ゴジラ・アースに転生したので色んな侵略者から地球を守ろうと思います   作:アメコミ限界オタク

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二ヶ月ぶりの更新……。
ビジョンズオブマリス楽しみですね。


第二十四話

 

 

ワールドシップのマントルを目指して早数十年、迷子になった俺はマントルにたどり着くことなくいまださ迷い続けている――なんて事はなく、数十分ほど熱線乱射と溶岩遊泳を楽しんでいたらあっという間にたどり着いた。

 

邪魔をしにくる黄金の巨人たちも地上での第一ウェーブを退けてからはてんで気配がない。

 

生体電磁レーダーで周囲数百キロの気配を探ってみれば、追いかけて来ようにも俺の速さに追い付けていないようだった。

 

背鰭を破壊したあの光線やビームを削岩機の代わりに使って追いかけて来てるようだが、あまりにも遅い。

俺に追い付けるほど威力を高めると今度は自分たちのビームで船を破壊しかねないと考えて手加減しているっぽい。

 

『残念だったな、俺はもうマントルまで到着してるぞ』

 

ヒカリゴケ的な植物が自生してるのか地下は薄暗いが、ゴジラの視力ならはっきりと物が見える光量は確保されている。

 

勝ち誇るように薄暗い天井を見上げて唸り、バーニングモードに変身。

熱線のチャージに入る。

 

 

『これで……終わりだああああああ!!!!!!』

 

 

2万年前の戦いを描いた小説で妖星ゴラスを宇宙の藻屑に変えた一撃。

そのバーニングモードにマインドストーンのエネルギーを混ぜて相互反応を起こし、まるで対消滅のようにエネルギーを増加させた一撃。

 

必殺の熱線を放とうとした瞬間、黄金の稲妻……違う、可視化するほど高密度に収束した引力の光線が再生したばかりの背鰭を砕き、尻尾を付け根から引きちぎり、右腕を肩から吹き飛ばした。

 

『ギャアアアアアアア!!!!!痛ってええええええええ!!!!』

 

地上で受けたダメージは比較的軽かったが、今度は計り知れないほどの重症と激痛が襲う。

 

もし俺が人間のままだったら激痛のあまり泣きながらのたうち回っていたであろう痛み。喪った右腕を庇うように左手で傷を押さえると少し痛みが楽になった。

既に再生は始まって新しい腕と尻尾が生え変わっているが、核ミサイルでも受けなかったこの激しい痛みを二度も味わわされたことに激怒する。

 

『cocococococococ……』

 

背後になにかいる。

ゆっくりと振り替えればそこにいたのは………。

 

『piiiiii……』

 

『grrrrrrr』

 

『………』

 

黄金の翼を広げた三首竜。

ゴジラの最大最強の宿敵。

 

見た目はモンスターバースでも大きさは今の俺と同じかそれ以上。俺を見下ろすほど巨大な黄金のそいつは。

 

「ギドラアァァァァァァァァ!!!!!」

 

『Piiiiiiiiiiiiiii!!!!!』

 

体長の倍はある巨大な翼を広げ、威嚇するギドラに腕と尻尾の痛みすら忘れ、猪突猛進。遮二無二突っ込む。

 

その俺をギドラは逃げることもせず正面から受け止めた。

 

300mを超える怪獣同士が激突する衝撃波がワールドシップをぶっ壊し、一撃ごとに山のように巨大な岩石が砕け散る。

 

 

自然災害(原子力の怪物)自然災害(星喰いの怪物)の戦いが幕を開けた。

 

ギドラの両サイドの頭が背鰭や肩に噛みついてくる。

それぞれ片手で首を絞めて力任せに振り払い、そのまま真ん中の首へパンチをくれてやる。

 

『ハナシヤガレェェェェェェェェエエ!!!!!』

 

『お前ら喋れたのかよ!!』

 

ギドラの首が暴れて光線を乱射する。喋れたことにビックリしてうっかり手が緩んだ隙を逃さず、ギドラは拘束を降りきると光線を浴びせてくる。

 

『死ねえええええ!!!!!』

 

『キサマガシニヤガレエエエエ!!!』

 

必殺の熱線と光線が0距離で激突し、爆発する。

爆発を受けても不動かつ無傷な俺に対して、ギドラの方は派手にぶっ飛ばされて翼と左の首を失っていた。

 

『コノテイド、サイセイスルッッ!!』

 

