元奴隷と大いなる普通   作:★タクミ★

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!?投稿初日の内にUA282、お気に入り7件、感想3件…だと!?
(基準が全く分からないので大したことないのかも知れませんが自分的には)こんなに沢山注目していただいてビックリです
ありがとうございます^_^

そういえば1話でオリ主を運んでいた男2人組ですがその場限りのキャラなので今後出ませんし特に掘り下げません
多分、失敗がバレて酷い目にあっているか、逃げ切ってどこか別の場所で同じようなその日暮らしの生活をしているんじゃないですかね?w

後、もう既に1話で何回かサイレント修正が入ってますが、今後もよっぽどのミスでも無ければサイレント修正が入って行きますw

今回結構やる気あっても1日空いたので、今後も早くてもこのくらいのペース…詰まれば1週間に1話ペースになるかもですがのんびりお待ちいただけると嬉しいです


2話 これまでの軌跡

少年「…う、う…ん…」

ー少年が目を覚ましたー

 

つぐみ、ひまり「「だ、大丈夫!?」」

少年「…?」

キョロキョロ…ガバッ!

ー少年は周りを見渡したかと思うと、急に土下座をしたー

少年「失礼しました!お二人が此度のご主人様ですね、この度はお買い上げ誠に有難う御座います…番号107番です、お好きにお呼び下さい…これからよろしくお願い致します」

「「「「「「「…」」」」」」」

ーご主人様、お買い上げ、番号…いきなりの土下座もさることながら少年の予想外の台詞に黒服含めその場に居た誰もが固まってしまったー

つぐみ「え、えっと…いきなりで悪いんだけど君のお名前を教えてくれるかな?私は羽沢つぐみって言うの」

少年「羽沢つぐみ様ですね、よろしくお願い致します…私の事は先程申し上げた通り107番…と、もしくはご主人様達のお好きにお呼び下さい」

つぐみ「えっと…そうじゃなくて、君のお名前が知りたいんだけど…」

少年「?」

ーそんな中つぐみが勇気を出して話しかけたがどうも噛み合わないー

つぐみ「あれ?ひまりちゃん、私がおかしいのかな?」

ひまり「え!?え〜?私に聞かれても〜」

 

黒服「羽沢様、少し宜しいでしょうか」

ー2人がパニックになっていると黒服が少年に話しかけたー

黒服「すみませんが行き違いがあったようでして、いくつか質問宜しいでしょうか」

少年「はい」

黒服「貴方は自分が何者か、これまでどう生きて来たか覚えていますか?」

少年「はい」

ー少年は記憶喪失ではないようだー

黒服「貴方は先程自分の事を107番…と言いましたが他にはどう呼ばれていましたか?」

少年「はい、ご主人様にもよりますがカズキ、エリー等複数の呼び方をしていただいていました…覚えている限りで良ければ全てお伝えしましょうか?」

黒服「いえ、それには及びません…ですが107番、と呼ばれる以前はどう呼ばれていましたか?」

少年「?いえ、最初から107番と呼ばれていました」

つぐみ「…(え、最初からってどういうこと?)」

黒服「貴方は今日…新しい主人の元、仕える予定でしたね?」

ー黒服の質問の仕方が断定的になった…黒服の中ではある程度の答えが出たようだー

少年「はい」

黒服「ふむ…貴方は…奴隷ですね?」

少年「はい」

「「「「「「!」」」」」」

ー黒服の質問と、それに対する少年の肯定の返事に6人が驚愕するー

黒服「分かりました、有益な情報ありがとう御座います…私達は少し話しをして来ますので戻ってくるまでここで待機していて下さいますか?」

少年「はい、分かりました」

黒服「皆様…少し宜しいでしょうか?」

 

ー6人は黒服に連れられ少年の治療が終わるまで居た部屋に戻って来ていた…ちなみにその間少年は黒服の指示を受けた医師から問診を受けていたー

つぐみ「えっと、黒服さん…さっきの子、自分のこと奴隷って…」

黒服「はい、あくまで先程の問答と私の推測を併せた結果にはなりますが説明させて頂きます」

つぐみ「…」

黒服「先ず、先程の少年が奴隷として扱われていた事は間違いないと思われます…奴隷を扱う組織にもよりますが管理の為に番号を割り振られることもあります、107番というのはその番号のことかと思われます…複数の名前を付けられていたようなので少なくともそれ以上に奴隷として活動して来たのでしょう…自身の名前を覚えてないのはおそらく奴隷としての生活の過程で忘れてしまったか、元々知らなかったのかも知れません」

