はこの通り仕事をy「何を言っておる。もうとっくに仕事を終えたのじゃろ?」.........うぐ!」
確かに夜一の言った通り、彼の仕事は既に終わっており、もはやここで本を読む以外やる事がない。まさに彼は今、暇である。
「..................」
「いいじゃろ一真。届けに行くだけじゃ。」
やがて一真は、ため息を大きく吐くと、ヤケクソ気味に言い放ったのだ。
「ーーーー〜〜〜〜〜あぁぁあ分かったよ!届けに行けばいいんだろ!!」
ついに観念したのか。一真は夜一の手に持っていたハンカチを奪い、走り去っていた。そんな彼を見て夜一は『気をつけろよ〜』っと手を振る。
「ふぅ〜ー、まぁ〜これで仲直りしてくれると期待したいのじゃがのう.......」
ハンカチを彼女に届け、このままお互いに仲直りしてほしいっと心のどこかでそう考えた夜一。そう思いながら、残りの仕事を終えようと作業に戻る。が、はたと何かに思い至り、手を止める。
「そういえば、.........彼奴に砕蜂の居場所を教えたっけな?」
〜〜〜〜
「ーーーーーどこだよここ?」
完全に道を迷ってしまった一真。砕蜂に届けようとしても、行く道が分からなければ、彼女にハンカチを届ける事ができない。
「はあぁぁぁぁ、マジでどこにいるんだよあのオカッパ!」
見つかることもなく、大きなため息を吐く一真。ここままでは、歩いただけで見つからないと思い、走ろうとしたその時……
「あ〜ぁ!マジめんどくせえぇ〜〜〜
「「イッタ〜〜〜!?」」
前を見ずに校路を走っていると、曲がり角で一人の少女に衝突してしまった。
「おいお前!どこを見とんのk………
って!あああああああああああああ!!!!お、お前は!!!」
金髪ツインテールで、一真より背が低い少女。そして、左腕には副官章を付けている。副官章には『十二』の数字が載ってある。
「お前あん時の『死神狩り』やないか!!」
十二番隊副隊長・猿柿ひよ里。半年前の作戦、『死神狩り捕獲作戦』に関係している者でもあり、一真の炎に腕を火傷された経験もある。そしてもちろん一真の事を完全に覚えている。
そして、ひよ里の顔を見た一真は、彼女の事を覚えて…………
「誰だ、お前?」
ズゴオォォォ
前言撤回、彼女の事を全く覚えていない。そして一真が自分の事を全く覚えていない事に思わずコケるひよ里。
「お、おい!お前まさか本当にウチの事を覚えてないのか!?あの時の事を!?」
「あの時?。。。。。。。。なんの事だ?ってかお前マジで誰だよ?」
「………………嘘やろ?」
完全に自分の事を忘れている事に唖然とするひよ里。
「(…………なんだコイツ、なんかめんどくせー奴だな。)じゃ、俺はこれで…」
「お、おう……………いや、ちょっと待てい!!!」
「.........ッチ。」
こっそりとこの場から逃げようとするが、すぐにひよ里に止められてしまう。そんな彼女を見て、一真が一瞬だけ舌打ちしそうな顔になったのをひよ里は見逃さなかった。
「おい!今ウチの舌打ちしたやろ!?」
「んだよめんどくせーな。」
「やかましいわボケガキ!何を逃げ出そうとしておるねん!オマエがウチの事を思い出すまで、逃さへんで!」
「(うげ………さらにめんどくせー事に巻き込んじまったよ…)」
どうにかこの場から逃げられねーかと考えたその時……
「あれ?どうしたんですか一真サン、こんな所で?」
聞き覚えのある声を聞き、二人は声の主の方へ視線を変える。
「浦さん!」
「喜助ェ!」
「それにひよ里サンも。どうしたんですこんな所で二人もめて?」
「聞いてくれ浦さん!このチビがめっちゃめんどくせーんだよ!」
「はぁ!?オマエ今なんっつた!?」