真ん中の首がそう宣言するよりも早く再生は始まり、数秒程度で新しい首が生えた。KOMでも映画見てて思ったけど、脳ごと再生したら元々そこにあった自我や意識はどこに行くんだ?まあ細かいことはどうでもいいことだ。

 

『ならまとめて叩っ切ってやるよ!!』

 

プラズマカッターで三本まとめて切り落とすと――。

 

『ムダダ!』

 

『ワレラ!』

 

『フメツ!』

 

――全部生えてきた。長丁場になりそうだ。

 

『と、思うだろ? こうなったら、七面倒なことは抜きだ!!この星ごと消し炭にしてやる』

 

バーニングモードに変身、マインドストーンのエネルギーの解放。そのふたつを同時に行い、バーニングモードを超えたバーニングモード、どこぞの野菜民族風に名付けるならバーニングモード2に変身する。

 

『ナ、ナンダソレハ!!』

 

真ん中の首が動揺を隠せぬ声で叫ぶ。

 

『この星ごとくたばりやがれえぇぇぇぇぇ!!!!』

 

KOMギドラの全身を包むほどの極太の熱線が、ギドラ諸ともワールドシップのコアを呑み込んだ。その熱線は地上から目視で観測され、人々の目には絡み合う黄金と紅蓮の二匹の龍がワールドシップを内部から喰い破るように見えたという。

 

コアと切り札を失ったワールドシップは超新星爆発を起こし、その欠片である肉と骨の破片は大気圏で燃え尽きた。

 

 

 

そして俺、ゴジラ・アースは宇宙空間に放り出されてジタバタもがくが、ゴジラには宇宙を泳ぐ能力は無いのでどうすることもできない。星の爆発で死ぬこともなく、呼吸や食料の心配もないが、地球に戻れないことだけは誤算中の誤算としか言いようがなかった。

 

……帰り、どうしよう。マジでどうしよう。

 

爆発の勢いのまま宇宙を漂い、遠ざかる地球を見つめることしか出来なかった。

 

 

 

 

 

ワールドシップのコアと思われる巨大な心臓がある。近づけば近寄るほど、虫の巨人の抵抗も激化の一途を辿る。特に巨人たちの腕から出る特撮のような光線は一撃で谷を穿ち、山を平らにする威力がある。

スペースストーンの力を駆使してその光線を回避し、跳ね返し、乱反射させて防いではいるが、私ひとりで仲間全員の機体を守りきることは出来ず、何機かバルガを破壊された。

 

その都度、中にいるパイロットは私がテレポーテーションで本部に帰還させてるけど、こちらの数は減る一方だ。

 

私は巨人の群れをカッパー砲とスペースストーンのコンボ攻撃で薙ぎ倒し、あるいはスペースストーンで宇宙に投げ飛ばして私たちは突き進む。

 

「総員、前進してください!!」

 

「応よ大将!!」

 

「了解、英雄と共に!」

 

大将のお兄さんが私のバルガの背中につく。

そういえば彼は以前、私の後ろが安全な場所だと言って一時期、私から離れなかったこともあった。おかげで私たちがデキてると勘違いされてプライマーとの戦い以外でも苦労してたことがあった。ラーメンとか焼き肉とか、美味しいものいっぱい奢ってくれたから許すけど。

今もこうやって背中に張りついてるってことは、やっぱり彼にとっては私の後ろが安置として決まってるみたい。

特等席じゃないんだからあんまり乙女の背中にしがみつかないで欲しい。

 

 

話を戻そう。

バルガのコクピットはカメラやモニターの関係上、真後ろは動物の馬の視野と同じように完全な死角になる。

 

「ストーム1、援護するぞ!」

 

大尉がカッパーで道を切り開いてくれる。

 

「盾になるのは俺たちの役目だ。安心して進め」

 

グリムリーパー隊が古代の戦士、スパルタ人のファラン?っていう感じの名前の隊列を組んで道を守る。

 

言い忘れていたが、私たちが乗っているアーマメントバルガⅡはストームチーム専用機としてカスタムされた機体だ。彼らであれば、強化された装甲と分厚い盾がある。

 

グリムリーパー隊は装甲と盾の防御力を全面に押し出し、黄金の巨人たちを虫のように叩き潰していく。

 

「グリムリーパーに遅れを取るな!!スプリガン!」

 

「「「フーアー!」」」

 

スプリガンのお姉さまたちなら、機動力を重視したカスタム。機体各部に取り付けられたスラスターはバルガの持ち味である防御力を半減させてしまう代わりに、メカゴジラにも負けないほどの変た……凄まじい機動力がある。

 

