〜幻想創造主 Imagination Overdrive〜 作:MAGUロイド
今回から少しでも内容を濃くしたいと思っています
妖夢との修行や他の外来人との交流を終え、生き返った正人
そして正人を待つのは一体…
正人が目を覚ますと、白い天井が見えた
「…またこのパターンか、いい加減飽きたぞ…」
ボソッと呟くと、不意に
「あら、目が覚めたのね」
「!??!?!」ビクッ!
跳ね起きて声をした方を見ると、そこには紫がいた
「な…なんだ、紫さんか、驚かせないでくださいよ…」
「ごめんなさいねぇ、また心臓が止まられちゃこっちだって困るわぁ」
スキマに腰掛けた紫が答えた微笑みながら答えたが
「…それ、ジョークのつもりですか」
正人の反応は冷たかった
「…ところで、ここはどこなんですか?なんだか薬品臭いような気もしますけど…」
「ここは永遠亭、病院のような場所よ」
「病院…ですか、でもなんでこんな場所に」
ガチャ
と、正人がそこまで言った時、一つだけあった扉が開き、うさ耳をつけたブレザーの少女が現れた
「さて…彼の様子は………え?起きてる?生き返って…る…?………お師匠様ーーーーー!!!大変ですーーーーー!!!!」
突如現れたその少女は正人を見るなり血相を変えて何処かへ行ってしまった
「…誰ですか今の…」
「今の子はここの…看護婦って言えばいいのかしら、死んでいた貴方の身体が朽ち果てないようにしてくれてた子よ」
「あ…そうだったんですか」
と、そこに赤と青を基調とした特徴的な服と、銀髪を三つ編みにした女性が現れた
「あらあら、優曇華がうるさいから来てみたら、本当に起きたのね…はじめまして、体の調子はどうかしら」
正人はその女性から放たれるオーラに気圧されていた
「は、はじめまして…貴方は一体…」
「あら、申し遅れたわね、私は八意永琳(やごころ えいりん)ただの医者よ」
正人が言葉を発せないでいると、紫が口を開いた
「彼女は月人といってね、月に住んでた人間なのよ」
衝撃的な発言に正人は驚愕する
「つ…月ぃ!?月って…あの、空にある月ですか!?」
「ええ、彼女も、さっきの少女と同じく貴方の体を処置してくれていたのよ」
「あ…そうだったんですか、ありがとうございます」
正人は永琳に向き直った
「月にいたといっても随分昔の話なのだけれど…それよりも、体はどうなの?痛みはない?」
「え、痛み…ですか?」
そこで正人は、自らの傷が完治している事に気づく
「どこも痛くはないです…結構ボロボロだったはずなのに」
「そう、それはよかったわ」
ここで紫が口を開いた
「じゃあ、私はそろそろ行かせてもらうわ、正人君はしばらくここ(永遠亭)にいればいいわ、話は付けてあるから」
言い切らない内に紫はスキマに消えてしまった
「正人君、だったわね、彼女(紫)から全て話は聞いているわ、貴方の体は完治した訳ではないから…完治まではここにいてもらって構わないわ、、というかいなさい」
有無を言わせぬ口調に正人が戸惑っていると、先ほど現れたうさ耳の少女が再び現れた
「し、師匠…その人、死んでた筈なんじゃ…」
「あら優曇華、ちょうどいいところに来たわね、この人をしばらくここで預かる事になるから、挨拶くらいしておきなさい」
優曇華と呼ばれた少女は、はいと答えてから正人の方を向く
「えっと…鈴仙 優曇華院 イナバといいます…鈴仙でも優曇華でも好きなように読んでくださいね」
しばらく言葉を発せないでいた正人がようやく口を開いた
「あ…鞍馬 正人…です…」
「じゃあ優曇華にはしばらく正人君の世話を頼むわね」
「え、私がですか?それはいいですけど…なんでこの人生き返ってるんですか…?」
「それは彼に聞きなさい、私は他の診察があるから行かないと」
「あ…そうですね、わかりました…」
鈴仙が答えると、永琳はどこかへ行ってしまった
「………………」
「………………」
二人を沈黙が包んだ
「えっと…」
沈黙を破ったのは正人だった
「鈴仙…でいいのかな、何か説明すること…というか、聞きたい事とか…あったりする?」
「そ、そりゃあ色々と聞きたい事はありますよ!まずなんで生き返ってるのか!!それからなんであんな大怪我を負っていたのか!!それからええっと………」
「…まあ、とりあえず幻想入りしてからの出来事を話せばいいかな」
「あ、そうですね、それで全部聞けますね…」
鈴仙は恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべていた
