ゴジラ・アースに転生したので色んな侵略者から地球を守ろうと思います 作:アメコミ限界オタク
彼らは餓えていた。
宇宙で最初の生命が産まれ、有機物たちが無機物で文明を築いた原始の時代から、彼らの母は餓えていた。
かの者ら、星に栄える文明を、地に満ちる有機物を全て食らいつくしてもなお足りぬ、なおも満たされない飢餓に突き動かされる本能の化身にして偉大なる集合知性体。
かの者ら、次なる食糧を求め、無限の星の海と闇をかき分け、さ迷う旅人なり。
かの者ら、数千世紀の長きに渡り、多くの銀河系を渡り歩く者。
彼らは有機物の土木作業機械を、あるいは黄金の国に暮らす超人種族を、ある時は自らと瓜二つの姿をした昆虫型種族を滅ぼし、その肉を食み、遺伝子を取りこみ、進化と補食を続けた者たち。
無限永久に続く長い旅路の果て、彼らは天ノ川銀河を訪れてから数世紀に渡り、多くの知性体を『母』に捧げ続けた。
―――蒼き水と土に覆われた生命豊かな星を、そして究極の生命を捧げよ。
星の数ほどの大軍勢が不可思議な力を推進力にして星の海を自由に泳ぐ。
その宇宙艦の内部では、究極の生命に対抗するための新たなる生体兵器が建造されていた。
「死ねぇぇぇぇぇぇ!!!チタウリ野郎ぉぉぉぉぉ!!!」
街の外、放射能汚染に市民を巻き込まないように何十キロも離れた地点からの拡散ホーミング熱線を発射する。
何百、何千という数の拡散ホーミング熱線が散開して上空から爆撃を繰り返すチタウリの戦闘機とサイボーグ戦艦リヴァイアサンを撃墜する。
破壊された個体は残骸すら残さず融解し、消滅し、霧散するため破片が降ってくることもない。この街を襲うチタウリの空軍はこの一撃で全滅した。
残りは地上に残った兵士だけだが、それはコンバットフレームチームが戦ってるので彼らに任せる。
「ゴジラだ!ゴジラ・アースが来てくれたぞ!」
「良かった、私たち助かるのね!」
市民たちの声援を背中に受け、次の街へ向かうために潜航する。
チタウリはこれまでのエイリアンで一番弱いが、数はまだ大量にいる。これは大仕事になりそうだ。
「ここはもう大丈夫だ、俺たちに任せろ!」
コンバットフレーム隊の兵士が言うと、俺は尻尾を海面に叩きつけて「了解」という返事の代わりにする。
空飛ぶボートのような戦闘機、それに乗った機械兵士がエネルギー銃を乱射する。
私はすぐ側にいるこの緑色の宇宙人を抱えて爆撃を防ぐために回避行動を取る。
彼らの銃にはコスモノーツやコロニストのような照準補正装置が無いらしく、わざわざ弾道を見切ったりしなくても、勝手に弾の方が見当違いの方向に飛んでいく。
これまでは敵の弾幕を必死の思いで避け続けてきた戦いばかりだったので、こういった狙いが甘い敵というのはハッキリ言って拍子抜けだ。
「そんな弾幕、当たらないよ!」
敵の弾幕を気にせず、冷静にバトルキャノンの狙いを付けて、引き金を絞る。
ドン!!
ヘルメットが無ければ鼓膜が破れるほどの轟音がお腹の底まで響いてくる。スケルトンが無ければ命を落としかねない反動が腕に伝わる。
個人に持たせるには行き過ぎた火力であるその砲弾は、狙い通り正確に敵の戦闘機を撃墜する。
相手の戦闘機はプライマーのドローンよりずっと速いが、動き自体は直線的でパターンに乗っ取った軌道を描いている。
―――いいか、新入り。ドローンと戦うときは敵の軌道を見切れ。
どれだけ高速で空を飛ぶ相手であろうと、敵の動きさえ予測できれば目を瞑っていようと撃墜できる。それが俺たち狙撃部隊ブルージャケットだ。
これが何周目のことだったか覚えてはいないが、この言葉だけは今も覚えてる。
「GYAAAAAAA!!!!」
緑色の宇宙人も腕に装着したガントレットの鋭く大きなカギ爪を使い、地上に展開した機械兵を相手に肉弾戦を挑んでいる。しかもデタラメに強い。機械兵の銃撃はあの緑の宇宙人に直撃しても一切ダメージを与えることが出来ず、逆に緑の宇宙人のカギ爪は機械兵の装甲を簡単に貫通する刺突力がある。
「GYAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!」
機械兵の脊髄を素手で引き抜き、それをまるでトロフィーか戦利品のように掲げて嬉しそうに叫んでる。
なにあれ、いろいろすごい。
機械兵たちもこの緑の宇宙人の行動に怯んで動きが悪くなる。そうだよね、やっぱり怖いよね。
機械兵たちが襲ってきた時、隙を見てメカゴジラに搭乗しようと思っていたけど、この分だとメカゴジラを使うよりも私たちが直接敵を殲滅した方が速い。
アームミサイルに武器を切り替えると、限界まで機械兵をロックオン。ミサイルポッドが空になるまで撃ちまくる。
両腕のポッドが空になってパージする頃、全ての機械兵は残骸となって沈黙していた。