「…………………とりあえず、順番に事情を聞きましょうか…」
「あ、あははは………な、なるほどねっスね。」
二人から事情を聞いた浦原は苦笑いする。
「なぁ浦さん、このチビをなんとかしてくれよ。」
「おい小僧!オマエまたウチの事をチビって呼んだな!」
「いやだってお前チビだろ?っつーか、元々チビなんじゃね?」
「お前マジでシバいたろっか!?」
「まぁ〜まぁ〜、落ち着いてくださいひよ里サン。あ!そういえば一真サン、砕蜂サンを探しているって聞きましたが、もしかして夜一サンから何も聞いていないとか……」
「夜さんが?…………いや、聞いてないけど。」
「おい喜助。その砕蜂って、二番隊の三席じゃなかったのか?」
「えぇ、その通りっスひよ里サン。(……もしかして夜一サン、一真さんに伝え忘れたのですかね。)」
「おい浦さん、あのオカッパがどこにいるのか知ってんのか!?」
「え、えぇ。ただ、砕蜂サンが帰ってくるのは夕方くらいだと思いますよ。」
「………は?そんなに遅いのかアイツ?」
「えぇ、今日は彼女に任務、虚の討伐っスよ。なんでも、最近、ある森に入ると死神たちが霊力を失い、倒れていく現象が起きているらしいです。調査の結果、虚の仕業みたいだ。地形的にも二番隊が適任ですから、三席である砕蜂サンが向かわれたっス。もちろん隊長である夜一サンの命令で。」
「あのオカッパが出るほどのものなんか?」
「既に20名ほどやられているらしいですからね。」
「へぇ〜〜」
そんな森があるんだ、知らなかったなっと思った彼だが、今彼女…砕蜂はここにはいない事に気がついた。
「(って事はいねーじゃんかアイツ!あ~、すぐに終わらしてゆっくりしたいのに!
これじゃ、いつ帰ってくるかわかんねーよ!)」
一体どうすればいいんだと考えた彼は、ある方法を閃いた。
「ーーーーーなぁ、浦さん。」
「はい?」
「その森、オカッパが向かった場所を教えてくれねーか。」
▼△▼
〜東流魂街 23区の森〜
「ここが例の場所か・・・」
「はい、間違いありません。」
私、砕蜂は夜一様の命により、虚の住処になっている森にきていた。まさか、三席である私が自ら出向かわねばならないとはな。
「これから敵の元へ向かう。何か見つけたら、すぐ私に報告しろ。」
「「「はっ!」」」
「それでは・・・散!」
私と部下たちは、私の掛け声とともに森の中へ入っていった。夜一様からの報告では、この森の調査に向かった他の隊の隊員達は、霊力を失い、倒れていく現象が起きているらしい。
「ふむ、いたって普通の森だが・・・」
中に入って数刻、森の中心部辺りに来ていた。捜索してから数分、特に変わった様子がない。それに虚の霊圧や気配も感じない。
「……………あ〜ぁ、まだイライラする…………」
今私は、朝の事でとても不機嫌だ。今朝、あの“バカ“と喧嘩した。あの時の喧嘩を思い出すとイライラする。今日だけじゃない、いつもの日常だ。だが……
「ーーーーーはぁ〜、私は一体何に怒ったんだろう。」
たった洗濯のやり方を間違えただけで、あんな喧嘩する必要なかったかも知れん。今思えば、アイツに洗濯のやり方を教えていなかた私が悪いのかもしれない。任務が忙しかったため、アイツに教えることができなかった。
「ーーーー明日、アイツに洗濯のやり方を教えy……」
『砕蜂三席!』
私の目の前に突然、部下達が現れた。ついさっきまでアイツの事を考えたが、今は任務に集中しよう。部下達が来たって事は、この森の調査について報告するだろう。
「そっちはどうだ?」
「こちら異常ありません。」
「右に同じく。」
「左に同じく。」
どこも異常はないだと………一体、どういうことだ?
