ゴジラ・アースに転生したので色んな侵略者から地球を守ろうと思います   作:アメコミ限界オタク

7 / 33
前回の投稿後に急に伸びてびびりました。
推薦かランキングにでも載ってたのかな~って思って日間みたら10位に載ってました。
次の日には87位。
今は週間で50位。おかげさまでお気に入り登録も1000人超えそうです。

皆さんありがとうございます。



第七話

 

 

ゴジラによるマザーシップ三隻の撃墜。

 

この報告を聞いた私を含む会議室の時が凍った。

一隻沈めるためにも甚大な被害を被ったマザーシップ。かの者を倒したタイムラインでは、ストームチーム以外の部隊が全滅したほどの激戦だった。

 

そのマザーシップを三隻も撃墜した。

それもEDFではなく、怪生物のゴジラが単独で。

強いのは知っていたけど、ゴジラはそこまで強かったとでも言うの?

ストレスでまたお腹がキリキリしてきた。

先週塞がったばかりの胃潰瘍の穴が再発したのかも。

 

混乱する私は水を一口飲んで頭をリセットすると、職員を落ち着かせるために彼にも水を渡す。

 

「ほら飲んで」

 

「あ、あの、こ、これは?」

 

「飲んで」

 

混乱してるのか、興奮してるのか。

あまり呂律が回っていない職員の男性に首根っこ掴んで無理やりお水を飲ませると、彼は少しだけ落ち着きを取り戻した。

 

「はい、では詳細な報告をさせて頂きます」

 

そう言うと彼はDVDをセットして再生する。

その映像はEDFの軍事衛星が撮影した南極大陸で起こったゴジラとプライマーの戦闘の一部始終が記録されていた。

エルダークルールや重装コスモノーツの攻撃も一切効かず、マザーシップのジェノサイド砲の爆撃も受け付けない圧倒的な防御力。

謎の青いビーム(プロフェッサー曰く『高加速荷電粒子ビーム』というらしい)がサイレンを撃ち落とし、プライマーの兵士を瞬時に全滅させる。

成層圏を飛んでいるマザーシップにまで着弾してる。

 

戦いの終盤では海が赤く光ったかと思うと、ところどころ赤い光を纏ったビームが無敵だったはずのシールドを貫いて黄金の装甲もろともマザーシップを貫通し、撃墜。そこで映像に激しくノイズが走る。

続いて第二射、三射とビームが撃たれるとノイズも激しさを増し、ゴジラが勝鬨を挙げるシーンを最後に映像はそこで途切れている。

 

嘘でしょなにあれ……(ドン引き)

 

「電磁パルスだ、ゴジラの高加速荷電粒子ビームには強力なEMPが発生するようだ。EDFの軍事衛星すら破壊できる威力のEMP……。

それを副次効果として発生させる粒子ビーム……かなりの脅威だ」

 

「い、以後あの粒子ビームを熱線と呼称します。 兵士たちにもゴジラと戦う際にはあの熱線に最も警戒するように徹底させます」

 

「ご、ゴジラは……ほ、本当に、……神なんでしょうか……?」

 

「……我々は軍人だ。 いかに強かろうが、やつは神などではない。ゴジラという一匹の怪生物に過ぎない」

 

私はゴジラが本当に人類の味方なのか確信を持てずにいるが、同時に彼は敵ではないと確信している。

そう確信している筈なのだが、今の映像を見てると冷や汗が止まらず、コップを持つ手の震えが止まらない。

 

タマゴちゃんはゴジラに神性を見いだし、少佐は青ざめた顔で兵士たちの方針を決め、偉いおじさんも真っ赤になったり青ざめたりと顔色が忙しく変わる。

プロフェッサーに至っては気絶しそうな顔で頭を抱えている。

ゴジラに対抗できる兵器、造れますか?

