ゴジラ・アースに転生したので色んな侵略者から地球を守ろうと思います 作:アメコミ限界オタク
同盟を代表してナザリックに案内されるロキ。
他の戦力は最低限が聖王国跡地に駐留して残りは宇宙での待機だ。
デミウルゴスの死体を抱えて帰ってきたアインズと、その隣にいる謎の男ロキ。
すれ違うナザリックのメイドたちがアインズの抱える階層守護者の遺体を見て悲鳴を上げ、彼の隣にいるロキを親の仇のように睨み付ける。
「お前たち、よせ。仕事に戻れ」
箒と塵取りを剣と盾に見立てて勇敢にもロキに特攻しようとするがアインズの一声で渋々といった様子で仕事に戻る。
ロキは彼女たちのような魔法使いとしても戦士としても自分の足下にも及ばないメイドたちの敵意や殺意など全く意に介する事無く、ナザリックの趣味の凝った内装を見物する。
ナザリック地下大墳墓に足を運んだロキは事前調査による不気味な外観からは想像もできないほど、それこそアスガルドの城にも退けを取らないほど湯水の如く黄金を費やしたその内装に目を見開く。
「ほう、これは実に素晴らしいな」
実に上から目線の物言いだが、ロキにしては珍しく絶賛する。
「これもまた随分と手の込んだデザインだな。床のタイル1枚から壁の模様まで色彩もバランスよく考えられてるな。素材にもかなりこだわっているようだ」
「分かってくれるのか?このフロアの内装はたっちさんと弐式さんが―――」
ナザリックなど単なる捨て駒としか考えていないロキだが、地下墳墓の豪奢絢爛なデザインには素直に感嘆し、彼にしては珍しく皮肉やお世辞を抜きにした賞賛の声を上げる。
アインズもロキの態度に気を良くしたのか、疑問や質問に対してこれは仲間の誰それが考案した、デザインしたと楽しげに語る。
メイドたちの方もこのやり取りで彼を至高の御方の客人とようやく理解したのか、粛々と仕事に戻る。
「ふむ、君のご友人は随分とセンスがいいな。私にもそのような友がいたら良いのだがな」
ロキの言葉に更に気を良くしたアインズは内心、上機嫌になるが、アンデッドの特性である『精神鎮静』が発動してフラットな状態に戻される。
しかも、その手には大切なNPCの死体を抱えているだけに素直に会話を楽しむことも出来ない。
「おい、デミウルゴスを蘇生する準備をしろ」
「は、はい!」
アインズがとあるメイドに命令すると、彼を甦らせるためのユグドラシル金貨100万枚を用意するために動き出す。
金貨を用意する間に集められた階層守護者たちとプレアデスもデミウルゴスの亡骸を見て絶句する。
桁外れの力で押し潰され、下手すれば後一歩で復活すら出来なくなるほど破壊されたその死体は辛うじて原型を留めるほどの損壊具合だ。
聖王国両足羊に餌として与えていたミンチ肉のような姿に彼自身がなっていた。
「どうして、どうしてゴジラはここまで残酷なことが平気でできるんですか……!?」
マーレが顔を真っ青にし、吐き気を堪えながら涙ながらに叫ぶ。
「なんて酷いことを……」
アウラも弟同様、デミウルゴスの無惨な姿に動揺と怒りがこみ上げる。
「デミウルゴスヨ……カナラズ仇ハ取ルゾ」
コキュートスもまた、仲間を殺された怒りから拳を握りしめる。
「私にはなによりも、ゴジラのあの態度……ただの魔獣如きがアインズ様にあそこまで不敬を働いたのが許せんでありんす」
「珍しく意見が合ったわねシャルティア。あのクソ大トカゲは全身を切り刻んでミンチにしてもまだ生温いわ。特にあの白い鎧の小娘、奴には生き地獄を味合わせてあげましょう」
シャルティアとアルベドはゴジラとストーム1への純粋な怒りと憎しみを滾らせる。
「アインズ様に逆らう不敬ばかりか、デミウルゴス様の命まで奪うなんて……やはり人間なんてガガンボ、いえ、それ以下の連中ね。あいつらにはアインズ様の慈悲が理解できなかったようね」
