死神が如く   作:フェルトファン

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 次話です!

 キャラ達の上手く表現できているか不安ですが、お読み頂きありがとうございます! 楽しんでいただければ幸いです!

 誤字報告や感想、誠にありがとうございます!m(_ _)m


四話 初めての仕事(喧嘩有り)

 

 

 

 

 

「起きろ!日龍一真!」

 

「う〜っせ〜な………」

 

「もう朝だぞ!いつまで寝ている!」

 

『死神狩り』だった少年が四楓院夜一に引き取られてから――『日龍一真』となってから三日(・・)。共に同棲生活を送る事になった『砕蜂』は隣の部屋の布団で寝ている一真を布団ごと乱暴に揺らした。今日の彼は、朝が弱いらしい。

 

「いい加減に起きろ!!!」

 

ともあれ、一真を起こすことは尊敬する上司『夜一』からの任務の一つであると思っている。揺さぶっても起きない時は、ぺしぺしと頭を叩く。それでも起きなければ、最終的に布団ごとを持ち上げようとする。

 

「うっるせぇ〜な……起きればいいだろ起きれば……」

 

「だったら自分で起きろ!!」

 

「仕方ねーだろ、昨日ずっと本を読んでいたからよ.........」

 

「だかって遅くまで読む必要ないだろ!夜一様が食堂で待っておるぞ!朝食を抜かれたくなければ早く着替えろ!」

 

「へ〜ぃ……zzzzzzz」

 

「寝るな!!!!」

 

ようやく起きてくれたかと思ったら、今度は立ったまま寝てしまった。

 

「(はあぁぁぁぁぁぁぁ、どうしてこうなってしまったのだ!!)」

 

砕蜂は、一真との同棲生活が始まる日の出来事を思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三日前.........

 

 

「ま、待ってください夜一様!!なぜ私がこのような馬鹿と一緒に住まわなければならないのですか!?」

 

「そ、そうだ!こんなオカッパと一緒に寝るなんて嫌だからな!!」

 

「誰がオカッパだ!!」

 

「誰が馬鹿だ!!」

 

「これこれ、喧嘩するな。少しは落ち着け。」

 

「「これで落ち着けられ(ますか)るか!?」」

 

夜一の発言にツッコミを入れる二人。なぜ、同じ部屋で一緒の生活をしなければならないのか、困惑している二人。

 

「よ、夜一サン。流石に二人に説明しないと理解ができませんよ。」

 

「うむ……確かにそうだな。よし!これから説明するので、よく聞いておけよ!」

 

「は、はい!」

 

「また長話かよ……」

 

「そうじゃな……まずは一真についての問題じゃ。お主には、“世話係“が必要じゃ。」

 

「世話係……なんでだよ?」

 

「卯ノ花から聞いたぞ。お主、食事するときにほとんど手で食べ物を掴んだらしいな。」

 

「.........なんでそれが問題になるんだ?」

 

「今のお主と同じ年頃の者達はな、手で掴めなくとも箸を使って食べておる人もいるんじゃ。これからは食事をする際に箸の練習もするぞ。」

 

「はぁ!?なんであんな二本の棒を使って食わなきゃならないんだよ!?」

 

「お主が何言おうと箸の練習をさせるぞ!じゃが問題はそれだけじゃない。これからの生活、お主一人でできるか?」

 

「そ……それは……」

 

「できないじゃろう?じゃからこその世話係じゃ。お主が自分一人でできるまで、誰かの世話が必要なんじゃ。」

 

「ま、待ってください!その世話係って私のことなのですか!?」

 

「おう、そうじゃ。」

 

「な、何故ですか!?っというか、何故私がこの男と一緒に住まなければならないんですか!?」

 

「あ〜その事なんじゃが、一応一真が一人で起きれるかが心配なんじゃ。同じ歳でもある砕蜂なら、毎日彼の事を起こしてくれるじゃろ。」

 

「な.....それが理由で一緒に住めと!?」

 

「安心しろ、ちゃんと二人の個室も用意してある。あ!もしも夜が怖かったら一緒に寝てもy....」

 

「「絶対に断る(ります!)。」」

 

「あははは!冗談じゃ冗談!」

 

「はぁ〜〜、どうでもいいんだけどさ。早く決めてくれね....もう腹減ったわ。正直もうコイツと同じ部屋でもいいからさ。」

 

「な、何だと!夜一様!やっぱり納得いきません!こんな野蛮な男と一緒に住むなんて!」

 