 

ホワイトカラーのみなさんは大変ですね(現実逃避)

 

私も胃薬をおつまみにしながらその映像を食い入るように見つめていた。

 

「しかし、妙です」

 

「何がだ?」

 

私の言葉に偉いおじさんが答える。

 

「ゴジラはなぜ、スラターンとの戦いであの熱線を使わなかったのでしょうか? 最初から熱線を使っていれば、スラターンだって一撃で倒せたはずなのですが……」

 

「確かに妙だな。

スラターンとの戦闘ではなにか、熱線を使いたくても使えなかった理由があるのかも知れない。例えば、熱線を撃つためには莫大なエネルギーや冷却が必要で、スラターン戦ではその要素を確保できなかったのかも知れない。

もし、この仮説が正解であれば、ゴジラの弱点を暴く大きなヒントになる」

 

「冷却……ですか。確かにこの映像では南極海が沸騰しています。実際に兵を送って調査してみましょう」

 

「それはまだ早い。南極にはまだプライマーの残党が大量に残っている。偵察には軍事衛星を修理し、宇宙から行うことを検討しよう」

 

 

やっぱりゴジラが人類の味方かも知れないってこと、言わなくて良かった。この映像見せられる直前にそんなこと言ってたら私は病院送り確定だったからね。

ゴジラがスラターン戦で熱線を使わなかった理由って、本当に冷却の問題なのかな?

本部のみんなはゴジラの強さに対抗する手段を考えてるけど、今のところゴジラの圧倒的な強さに対して、人的物的な被害はほぼ0に近い。

 

それは彼が出現する場所は既にプライマーの手で破壊され尽くして、なおかつ彼はEDFに対して一切の反撃を行っていないからだ。

私の直感の通り、彼が本当に人類の味方だと仮定すればそれは辻褄が合うことになる。

でもそれってあり得るの?

怪生物が人類に味方しているなんて、本当にそんなことがあるのかな?

 

でも現にゴジラによる実際の被害はほとんどない。あるとしても彼が歩いた時に破片が飛んできて負傷した事例ばかりだ。ゴジラによる死亡者は今のところいない。

だとすれば、スラターンや他の怪生物相手に熱線を使えなかった本当の理由が別にあるってことも考えられる。

 

でもどういう理由があるっていうの?

 

わからない。

私にはなにもわからない。

 

あー!もう!なんか頭がこんがらがってきてワケわかんなくなってきた!

イライラする!難しいこと考えてると凄くイライラする!!

なんかもうつらい、つらくて堪らない!

 

だからストーム2の大将のお兄さんに格闘訓練つけてこよう。誰かをボコボコにしてれば気分爽快になれるはず。

私のスパーリングパートナーに志願する人は大勢いるけど大抵は一回か二回でもうやってくれなくなる中、あの人だけは勝てなくても食らいついてくるガッツがある。

毎回いい勝負になる軍曹やグリムリーパー隊とは違う意味で好き。

 

全員ボッコボコにしてやるぞ♪

 

鼻歌を歌いながら私は訓練に向かった。

 

 

 

 

南極海底火山、そこで俺は眠りについていた。

マザーシップの撃墜から数日経過してる。

今、この土地は放射能汚染がえげつないことになってる筈だから、EDFが来たら追い返すためにずっと張ってるのに一向に誰もこない。

 

ちなみにスキュラが結構な確率で寄ってくるのだが、そういう個体は大体が俺に近寄るだけで勝手に悶え苦しみ、死滅してる。

 

だから俺はここで何日も眠り続けている。

退屈で死にそうだ。

 

映画のゴジラ・アースは登場するときに山の中に埋もれていたけど、あれってどんだけ長い間寝てたんだろ。冬眠ってレベルじゃないよなあれ。数十年、下手すれば数百年はあそこで寝てないとあんな風にはならないと思う。

 

なら俺も数日程度で根を挙げる訳にもいかないな。もっと辛抱して我慢強く眠らないと。

 

心地よい微睡みに身を委ね、ゆっくりと眼を閉じる。

 

 

 




現実でも訓練のストレスで胃潰瘍になる兵士はかなりの数いるみたいですね。
特に過酷な訓練を強いられる特殊部隊は胃に穴が開くことも多いから訓練終了後に検査で胃カメラ受けることもあるらしいです。

ストーム1ちゃんは難しいこと考えるの苦手なのに全方位からあてにされちゃうせいでいろいろと気苦労抱えてるしんどい子。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。