もし彼らのようなガガンボ以下の虫にそんな殊勝な心があるならデミウルゴス様の要求に従ってナザリックに服従を誓っている。
ナーベラルはそうEDFとゴジラへの評価を口にする。
他にもプレアデスやメイド、階層守護者たちが一部の善カルマ寄りの者を除いてナザリック至上主義のNPCたちの仲間内でのエコーチェンバーでゴジラとEDFへのヘイトを天井知らずに高めていく。
本来ならアインズがここで皆を黙らせて頭を冷やさせる場面なのだが、当のアインズ本人もロキによる話術と魔法で完全に心を掌握されて盲目となっている。
ここまで来ると、もはやロキが彼ら下っ端ひとりひとりの心を直接操るまでもない。
(それにしてもまぁ……。随分と拗らせた連中だな)
蘇生の儀式。死人が蘇るこの術式はロキにはかなり興味深いものだったがその原理自体は単純であり、かつて鈴木悟がいた世界の人間が作ったユグドラシルというコンピューターゲームの設定に沿っただけのものでしか無かった。
この死者蘇生の魔法の知識を得るためにアインズ……鈴木悟の記憶を読み取ったロキはアインズにも、そしてナザリックにも酷く落胆と軽蔑を覚える事になった。
(ああ、なるほど。アインズ・ウール・ゴウンの本質は空想の世界にしか居場所を持てなかった哀れな人間。
そして、そんな彼の心を慰めるため作られた出来の悪い人形ども……それがナザリックの本質という訳か)
碌な教育も受けられなかった哀れなゲーム廃人と、そのゲーム廃人を神のように崇める人形たち。
社会の底辺で空想に逃げる事しか出来なかった取るに足らないちっぽけな男と、そんなつまらない男を神輿に乗せて担ぎ上げるためだけの人形たち。
それがナザリックの本質なのだと結論付けると、彼らがまるで人間やアスガルド人のように感情を持っているかのように振る舞う事にすら酷く軽蔑の感情を覚えるロキだが、それはおくびにも顔には出さない。
1000年以上もの年月を生きた悪戯の神は生粋の嘘の名人であり、彼の本気の演技を見破るのは全能の父オーディンでも不可能なのだ。
アインズの正体すら見破れないナザリックのNPCに彼の演技と嘘を見破る事など、日が西から昇って東へ沈むのと同じくらい絶対にあり得ない事なのだ。
「おや、皆さんお揃いで……あぁ、なるほど。そういう事ですか。どうやら私は死んでいたようですね」
デミウルゴスは蘇生した直後の一週間の記憶を失っているが、直ぐ様その頭脳を持って状況を把握する。
貴重なユグドラシル金貨を大量消費させてしまった事に対して彼の胸中は至高なる御方であるアインズと多大な損失を出したナザリックへの罪悪感と申し訳無さで満たされる。
もし、罪悪感だけで悪魔が死ねるなら今この瞬間にデミウルゴスは数十回は死んでいるだろう。
「申し訳ありませんアインズ様、この損失は命に代えてでも必ず償います」
跪いて頭を垂れる。その所作は洗練された教養の深い賢者そのものだ。
「落ち着けデミウルゴス。金貨よりもお前のほうがずっと大切だ。私はお前の全てを赦そう」
アインズによる言葉でようやく落ち着きを取り戻したデミウルゴスはロキの存在を認識する。
「ところでそこのお客人。あなたは何者なのでしょう?」
デミウルゴスはロキにそう問いかける。
ナザリックの者でも無いのに蘇生の場に立ち会わせるなど、尋常ではない状況だ。
一度死んでマインドコントロールが解けた影響もあるのだろう。ロキに対して外部の者に向けるのと同じく彼を見下す侮辱的な態度を隠そうともしない。
「彼は私の新たな友となったロキだ。不敬な態度は許さんぞ」
「これは失礼致しました!どうかお許しを!」
「別に良いさ。君は君の創造主のウルベルト卿に作られた通りに振る舞っているだけなのだからな」
