ゴジラ・アースに転生したので色んな侵略者から地球を守ろうと思います   作:アメコミ限界オタク

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第二十八話

 

アインズが自室に戻り、休んでいる間。ナザリックの主義者たちは休むことなくゴジラの宴を監視していた。

 

「あのトカゲ……ゴジラがこちらの魔物に気付いている様子はありません。

しかし、こちらから接触するのはこの催しが終わるまで待たねばなりませんね」

 

デミウルゴスがそう意見すると、シャルティアが遮るように叫ぶ。

 

「アインズ様をたかがトカゲ一匹のためにお待たせしろとでも言うのでありんすか!?」

 

「シャルティア、ここでアインズ様を矢面に立たせる真似をさせる訳にもいかないのです。腹が立つ気持ちはよく理解できますが、宴が終わるまでの辛抱です」

 

デミウルゴスはそう言って興奮するシャルティアを諌める。

 

「それにしても、あの大トカゲ……怪獣王、だったかな。不遜にもアインズ様を差し置いて『王』を名乗るとはね……。

もしアインズ様のお誘いを無礼にも断ったりなどしたら……ふふっ、どうしてやりましょう」

 

今現在、デミウルゴスの脳内ではゴジラ抹殺計画とゴジラ利用計画のプランが同時進行で進んでいる。

 

もしゴジラがアインズ様の誘いに乗るなら、それでいい。働かせるだけ働かせて………利用価値が無くなれば他にも沢山いる()()()()()()()と同じ様にとことん利用して苦痛を与えてやりたい。

 

もし、誘いに乗らないのであれば………生体兵器を作るための交配実験が捗るだろう。

 

彼としては、どちらに転んでも美味しい。

 

あのトカゲは人間を愛しているのだ。付け入る隙など幾らでもある。それを実験するために、先ほどカッツェ平原に()()をしてきたばかりなのだ。

 

NPCたちの暴走はもはや止まることを知らず、既に超えてはいけないラインを踏み越えている。

 

もし、この場に彼らが敬愛して止まない至高の御方であるアインズがいた所で、デミウルゴスや他の守護者たちの傲慢な態度を叱責し改めるように指導するようなことはしなかっただろう。

 

彼ら(NPCたち)は幸せだ。

避けられぬ破滅の運命に自ら歩み寄っていることを知らないのだから。

ナザリックの栄光と繁栄はこれからも永遠に続くと信じて疑っていないのだから。

 

 

 

その頃、アインズは自室でゴジラを説き伏せる言葉を必死に考えていた。頭を抱えながらもナザリックを守るために必死に考えていた。

 

「……『そして世界の半分をお前にやろう!私と共にこの世の支配者になり、恒久和平を実現し、永遠楽土を築きあげるのだ!!!』

 

……うーん、傲慢さと強欲さを押し出して見たけど、部下の前なら良さそうでもゴジラにはどう見えるかな?少しムカついたりしそうだ。ならこうだ。

 

『そして世界の半分をお前に~~共にこの世界の平和を守ろう』……っと。 で、腕の角度はもう少し上か」

 

姿見の前で演説と身振り手降りの研究を重ねていた。

 

 

 

 

 

カッツェ平原。死者が支配する霧に包まれた領域。

 

常に曇天の下暗く湿り、常世に迷いこんだと錯覚するほど不気味な世界に空から虹色の光の柱が降り注いだ。

 

ひとつ、ふたつ、みっつ、次々と柱は数を増やしていき無数の柱のひとつから純白の甲冑、否、スケルトンアーマーを装備した少女が歩き出て、呪われた大地を踏みしめる。

 

「ここが、ゴジラが飛ばされた星?」

 

『そうだ、もっと厳密に言うなら我々の住む宇宙とは違う次元宇宙に存在する星だ。

最近の若者の流行りを借りるなら『異世界』と呼んでもいい世界だ。

我々の住む地球とは基本的な物理法則や概念が異なる可能性も十分にある。気を付けてくれ』

 

「異世界っていうと、大抵のアニメだと死後に転生する世界だ、まさか生きてるうちに行けるとはな」

 

オープンチャンネルで行われるプロフェッサーとストーム1の会話に、とあるEDF隊員が反応する。

彼はコスモノーツがロボットと勘違いされていた頃に「アニメでも侵略者は巨大ロボットで攻撃してくる!」と叫んでいた隊員だ。

本来の歴史では彼はそのファーストコンタクトで戦死していたが、ストーム1の活躍により運命を変えられて今日まで生き延びたうちの一人だ。

 

今回の歴史では彼に特撮についてストーム1が質問を重ねて彼女の中では知り合い以上友達未満の認識の相手となっている。彼からストーム1への認識は……まあ知らない方が良いこともある。事実は時として銃弾より人の心を傷付ける残酷な刃となるのだから。

 

話を戻そう。

生き延びた彼は、ストーム1経由で仲間たちにオススメのアニメや特撮を紹介するようになった。

彼の紹介する作品はどれも面白かったので、ループから抜け出した今、ストーム1は次に彼から紹介される作品が楽しみのひとつだったりする。

 

『ブラックホールの向こうになにがあるのかについては、我々科学者の間でも意見が別れている。が、彼の言ったとおり、ブラックホールを異世界と定義できる別の宇宙……多元宇宙や平行世界への入り口だと考えている研究者は多い。

 

そして今、君たちが、ゴジラがその世界に存在している。ということは………。

 

この事実が、多元宇宙が実在するという証明だ。

 