つぐみ「し、知らなかったって…」

黒服「孤児であったり、誘拐されたり、親に…売り払われていたりすると自身の名前を知らされず、もしくは名付けられず…覚えている最初の記憶が奴隷の自分…ということもありますので」

つぐみ「そ、そんな…」

ーつぐみとひまりはお互い泣きながら抱きしめ合い、美咲は泣いているこころを慰めていた、つぐみの両親もやるせない表情でいたー

 

ー数分後、6人が少し落ち着くのを待って黒服が説明を続けるー

黒服「おそらくあの少年は今日、新しい主人の元に運ばれる土地だったのでしょう…ですがそこで何かしらのアクシデントが起こり羽沢様に発見されるに至ったのではないかと思われます」

つぐみ「…運ば…れる?」

黒服「皆様もご想像がついているかと思われますが、奴隷というのは基本的にまともな扱いをされることがありません…逃げようとする者も珍しくありません…ですので、船や車等で荷物に紛れ込ませて運ぶことが多いですね…羽沢様も見てお分かりと思いますがあの格好で外の目に触れさせるのは余りにも目立ちますから」

つぐみ「た、確かに…」

黒服「可能性が最も高いのは…人目を盗むために険しい山道を走っていた車が事故を起こして横転、もしくは大破…鎖が千切れ辛うじて逃げ出した途中で力尽き倒れた…という所でしょうか」

ー流石、黒服というべき慧眼であるー

 

つぐみ「あの…あの子はこれからどうなるんでしょうか?また奴隷に戻ったり?」

黒服「いえ、そんなことはまず旦那様が許さないでしょう…ですがそうですね…我々がいくら調べても少年の素性は分かりませんでした…奴隷とのことなので戸籍が無い可能性も考えられますね」

つぐみ「…戸籍が?」

黒服「残念ながら世の中には誰からも生まれた事を認められず戸籍の無いまま生きることを余儀なくされる人もいるのです…奴隷商人からすれば狙い易い獲物にしか見えないことでしょう」

つぐみ「酷い…!」

黒服「なので…こちらで戸籍を用意しようかと…戸籍の用意と治療が終わり、退院出来るようになれば、弦巻家所有の児童養護施設で過ごすことになるかと思われます…経過次第では通院も必要かも知れませんが、それでも数ヶ月ほどで大丈夫かと」

つぐみ「そうですか…」

黒服「もしお望みなら施設もこの病院もいつでも来て頂いても構いませんし、必要な手続きもこちらでおこなわせて頂きます」

つぐみ「ありがとうございます…」

 

ー黒服に礼を言うつぐみだがその表情はどこか晴れない…そしてそのことに幼なじみのひまりとつぐみの両親は気付いていたー

ひまり「つぐ、どうしたの?」

つぐみ「え?な、何でもないよ!ひまりちゃん…」

つぐみ父「つぐみ…これでも俺達は15年お前の親だったんだ、何となくだがお前の考えてることは分かるつもりだぞ」

つぐみ母「そうよ、つぐみ…正直な気持ちを行ってみなさい」

つぐみ「で、でも…これ凄いワガママだし…」

つぐみ父「つぐみ…お前は俺達の自慢の娘だ…進学校で勉強を頑張って、生徒会にも入って、店の手伝いも文句1つ言わずしてくれて…でもそうだな、親としてはたまには娘のワガママも聞いてみたいな」

つぐみ「お父さん…!」

ーつぐみは父親の言葉に気持ちを固めたようだー

 

つぐみ「…あの子を…う、家で引き取ることって出来ないかな!?も、勿論大変なこと言ってるってことは分かってる!お父さんにもお母さんにも凄い迷惑かけちゃうかも…でも!私も出来る限りのことはすr」

つぐみ父「つぐみ…1つ聞かせて欲しい…何故あの子を引き取りたいって思ったんだ?」

つぐみ「うん…あの子は多分ずっと奴隷として生きてきて家族のいる普通の生活っていうのを知らないまま育って来たんじゃ無いかって思ったの…勿論、こころちゃんのお父さんの施設なら酷いことも無いだろうし家族のような存在や友達が出来て良い子に育つんだと思う…でも!出来るなら私が家族になってそういうことを教えてあげて…ううん、私があの子の家族になりたい!」

ガバッ!