一呼吸置いてロキは話を戻す。
「それでは本題に入ろう。我々の宿敵、EDFとゴジラについてだ」
その言葉が出た瞬間、アインズと階層守護者たちの雰囲気がガラリと変わる。
憎しみと怒り、恨み、悪意、敵意……あらゆる負の感情がEDFとゴジラに向けられている。
ロキは彼らに同調し、憎しみを煽るための適当な言葉を並べる。
「そうだ、諸君が奴等に抱くその胸の怒り……それは全て正しい。
奴らは自らを『正義』だ『守護者』だと謳いながら、諸君らの大切な仲間であるそこにいるデミウルゴスを残酷にも踏み潰し、貴重な戦力であり労働力であるアンデッドの軍隊をも灰にした。
そこの彼にしたような残虐行為と同じ事を……侵略や虐殺を奴等は至る星で繰り返し、この宇宙を血で染めているのだ。
私とて奴らの事は止めたい。
そして……君たちの仲間の仇であるゴジラは私の仇でもある。
私もかつて、ゴジラの侵略によって故郷であるヨトゥンヘイムを破壊され、火の海にされた。
第二の故郷であるアスガルドからも奴等のせいで追われる身となった。
このまま奴等を放置しておけば必ずまたこの世界に舞い戻り、今度こそ奴等はこの世界を蹂躙し尽くすだろう」
今、ロキの言った言葉はアスガルドを追われた事を除けば全て嘘だ。
しかしこの場にその嘘を見破れる者はアインズを含めて一人もいない。
ロキは魔法で空中にホログラムを投影。自身の持つ戦力であるプライマー、ティラニッド、チタウリの宇宙艦隊を見せつける。
「彼らもまた、私と同じように故郷をゴジラとEDFによって破壊された者たちだ。ここにナザリックも加われば奴等を倒せる」
ホログラムにナザリックが加わりEDFの兵士を次々と打ち倒し、ラストには他の3種族と共にゴジラを討伐する映像が流れる。これはあくまでもロキがイメージして作り上げた幻の映像だが、ゴジラを倒せると信じている階層守護者たちはこの映像に強いリアリティを感じている。
「そしてゴジラが倒れた時、この宇宙には平和と自由が戻ってくる」
ホログラムはここで終わる。
「それで? その暁には我々ナザリックにはどんな利益があるのです?」
ロキの話が終わると、すかさずデミウルゴスが利益交渉を始める。
「まずはこの惑星の統治、そして九つの世界で好きな世界をひとつやろう」
「あなた、ナザリックの者でも無いのに中々話が通じる人でありんすねえ」
ロキは巧みに彼らに共感と利益を示すことで、共通の敵への憎しみを煽りながら信頼を勝ち取ることに成功しつつあった。
同時にマインド・トリックを使い、NPCたちのナザリックへの忠誠とゴジラへの怒りを増幅し、より短絡的で無鉄砲になるように無意識の思考を誘導する。
それはまるであらかじめ設定されたフレーバーテキストを書き換えるように簡単な物だ。
「それでは我が友、アインズよ。ナザリックの兵力を紹介して貰うとしよう」
追放されたアスガルドの王子はアンデッドの王の領域を支配しつつあった。
同時刻、地球。
スペースゴジラ・アースへの超進化を遂げて帰還したゴジラとEDFは都市部を制圧したプライマーへ奪還作戦を仕掛けている。
「この作戦ではゴジラが市街地に入ることは無い!奴は身体がデカすぎてもはや都市を壊さずに戦うことは不可能だ!!いいか、地上のコロニストとコスモノーツは俺たちがやるんだ!!分かったな、役立たずども!!」
「サーイエッサー!!」
曹長が率いる新兵たちと多くの部隊が市街地奪還作戦へ充てられた。
その頃のストームチームはプライマーの歴史改変船団を追撃していた。
銀色のクラゲのような船に搭載された新型テレポーションアンカーが次々とアンドロイドを投下しては高速移動で次の戦場へと移動する。
