初めまして、野薔薇ファンです。
私にとって初投稿になります。
更新は遅れがちになるかもしれませんが、よろしくお願いします。
プロローグ 『死神狩り』
1
流魂街に、とある噂が流れてある。
飯屋は語る。ありゃ“獣”じゃ。
地主は語る。あれは“鬼”だ。
女将は語る。あれはもう“人斬り”よ。嫌やわ、怖くて外に出れへんわ。
そして人々は口を揃えて、こう語る........
『なぁあんた、“死神狩り様”って知ってるかい?』
流魂街・森
「ぐっは!?」
「こ、こいつ!」
六〜七人ほどの死神の隊員達が流魂街の町外れの森で苦戦していた。彼らはとある“事件”について、流魂街全ての地区を捜査しに向かった。
「ぐあ!?」
「先輩!?こいつよくも!!!」
隊員達が、その事件の犯人をようやく見つけ、拘束しようした。だが、その犯人が持っている“刀”で隊員達を次々へと撃退する。
「クソが!破道の三十一・赤火砲!!!」
隊員の1人が鬼道を使い始める。それも連射で。
「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
自身の霊力を全て鬼道で使い、犯人がいる場所に向かい撃ち続ける。しばらくすると、隊員が撃ち止める。隊員が持つ霊力を全て使い切ったか、隊員の息切れが止まらない。
「はぁ.........はぁ......こ....こんなだけ撃てば....さすがn...」
ザッシュ!
「がっは.......う....うそ....だ」
「山下!!!!」
鬼道を使った隊員は、犯人に斬られてしまった。隊員の鬼道に撃たれたはずの犯人は、“無傷”のままだった。
「ーーーーーーーう....うぁぁぁぁ!!!」
「江西!?どこへ行くんだ!?」
「逃げるに決まってるだろ!!あんな化け物に殺されてたまるか!!」
心が折れてしまったのか、隊員の1人である男は、即座にその場から脱走とする。死神としての誇りという言葉は、もう彼の頭には存在しなかった。
ただ、助かるために。生き残る為に。
この場から逃げようと走った。
だが――――。
「は――――?」
間の抜けた声が上がった。
理解できない事が起こった。
瞬歩で逃げようとした直後、目の前には犯人がいた。
「あ.........し....しにたくn...」
そして、即座に斬られた。
「宇井!?」
もはや、隊員は1人だけになってしまった。死神の魂である“斬魄刀”を持っていても、斬られてしまう。もちろん、逃げる事もできない。
「な.....なんなんだお前は....」
カタカタ、と震えながら、それでも斬魄刀を握り、構え続ける。
無意味でも、もう、その行為だけが、彼を死神たらしめていた。
「―――――――ひ」
そして、遂にその時が来た。
死の宣告のように、犯人の刀が響く。
もうまもなく、殺されるだろう。
そして、その時が“死”である事を。
「……だ、いや、だ.....」
死にたくない。生きたい。殺さないで。許してください。何でもします。
「ーーーーーーふざけるな....」
そして彼は、胸中で呟いた。
「何で死神じゃないガキが!“斬魄刀”を持っているんだよ!!!!!」
完全に逆上し、罵詈雑言を吐き出し始める。男が言った通り、犯人が持っている刀は斬魄刀だ。
「あああああああああああああ!!!!」
隊員は、斬魄刀を両手で構え、ただ犯人に突っ走る。何も考えず、只々突っ走るだけ。
そしてーーーーー
即座に斬られた。
「.....................」
犯人.....否、”少年“が持つ斬魄刀は、
赤い......
紅い......
............血が流れている............
数分後.........
「ちっ、またか。」
現場に駆けつけてきた“九番隊隊長・六車 拳西”。だが、既に遅かった。
「隊長.....」
「分かっている。とりあえず怪我人を四番隊へ運ぶぞ。」
「ですが.....もうこれで54件目ですよ!!!」
そう、この騒動が起きたのは、拳西達がいる現場だけではなかった。
他にも続きへと死神達を撃退し続けている。
「分かっている。だがまずは、怪我人を四番隊へ運ぶ事だ。」
「し、しかし「ほら!さっさと行くんだ!」....わ、分かりました...」
隊員達は、拳西に従い、怪我人を運び始める。
「.....................」
拳西は、改めて事件現場を見回り返す。
「『死神狩り』.........こりゃ、ただ事じゃねーな。」
ーーーーーー死神狩り事件ーーーーーー
今から数ヶ月前の事であった。最初の時は、流魂街への軽い散歩へ向かった1人の隊長は、何者かによって半殺しされたとの報告が上がった。
総隊長は、その犯人を捕らえろと少数の隊員達に命ずる。だが、その犯人は只者ではなかった。
次々へと隊員達を撃退していき、最終的には隊員達には手に負えないほどの力を持っている。
その中には、三席~二十席までもの隊員達が撃墜され、生きているのか死んでいるのかも、命ギリギリである。鬼道衆と隠密機動の隊員達も被害に遭っている。
この事件を知る、瀞霊廷、流魂街では、多くの噂が流れてあった。
『死神への逆襲』『強敵な虚』『死神に恨みを持つ者の復讐者』
などなど、人々の流れてくる。
当然、隊長・副隊長も捜索している。だが、東西南北・流魂街の周囲を捜索しても見つかる事ができなかった。
そして、この事件の調査をしている 護廷十三隊、鬼道衆、隠密機動も頭を抱える日々になってしまう。
瀞霊廷・一番隊隊舎・隊首会
「此れより、隊首会を執り行う!」
静寂に包まれていた一番隊隊舎に、彼らの長である古老。護廷十三隊総隊長・山本元柳斎重國の声が木霊する。
「先刻、九番隊・六車 拳西より伝令が入った。今回も現場にいた隊員達が撃退された。また、彼らは現在四番隊で治療中じゃわい。」
山本元柳斎の言葉に、隊長達の中いる、京楽、浮竹が反応した。
「なっ!?」
目を見開く浮竹に続き、京楽も怪訝そうに言葉を発す。
「やれやれ、またか。これで何件目だよ。」
「もう10からは数えてへんわ。」
そう答える、五番隊・平子真子。彼ら隊長達もこの事件の調査に頭を抱える。
「夜一。そちらにも情報はないんか?隠密機動なら一発で分かるだろ。」
七番隊隊長・愛川羅武(ラブ)は、隠密機動である二番隊・四楓院夜一の情報力に期待したが……
「それだったらもうとっくに儂の耳に入っとるわ。」
残念ながら、夜一の所にも情報が回ってない様だ。「そうか」っと少し残念な気持ちを持つ羅武。
数ヶ月間、ここの所新たな情報が出てきてない。唯一彼らは掴んだ情報は....