つぐみ「お父さん、お母さん…どうかお願いします!」

ー両親に頭を上げるつぐみ、初めて両親に大きなワガママを言った瞬間であったー

つぐみ父、つぐみ母「「…」」

ー顔を見合わせ頷くつぐみの両親ー

つぐみ母「つぐみ?顔を上げなさい」

つぐみ「え?」

つぐみ父「初めてワガママを言ってくれたな…まぁ15年越しのワガママが養子を取ってくれだなんてとんでもないものだとは思わなかったけどな」

つぐみ「うっ…」

ーつぐみの両親は笑っているがつぐみはばつが悪そうだー

つぐみ父「安心しろ、つぐみ…そのくらい父さん達が何とかしてやる」

つぐみ「お父さん!お母さん!ありがとう!!」

ひまり「良かったねー!つぐー!」

つぐみ「うん、ひまりちゃんもありがとね」

ひまり「えへへー、どういたしまして」

つぐみ父「まぁ、黒服さんに許可貰わないとなんだけどな」

黒服「流石にそれはわたくしの一存では決められませんが…」

ーつぐみの父親がそう笑い、黒服が言葉を切り扉の方へ顔を向けた時…ー

 

ガチャッ

こころ父「すまないが話しは聞かせてもらったよ」

ー世界的大富豪の弦巻家当主でもあるこころの父親が現れたー

こころ父「さて…羽沢つぐみちゃんと上原ひまりちゃんだったね…まずは、いつもこころと仲良くしてくれてありがとね」

つぐみ「い、いえ…」

ひまり「そんな…」

こころ父「羽沢さん…そちらの喫茶店でもこころが何度か世話になっているようで、ありがとうございます」

つぐみ父「いえ、お嬢さんの元気いっぱいな姿には私達も活力を貰っているくらいですから」

つぐみ母「えぇ、周りのお客さんもとても楽しそうで」

こころ父「そうですか、それは良かった」

ーつぐみとひまりが緊張のしすぎで余り上手く話せないがつぐみの両親は緊張こそしてはいるもののにこやかに話している…人生経験の差であろうー

こころ父「こころ、美咲ちゃん達と仲良くしているか?」

こころ「えぇ、勿論よお父様!美咲もはぐみも薫も花音もミッシェルも、勿論つぐみやひまりも、他にもみーんな大事なお友達だもの!」

こころ父「そうか…美咲ちゃん、こころのこといつもありがとね…また迷惑かけることもあるかもしれないがこれからもよろしく頼むよ」

美咲「あはは…まぁ私もなんだかんだ楽しんでるのであまり気にしないでください」

こころ父「そう言ってくれるとこちらとしても助かるよ」

ー終始にこやかな様子で話していたこころの父親だが…ー

 

こころ父「それで…例の少年をうちの施設で育てるのでは無く、つぐみちゃんの家で引き取りたい…ということだったかな?」

つぐみ「!」

ー突如、その雰囲気が変わり、つぐみに向けて強烈なプレッシャーが放たれるー

つぐみ父「あ、あの!…」

こころ父「申し訳ないが今私はこの子と話している」

つぐみ父「!…は、はい…」

ーつぐみの父親が娘を庇おうとするもそのプレッシャーに割って入ることが出来ない…つぐみはその様子を見て自分がやらなければと奮起するー

つぐみ「…はい!…あの子を…私達の家族として引き取りと思っています…ど、どうかお願いします!」

ガバッ!