「ここは任せます!私はコアまで飛びます!」

 

巨人たちの数も減ってきたし、ワールドシップのコアを守るバリアの内側まで突破した。

このチャンスを逃さず、私はバルガごとワールドシップのコアまで瞬間移動する。

 

「待ってくれ大将!心の準備がッッ……!」

 

ストーム1()という盾兼心の支えがいなくなると大将のお兄ちゃんがヘタれて泣き言を言うが、私は耳を貸さず飛ぶ。

 

 

移動先で最初に見たのは、赤く脈打つ心臓。それも、すごく大きい。

 

マッコウクジラの心臓は車くらい大きいと昔動物番組で見たことあるけど、この心臓は明らかにバルガよりもデカイ。鼓動もウサギのみたいに早く、ドクンドクンという心音がコクピットにまで聴こえてくる。

 

「カッパー砲……ファイアーーーー!!!」

 

ワールドシップの心臓へカッパー砲を叩き込み、その爆発を見届けると地上にいる仲間の元へ移動する。

 

オペ子ちゃんから入った通信だとアスガルド軍が押されているみたい、急がないと。

 

 

 

 

 

アスガルド軍は巨人の大軍相手に一進一退の攻防を続けていた。敵は自由に宙を舞い、光を自在に操りかつてストーム1に倒されたかの者のように変幻自在の戦いを見せていたが、それはアスガルドのソーも同じことだ。

 

ソーは嵐を召喚し、暴風と稲妻で巨人たちを血と肉で造られたおぞましい大地に叩き伏せる。

 

「今だ!かかれ!!」

 

ソーが兵に命令するとすかさずアスガルドの戦士たちが巨人に群がり、手足の腱や首を切りつける。

 

蟲の鳴き声にも似た不気味な断末魔を挙げて痙攣する巨人には目もくれず、ソーはワールドシップのコアへ狙いを定めて雷を放つ。だがその雷は黄金の巨人が張ったシールドによって阻まれる。

 

「ぬう、小癪な!!」

 

巨人たちの中央にバルガが転送され、周囲の巨人を殴り倒し、空間歪曲を駆使した全方位カッパー砲攻撃で数十体の巨人をまとめて塵にする。

 

「アスガルドの皆さん、助けに来ました!」

 

ストーム1の参戦だ。

 

「俺たちもいるぞ!着いてこい!」

 

「大将はいつも無茶ぶりばっかりするぜ!」

 

「だが、それがあの人だ!」

 

ストーム2。

 

「大分疲弊しているな。我々が盾になる」

 

「負傷したアスガルド兵はグリムリーパーの影に隠れろ。これは貸しだ」

 

ストーム3。

 

「我々が先行する。グリムリーパーに遅れを取るな!」

 

「フーアー!」

 

ストーム4。

 

ストーム1が開いたポータルから次々とストームチームが駆けつける。

 

「例の獣のところには行かなくていいのか?」

 

「彼は最初にワールドシップを破壊しました。これが最後の一隻です」

 

ソーがストーム1に尋ねると、彼女はそう答える。

 

「我々は少しばかり出遅れたようだな。この名誉を取り戻さねばな!」

 

吹き荒れる嵐の中、ムジョルニアを掲げて雷神は叫ぶ。

 

「アスガルドのため!ミッドガルドのため!!」

 

 

 

「戦士よ、恐れるな!進め!!」

 

地球とアスガルドで最強の戦士たちがスクラムを組んで進む。

 




ゴジラ
KOMギドラ&ワールドシップ撃破
宇宙を漂いながら外宇宙のどこかに飛ばされる。

ストーム1
人類最強の白髪碧眼巨乳美少女。
この子がいなかったらこの作品がここまで伸びることはなかった。

ソー
実はこのソーはMCUよりアニメアベンジャーズアッセンブルのソーを意識してる。
喋り方はちょっと芝居かかってたり時代劇っぽい感じ。


ストーム2
軍曹とその部下たち。
ストーム1は家族に例えるなら妹や娘だと思ってる。
アーマメントバルガの掌や指先にEMCやブレイザーと同じレーザー砲がある。

ストーム3
死神部隊グリムリーパー。
ストーム1を最強のフェンサーとして認めている。
なんとかストーム1をグリムリーパー入れられないか考えてる。
アーマメントバルガはチョバムアーマーと盾がある重装甲タイプ。

ストーム4
空の魔女スプリガン。
ストーム1と同じ寮に住んでる。
アーマメントバルガは装甲が薄い代わりに機動力がメカゴジラ並みに高い。



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