ゴジラ・アースに転生したので色んな侵略者から地球を守ろうと思います   作:アメコミ限界オタク

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第二十二話

 

 

特にやることもない日々をマインドストーンの力の制御に捧げて数日経過。

ストーンの力を完全に制御してしまい、いよいよ本格的にやることが無くなった。

 

『暇だ……』

 

いつもだったら俺の呻き声はゴジラ声帯を通してgrrrrrという鳴き声になるのだが、今回は違った。

ちゃんとした鳴き声が喉を通じて口から飛び出た。

 

マインドストーンの恩恵でちゃんと喋れるようになったのはいいが、俺の言語能力獲得はトップシークレットになったせいで肝心なお喋りの相手がいないのは退屈だ。

 

『?? またなんか侵略者が来たな』

 

漫然と外の世界、というか宇宙に意識を向けていたらまたなにか宇宙人が来てるようだ。

 

海上に浮上してマインドストーンの力でリーディングすると、溢れんばかりの敵意と殺意、そして空腹感を感じた。わあ、分かりやすいぐらい敵だあ。

 

そして敵の母艦は未だに残党が健気な抵抗を続けているインデペンデンス・エイリアンの母艦よりも大きい。多分地球と同じくらいの大きさの船を三隻も持っている。

しかもその船内からはソーと同じか、それ以上の凄まじいエネルギーと悪意を無数に感じ取れる。

 

地球上陸を許せば手がつけられない事態になりそうだ。

 

こうなりゃ先手必勝よ。

 

全力本気のバーニングモードに変身。

 

マインドストーンのエネルギーを混ぜたバーニング熱線を超越したバーニング熱線、名付けてインフィニティ・バーニング熱線を撃ちこんでやる。

 

黄金の龍が天に昇るように、インフィニティ・バーニング熱線は寸分の狂いもなく、敵母艦に向かって直進していく。母艦を直撃した熱線は……シールドによって拡散し、幾何学模様を描いて弾かれた。アニメ映画でメカゴジラシティがゴジラの熱線を防いだ描写とよく似た光景だった。

どうやらシールド自体は貫通したようだが、その内側にビーム撹乱幕が張られていたようだ。

撹乱された熱線も多少は船に着弾したが、微々たるダメージだ。これじゃあ1000発撃ち込んでようやく中破に追い込める程度だろう。

 

『ナニィ!?』

 

我、ゴジラアースぞ?全力の熱線ぞ?インフィニティーストーンの力を使った熱線ぞ?

 

怪獣黙示録では2万年前の50メートル級の時点でお月さまと同質量の妖星ゴラスすら一発で破壊した熱線の超超完全上位互換の熱線ぞ?もはや強すぎて意味不明理解不能なレベルなんだが?

 

「ゴジラいる!? お願い、今すぐ力を貸して!!」

 

完全に予想外の事態に混乱し、フリーズしてる俺の元へ、マイエンジェル白い娘が瞬間移動してきた。

 

「テレポートで飛ぶよ、着いてきて!」

 

白い娘は俺の頭の上に乗ると、有無を言わさずに飛ぶ。

 

 

 

テレポートで飛んだ先、EDF本部は上から下まで天地がひっくり返るほどの大騒ぎになっていた。

 

今回出現したエイリアンにゴジラの攻撃が防がれたことは、かつてない衝撃となって本部を戦慄させていた。

 

特別なEMP対策を施した最新軍事衛星が捕捉した映像によると、敵は惑星級の超大型母艦を三隻も保有していると判明した。

 

少佐によってワールドシップと名付けられたその艦船の内部では、熱探査によって無数の敵が蠢いているとも判明している。

 

「現在の調査では、ワールドシップ内部の敵は最低でも100メートル級のものが数億体存在するとのことです」

 

「マザーモンスターと同じサイズじゃないか!!」

 

「アーマメント隊を出せ!!ストーム1も出撃させろ!ゴジラへの連絡もだ!」

 

 

 

「それはもう済みました」

 

私が姿を見せると本部の喧騒が収まる。

ゴジラが本部の窓からこんにちはしてる様子を見てオペ子ちゃんは希望を見つけたように元気になる。

 

「外にゴジラを連れてきました。彼と一緒にワールドシップを破壊できる良い作戦があります」

 

「ストーム1、それは無茶というものです。惑星に匹敵する巨大な物体をどうやって破壊すると言うのです?」

 

「……先ほど、ゴジラの撃った熱線がシールドで防がれました」

 

その言葉に本部一同がざわつく。ここまでは計画通り。本番はこの後。これから続く言葉でみんなの度肝を抜く。

 

「ですので、私とゴジラがワールドシップ内部に突入して内部から直接破壊します、以上!」

 

ふんすっ。自信満々、超がつくドヤ顔で私は断言する。 私とゴジラの二人がかりならワールドシップも破壊できる。

なにせ私にはスペースストーンが、ゴジラには無敵の強さと、なにより熱線とマインドストーンがある。

 

「その誉ある切り込み、私も参加させて貰おう」

 

どこから聞いたのか、虹の橋からソーがやってくる。……本当にどこから聞いてたの?

 

「私の持つハンマーは死に行く星(中性子星)の核から造られたオメガウエポンの一種だ。やつらの星舟を破壊するには必要になるだろう」

 

オメガウエポン。

 

その名前は玉子ちゃんが書いたアスガルド・レポートで見たことがある。

 

確か、星を破壊できる威力がある宇宙最強の兵器や武器をオメガウエポンと呼ぶんだっけ?