「身長は、大体“130〜135cm”でフードを深く被っていて顔が見えない.........若い。本当にこの情報は合っているのか?」
「浮竹........一応、四番隊で治療を受けた隊員達から聞いた情報はこれしか無かったんだよ。」
「だが京楽….まだ“少年”ではないか!」
現世で言ったら、少中学生ぐらいの身長である。この情報を耳にする浮竹にとっては、間違いではないのかと疑ってしまう。
「せやけど浮竹。隊員達が、知っておる情報はこれしかないんねん。それに、隊員達の被害が増え続けておる。」
「平子.......しかし............」
「平子真子の言う通りだ、浮竹。」
「っ............... 銀嶺隊長....」
六番隊隊長・朽木銀嶺は、平子の言葉に参加する。
「平子の言った通りだ。隊員達の被害が続いてながらも、未だにその死神狩りを捕まる事ができてない。」
「それだけじゃない。その死神狩りは、一体何が目的で隊員達を斬っておるのだ?」
「さぁ〜な。自分が最強で〜すって自慢するんやないんかいなん?」
「いや〜僕は、それだけじゃないと思うけどな〜。」
「「「「「「「ーーーーーー」」」」」」
情報があまり少なすぎるため、どう対処すればいいのか判断ができない隊長達。だが、それでも対策を考えないと、またさらに被害が拡大する可能性も高い。
「諸君らも知っての通り今、護廷十三隊、鬼道衆、隠密機動の隊員達の半数以上が被害に遭っておる。四十六室からの通達があったように一刻も早くこの事態の原因究明が必要である。……よって容疑者の最有力候補としてあがっている人物の捕獲を最優先とする。二番隊、三番隊、五番隊、六番隊、七番隊、八番隊、九番隊、十三番隊は各々隊を率いて捜索に当たること。四番隊は九番隊が発見した負傷した隊員達の治療に取り掛かれ。 心してかかれ!死神狩りは手強いかもしれんぞ!」
山本の言葉が終わっても誰一人として話そうとはしない。
「その前に……十二番隊隊長はどこにおる?」
十二番隊隊長・新人隊長になっての数週間しか経ってないばかり浦原喜助だけ、なぜか隊長会に来ていない。
「あ〜、喜助なら今回も被害が出た現場から見つけた物を解析中じゃ。事件が発生してから、ずっと研究所に引きこもっておるからな。」
「ハハハ.....相変わらずだね浦原君は...」
十二番隊隊舎・技術開発局
「.....................やっぱりッスね。」
今回の隊首会に参加しなかった十二番隊隊長・浦原喜助。自信が作り出した技術開発局で事件現場で発見した“証拠品“について解析している。
そして....その“証拠品”について、ようやく解析できた所である。運良く、今回の事件現場に落ちてあった証拠品を見つけることができた。
「いや〜本当に苦労したッス。」
「オラ!浦原のアホンダラァ! お前は何のために隊長やっとるんじゃいボケェ!?」
とその時、誰かに飛び蹴りされた。
「ぐへ!? ひ、ひよ里サン?」
「お前!今日の隊首会がある事を忘れとったんだろ!」
「あれ?.......今日って隊首会ってありましたっけ?」
「あるわアホ!っと言うか.........もう終わっとるわボケ!!!!」
十二番隊副隊長・猿柿ひよ里は、浦原に隊首会がある事について知らせようとしたが、既に隊長会が終わっていたので意味がない。
その原因で彼女は、無意識に浦原を蹴ろうとする。
「アタタタ、じゃーボクは行ってきますね。」
「おう...........って!ちょっと待てぃ!?」
「どうしたんですか、ひよ里サン?」
「どうしたじゃないわボケ!どこへ行こうとするんねん!?」
「二番隊っスよ。丁度夜一サンに報告したい事がありまして。」
「二番隊にって.......まさか今からなんか!?」
「えぇ。あ!もしよかったらひよ里サンも一緒に来ますか?」
「はぁ!?なんでウチも来なky「じゃー行きましょうか。」ちょっと待てぃ!」
浦原は、早速二番隊へ向かって行く。ひよ里は疑問に思うが、浦原は気にせずに二番隊へ向かい進める。
「ちょ、ちょい待てアホ浦原!」
結局ひよ里は仕方がなく、浦原について行く事にした。
時系列的には、原作前。つまり、BLEACHの過去編です。