ーーーーーー少年説明中ーーーーーー
「へぇー…そんな事が…確かに最近なんだか見たこともない化け物に襲われたって患者が増えてたような気もします…それも全部その…仮面ライダー?の怪物?の仕業なんですか」
「そういう事になるな…」
「そして、正人さんはそれを撃破できる現段階で唯一の存在…」
「…そういう事になるな…」
「………なるほど、わかりました。なら私もお手伝いしましょう」
「え?」
正人が素っ頓狂な声を上げる
「いや、勿論戦闘に参加できる訳じゃないですけど…正人さんが傷ついたら私が治します、これでも天才医者の弟子ですから、それに正人さんのお世話も任されましたし」
「そ、そうか…それはありがたいな、ところで俺からも色々と聞きたい事があるんだけど」
「は、はい!何でも聞いてください!」
「えっと…じゃあ…」
ーーーーーー数十分後ーーーーーー
「…だめだ、頭がパンクしそう」
「まあ、常識的に考えて有り得ないことばっかりだとは思いますけどね、ここじゃ正人さんの常識は通用しないと思った方がいいかも知れませんね」
「そうだな…鈴仙も月から来たうさぎだとは思わなかった、コスプレ少女だとばかり」
「な、なんですかそれ!失礼ですよ!」プンスコ
「ごめんごめん、怒らないでよ……でもやっぱり純粋な人間ってほとんどいないんだよな…」
正人はなんだか寂しそうな表情を浮かべた
「いないって訳じゃないんですけどねぇ…守矢神社の巫女なんかは幻想入りしてきた人間ですし」
「守矢神社?博麗神社じゃなくて?」
「あ、はい。幻想郷には博麗神社だけじゃなくて、妖怪の山にそびえる守矢神社ってのもあるんですよ」
「へぇ…外の世界の人間だった人か…会ってみたいな」
「…まぁあの人も半分神様っていうか…どっちにしろ人間やめてますし………」
「あ、そ、そうなのか…」
再び寂しそうに項垂れる正人
そんな正人の気持ちを汲み取ったかのように優曇華が問いかけた
「…やっぱり…元の世界が恋しかったり…するんですか?」
「…いや…そんなことはないよ、この世界のことももっと知りたいし…」
(この世界で俺がやるべき事はやり遂げないといけないしな…それに、あいつにリベンジもしないと…)
正人の胸には、自分を死に追いやった、白衣の男の姿と、元の世界の退屈な日常が思い浮かんでいた
(でも…やっぱり烏丸に勝てる気がしない…どうすればいいんだ…)
「…?どうしたんですか?押し黙っちゃって…」
心配そうに優曇華が声をかけたその時だった
「正人君、ちょっといいかしら」
永琳が部屋に戻ってきた
「あ、お師匠様」
「…なんでしょうか、永琳さん」
永琳は困ったような顔をしながら
「永遠亭の前に変な奴らがいてね…困ってるのだけれど、どうにかできない?」
優曇華はきょとんとした顔をしながら
「変な奴ら?」
「ええ、なんだか丸っこくて赤っぽいのや緑っぽいのが向かってくるのよ、弾幕も効かないし…それで、あれが紫の言っていた怪物じゃないかと思って」
「丸っこくて赤と緑…インベスか!なら俺に任せてください!」
正人はベッドを降り、部屋から出ようとする
しかし、永琳は今すぐにでも飛び出さん勢いの正人を見て
「待った、あんまり無理をしちゃだめよ、貴方の体は外見的な傷はないけど…内側、内臓の損傷はまだ完治してないから」
「…わかりました、なるべく無理はしません」
「じゃあ頼むわね、部屋を出て右にまっすぐ行くといいわ」
「わかりました」
正人は歩いて永琳の示した方向に向かっていった
「行くわよ優曇華」
「え…どこにですか?」
ぽかんとした優曇華に永琳はやれやれといった表情を浮かべながら
「どこって…彼の戦いを見るに決まってるじゃない、奴らに有効な攻撃がわかれば私達にも奴らを倒す手段が見えてくるかもしれないじゃない」
「そ、それもそうでしたね、行きましょう行きましょう」
バツの悪そうな顔の優曇華とまったく…とでも言いたげな表情の永琳は正人を追って部屋を出ていった
正人はインベス達のもとに着いていた
「…多いな…」
が、彼はせいぜい2、3体ほどだろうとタカをくくっていた
しかし、彼の目の前には、少なくとも10匹は超えているであろうインベスがこちらに向かって進軍していたのである
「無理はするなと言われたけど…仕方ないか」
正人は覚悟を決めると、ロストドライバーとメモリを構え
ドライバーを腰に装着しメモリのボタンを押した
JOKER!