空の穴は依然開いたままなのが気になるが、敵の増援が送られてくる気配はない。それよりも差し迫った問題が目の前にある。
「残っているのは……あなただけですね」
「grrrrrrrr」
機械兵に襲われたのでなし崩し的に共闘していたが、この緑の宇宙人だって突然私を襲ってきた相手。つまり、敵だ。
相手の様子を窺っていると、この宇宙人は突然仮面に繋がっているチューブを抜き、仮面を脱ぎ捨てた。
その下に隠されていた顔はとても美しく、力強く、同時に凶悪さや極悪さを感じる非常に男らしくも悪者っぽい見た目をしていた。
「Grrrrrrrrrrr」
緑の宇宙人は自分の腰に手を回すと、一本の折り畳み式の槍を取り出した。スイッチを押すだけで棒になる槍は凄く持ち運び安く、便利な道具だろう。
「? なにをする気?」
その槍を再び棒状に折り畳むと、そのまま無造作に歩いてくる。その歩き方からは戦闘のために慎重に距離を詰めているというよりも、むしろ、戦意が無いことをアピールするような雰囲気が伝わってくる。
「戦う気……ないの?」
頭の中が???でいっぱいの私の前まで歩いて来ると、緑の宇宙人……彼はその槍を私に差し出してくる。
どういうことかと思いつつも、恐る恐るその槍を受けとると彼は満足したように背を向けて歩いていく。
そして腕の端末を操作すると、光学迷彩を解除した宇宙船が彼の前に降下してきた。彼はそのまま船に乗り込むと去っていく。
「………いったい、なんだったの?」
私の疑問に答えてくれる相手はこの場にいない。
遠くの様子を映すことができる魔法の鏡。
その鏡を覗いているコスプレのような派手な格好をした男が、何かを思案するように顎に手を当てる。
「ほう、やるじゃないか……」
悪戯の悪神である男、アスガルドのロキは千里眼鏡の映像で猛威を振るうゴジラの姿に目を奪われていた。
「やはりチタウリ程度では歯が立たなかったようだな」
もう一枚の千里眼鏡を見れば、そこではロキが野蛮で醜悪な種族だと見下して嫌っているプレデターと協力してチタウリと戦う地球人の少女兵士の映像が流れていた。
「地球人でありながらこれほどの強さ……規格外だな。他の兵士どもも武器さえあればチタウリなど問題ないようだな。ならば、こちらもアレを使う必要があるようだな」
映像の中でプレデターは少女に戦士の槍を渡すと地球を去っていく。どうやら、チタウリの攻撃からあの少女に守られた借りを返すまで決着を預けるつもりのようだ。
「くだらない信念だ」
ロキはそのプレデターにそう吐き捨てると、状況をまとめるために思考を切り替える。
奇襲攻撃そのものは成功したものの、そこはさすがは原始的な蛮族である地球人だ。瞬く間に過激なほどの反撃を行い、戦況は既に地球側優勢だ。
ロキにとってチタウリのような下等種族の弱小軍隊は単なる使い捨てであり、威力偵察のために負けることが前提の駒だ。どのみち、チタウリ程度であの星を取れるなんていう甘い考えはないのだから。
「やはり準備しておいて正解だったようだ。そうだろう、
ロキの杖がセプターの輝きを灯すと、ワイヤーフレームの形に裂けた空間から彼の義兄である雷神が現れる。その顔には彼本来の快活で朗らかさは無く、機械のように無感情な表情をしている。彼の持つハンマーに嵌めこまれた無限の力を秘めた宝玉が青く淡い光を放つ。
すると、数えきれないほどの裂け目が産まれ、アスガルドが誇る屈強な兵士たちが召喚される。
召喚された無数の兵士たちも召喚者である彼と同様に、皆一様にロボットのような無感情な者たち。その不気味な軍隊が正確に歩調を揃えて行進する。
「では行こう」
ロキは兄に命じてとびっきり大きな裂け目を作らせる。
その向こうでは裂け目に気付いた愚かでひ弱な、そしてとても哀れな地球の民が新たな敵の襲来に恐怖で戦慄く。
「アスガルドのため」
ロキの杖、そして雷神の鎚。
ふたつの無限の宝石が煌めく。
ゴジラ
転生主人公なのにここ数話くらい続けて空気。
ストーム1
プレデターからマブダチとして認められる。
プレデターを生け捕れなかったけど槍を貰ったので一応は技術の一部は貰えた。
プレデター
ストーム1をマブダチとして認める。
ぶっちゃけ助けは必要なかったし、完全に余計なお世話ではあったけど助けられた借りは借りなので、このツケを払うまではストーム1に手を出せない。
チタウリ
完全なるかませ。
ロキ
笑いの神としてみんなに愛されてる人気者。
マインドストーンとスペースストーンの力でアスガルドを支配したやつ。今作では初っぱなからフルスロットルでマジモンの邪神ムーブかましてる。
雷神
洗脳されて自由意思を奪われた代わりにスペースストーンを与えられた。
モノローグのエイリアン
本作でようやく映画じゃないエイリアンを出せた。