「砕蜂三席、もしかすると虚が移動してしまったのではないでしょうか?」
「有り得るな………だが、それだとそこまで遠くには行けないはずだ。調査は先刻したばかりだぞ。霊圧を感じとれるはずだ。」
一体どこにいるのだ?それにこの森、どこかおかしい気がする。よくわからないが、他の森とおかしい。だが、これ以上捜索して何も出てこないのなら、一度戻って夜一様に報告せねばならぬ。
「砕蜂三席、これからどうなさいますか?」
「ふむ、なら……」
『OOOOOOOOOO!!!!!』
「「「「!?」」」」
あの声は……そしてこの感覚、虚だと!? なぜ、いきなり!?いや、それよりも…
「なんだ、この虚の数は・・・!?」
一体所ではない、数十体の虚が私たちを囲んでいるだと!?
「おい、お前ら!異常はないと言っていたではないか!どういうことだ!?」
「わ、私たちにもわかりません・・・」
「異常はありませんでした!虚も全くいません!なのに、なぜ……」
くっ!あてにならない部下共が!それでも隠密起動か!? しかし、霊圧を感じとったが、肝心の姿が見えん。
「(どこだ………どこにいる!)」
「うわあ!」
「っ!?後ろだと!?」
私は、襲われた部下を見た。
「な、なんなんだ、あれは・・・!?」
それは緑色をしており、太いツタのようなものがクネクネ動いていた。
そして、先端には捕らえられている部下がいた。
「くっ、この!は、離せ!」
部下は斬魄刀を抜き、切ろうとする。
〜ボヨン〜
斬魄刀は、ゴムのように弾かれた。まさか、斬魄刀が効かないだと!?そんな虚、見たことも聞いたこともないぞ!?
「く、くそ斬れな……あ………うぐ……」
「な、なんだ?」
突然、部下が苦しみ始めた。そして数秒後、ガクッと気絶した。
「な!?い、一体何をしたのだ?」
ツタのようなものは、気絶した部下を用済みとばかりに投げ捨てられる。投げられた部下は少しやつれたようにも見える。
「くっ!皆の者、一旦離れ………」
そう言いかけたが、既に遅かった。
『ヒィ!く、くるな!』
『こ、こっちに来やがった!?』
『離せ!化け物ぉ!』
「なっ!?」
周りからさらに、ツタのようなものが増えた。部下たちが全員、捕えられてしまった。一体、何をしているのだ!それでも、夜一様の隊員か!
「ちっ!」
私の所にも襲いかかるが飛び退き、避ける。しかしその間に部下たちがどんどん気絶していく!
『あ、ああ……』
『た、助けて……』
『………グフッ』
「んな、………そんな……」
全員気絶してしまった。私はその光景を唖然と見ていた。
ーシュルシュルー
「はっ!?しまった!」
しかしそのせいで、一瞬の隙にツタが身体に巻きつかれた。
「くっ!離れろ!この!」
なんとか自力で抜けようとするが、ツタの拘束が頑丈すぎてなかなか抜けない。そして、さらに驚く事実に気づく。
「うぅ……力が抜けてく……まさか……」
このツタは霊力を吸い取るものか!?通りで皆倒れる訳だ……
「くそっ!霊力を半分も・・・」
このままではまずいと、急いで斬魄刀を抜く。そして、ツタを斬ろうとしたが…
〜ポヨン〜
「くっ!?やはり……斬れないのか……」
やはり斬れない。何度も斬ろうとしたが、ゴムの用にすぐに弾いてしまう。
「(くそ!私にも始解さえできれば!)」
そう思った次の瞬間、背後から両手両足胴体を拘束されてしまった。
「くっ!数が多い!このままでh……うぅ………」
まずい………視界がボヤけてきた。こんな所で……
「(申し訳ございません………夜一………様……)」
もう意識が残ってない………その時だった。
ーーーザッシュ!!!!ーーー
「…………え?」
いきなり拘束されていたツタが斬られた。何が起きている?