第一波では擲弾兵とキャノンボールの大軍を投下し、戦車やコンバットフレームに集中攻撃を仕掛けようとするもこれまでの戦闘で練度と士気が上がり続け、プロフェッサーによって設計され、量産化に成功したEXAブレイザーを全歩兵が標準装備している。
山をも消し飛ばす威力のEMCと同威力のレーザー銃が何十丁も並んで一斉発射される光景は圧巻であり、擲弾兵とキャノンボールはターゲットに近づく前に爆破される。
市街地のビルごと吹き飛んでるが、守るべきなのは地球であり人命である。街が更地になろうが建設業者が儲かるだけだ。
続いて投下されるのは大型アンドロイドとキュクロプス。
しかし、これも擲弾兵とキャノンボールと同じ運命を辿るしか無かった。
「めっちゃ楽勝なのはいいんスけど、あの銀色の新型船はどうするんですか?」
「問題ない、そっちにはEDFの切り札たちが向かってる。それより俺たちは地上の敵を片付けるぞ。ほら、また来たぞ!!今度は怪物共のお出ましだ!!武器をライフルとロケットに持ち替えろ!!奴等にはブレイザーよりも実弾が有効だ!!」
歩兵隊たちは各々、スレイドやグラントに武器を持ち替えると蟻型の怪物たちに実弾と爆薬の豪雨を浴びせる。
「飛んで火にいる夏の虫って奴だな!」
「こんなの目を瞑ってても当てられるぜ!!」
「優勢だからと言って調子に乗るなよ!!奴等の酸は我々の防護服も溶かせる!最後の一匹を駆除するまで決して油断するな!!!」
同時刻、別の戦場。
「お嬢様たちを援護するぞ。グリムリーパー隊は前に出ろ」
「我々に援護は不要だ。だが、今回ばかりは別だ。今の我々は飛べない鳥だからな。
お前達がナイトになってくれるのをあてにさせて貰うぞ。精々我々を失望させないようにしてくれよ」
『我々が援護します』
『全く、作戦時間に遅れそうになったからまーた家を何件も轢き潰す事になっちまったぜ。手柄を立てても始末書もんだなぁ……』
『そんな心配は生き残ってからにしましょうよ』
ストーム3グリムリーパーとストーム4スプリガンが最後の歩行要塞の攻略に乗り出す。
この作戦には彼らと共にプロテウス、タイタン、アーマメントバルガが4機ずつ配備されている。
歩行要塞の護衛として張り付いているコスモノーツ、クルール、クラーケンがプロテウスとタイタンの火力の前に砕け散り、大量の怪物がカッパー砲に薙ぎ払われ、歩行要塞の砲台がスプリガンの狙撃によって破壊されていく。
苦し紛れの反撃もグリムリーパーが盾になる事で防がれる
丸裸にされた歩行要塞は呆気なく破壊され、ストームチームの伝説を飾る武勇伝の一つとなるのだった。
同時刻、別の戦場。
「はい、ここでストーーーッッップ!!!」
『落ちろ、カトンボ!!!』
ストーム1の胸のスペースストーンが青く光り、空間を操る。
それはまるで時が止まったかのような光景だ。
青く淡い光りが空を包み込み、その中に飛びこんだ新型船団の動きが止まる。
ストーム1が持つスペースストーンの力は空間そのものを司り、意のままに操る力。
それは、己の意思ひとつで宇宙の真理の一つである「空間」を自由に操れる神のパワーだ。
『これでも喰らえや!!』
そこにすかさずゴジラの超振動波が撃ちこまれる。
超火力を誇るEDFの兵器でも破壊不可能な銀色の装甲が、まるで砂のように分子レベルで崩壊して跡形も無く消し飛ぶ。
そのままゴジラが顔を左右に振れば重力の網に掛かって只の的となった銀色船団は片っ端から塵と化す。
「勝った〜〜!!!」
『楽勝だな!!』
燃え盛る船団の残りカスを背景に、ゴジラとストーム1の勝利の雄叫びが轟く。
無線で全ての戦場と通信している少佐も普段の冷静でクールな彼女からは考えられないような興奮が混じっている。
『やりましたね、ストーム1!