何度もしつこくてすまないが、その世界の法則に我々の常識は通用しないだろう。

十分に気を付けてくれ。以上だ、通信終了』

 

プロフェッサーからの通信が切れる。

 

「それにしてもよぅ、虹の橋やらスペースストーンの力やらを応用して、宇宙の外側でも使える通信機やGPSを作れるなんて流石の天才だな!」

 

「無駄口を叩いている暇は無いぞ!この世界にはなにがあるか分からない、常に周りに気を配れ!仲間同士でカバーし合うんだ!」

 

プラネットブレイザーを構えてクリアリングを行っている大尉。

「ストーム1、お前さんのスケルトンにはスペースストーンがあるんだろ?そいつでこの辺り一帯の安全や地形の確認をできないか?どうもこの妙な霧のせいでレーダーに機能障害が出てるようだ。お嬢さんたちもこうも視界が悪くちゃ飛行に支障が出そうだ」

 

「ええ、もうすぐヘルメットレーダーとストーンが同期します。完了したら全員のレーダーにも同調させて元通りです。同期まで後3、2、1………同期完了。レーダーの機能回ふ………っっっ!!!!」

 

「おい、どうした!」

 

レーダーが回復する直前になって突然、絶句したストーム1が周囲に向けてFGZFハンドガトリングを撃ちまくる。彼女の人並み外れた視力なら見えたのだ。

 

霧の向こうで動く人影に。

 

その人影の正体に。

 

それが人ではない、化け物であることに。

 

ストーム1に撃たれ、バラバラになった人骨と手にした原始的な武器をぶちまけてスケルトンの大軍が物言わぬ骨と腐った肉の破片となる。

 

「敵襲だ!!!!!反撃しろ!!!」

 

大尉がプラネットブレイザーを、その部下たちがそれぞれEXAブレイザーの引き金を引く。

 

ストーム3は両手持ちされたFGZFガトリングによるアーケルスすら葬りさる無慈悲な鉄の弾のシャワーを浴びせ、ストーム4はグレイプニルΩによる光のショーを化け物たちが最期に見た光景にする。

 

「霧を出ないと!突破します!みんな着いてきて!」

 

ストーム1は武器を持ち替えると、右手の電刃刀八閃で一振りでその名の通り八閃の飛ぶ斬撃がスケルトンを切り刻む。左手のNuタワーシールドで近付くスケルトンを殴ってバラバラに砕く。

 

「巨大な反応だ!近いぞ!」

 

ストームチームの力に引き寄せられたのか、次々と新たな敵が出現する。

 

家屋よりも巨体なスケルトンの騎士。普通の馬よりも巨体なスケルトンの馬にスケルトンの魔法使いと多種多様な敵が………。

 

「全部スケルトンじゃねーかッッッッッ!!!」

 

大尉の部下がそう怒鳴ると、EXAブレイザーを発射する。EMCに匹敵する威力の原始破壊光線をまともに受けてスケルトンの怪物たちはまばたきよりも早く消滅する。

 

「なんか……大したことなかったな」

 

アニメ好きの隊員がそう呟くと、鬼軍曹が彼を叱責する。

 

「バカ者!ここは我々にとって未知の世界だ!目に見えるものだけが全てだと思うな!運良くこの敵が大したことなかっただけだと思え!ゴジラを発見するまでパンツのヒモと気を引き締めておけ!」

 

「さ、サーイエスサー!」

 

それを横で聞いていたストーム1は「パンツ?なんでパンツ?」と思いつつも沈黙を選んだ。

乙女は男同士のパンツの話に割り込んだりしないのだ。

 

「街らしきものが見えました!ここから近いです!」

 

「でかしたぞストーム4!」

 

ストーム4の一人が街を発見し、報告する。その方角には確かに、城壁らしきものがある。ここの化け物たちからの防衛設備だと誰もが理解できる。

防衛設備があるということは、中には人が生活できるインフラや建物があるということだ。

 

そして、その城壁にはスケルトンやさっき倒したはずの騎士や馬のスケルトンが大量に群がっていた。城壁の上からは古めかしい甲冑の兵士たちが弓を射かけ、コスプレ風の衣装の人物たちがどこからともなく出現させた氷や火でスケルトンたちを攻撃しているが、数に押され戦況は劣勢だ。

まるでファンタジーのような戦いが繰り広げられていた。

 

「ていうかあれ、襲われてない?」

 

ストーム1の指摘に、大尉が叫ぶ。

 

「ストームチーム、街を守れ!!!」

 

大尉の命令を合図に、ストームチーム全員が城壁にへばりつくスケルトンに向けて、それぞれが持つ武器を乱射する。

ゴジラ救出作戦はまだ始まってから5分と経っていなかった。

 





EDF
アスガルドの魔法とEDFの科学により宇宙を超えてどんな世界にも行けるチート軍団と化す。
ストームチームの武器と装備はDLC武器ありの最高レベルのもので固めてる。
アニメ好きの彼以外は全員ユグドラシル基準でレベル100以上のためこの世界では神様扱いされるほど強い。


アニメ好きの彼
大尉(元軍曹)の部下。ストーム1は怪獣について知るために彼から特撮やアニメの話を聞いてる。
学生時代はオタクと呼ばれ女の子に相手にされなかった彼にとってはここまで自分の趣味を理解してくれる相手はいなかった。あとはわかるな?

久しぶりの勘違い要素。


デミウルゴス
戦犯。
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