「よう、随分とやられているじゃねーか。」
その声を聞いた瞬間、誰なのかはすぐにわかった。
「おいオカッパ、テメーの忘れ物を届けに来たんだぞ。」
私の横には、あのバカが立っていた……
△▼△
時は、砕蜂達が森の中で戦闘を開始した頃。一真は浦原に教えてもらった森の前に立っていた。
「この中にオカッパがいるのか?………ハァァ……メンドクセー……」
さっさと渡して帰ろうっと森の中に入る。
「……っつーか、なんだこの森?なんか変だな……」
一真が森の中に入った瞬間、何かを感じた。まるでこの森に何かがいるような。動物ではない、もっと別の何かが……
「………ま、いいか。中に入ればわかると思うし…」
そう言って、どんどん森の奥へ進む一真。砕蜂を探しながら、森の奥へと進んでいる……
〜ウネウネ〜
「ん?なんだあれ?」
奥へ進むと、大量の巨大なツタが動いていた。それを見た一真は……
「…………うげ、なんだあれ?気持ちわる……」
なんでツタがあんなキモい動きをしているんだっと思った一真。もしかしたら襲うんじゃねーかと思った彼は、別の道へ行こうとしたが、ある人物を目撃する。
「うぇ〜さっさと別のところへ探しにいk……ってかよく見たらあれ、オカッパじゃねーか?」
よくよく見ると、一つのツタに捕まっている砕蜂。彼女は、捕まってしまったツタ相手に奮闘してる様子。斬魄刀を使ってツタを殺そうとするが、またすぐに捕まってしまう。
「………なぁ〜にやってんだアイツ?」
ツタに捕まっている砕蜂を眺める一真。しかしよく見ると彼女はどこか苦しそうにしている様子も見る。
「………はぁ、しっかたねーな…」
めんどくさそうに言う一真は、砕蜂の元へ向かい、拘束してるツタを斬った。
ーーーザッシュ!!!!ーーー
「…………え?」
拘束がなくなり、砕蜂は尻餅をつく。
「おいオカッパ、テメーの忘れ物を届けに来たんだぞ。」
砕蜂を拘束したツタを斬った一真は、砕蜂の横に立ち、言葉を放つ。
「な、お前!」
「おいおい、テメーを助けた俺に礼くらいねーのか?」
「な、なんでお前がここに……じゃなくて!早くここから離れろ!危険だ!」
「危険って………お前も十分、危険じゃねーか?さっき捕まったくせによ。」
「う、うるさい!////と、とにかく、貴様みたいなやつがここにいては……!?」
砕蜂が話している最中に再びツタが襲いかかってくる。
「あぁ?なんだあれ?」
「馬鹿者!さっさとにげ……」
「邪魔」
「………え?」
あれだけ砕蜂達が苦戦していたツタをいとも簡単に斬る一真。それを目撃した砕蜂は唖然とする。
「たく...きもちわりーな。」
「そんな……一体どうやって……」
「あん?」
「隊員全員が敵わなかった相手だぞ!それをを一体……」
「んだよ?ただ簡単に斬っただけだぞ?ってか、お前も刀を持っているんだから、普通に斬れるだろ。」
「そ、そんな事ができたら苦労しないわ!それにお前は何しにここへ来た!?まさか、我々の増援に……」
「いや、お前に届け物を渡しに来ただけだ。仕事が済んだら、帰るわ。」
「なら、来るなバカ!」
「バカってなんだ!?ってか感謝しろ!」
また言い争っていると今度はツタが一真の腕に巻きついてきた。
「あ?なんだ?」
「しまった!貴様、離れろ!そいつは霊力を吸い取るんだぞ!」
このままでは、一真の霊力も虚に吸われてしまう。そう思った砕蜂は急いで彼に警告をするが……
「だ・か・ら〜邪魔だって言ってんだろ!」
ーザッシュ!ー
10秒も経たぬうちにあっさりとツタを斬り落とした。
「たく、なんなんだコイツら?」
「お、お前!霊力を吸われていないのか!?それに体調が悪くなったりとかは…」
「霊力?体調?………いや、特になんとも無いけど?」
「なん……だと……」