他の戦場からも、次々と勝利の報告が入っています!プライマーの残存戦力は残りはマザーシップNo.11だけです!!
人類の勝利はすぐそこまで―――――!!!
待って下さい!上空に異常な反応があります!!!場所は……ストーム1、ゴジラ!あなた達の真上です!!』
1人と一匹が少佐からの報告に空を見上げる。
『巨大なリング?』
中央に立方体が浮かぶとてつもなく巨大な指輪型の宇宙船。
人間だった頃に見覚えがあるゴジラだが、アレがなんなのか思い出せない。
「え?え?ちょっと待ってプロフェッサー?!くだんの日は今日じゃない筈だよね?まだ半年も先でしょ!?」
――くだんの日、思い出した。タイムマシーンか。
ゴジラがそう考える。
『恐れていた事が起きた。この時間の歴史は私たちが体験してきたこれまでの歴史とは明らかに違う。
ゴジラの出現。プライマーとは明らかに違う多くのエイリアンの襲来。アスガルドの侵略や同盟関係、異世界への来訪。
本来の歴史とは全く異なる多くのイレギュラーが重なってこの歴史が作られてきた
なら、リングの到来も本来の歴史とタイミングがズレる事も十分にあり得る話だ。
気を付けろ、ストーム1。奴等が何をするか、全く分からないぞ』
それまでは縦に浮いていたリングが傾き、まるで空を覆う様に横になる。
そして起動したリングから投下されるのは――スケリトルドラゴンやデスナイトが大量に投下される。
「掛かってこい!!!いくらでも来い!!」
ストーム1が両手に持つガトリングが火を吹く。
命中率99%を誇るストーム1の驚異の射撃能力と最高性能のガトリングの連射力と火力の前に大多数のデスナイトが地面に足を着ける前にバラバラになり、スケリトルドラゴンが撃墜されるが、アンデッドの軍団はそれ以上の数で押し寄せてくる。
『滅びろ!!』
ゴジラの超振動波が撃ち漏らしたアンデッドを分子レベルで崩壊させて灰燼に帰す。
それでも死を恐れないアンデッドは数を頼りにストーム1とゴジラの猛攻すら押し返す無尽蔵の大軍で攻めてくる。
「ゴジラ、一旦退いて補給する!援護して!」
『了解した』
弾切れ間近のストーム1はEDFの基地にテレポートし、弾薬を補給する。
その間、ゴジラはリングからますます勢いを増して怒涛の勢いで押し寄せるアンデッドを超振動波やプラズマカッターでなぎ払い、巨体に任せて踏み潰し、その剛腕ではたき落とし、超高重力フィールドで押し潰し、文字通り蹴散らす。
ゴジラとストーム1がアンデッドの大軍と交戦している同時刻。
世界中の戦場で、都市で、基地で、あらゆる場所でポータルが開き、アンデッドの大軍が出現していた。
そしてそのアンデッドを率いるのは
市街地や基地の中に突然現れたアンデッドに多くの市民がデスナイトに弄ばれるように殺され、果敢に抵抗する兵士も数に押されて弾切れになった瞬間にスケリトルドラゴンの餌食になる。
そうして非業の死を遂げた市民や兵士の死体はやがて起き上がり、アンデッドの兵隊に加わる。
「なんなんだ!?なんなんだよこいつらは!?」
それを見た兵士の士気は急速に低下し、恐怖に支配される。
「撤退、撤退するぞ!!防衛ラインをポイント2まで下げろ!!」
迎撃に出た部隊が壊滅状態になりかけ、隊長が撤退を指示する。
その隊長も逃げる背中からアンデッドとは全く違う魔獣に頭から齧られ、首から上が無くなって道路に吐き捨てられる。
「EDFどもを食い殺せ!!」