 一真の反応に対する砕蜂は、一緒に住む事を完全に否定し続けている。現世で例えるなら、中学生の男女が同じ部屋で寝る事は、世間的にはまずい事である。

 

「ま〜ま〜落ち着け砕蜂。これは砕蜂だけにしか頼めない任務(・・)じゃ。」

 

「!!......私にしか頼めない........任務!」

 

「お主と一真は同い歳なんじゃ。此奴の世話を任せられるのは、お主だけなんじゃ砕蜂。頼めるか?」

 

「は.........はい!」キラキラ

 

 

 

 夜一の言葉を聞いた砕蜂は、目をキラキラっと輝いていた。これを見た一真は、浦原の耳元まで寄り、こっそりと話しかける。

 

「おい浦さん....コイツ、ヤケに夜さんの命令に従うんだな。」ヒソヒソ

 

「あははは.....砕蜂サン、完全に夜一サンの言葉に釣られてしまいましたね....」ヒソヒソ

 

 こうして砕蜂は、一真の(半ば無理やり)お世話係を担当する事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして冒頭に戻る。

 

 

 

 

 

 

「早くしろ!いつまで私を待たせるつもりだ!あと、帯が前後ろ逆だ!!」

 

「うるっセーな!この紐邪魔くせ〜んだよ!もういっそ外せば良くね。」

 

「紐じゃなくて帯だ!......ってバカ!急に外すな!上半身裸になるぞ!」

 

「……おはよう.........て、お主ら何やっとるんじゃ?」

 

「あ!?お、おはようございます!夜一様!」

 

「お〜っす。おはよう夜さん。」

 

「ば、馬鹿者!図が高い!!」

 

「そう怒るな砕蜂。それに一真、お主ちゃんと着ておらんじゃろ。ほれ、袖がズレておるぞ。」

 

 夜一は一真に手を取り、着物の袖を通すように手伝う。

 

「(な!?よ、夜一様があんなの近く!!しかも手まで握って!!!)」

 

 夜一に手を握られている一真を見た砕蜂は、嫉妬する。

 

「お、おい!もういいだろ!さっさと飯へ行くぞ!」

 

「なんじゃお主、恥ずかしおって?まえーわ、朝飯じゃ。行くぞ、一真、砕蜂。」

 

 

 『一真』と呼ばれるのにはようやく今の生活に慣れてきた.........っと思う。無論、字の練習や食事の食べ方も習い続けている。

 

 最初の日は酷かった。箸の練習をしてもなかなか上手く出来なかった為、ほとんど手で食べていた。そんな事があっても夜一は、一真に箸の使い方を学ばせた。

 

 そして、今日の朝食も.........

 

 

 

 

 

「ホレ、もう慣れてきたじゃろ?」

 

「う.......うん....」

 

 現在三人は、朝食を取っている。その際に夜一は、一真に箸の使い方を教わっている。

 

「なんじゃ出来とるじゃないか!えらいぞ〜!」

 

 わしゃわしゃと一真の頭を撫でる夜一。

 

「(こ、今度は撫でた.........日龍一真め〜!!)」

 

 その光景を見た砕蜂は、一真を睨んでいる。拳に握っている箸を割れるほど力を入れている様子も見えなくなはい。

 

「しっかし大変じゃったわい、お主が箸の練習をするのにここまでかかるとはな。」

 

「わ、悪かったな!」

 

「それより本はどうじゃ?喜助から借りたんじゃろ?」

 

 三日前、浦原が時間を見つけて一真に本を貸してあげている。分からない字があったら、浦原や夜一にも教えてもらっている。

 

「正直.........面白かった。今度、浦さんにあったらまた本を借りてーな。」

 

「そうかそうか、熱心じゃなことじゃな。」

 

 どうやら、浦原から借りた本は彼にとって評判は良かったようだ。夜中までずっと読み続けていてもおかしくない集中力を持っているようだ。

 

「そうじゃ砕蜂。最近一真と一緒に生活して何かおかしな様子は無かったか?」

 

「............」

 

「ん?砕蜂?」

 

「.........夜一様。はっきり答えてもよろしいでしょうか?」

 

「おう、構わないぞ。」

 

「ではお答えします.........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最悪です!!!!!」

 

 はっきりと大声で叫ぶ砕蜂。それを聞いた屋敷の者も彼女の声に驚いてしまう。

 

 

「日龍一真は最悪です!!!帰ったら着物をそこらじゅうに散らかす、洗濯を水に付けたまま干す、ゴミをゴミ箱に捨てないまま、適当に捨てる.....もうほとんどいい事なんてありませんよ!この馬鹿者は!!!」

 

 砕蜂にとって一真は、いろんな意味で最悪な存在だと思っている。確かに彼は元『死神狩り』であり、流魂街出身でもあるからしょうがないと思っていた。だが、流石の砕蜂も我慢ができなかった。

 

「もう大変だったんですよ、夜一様!このバカがいるかぎり、もう私の体力が限界です!!」

 

「ふははは!!そうかそうか!それを聞いて安心したわ!」

 

「笑い事ではありません!!!」

 

 屋敷内で、尊敬する上司に自分の苦労を伝える砕蜂。それを聞いて、大笑いする夜一。そして.........