ー何とかこころの父親の目を見て言い切り、頭を下げるつぐみ…ひまりとつぐみの両親も息を呑み見守るが…ー

こころ父「…あぁ!いいよ!」

ーこころの父親のプレッシャーは霧散し、それどころか快活な笑顔であっさりと許可を出したー

つぐみ「…へ?」

ひまり、つぐみ父、つぐみ母「「「…」」」

美咲「もう、相変わらずそういうの趣味悪いと思いますよ」

こころ父「はっはっはっ…いやぁ、だって4人の顔!こういう顔が見れちゃうならやめられないよね!」

こころ「美咲?お父様はどうして急に笑っているの?」

美咲「あー…こころのお父さんはつぐみ達のおかげで笑顔になったんだよ…(つぐみ達からすれば良い迷惑だろうけどね…)」

こころ「そうなの!それはとても良いことだわ!」

こころ父「怖がらせて悪かったね、つぐみちゃん…でもね、これから君がしようとしていることには相応の覚悟が必要だからね…悪いけど確かめさせてもらったよ…たとえ、私達がサポートしても必ず苦労することもあるだろうからそれを乗り越えれるだけの覚悟があるのかをね」

つぐみ「い、いえ…大丈夫です…?…サポート…って?」

こころ父「ん?勿論最初から君のしたいようにしてあげるつもりだったし、こちらで出来る限りのサポートをするつもりだったからね…勿論、さっき試させてもらった覚悟は大前提の話だけどね」

ーどうやらこころの父親は最初から反対する気は無かったようだ…美咲や黒服はそれに気付いていて、こころに至っては自分の父親がつぐみの願いを断ることなど最初から考えてないからつぐみを試したことにも気付かず何故笑っているのか疑問に思っている様子…最初から担がれていたようだー

こころ父「だから安心したまえ、つぐみちゃん…あの子が君の家族となれるように戸籍の準備含めこちらで出来る限りのことはさせてもらうつもりだ…まぁ、本人の意思次第ではあるけどね!」

ひまり「良かったね!つぐ!」

つぐみ「う、うん!ひまりちゃん!…あの!本当にありがとうございます!」

 

こころ父「さて…では例の少年に意思確認をしたいところなんだが…」

つぐみ「?…どうかしたんですか?」

黒服「その前に少年の情報を集める為にもう少し詳しく過去のことを聞く必要があるのです…わたくしが行って参りますので皆様は今しばらくお待ち頂きたいと思います」

つぐみ「あの…それ、私も一緒に行っていいですか?」

黒服「宜しいんですか?…少年がこれまでされたこと、させられたことの話になるので当然、耳を塞ぎたくなるようなこともあるかとも思われますが」

ー黒服は敢えて口にはしなかったがその中には犯罪行為も含まれているだろう…黒服の言葉に動揺するつぐみだが…ー

つぐみ「…それでも、お願いします!…あの子と家族になるって決めたから!」

ー今一度、覚悟を決めたようだー

 

コンコンコンッ…ガラガラガラ

黒服「失礼します」

ー黒服達が少年の病室に戻ってくると、少年が1人ベッドに横たわっていた、既に問診は終わっていたようだ…ちなみにあの後つぐみ以外も皆、了承の意を示し全員で訪れていたー

黒服「体調はどうですか?」

少年「問題ありません…すみません」

黒服「何がですか?」

少年「僕は奴隷なので治療していただくわけには…何もお返し出来ません…」

ー黒服はこの会話で、少年がこれまでにまともに治療を受けたことが無く、自己肯定感がとても低いのだろうと推測したー

黒服「ご心配要りません…先程に続きいくつか質問したいことがあります…その為に必要な措置と報酬の前払いを兼ねておりますので」

ーだから黒服は、少年に遠慮させない為に敢えて事務的な言い方をしたー

 

黒服「なので…早速ですが質問よろしいでしょうか?」

少年「はい」

黒服「貴方は最初から…と仰いましたが何年間奴隷として働いてきたか具体的に分かりますか?」

少年「記憶の限りでは…10年…でしょうか」

黒服「では貴方の年齢は分かりますか?」

少年「分かりません」

黒服「では貴方の誕生日は分かりますか?」

少年「ありません」

黒服「…では次に、ここが日本という国だということは分かりますか?」

少年「あなた方が日本語を話すのでそうだろうとは思っていました」

黒服「日本語以外で貴方が話せる言語があれば教えて頂けますか?」

少年「英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、中国語、ポルトガル語、ロシア語…が話せます」

黒服「それらは仕事をしながら覚えたのですか?」

少年「はい」

黒服「では、貴方は何処の国で働いたことがありますか?」

少年「いえ、それを知らされることはありませんでした」

黒服「そうですか…貴方は複数の主人の元、働いてきましたね?」

少年「はい」

黒服「新たな主人の元で働くまでの間に生活していた場所は分かりますか?」

少年「いえ…新たなご主人様の元へ行くまでは運ばれるだけで、ご主人様の元以外で生活したことはありません」

黒服「そうですか」

ー少年が居た場所や拠点の手掛かりから少年の情報や、奴隷売買をしている組織の情報を掴めないかと考えた黒服だが空振りだったようだー

 