そしてメモリをドライバーに装填しスロットを倒した
「変身!」
JOKER!
音声と共に、正人は黒いボディに赤い複眼、額の部分にWの装飾の【仮面ライダーロスト ジョーカー】に変身した
「さて…こんだけを全部倒すのか…やれやれ」
正人はインベスの群れに向かっていった
「み、みみみ見ましたかお師匠様!正人さんが!正人さんが!真っ黒に!」
「落ち着きなさい優曇華…」
うさ耳をぴょこぴょこさせ目を丸くした優曇華と永琳は、正人の戦いを見ていた
正人こと仮面ライダーロストは既に3体のインベスを倒していた
そして永琳はその戦いを見て一つの可能性を思いつく
(もしかしたら…)
「くそっ!幾ら何でも数が多すぎだろ!」
一体一体は強くないが、如何せん数が多いせいで正人は苦戦していた
「ならこいつで!」
正人は銀色のメモリを取り出し、スイッチを鳴らす
METAL!
そしてドライバーを戻し、既に装填してあったジョーカーメモリを抜き、メタルメモリを装填して再び倒す
METAL!
正人の体が黒から銀色に変わり、背中に棒状の武器、メタルシャフトが生成される
「ま、また変わりましたよ!」
「へぇ…色が変わると武器も扱えるようになるのね…それにあの武器…特に変わったところも無さそうだし…やっぱりあの怪物達は…」
正人はメタルシャフトを振るいインベスを圧倒していく
(これならなんとか倒せそうだな…!)
「…!正人さん危ない!」
「!?」
が、
油断した隙にインベスに背中を攻撃されてしまった
「うっ…!?」
「あっ!!」
「…!やっぱり内臓にダメージが残っていたのね…!こうなったら!」
正人は思いがけず食らった衝撃に倒れ込んでしまい、インベスに囲まれる
(な…なん…だよ…この痛み…くそっ…立ち上がれない…)
インベスのうちの一体が正人に止めを刺そうと手を振り上げる
(クソっ!だめだ!痛みのせいで動けない…!)
「正人さん!」
そしてその鋭い手を振り下ろそうとした瞬間、永琳達のいた方向から超高速で何かが飛来し、正人を攻撃しようとしたインベスに直撃し、爆散した
「…!?うおぉっ!」
その隙に、気力で体を動かし正人がインベスの包囲網から離脱した
何事かと正人が永琳達の方を見ると
「あわわわ…」
「やっぱりね…」
腰を抜かした優曇華と、大きな弓を構えた永琳がいた
「あの怪物達…物理攻撃ならダメージを受けるようね…」
永琳は、インベスを弓矢で一体倒してしまったのである
「うっそだろ…弓で倒せんのかよ…「正人君!」は、はいっ!」
「貴方、遠距離攻撃する手段を持ってないの?」
「遠距離攻撃…!そうか!!」
ここで正人はあるメモリを思い出す
「永琳さん!少し時間を稼いでもらっていいですか!」
「…?ええ、いいわよ、少しだけね」
「ありがとうございます」
正人はインベス達から少し離れ、集中し始めた
インベス達は永琳の方へ向かい始める
(想像しろ…青…T…)
「何かを考えてるようね…紫が言っていた彼の能力かしら」
「…彼の能力?そういえば…想像を…創造する…でしたっけ」
「ええ、その力で新しい武器でも作るつもりかしら…ね!」
優曇華と喋ってる間にも永琳は矢を放ちインベスを一体葬る
「出来た…!トリガー!でもこれだけじゃだめだ…あと一つ、あの数のインベスを倒すには…」
残るインベスは六体、そろそろ永琳の元にたどり着きそうな距離まで来ている
「ま、正人さん!まだですか!」
慌てて優曇華が正人に問いかける
(想像しろ…想像しろ…)
永琳がまた一体、インベスを倒した
そして正人は、黄色のメモリもその能力で創造していた
「よし、これなら…行ける筈だ!」
正人は、再びドライバーを戻し、メタルメモリを抜いた後
先程創造した青いメモリを挿入しドライバーを倒した
TRIGGER!