ツタに掴まれてしまった一真の霊力を吸い取らてもなく、むしろ、“なんかやったの?“っと平然と立っている彼。
「しっかし、なんだコイツら?斬っても斬っても、全然減らねーぞ?」
「コイツは虚だ。恐らく本体はどこかにあるはずだ……だが、どこにあるのかは……」
「虚て……本で読んだけど、あれか?白い化け物だっけ?」
だったら厄介だな.........と思った一真は、あることを閃いた。そして彼は、思わず笑みを浮かぶ。
「(な、なんだ.......アイツの笑みは!?)」
何かに閃いた一真の笑みは、まるで悪魔みたいな雰囲気だった。そしてその笑みを見た砕蜂は思わずドン引きする。
「いい事を閃いた!」
ードス!ー
一真は、自身の斬魄刀“レッカ“を地面に突き刺す……
「破道の十一・綴雷電!!!」
突き刺した刀の先から、電撃を流れ出す。
すると………
「な、なんだ!?」
「おぉ、結構デカい音だな。」
地面が大きく揺れ、下から巨大なイカのような形をした生き物が現れた。白い仮面をしているため、虚である事は間違いない。先の電撃を受けたことで、苦しみながら叫んでいた。
「狙いど〜り!」
「ま、まさか、ここら一帯………いや、この森自体が虚の一部、だったのか!?」
「らしーな……さってと、終わらすか。とりあえずお前はどっか隠れてろ。」
「貴様、なにを………うあっ!?」
イカのような虚が現れたことで、森の大地が大きく揺れてしまう。揺れる木々や地面に足をすくわれてしまった砕蜂。
「ウォ〜、結構揺れるな。」
しかし一真は、砕蜂の事を全く気にせず、暴れている虚の元へ向かう。その最中、虚から生み出しているツタが襲いかかる。
「ほい!あっぶね〜!」
簡単にツタを避けたり、斬ったりする。これはまずっと思った虚は、すぐに新たなツタを出そうとするが……
「よ!お前結構顔デカいんだな。」
『!?』
既に一真は目の前におり、もはや斬られてしまうほど距離が近かった。そして彼は、斬魄刀を虚の前で構え……
「あばよ」
たったの一言で、斬魄刀を縦に一閃。瞬間、虚は左右2つに分かれ、次第に消えて去った……
「ふぅ〜、おいオカッパ、終わったぞ。」
「……………」
虚がいた場所から砕蜂が現れた。しかし、沈黙のまま、どこか不機嫌な雰囲気を出している。
「おい、感謝しろよ。テメーの仕事を片付けたんだからな。」
「……………」
「?おい、聞いているn……」
ガツン!
「いてぇ!?」
いきなり砕蜂に頬を殴られる一真。
「な、何すんだよ!?」
「バカ者!倒すなら先に言え!危なかったんだぞ!」
「はぁ!?さっき言ったぞ!」
「あんなのわかるか!」
「え~〜〜」
そんな理不尽だと思った一真。
「しかし……まぁ、あの虚を倒してくれたことには、一応、礼を言う。」
「一応って……」
お礼をしてくれてるはずなのに何故か砕蜂から有り難味を感じない。
「今回のことで自分の非力さを知った。これでは夜一様にご迷惑をかけてしまうだろう.........そこでだ!貴様を私の
「そうかそうか、それは良かったn…………
………は?」
「ちょうど、私の力が見合う相手を探していた所だ。もちろん理由は、私が夜一様のお役に立つ為だ。」
「いや、ちょ.........」
「なかなか居なかったが、貴様なら私と相対できそうだ。」
「お、おい........」
話をどんどん進める砕蜂に困惑する一真。
「(好敵手?............何言ってんだとコイツ?頭を打っておかしくなったのか?それにコイツの好敵手だと……そんなもん御免だ!)」
さらに面倒ごとが増えたなと思った彼の前で、何故か戦闘態勢になった彼女。もはや、いつでも戦闘ができるように準備が整えられた状態である。
「さあ、構えろ。さっさと倒してやる!」