 

 

 

「(この魚.........うっま.....)」

 

 美味しそうに焼けシャケを食べている一真.........

 

 これが、彼らにとって朝の日常である.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲▽▲

 

 

 

 

「おいオカッパ。何で俺も行かなきゃならないんだ?夜さんが部屋に忘れた書類を持って行くのはお前の仕事だろ?」

 

「部屋でゴロゴロと本を読んでいる貴様に言われたくない!いいか、絶対にその書類を無くすなよ!」

 

 周りを見ても少し歩いてみても壁、壁、壁と、同じような景色ばかり。こう目印がないとどちらから来たのか全く判らない。そんな場所を“風呂敷に包んだ書類(・・・・・・・・・)”を持ち歩く二人、一真と砕蜂。

 

「仕方がないだろ!!夜一様が屋敷に忘れた書類を持って行く筈だったが、まさかこんなにも多いとは思わなかったんだ!」

 

「だったら夜さんが自分で取りに行くべきだろ。なんで俺達が届けに行かなきゃならないんだよ?」

 

「夜一様はああ見えてお忙しい方なのだ!文句を言うな!それにこの書類は重要だ!絶対に無くすなよ!!」

 

 重要な書類を持って行く事を忘れてしまった夜一。その書類を届ける為に二番隊隊舎へ向かう砕蜂だが、量が多すぎでとても一人で持って行けそうになかった。

 

 仕方がないので、部屋で本を読んでいる一真に(無理やり)手伝わせてもらっている。

 

「へいへい.........で、夜さんがいる......“二番隊隊舎”の所へ向かえばいいのか?なんかめんどくせーな。」

 

「黙れ、日龍一真!!これも夜一様への恩だと思え!!お前に住む場所ができたのは、夜一様のおかげだぞ!!」

 

「はいはい....分かりましたよ....」

 

「............やはり私は認めない.....」

 

「........................は?」

 

 意味深な言葉を発現した砕蜂は、一真の方を振り向く。相変わらず一真の事を睨んでいる。

 

「な、なんだよ認めないって.........」

 

「お前が.........お前が夜一様の養子になった事だ!!私は認めないからな!!」

 

 一真が夜一の養子になった事を認めていなかった。彼女にとって夜一は理想の上司でもあり、憧れでもある存在。だが、初めて会ったばかりの少年がいきなり夜一の養子になるなんて、認められる筈がない。

 

「確かにお前は.......夜一様の養子になった.........だが!お前が養子になっても、私は認めないぞ!!」

 

「.....................」

 

「もしも.........もしも夜一様に手を出すなら.........私は容赦なくお前を斬る!!」

 

 そう言って、一真に自身の殺気を見せる砕蜂。それを見た一真は.........

 

「.....................?」

 

「..................おい、その目はなんだ!そのバカを見る目をやめろ!」

 

「いやだってお前.........実質バカ(・・)だろ?」

 

「........................は!?」

 

「何言ってるのか全然わっかんねーよ。俺が夜さんの養子になった事を認めないだと?知るかそんな事。テメーの妄想に付き合ってられねーよバーカ。」

 

 そう言って一真は、砕蜂を無視してさっさと五番隊隊舎へ向かおうとする。

 

「........................ま、まて!!バカとはどう言う事だ!!っというか止まれ!!!」

 

 

 三拍ほど固まってしまった砕蜂は、すぐに一真の後を追う。追いついた砕蜂は、彼を止めようとするが、砕蜂を無視しようと先へ進め続けている。

 

「おい、日龍一真!!止まれって言っておるだろ!おい!聞いているのか!!」

 

「ウルセェ!!!もう俺に着いてくるな!後は俺が仕事をやる!」

 

「止まれ!っというかその仕事は元々私のだぞ!!」

 

「さっきまで変な妄想をしていた奴に言われたくねーよ!!」

 

 ギャーギャーって走りながら言い争う二人。このまま言い争いながら二番隊隊舎に到着するのかと思ったら......... 背後から長身の影がかかった。

 

