ゴジラ・アースに転生したので色んな侵略者から地球を守ろうと思います   作:アメコミ限界オタク

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第二十一話

 

 

アスガルドの侵攻から数日。

 

ロキが地球に攻めてきたその日のうちに鎮圧され、そしてゴジラ・アースこと俺が人語を話せるようになってからそれだけの時間が経過した。

 

例の白い子が本部と掛け合って軍民問わず大混乱を起こしかねない重大な事実、という扱いから俺が喋れるようになったことは特S級(この秘密が存在すること自体がトップシークレット)の最重要極秘事項扱いとなったそうだ。

そして、俺自身にも会話能力については然るべき時まで控えるようにして欲しいとマイエンジェルたる白い娘を通して伝えられた。

 

本部のおじさんたちが上から目線で命令してくるようだったら反乱待った無しなのだが、天使のように可愛い女の子が誠心誠意お願いしてきたらなんでも言うこと聞いちゃうのが男の性というものだ。

白い娘の庇護欲をそそるルックスを考えると、多分一部のお姉さまに対しても有効だろう。

 

俺が発現した会話能力、ひいてはマインドストーンの力に関しては現状は秘密にしておくことに協力してる。

 

マインドストーンのパワーに関しては、試していればいずれ使い道が分かるようになるだろう。誰にも邪魔されないマリアナ海溝の底で静かに瞑想にふける。

 

目を閉じて外界から己の意識を遮断して己の殻に閉じ籠る。俺の肉体に溶け込んだストーンのエネルギーに意識を集中する。

 

巨大にして無限の力。

精神と心を司る計り知れないパワー。

ストーンが持つエネルギーの総量はインフィニティの名が示す通り、無限だ。

 

通常の熱線1発に3テラワットの電力をチャージできるこのゴジラ・アースの発電能力を持ってしても、足元にも及ばないエネルギーだ。

 

 

「この力を、こう?………こうか?」

 

 

ディズニー+のアニメ、ホワットイフ?でウルトロンはマインドストーンの能力でコンピューターサーバーをハッキングし、核兵器の制御権や発射コードを奪っていた。

 

そして実際の核兵器の発射は最終的には現場の判断に委ねられているらしいので、描写はなかったが核兵器を発射する兵士たちの洗脳もしていたはずだ。

 

他にも実写映画ではウルトロンを作ったのも、トニーとバナーの頭脳よりも、むしろマインドストーンの意思が大部分だったはず。

 

同じように俺にも世界中のコンピューターにアクセス・ハッキングしたり人間を洗脳したり、ヴィジョンのようなストーンビームが撃てたりするはず。

 

今はまだ人と会話することにしか使えないが、これから成長していけばマインドストーンの全能力を引き出すことができるようになるはずだ。

 

トレーニングのやりがいがあるな。

この身体になってから初めて筋トレの楽しさにも似た成長の喜び、鍛える楽しさを再び味わっている。

 

ある日、不意に無敵の力を手に入れて無双してる今の人生も何も上手くいかないよりかは全然マシだし悪くないが、こうして新しく鍛えることや学ぶことができるってのはすごく久しぶりで気分が良いゾイ☆

 

 

よーし、もっともっと鍛えるぞー!!

 

 

「ゴジラ~いる~?えへへ、来ちゃった♪」

 

そう思って気合い入れていたら、お客さんが来た。例のスペースストーン所有者の白い娘だ。

 

あの娘はマリアナ海溝の底であるこの秘密基地にもスペースストーンの力で瞬間移動し、空間歪曲だか念力だかで水を避けて人が呼吸するには充分な空間を作れるようになっている。

 

つまり!今!目の前にいるこの娘は!

 

どんなところでも、どれだけ遠くても、どんな環境であろうと、一瞬のうちに移動し、生存できる唯一無二の人間だ。………本当に人間か?自分で言ってて怪しくなってきたな。

 

白いパワースケルトンと同化して爛々と輝くスペースストーンはSFというよりファンタジーの甲冑のようでとても綺麗で、見ていて飽きない。

 

『よく来たね。お茶もお菓子も無いけど、ゆっくりしていきな』

 

それから俺は白い娘とあの後、アスガルドがどうなったのか詳しく聞いてみた。

 

曰く、人的被害が非常に少なかったこと、彼ら自身も洗脳の被害者だったこと。

 