「.........いや.........いやいやいや!待て待て待て!一旦待て!」
「どうした?まさか.........今更怖気付いたのか!?」
「ちげーわアホ!テメーの忘れもんを届けにきただけだわ!つーかなんでテメーの好敵手にならなきゃならねーんだ!?というか、なるつもりもねーよ!」
これ以上何言っても無駄だっと思った彼は、すぐ砕蜂に桃色のハンカチを渡す。もちろん当初の目的でありが、なぜか虚を退治したり、砕蜂の好敵手になるとか色々と面倒な事になってしまったのだ。
「それは私の……お前、どこで………」
「夜さんがお前の忘れ物を届けるよう、頼まれたんだ。感謝しろよ。」
「そ、そうだったのか…………」
「..................なぁ、お前のハンカチって、桃色なんだな。」
「....…そうだが?まさか、私とこの色の相性は似合わないと思っているのか?」
桃色の私物を持っている人は、大体女子らしいが、隠密機動である砕蜂には、その様な縁はない。そもそも、砕蜂にとってハンカチの色はどうでもいいので、新しく買った時には、適当に決めていたのだった。
それを一真に見られてしまい、どんなこと言われるのかは大体予想はできる。........どうせろくな事しか言わないのだろうと思った……
だが.........
「いや.........むしろ、
「..................はぁ!?い、い、い、いきなり何を言うんだお前は!?////」
突然言われた事に頬を赤くしながら、砕蜂は吠える。どうして彼女はそこまで悲観的になるか、今の一真にはまだ分からない。
「いやだってお前、身体細いし、脚もスラッと綺麗だし、なにより可愛いから全然似合うと思う。うん、違和感もねーし。」
「な!?か、かわいい.........だと....?この私が//////////」
さらに頬から一気に顔全体を赤くし、慌てる砕蜂。思っていたことを口にしただけなのにそんな焦ることかな?っと疑問を感じる一真に対して砕蜂は.......
「き、貴様!!よくも私をここまで愚弄してくれたな!」
「は?なにを言って.........」
「もう絶対に許さん!私を侮辱したことを思い知れ!」
褒め言葉を言っただけなのになぜか一真をに襲いかかってくる砕蜂。
.........と、思ったんだが、なぜか身体がうまく動けなくなった。
「(あ.........あれ.......)」
そして重力に引っ張られた感じにゆっくりと倒れていく砕蜂、力も段々と抜けていき、視界もボヤけていく。
「(ま........まず.......意識が.......)」
先程彼女が苦戦していた虚にほとんど霊力を吸われてしまったため、力も出ない。薄れゆく意識の中、彼女は視線を一真の方に向ける。
「お、おい!大丈夫か!?」
「(き....え.....)」
ートタンー
「ハッ!?」
ようやく意識を取り戻した砕蜂は、起き上がる。しかしなぜか彼女は、地面ではなくベットの上にいたのであった。
「こ、ここは.........」
「おう砕蜂。ようやく起きたかの?」
砕蜂の横から聞き覚えのある声が聞こえた。視線を振り向くと、上司である夜一が座っていたのである。
「よ、夜一様!?」
「これこれそんなに大声出さんくて良いぞ。それにここは四番隊の詰所じゃ。今日は大人しく安静した方が良いと卯ノ花が言っておったぞ。」
上司の前で情け無い姿を見せまいとすぐに起き上がるが、夜一に止められる。
「よせ砕蜂、そのままで良いぞ。」
「し、しかし......今回の任務で......私は....」
「任務で虚と遭遇したが、あっけなくやられたのじゃろ?」
「うぅ……その通りでございます……」
「とりあえず、何があったか簡単に話せ。」