「何しとるんや、アンタら?こないな所で喧嘩しおって.........」

 

 同時に降りてきた声にばっと振り返る二人。逆光でよくは見えないが、背の高い男に見下ろされていることは判った。先程のこともあり思わず後ずさると、その人物の後ろから別の男の声が聞こえた。

 

「駄目ですよ隊長、そんな風に見下ろしたりしたら。怯えてるじゃありませんか。」

 

「やかましいなあ。黙っとけ“藍染”。」

 

「でもその位置からだと、逆光でその子達には隊長の顔見えてないと思うんですが?」

 

「…………」

 

 もう一人の男、“藍染”に言われた事を気にしていたか、目の前に居た男はしゃがみ込み、目線を合わせてきた。そうしてようやく、二人は相手の姿を認識することが出来た。

 

 長い金髪、死覇装の上には白い隊長羽織。その人物を見た砕蜂は、思い出す。

 

平子真子(ひらこしんじ)!!なぜここに!?」

 

「あぁ?お前は確か、夜一とこの部下か?なんやこないな所に来て.........って誰やそこの坊主?」

 

「隊長、よく見てください。この少年だけ、死覇装じゃないですよ。

 

「あ、ホンマや。せやったら何で……貴族の子か?」

 

「でしょうね。身内に死神が居て、何か用事があって会いに来たのでは?」

 

「そうなんか?せやったら何で砕蜂っと一緒なん?」

 

 後ろに居た藍染が平子の事を『隊長』と並ぶように進み出て、一真と目線を合わせるように腰を折った。茶髪に眼鏡をかけた温和そうな若い男だ。

 

 その男を見た一真は.........

 

 

「おいオカッパ.........この“眼鏡のおじさん”誰だ?」

 

「め、眼鏡の.......おじさん?」ガーン

 

「ブッフェ!!」

 

 おじさんっと言われた事にショックを受けた藍染と口調が飛び出て腹を抱えながら、痙攣しいる平子。

 

「ぶへははは!!!お、おじさんじゃって!!!wwwww」

 

「.........隊長.........笑い過ぎです。」

 

「.........この“金色のロン毛おじさん”は何で笑ってるんだ?」

 

「..................はぁ!?」

 

「んっふ!!!」

 

 今度は平子の事をおじさん呼ばわりされてしまい。それを聞いた藍染は笑いを堪える。

 

「ちょい藍染!お前はさっきの仕返しだろ!お前が笑っておるのはバレバレだぞ!!!」

 

「い......いえ....そんな事は......」(必死に笑いを堪える)

 

「オマエ肩、震えておるやないか!!!」

 

「おいロン毛、聞こえているのか?」

 

「おい餓鬼!!そもそもお前はなんなんやねん!?」

 

「ウルセェ!!ロン毛!!ってかなんで金髪なんだよ!!」

 

「やかましいは!!後俺の事をロン毛呼ばわりするのをやめろ!!」

 

 ギャーギャーっと少年と大の大人が喧嘩し合っている。それを見た藍染は、呆れた目で見ていた.....平子だけに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(あの馬鹿を連れて行くべきじゃなかった.........)」

 

 そして、一真を連れてきた事を後悔してしまった砕蜂。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後.........

 

 

二番隊隊舎.........

 

 

 

 

 

 

「書類を持って来てくれてありがとうな、砕蜂。それに一真も。」

 

「い、いえ!お役に立ててもらって光栄です!夜一様!」

 

「俺は無理やり手伝わされたんだけどな.........」

 

「............ しかし、何故平子と藍染と一緒なんじゃ? 屋敷の者が居らんということは二人で来たのじゃろ?それにお主ら.........なんでそんなに疲れた顔をしておるのだ?」

 

 結局二人に着いてきた平子と藍染。だが、どちらもとても疲れ切った顔をしていた。

 

「夜一様.........実はこの馬鹿が.....」

 

 一真の方にチラッと目を合わせた砕蜂。それに気づいた夜一は“あぁ。”っとなんとなく理解ができた。

 

「.........そういう事か。すまんのうお主ら、世話になった。何か菓子でも用意するわ。」

 

「.........おい夜一。このクソ餓鬼を説明してくれ。そもそもコイツはお前のなんやねん?」

 

「お!そうか、まだ紹介しておらんかったな。日龍一真じゃ!儂の養子でもあるぞ!」

 

「そうかそうか..................はぁ!?」

 

「ま!とりあえず中に入れ。茶でも用意するぞ。」

 