魔獣を操るマーレがEDFのレンジャー部隊を壊滅させる。
「なんだこいつ!?とんでもなく速いぞ!!」
「それだけじゃない!的が小さすぎる!」
EDFの基地に侵入したアルベドが次々とEDFの兵士たちを斬り殺し、プレアデスが死体を回収してカバンのような携帯型ポータルに投げこんで行く。
普段は10メートルを超える巨体の怪物やプライマーばかり相手にしているEDF兵士にとって、人間サイズな上に高速で飛行できるアルベドに弾を当てるのは至難の技だ。
彼らはなす術も無くアルベドやプレアデスに次々と殺されていく。
「それにしても、随分と歯応えが無い連中スッね〜」
「所詮はガガンボよ。何を期待していたの?」
「そこ!お喋り厳禁!仕事に集中しなさい!」
兵士たちを皆殺しにし終えたアルベドがプレアデスに注意する。
「こいつら一体どこから出てきた!?」
「こちとら歩行要塞を壊した直後だってのによ」
消耗していてもEDFが誇るエリート。
スプリガンとグリムリーパーがデスナイトの群れを蹴散らす。
しかし戦場の広域を冷気による攻撃が襲い、タイタンが全て凍りつき、目にも留まらぬ速さで何者かがコンバットフレームが破壊する。
「これがEDFの兵器でありんすか……。それ程大したものでは無いようでありんすね」
「シカシ、ヤツラハデミウルゴスヲコロシタ。ユダンハスルナ」
シャルティアとコキュートスがストーム3と4の戦場を蹂躙する。
世界中が混乱し、乱戦が起きる。
その光景を宇宙船から見下ろすアインズは暗い愉悦とカタルシスに満たされている。
「この日のために何年もかけて準備を整え、計画を練ってきた。ゴジラ、そしてEDFよ、この私の、私たちの恨みを思い知れ!!」
ナザリックのアインズ・ウール・ゴウン。
彼らの全世界同時攻撃が始まったのだ。
ゴジラ
現時点でアンデッド撃破数ぶっちぎりのNo.1。
ストーム1
人類最強の英雄。
弾切れになって撤退する。
ナザリック
ロキの尖兵と化して何年もかけてアンデッドの軍隊を作り上げた。
ロキの協力もあってユグドラシル世界を数カ月であっという間に支配し、それから何年もかけてアンデッドを作るための死体を大量に調達して軍隊を作った。
プライマーとチタウリの技術でEDFが帰った直後の時間の地球へ襲撃を仕掛ける。
アンデッドがやたら強くなってるのは完全な不意打ちなのとチタウリとプライマーの技術で多少バフ入ってるから。
今回ストーム1を撤退に追いこむ偉業を成し遂げる。
アルベド&プレアデス
EDFの基地を襲って兵士皆殺し&アンデッドの素材として死体回収。
コキュートス&シャルティア
歩行要塞撃破直後のストーム3と4を襲う。
コキュートスはタイタン戦車を、シャルティアはコンバットフレームを瞬殺する偉業を成し遂げる。
アインズ
宇宙船からこの戦況を見守る。
ゴジラとストーム1を確実に仕留められるタイミングを狙ってる。
EDF兵士と一般市民
今回は相当数が死んだ。
アンデッドに殺された者もアンデッドになって人を襲うので兵士たちの士気ダダ下がり&市民の恐怖を煽る。
ロキ
アインズを洗脳して尖兵に仕立て上げた邪神。
ナザリック地下大墳墓の豪華さは「アスガルドの城に匹敵する」と高評価しつつも、肝心なナザリック自体にはボロクソに貶して腹の底ではアインズとNPCたちを見下して気持ち悪いと思ってる。
多分この状況で一番腹抱えて笑ってるのはこいつ。