 

『ソーも含めると戦力は三人……。やつらの船も三隻だから仕事は一人一隻か』

 

彼の言うとおり、この作戦にはもう一人戦力が必要になる。ソーが参加してくれるなら文句はない。

 

 

「ではワールドシップNo.1をストームチームに、No.2をアスガルド軍に、最後の一番巨大なNo.3をゴジラに任せましょう。敵は既に太陽系外縁部付近まで接近しています。これ以上の地球接近、ましてや敵部隊の地球着陸を許してはなりません。各部隊の奮戦に期待します」

 

 

 

 

 

「―――という訳だからみんな集まってくださいねー。突撃しまーーす!!!」

 

「なにが『という訳』なんだよ大将!!俺たちだけでワールドシップを壊すなんて無理だ!!」

 

「それがどうした?これが俺たちの仕事だ」

 

「相変わらずお前は無茶をする女だな……」

 

「心配するな、こちらにはゴジラがいる!」

 

大尉の言葉に遠く(2kmぐらい離れたとこ)にいるゴジラが反応して手を振ってくるので私も振り返す。

 

ストームチームのメンバーはそれぞれ違った反応をしてるけど、大体は私の無茶振りに呆れたようなリアクションを見せる。

特にペイルチームのお姉さん達は私の立てた完璧な作戦に呆れた様子を隠しもしてない。ヘルメットの下は絶対冷たい目をしてるよ、あれ。

 

逆にグリムリーパーチームは普段通りだ。流石、フェンサーだけあっていつだって覚悟ガンギマリだ。

 

大尉は弱音を吐いてる大将のお兄さんを励ましてる。あとあんまりゴジラに怯えないでお兄さん。彼繊細なところあるんだから。

 

チームごとに三者三様の反応を見せる彼らを広場までテレポートで強制連行。

 

広場ではアスガルド軍が既に待機してる。指揮を取るのはやはりソーのようだ。私たちが来ると、手にしたハンマーをあげて挨拶してくるので私も彼らに手を振っておく。アスガルドの兵士の何人かが胸を押さえたり、照れてるみたいに顔を覆ってるけど大丈夫かな?

 

今回の作戦は最新兵器のアーマメントバルガⅢがストームチーム全員に用意されてる。

カッパー砲の出力を大幅に強化して砲身冷却時間を短縮したアーマメントバルガⅡを改良し、メカゴジラ並みの機動力と装甲に強化された特別機だ。

 

「はいみんな乗ってくださーい、行きますよー!!」

 

ストームチーム(私たち)とゴジラはテレポートで、アスガルド軍はビフレストでワールドシップへ突入する。

 

 

 

 

 

ワールドシップNo.1内部。

私たちは突入直後にバルガよりも巨大で、金色の虫みたいな巨人の軍団に手厚く歓迎された。あの火星で進化したゴキブリと戦う漫画みたいな二足歩行の虫をもう少しイケメンにしてピカピカな金色にした感じだ。顔は蟻そのままなのにちょっとカッコいい。

 

『ひぇぇぇ~、バルガがあって良かったぜ~』

 

大将のお兄さんがそう言いながら群がる虫の巨人を殴り倒し、口の中にカッパー砲を照射して止めを刺す。後頭部から外骨格を焼き切って飛び出したビームを右に左に凪ぎ払い、遠くの敵の足元を粉砕する。

 

『カッパー砲は通用するみてーだな!こいつはラッキー!!……ってうおおお!!噛みついてきやがった!!!』

 

「油断しないで!」

 

最期の抵抗でお兄さんのバルガに噛みついた巨人を踏み砕き、カッパー砲を発射する。

 

『大将ちょっと待ってくれ!その角度だと俺も巻き込まれる!!!頼むから待ってくれ!!』

 

「大丈夫!このまま発射する!!」

 

カッパー砲は一度発射シークエンスに入ると軌道修正が効かなくなる。お兄さんはこのままだと正面にいる自分が巻き込まれると叫んでいるが、その心配は不要だ。

 

「スペースストーン!!!」

 

スケルトンの胸にある石が光り、空間を歪める。目の前の空間にポータルを開き、そのポータルを通して遠くから迫る敵の大軍をその中枢からカッパー砲が食い破る。

 

「さらにもう一発!!」

 

ダメ押しに小型ブラックホールを発射。超重力で周囲の敵を巻き込んで押し潰しながら突破口を開く。

 

「ワールドシップのコアまで道を開きました!今です!!みんな突っ込んで!!」

 

 

ワールドシップNo.2内部。アスガルド軍。

 

「皆恐れるな!アスガルドのために!!」

 

『アスガルドのために!!!』

 

空飛ぶ戦艦や戦闘機から砲弾を撃ち続け、黄金の巨人を相手に奮戦を続けるアスガルド軍。

ソーの召喚した嵐はアスガルドの船を手助けし、稲妻が巨人たちに絶えず降り注ぐ様はまさしく神話に記された北欧神話の最終戦争(ラグナロク)そのもの。

 

巨人たちも空を進み、超能力を駆使してアスガルドの船を撃墜するが、雷に焼かれて落ちる数の方が圧倒的に多かった。

 

神々と巨人の戦いは神に有利に進んでいる。

 

「星の核まで突き進め!!」

 

ソーは先陣を切り、兵を鼓舞する。

 

「アスガルドのために!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 





ストーム1
ワールドシップに突入する作戦を考えてドヤ顔する究極脳筋娘。スペースストーンを使いこなせる人類最強。

ストームチーム
久しぶりの登場。ストーム1の無茶ぶりには慣れてる。

アスガルド軍
汚名返上とアスガルドのために死ぬ気で頑張る。ラグナロクみたいな戦いを演じる。

黄金の巨人たち
アブソリュート粒子とフォースで強化されてるのが災いしてワールドシップ内だと本気を出せない上にインフィニティーストーンの力に手も足も出ない。
その気になれば単騎で惑星破壊できるから地球上で迎え撃った場合は詰んでた。

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