このふたつの点からアスガルド人も被害者として側面が大きいとみなされ、賠償金の支払いや軍事協力、平和条約などいろいろと約束事を結んだそうだ。

 

映画の知識しか無いけど、アスガルド人はオーディンが現役でイケイケオラオラと侵略しまくってた時代と違って、今は平和を守るために戦ってるはずだから「ぜーんぶ嘘~!!騙されたな!ぎゃはははは!!!」なんて展開にはならない、と思う。ロキやローレライみたいなやつがまだ大量に出てこない限りは多分平気だろ。

 

ソーに関しては地球の現状が侵略者祭りであることを聞いて眼を輝かせて自ら兵を率いてプライマー撃退に励んでいるそうだ。

 

他のアスガルドの兵隊はもっぱら、インデペンデンス・エイリアンの残党狩りやストーム1が遭遇したらしい正体不明のエイリアンの捜索・討伐の任務に当たっているそうだ。

そしてストーム1が遭遇したらしいエイリアンは白い娘から特徴を聞いてる限りだと完全にプレデターです、どうもありがとうございました。どうやらこの分だとエイリアンもいると考えた方が良さそうだな。

 

宇宙には青い肌をした原住民や光る剣を振り回す超能力オカルト集団が終わらない星間戦争をしていて変形する機械生命体が果てなき戦争を続けてるに違いない(思考放棄)

 

「聞いてよゴジラ!まーたプライマーが町で暴れだしたから全員ぶっ飛ばしてミンチにしてやったのよ!それでね―――」

 

白い娘は相当な手練れなのか、プライマーを片付ける武勇伝や愚痴については数えきれないほど聞いてきた。

 

そして清楚な見た目に反して意外と口が悪い。オプティマス・プライムかな?

 

まあ俺はこの子の話しに相づちを打つだけなんだが、どうもこの子の話を聞いていると、ひとつ疑問が浮かんでくる。

 

 

――この子、ストーム1じゃね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キチン質の分厚い装甲の下では、膨大な量の筋肉が蠢き、戦艦が稼働する推進力を産み出している。

 

更にその下の層では、血管のように張り巡らされた産卵管から大量の兵士が産み出されている。

 

自らを絶対者と呼んでいた巨人族のエネルギー、そして平和の守護者を名乗る光剣使いたちの精神エネルギーや彼らの細胞に宿る微生物であるミディ・クロリアンを原料にして産み出された兵は1匹で従来の兵100万匹に勝る力がある。

 

その体表は生物というよりも、むしろ金属を連想させるほど強固なキチン質装甲で余すことなく包まれている。その表面は不可視の精神エネルギーシールドによって守られており、更に装甲自体にエネルギーを浸透させることで超新星爆発にも耐えられる装甲の強度を更に高めていた。

 

その装甲の下にある筋肉は、ダイヤモンドよりも圧縮された超高密度の筋繊維が丁寧に編まれており、その出力・速度・持久力は元となった絶対者たちを100人で束になっても相手にならない馬鹿げた筋力を実現していた。

 

超能力は元となった黄金の巨人たちと比べても遜色のない強度だ。

 

その見た目は言うなれば、人型の甲虫。

 

非常に巨大であり、体高は100メートルを優に超えているものばかりの巨人が軍隊のようにずらりと並ぶ様は見るだけで腰を抜かすだろう。

 

これらの兵は全て、怪獣王を捕食するべく新規に製造されたハイエンドタイプだ。

 

製造された兵士の総数は既に万を超え、億の域に届くほどの数が出撃の時を心待ちにして列に並んで待機している様は壮観である。

 

恒星をも超えるエネルギーを内包し、惑星に匹敵する巨体を誇る超大型母艦・ワールドシップだからこそ為せる、規格外の生産能力。

 

次元の違う怪物を設計し、次元の違う怪物を製造し、次元の違う怪物を量産し、次元の違う怪物を統率し、次元の違う怪物で軍をなす。

 

偉大なるハイブ・マインドは極上の贄としてかの怪物王に目をつけた。ならば最大最高の戦力を持って獲物を仕留めるのが奉仕種族である我らの務め。

 

ハイブ・マインドは決して満たされない飢餓を癒すため、地球(テラ)と名付けたあの惑星を狙うのだ。

 

地球圏到達まで、残り僅か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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