黒服「わたくし達は貴方以外の奴隷を見たことがありません」

少年「!?」

ー黒服達が奴隷を見たことが無いというだけで驚愕する少年…少年にとっては奴隷という存在が、そして自身が奴隷であるということがそれだけ当たり前になっているようだー

黒服「なので、貴方がこれまでしてきた仕事の内容を具体的に教えて頂けませんか?」

少年「はい、ご主人様にもよりますが…屋敷や庭の掃除、衣類等の洗濯、片付け、紛失物の捜索…」

つぐみ、ひまり、美咲「「「…(あれ?)」」」

ー少年の語る内容に、確かに激務で人使いは荒いが身構えていた割には思ったよりは普通の内容だと(奴隷の実情を情報のみでも知っている)黒服とこころの父親以外は感じていたが…ー

少年「夜伽、薬や武器の実験、サンドバッグ、ご主人様の交渉相手への懐柔…が僕の基本的な仕事になります」

つぐみ、ひまり、美咲「「「!」」」

ー続く内容にやはりという感情とともに驚愕するー

ひまり「ねぇ、つぐ…夜伽ってなに?」

つぐみ「え、え〜と…」

黒服「上原様、主人の性行為の相手でございます」

ひまり「…へ!?」///

ーひまりの質問に答えにくそうにするつぐみに代わり黒服が分かりやすく答えるがその内容に顔を赤くするひまりー

黒服「先程、掃除や片付けと仰いましたがその中には血液の付着した服や、人間や動物の死体はありましたか?」

少年「…?…はい」

ー黒服の質問に…何を当然のことを…と言わんばかりの様子で答える少年ー

黒服「…体の傷は、その毒や武器の実験で出来たものですか?」

少年「そうですね…僕は慣れているので体が動かないくらいですが、初めて毒を使った相手なら殺せるものが出来たと聞きました…他には焼いたり叩いたり落ちたりしました」

ー自身の体に有る傷を指し示しながら説明する少年ー

黒服「その右腕もですか?」

少年「あ…いえ、これはご主人様の寝つきが悪かったのでそのお仕置きです」

ーどう考えてもお仕置きでは無く八つ当たりである…ちなみに少年も知らないことだがその時少年の主人には八つ当たりが9割だが1割だけ今後の反抗の可能性をほんの少しでも潰しておく狙いもあったー

黒服「そうですか…先程、主人の交渉相手への懐柔…と仰いましたがその手段はどうしたのですか?」

少年「ほとんどが夜伽ですが、掃除や毒の実験もまれにありました…これは商人様から聞いたことですが、僕は容姿や反応がご主人様からの受けが良いと言われたので、その為夜伽が多かったのではないかと」

黒服「そうですか…ありがとうございます」

ーその内容につぐみ達の顔色が悪くなるが黒服が質問の方向性を変えるー

 

黒服「では…貴方がここに来る前に何があったのか教えていただけますか?…今更ですがわたくし達は貴方の新しい主人ではありません…何かしらの手違いかアクシデントがあったのだと思われます…そして貴方

その後倒れているところをこちらの羽沢つぐみ様に見つけられここに運ばれて来たのです」

少年「そうだったのですか、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした!」

ガバッ!

つぐみ「う、ううん!放っておけなかっただけだから」

少年「ですが僕にはお返し出来るものがありません…羽沢つぐみ様さえ良ければ掃除や夜伽など何かさせてもらえませんか?女性のお相手の経験もありますので」

つぐみ「え!?だ、ダメだよそんなの!」///

少年「すみません…」

ー命の恩人であるつぐみへの恩返しを望む少年だが当然断られる…そしてそれを…お前などなんの役にも立たない…と捉え(役立たずなことでは無く恩返しが出来ないことに)落ち込む少年…そこへ黒服が助け舟を出すー

黒服「では、その代わりに貴方が何故倒れていたのかそこに至るまでの経緯を教えて頂けますか?」

少年「はい…以前のご主人様の元での仕事が終わり、次のご主人様の元へ運ばれている途中でした…大きな音がして周りがぐるぐる回ってまた大きな音がしたら回るのが止まっていて、明るくなりました…その後気付いたら走っていました…その後はここに居ました」