 そう言った夜一に促され一緒に隊舎に入ろうとすると、平子が素っ頓狂な声を上げた。

 

「ちょ、ちょちょちょちょお待て夜一! いくつかツッコませろや! オマエ養子おったんか!?ってかいつ!?」

 

「ん? 確か.........一週間以上前じゃったかな?流魂街から拾って来たんじゃぞ?」

 

「は……?」

 

「四楓院隊長、できれば......もう少し説明してもよろしいでしょうか?」

 

「おう、そうだな.........」

 

 

 夜一は、二人に一真の事のついて話してくれた。勿論、彼が『死神狩り』っである事も。当然この情報は隊長と副隊長にしか知られていないのでそこまで大きく驚く事はないが.........

 

「ほぉ〜まさかこの餓鬼が元“死神狩り”ね〜〜ってかなんで夜一の養子になっとるんや!?」

 

 流石に夜一の養子になった事については驚きを隠せなかった。だが、もしかしたら一真を養子にしなければなんらかの理由はあるかも知れない。

 

「四楓院隊長、一真君を養子に入れた事には、何か大きな理由があるのですか?」

 

「いや?特にないんんじゃが?」

 

「「..................は?」」

 

「とは言っても、儂の興味じゃ。気にせんでも良いじゃろ。」

 

 前言撤回、特に大きな理由も無かった。

 

「な.....なるほど.........」

 

「諦めろ藍染。四楓院夜一っという人物はこういう性格なんや。(しっかし、砕蜂があの坊主と喧嘩する理由がよく分かったわ。)」

 

 砕蜂の方を見ると、夜一が一真の事を養子と言った途端に手に力を入れている。今にでも壁を殴りたい気持ちを持っているだろう。

 

「ま〜色々あってな。こやつは、さっきも言ったが儂が引き取って面倒を見ておる。」

 

「おいロン毛。アンタも名前あんのか?」

 

「クッソ生意気な言い方やなこの餓鬼.........はぁ、俺は平子真子。五番隊隊長や。」

 

「同じく副隊長の藍染惣右介(あいぜんそうすけ)。よろしく一真君。」

 

「じゃ〜平子さんと藍染さんで。またよろしくな〜〜。」

 

「.........さん付けはええけど、その口言葉を直した方がええぞ坊主。」

 

「まーまーロンg.........隊長。今は許してあげましょうよ。」

 

「そうやな.........ってか藍染!!今俺の事をロン毛呼ばわりしたやろ!?」

 

 彼らに反応に、夜一の表情はとても楽しげだ。それが何だか嬉しくて、笑みが収まらない。

 

「まあ、少々変わったところはあるが良い子じゃ。護廷で会ったら仲良くしてやってくれ。」

 

「へいへい.....じゃぁ俺達は帰るわ。」

 

「では、僕達はこれで失礼します四楓院隊長。」

 

「おう!またな。」

 

 そのまま彼女が踵を返したので、一真は身体を捻り「バイバイ」と肩越しに手を振る。

自分達の隊舎へ戻る二人とも振り返してくれた。そんな時一真は夜一の.........

 

 

「……護廷?」

 

 

 という疑問の呟きが聞こえた……ような気がする.........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲▽▲

 

 

 

 

 

 

 

「はぁーーー全く.........今日はえらい疲れたな.........」

 

「えぇ、本当ですね隊長。」

 

「もうこのまま帰ってゴロゴロs「ダメですよ隊長。まだ仕事が残ってます。」.....な、なんでや!?別にええだろ!!」

 

「ダメです。今日の仕事は終わってません。さっ、早く隊舎に戻って仕事を終わらせましょう。」

 

「はぁぁぁぁぁ.........おっ前はあんな事を言われても真面目やな“眼鏡のおじさん”。」

 

「............さっさと行きますよ、“ロン毛”。」

 

「おう.........いやちょい待て!今の言葉は明らかに本気やろ!?まさか怒ったのか!?」

 

「.....................」

 

「あ、藍染.....?」

 

「.....................」

 

「いや無視すな!!なんか言えや!!!」

 

 仕事を終わらす為にさっさと早歩きで五番隊隊舎へ戻る藍染。そして自分を無視している彼を必死に追う平子。

 

 

 

 

 今日も瀞霊廷は平和だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(あれが.........死神狩りか.....実に興味深いな.........)」

 

 

 

 

 

 

 





 みんな大好き、ヨン様をようやく登場させました!!


 アニメ千年決戦篇の山爺の卍解、カッコ良すぎる!!
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