音声とともに、銀色の体が青く染まっていき、今度は仮面ライダーロスト トリガーに変身を遂げた
「あ、また正人さんの体が違う色に…」
正人は、生成されたトリガーマグナムをインベスに向けて連射する
「よし…こっちにこい!」
突如与えられた攻撃に、インベスは再び進路を正人に切り替えた
「なるほど…今度は銃を扱えるようになったのね、彼の能力、面白いじゃない」
インベス達は今までのようなゆっくりした動きではなく、怒涛の勢いで正人に向かう
「あ、危ないですよ!正人さん!」
「大丈夫だよ鈴仙…!こいつで決めてやる…!!」
インベス達がある程度向かってきたところで、正人はトリガーマグナムのメモリスロットに、トリガーメモリの後に創造した黄色のメモリを装填した
LUNA!MAXICIMAM DRIVE!
そしてトリガーマグナムの銃口を立てると、そこに黄色のエネルギーが蓄積されていく
「喰らえっ!!トリガールナバースト!」
正人がら引き金を引くと、巨大な黄色のエネルギーが飛び出す
そしてそのエネルギーは少し進んだ場所で拡散し、曲線の軌道を描きながらすべてのインベスに直撃、インベス達は爆散した
「…すごい」
「すごいわね、5体を一度に倒すとは…」
「……やった、のか…あれだけいたインベスが全滅してる…」
そこで正人はハッとする
「そうだ…前はこんなタイミングで烏丸が…!奴が来たらヤバい…!!」
しかし辺りを見回しても、白衣の男の姿は見えなかった
「いない…のか、今回は」
正人が安堵していると
「やりましたね正人さん!」
優曇華が正人の元へ駆け寄ってきていた
「あ、あぁ…なんとかなったみたいだ」
変身を解きながら正人も優曇華に答える
「…なるほどね…確かに、この力ならあの怪物達と戦えるって訳ね…」
永琳も正人の方に向かってきていた
「あ、永琳さん…そういえば、弓でインベス倒してましたけど…もしかして永琳さん、物凄く強いんじゃ…」
「あぁ、あれはたまたま当たりどころがよかっただけよ…」
永琳は誤魔化したが、正人の心に疑問符は晴れなかった
と、そこに
「ねぇねぇ永琳〜さっきの爆発音は何〜?」
「あっ姫様」
「姫様?」
聞きなれない言葉に正人は首を傾げる
しかし、次の瞬間、納得した
「あら、貴方が出てくるなんて珍しいわね、輝夜」
「どういう意味よ、それ」
正人たちの前に現れたのは、床に付くほど長く綺麗な黒髪と、床についているほど長い着物を着た、まさしく日本風の姫といった感じの人物だった
「あら、その子は?もしかしてこの間言ってた外来人?はじめまして、私は蓬莱山輝夜 (ほうらいさん かぐや)ここの主よ」
次回へ続く
6000文字も書いたのは初めてかもしれない
どうも、MAGUロイドです
6000字って多すぎないですか、大丈夫ですかね…?
文才とかにはステ振ってないんでご了承くださいね、
ちなみに必殺技がトリガールナバーストになってますが、ロストはダブルよりも圧倒的にスペックは下、ていう設定でやってます
なのでトリガーフルバーストじゃないです
あと、前にもあったようなメタルシャフトにジョーカーメモリを装填したり今回みたいにトリガーマグナムにルナメモリを装填したりは原作ではあんまりありませんでしたが、こういうのが個人的に好きなんです。許してね(バットショットにルナメモリ入れたりはあったけど)
バットショットで思い付いたけどメモリガジェットもオリジナルを出す予定です
あと正人の能力で創造するスピードですが、だんだんと速くなってます。コツを掴んだってことで、まぁお願いします
じゃあ今回はここまで、次回もぜひお読みくだされば幸いです