「「「「「「…」」」」」」

ー少年の倒れるまでの経緯をほぼ言い当てていた黒服に唖然とする6人ー

 

黒服「なるほど…先程、商人様と仰いましたが貴方はその人から言われ主人の元で働いていたのですか?」

少年「はい」

黒服「ではその商人がどんな人物か貴方が知る限りで構いませんので教えて頂けますか?」

少年「はい…商人様は僕に全てを教えてくれました…言葉も奴隷の仕事も…そして商人様が僕を働かせてくれるんです」

 

黒服「ふむ…貴方はご自身のご両親のことを知っていますか?」

少年「…?…僕には両親は居ません…これも商人様から教えていただいたことですが、僕は人の子ではなく奴隷として生まれたので」

黒服「そうですか…多くの質問に答えて頂きありがとう御座います…最後に1つこちらからご提案があるのですが…」

少年「…?…はい」

 

黒服「羽沢様」

つぐみ「は、はい…あのね、急にこんなこと言われても困るかも知れないけど…」

少年「…」

つぐみ「君さえ良かったら私達の家族になってくれないかな?」

少年「…羽沢つぐみ様が新しいご主人様になる…ということですか?」

つぐみ「ううん…奴隷としてじゃないの…痛いことも苦しいことも無理しなくていい…私達の家で、私達と同じように寝て食べて、これからは楽しく生きて欲しいの…どうかな?私と一緒に来てくれないかな?」

少年「…はい」

ー少年へと手を伸ばすつぐみ…つぐみの言葉をまだ正確には理解出来ていない少年だが(少年自身は新たな主人に仕えるつもりで)つぐみの手を取る…だがそれでも良いのだろう…何故なら少年はこれから家族というものを知っていくのだろうからー




感想でオリ主の年齢を質問されたんですが今は話の流れ(構成?)上、敢えて伏せています
今回でそこまで行くかと思ってたんですが切りの良い所で切ったらそこまで行きませんでしたねw
多分、次話には(一応)明らかになる予定です

ちなみにオリ主の番号ですが、つぐみの誕生日(1月7日)にしただけで大した意味はありませんし、つぐみ達は(黒服含め)誰も気付きません
ちなみに17じゃ無いのは…いや、それまでにもっと沢山奴隷居たんじゃない?って(適当に)思っただけですw

ちなみにオリ主の呼ばれ方が男の子っぽいのも女の子っぽいのもありますが…オリ主は作中で書いてある通りセッ○スもさせられてて、オリ主の容姿が所謂男の娘なので男役も女役もしてたからですね…なのでオリ主は童貞も処女ももう捨て(というか散らされ)ちゃってますし、後天的にバイになってます

オリ主の(生みの)両親ですが、オリ主が生まれてすぐ死因不明(というかそこまで考えてませんw)で既に死んでいます
孤児として彷徨っているところを攫われて人身売買の末、奴隷商人に買われた…という流れです
なのでそもそも戸籍は存在しないので後から元の戸籍が出て来ることもありません
その状況じゃあ、オリ主すぐ餓死するだろとかツッコまないでーw

後、つぐみがオリ主引き取りたいって言った時初めてのワガママって書いたけどつぐみのキーボードって親に買ってもらったのかとかって公式にありましたっけ?
分からないので貯めてたお小遣いで買ったていにしてますが公式に情報あれば教えてくれると嬉しいです
ついでにこころの両親(お母さんは出演予定無いけど)の名前分かる人居たらそれも教えてくれると嬉しいです
多分両方見つからなかったから情報無いとは思うんですけどねw

オリ主の話せる言語ですが(筆者の個人的に思う)メジャーな外国語を適当に書いただけですw

奴隷の扱い、というか仕事とかはぜんっぜん知らないので適当に書いてます
この世界線ではそういうもの、ということでw

ちなみにオリ主は(全く自覚ありませんが)毒のくらいすぎで抗体が出来て、ちょっとやそっとじゃ毒殺されなくなってます
※リボ○ンのDr.シャ○ルみたいな感じですねw

ちなみに上記の設定は(多分)今後作中で触れることはありません
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