砕蜂は夜一に全て話した。自分と隊員達が虚に苦戦した事や一真が虚を撃破した事。それを聞いた夜一は、思わず笑ってしまう。
「ハハハハハ!そうかそうか、とりあえず全員無事でなのよりじゃ。」
部下が無事である事を喜ぶ夜一に、砕蜂は深く頭を下げた。
「…………夜一様、今回の任務の失態は私の責任であります。どうkーー」
ーポンー
「ーーーーーえ?」
突然、砕蜂の頭に手を乗せる夜一。
「落ち着け砕蜂、別にお主に罰を与えるためにここへ来たのではない。ましてじゃ、他の隊員達も無事じゃから、今回お主に責任も何もないぞ。」
「よ、夜一様………隊員達って……」
「別の寝室におるが、全員無事じゃ。明日までに安静しておけば退院できるかもな。」
「そうでしたか…………ちょっと待ってください夜一様。じゃ、私たちは一体どうやってここに……」
「あ〜やはり意識を失ってたから記憶がないんじゃな。実はのう、お主と他の隊員達がここへ連れてきたのは、一真なんじゃ。」
「あ、あいt……じゃなくて、日龍一真がですか!?」
「おう、ちょうど儂が卯ノ花に用事があって四番隊に来ておってな、そん時に一真が全員を背よってここまで来たのじゃ。」
「ぜ、全員を!?」
「正直、儂と卯ノ花も驚いてのう。一体何があったのかと一真に聞いたのじゃ.........」
『忘れもんを届けに行こうとしただけなのに、なんかデケーバケモンを退治したり、オカッパの好敵手なりそうになったり。おまけにバカどもを背よってここまで帰ってきたり………もう疲れたから帰るわ……』
「っと言って、先に帰ってたぞ。」
「そ、そうだったのですか……」
「ところで砕蜂……一真の好敵手になるって本当なのか?」
「好敵手………はっ!」
意識の記憶の中で、一真に好敵手にする事を思い出した砕蜂。そしてさらに他の記憶を思い出す………
『いや.........むしろ、可愛いぞお前。』
「!!!!!//////////」カッ〜〜〜
何故か突然顔が赤くなり、胸が踊る砕蜂。
「ど、どうした砕蜂!?顔が赤いぞ!?」
「な、な、なんでもありません!///////」
慌てて布団で顔を隠す砕蜂。
「そ、そうか……じゃ〜儂は何か飲み物を探してくるからな。少し待っておれ。」
「も、申し訳ございません………(あ〜〜〜〜〜なんであんな事を思い出すんだ私は/////////)」
「(………絶対なんかあったじゃろ……)」
とりあえず夜一は席を立ち、一旦この場から離れた。一方砕蜂は彼女がこの場にいないことにに気づき、布団から少し顔を出す。彼女がいない事を確認した砕蜂は、机に置いてある桃色のハンカチを見つけた。
「あ………そういえば、まだアイツに礼を言ってなかったな………」
『いやだってお前、身体細いし、脚もスラッと綺麗だし、なにより可愛いから全然似合うと思う。うん、違和感もねーし。』
「ーーーあのバカーーー」
「だーかーら!なんでそんなやり方で洗濯するねんお前は!」
「こらこらひよ里サン、ちゃんと丁寧に教えてあげないと。」
「そうだそうだ。きちんとやれチビ。」
「喜助は黙ってとれ!っというかお前に言われたくないはこの餓鬼!」
「あははは…………ところで一真サン。どうして洗濯や掃除のやり方を教えて欲しいっと僕たちに頼んだのですか?」
「どこぞの感謝もしないオカッパ野郎に文句や面倒ごとを聞きたくないだけ」
この物語での110年前の二番隊の砕蜂は三席ですが、完全に私の妄想です。この時の砕蜂は統括軍団長直属の護衛軍なので、大体三席くらいのレベルじゃないかなと思いました。もちろんこれも私の妄想なので、コメントもよろしくお願いします。
ちなみに今の二番隊はこんな感じです。
隊長:四楓院夜一
副隊長:大前田希ノ進
三席:砕蜂
一般人(?):主人公
感想、評価よろしくお願いします。