まほプリ結晶狩人:長番外編 閃乱忍忍忍者大戦ネプテューヌ-少女達と結晶の狩人の響艶-   作:ドッカン

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最終ノ巻 前編

オレ達は奥地と思われる場所へ着いた。そこには.....テツコがいた

 

テツコ「ここに来たのはあなた方になりましたか。ヨウは敗れたのですね」

 

一馬「あぁ.....ヨウはオレが倒した」(サイドバッシャーから降りる)

 

ブラックハート「あなたは戦えないんでしょ?もう諦めなさい」

 

テツコ「私達は決して諦めません。そう誓ったのですから」

 

あれは決意の目をしている......

 

パープルハート「みんなちょっと待って、話をしない?」

 

するとネプテューヌ達は元に戻った..........まぁ話し合い場合はそのほうが良いよな

 

ネプテューヌ「よっと、ヨウの過去を幻影で見たんだけど、テっちゃんも一緒に映ってたんだよね。それで、理由を聞いてみたいなーなんて、ねえ、良いでしょ?」

 

テツコ「変身を解くなんて、なんの真似ですか?」

 

ブラン「そうね。出来るならわたしも話を聞いてみたいわね。ヨウから直接聞いたわけでもないし」

 

ベール「ええ、何か別の解決策を探すためにも、悪鬼を復活させる理由、お聞かせくださいませんか?」

 

ノワール「みんなしょうがないわね。戦えない相手に戦闘状態なんて意味ないし、付き合ってあげるわよ」

 

一馬「あある、そこから降りてくれ」

 

あある姫「はい」

 

あある姫はサイドカーから降りた。そしてサイドバッシャーはクリスタルに戻った

 

一馬「これでよしっと。安心しな、敵意はないぜ

 

テツコ「........分かりました、お話ししましょう」

 

雅緋「魂波流と一馬は甘すぎる。問答無用で押さえるべきだ」

 

オレは確かに甘い。オレはお人好しだからな。救いようのねぇクズには問答無用で攻撃するがな

 

雪泉「いいえ、相手が話すと言っている以上、聞くべきです」

 

焔「話した後、それでも戦うことになったら、戦い辛くなるだけだぞ」

 

飛鳥「私は良いと思うよ。ネプちゃん達と話せば良い案が出るかも!」

 

テツコ「話す時間があればですが..........悪鬼、いえ、ファントマキアはこの穴の先、冥界に封じられています」

 

ファントマキア......それが悪鬼の名前

 

テツコ「この穴は冥界に通じており、私は既に、この世界のシェアエネルギーを集めたシェアクリスタルを落としました」

 

一馬「何!?」

 

オレは急いで穴の方へ向かった........かなり深い......この先が冥界......

 

あある姫「そんな、それではもう防ぐ手段は、直接冥界に行くぐらいしか......」

 

テツコ「シェアエネルギーは冥界に侵され変質し、ファントマキアはそれを取り込み、復活します」

 

すると、揺れが起きた

 

一馬「こ、こいつは!」

 

ネプテューヌ「ねぷ!?なになになになにーーー!これは絶対何か起きるよね?そうじゃなきゃ、ここまで揺れないよーー!」

 

振動は更に大きくなった

 

ユウキ「な、何が.......それに揺れが大きくなってきてる?姫、下がって!」

 

ゴウ「......これは!?俺の記憶にも無い強い気配を感じる」

 

クリスタル『っ!?穴の先から強い.......何だ?様々な怨念の気配を感じるぞ!』

 

何っ!?

 

テツコ「これがファントマキア。光ある世界に生まれ出ようとして叶わなかった、無数の怨念の集合体」

 

そうか、だからクリスタルが様々な怨念の気配を........

 

クリスタル『来るぞ!』

 

するとすごい揺れと共に、大穴から何かが出てきた。それは白と黒の巨体に青白い光の模様が全身に駆け巡っている鬼のようなモンスターだった

 

ファントマキア「憎イ、屠リ去ル、この悪鬼、恨ミ晴ラサデオクベキカ」

 

一馬「でけぇな.......」

 

雅緋「ふっ、だから甘いと言ったんだ、完全に出て来る前にやるぞ」

 

焔「ああ、冥界まで行く手間が省けた。悪く思うなよ!」

 

ゴウ「......血祭りにしてやる」

 

雅緋さん、焔さん、ゴウさんが先制してファントマキアに斬撃を仕掛けた.....しかし!

 

ファントマキア「忍者、フタタビ邪魔スルカ、許サン」

 

斬撃はかき消された

 

焔「なんだ?攻撃がかき消されてるぞ!」

 

一馬「なるほど、奴はバリア持ちか。ならそれを剥がして攻撃を通す方法を見つけないとな」

 

あある姫「ここは私が.......!そのために連れて来てもらったのですから、えいっ!」

 

ああるは祈り始めた

 

飛鳥「姫!?どうしたの。何かしようとしてるみたいだけど」

 

あある姫「そんな、どうして.......シェアが束ねられない」

 

シェアを束ねようとしてたのか!

 

テツコ「当然です。ここはクモツ比良坂の奥、冥界の近く。もはやあなた達が世界、幻影夢忍界とは言えません」

 

一馬「..........そう言うことか、ここに来た時、ヨウが.......ここにいても役には立たない、って。ああるの力を知っていたからか」

 

飛鳥「私達が引き付けるから、その間にみんな何か手を考えて!」

 

あある姫「私は.......みなさん、ごめんな」

 

するとユウキさんが、ああるの肩に手を置いた

 

ユウキ「姫なら大丈夫。いつも気丈で、頑張り屋で、疲れるまでやっちゃう。そんな姫に出来ないことは無い」

 

あある姫「ユ、ウキ.....?」

 

ユウキ「シェアとは忠義、信じる力。私は今までずっと姫への忠義を忘れたことは無い。例え私の心、全てが擦り切れようとも......受け取って、あある.....!」

 

するとユウキさんから光が溢れて、それがああるに宿っていった

 

あある姫「ユウキ!力が!でも、これではユウキが.......」

 

ファントマキア「見ツケタ。オ前ダ、オ前ハ必ズ、潰ス。巫女、巫女ダケハ」

 

するとファントマキアは黒いモヤとなってああるとユウキさんの元へかなりのスピードで向かった

 

ベール「速い!?」

 

一馬「っ!クリスタル!バジンだ!」

 

クリスタル『おう!』

 

クリスタルはオートバジンになった。そしてオレを乗せて走り出した

 

一馬「間に合え!間に合え!間に合ええぇぇ!!」

 

だが

 

ユウキ「っ!?きゃっ!?」

 

あある姫「ユウキ!........っ!?」

 

間に合わず、黒いモヤはユウキさんを吹き飛ばして、ああるを飲み込んだ

 

ユウキ「あある!?このっ!」

 

ベール「姫を返してくださいな!」

 

ユウキさんとベールさんはモヤに攻撃したが、弾かれてしまった

 

ベール「くっ......」

 

ユウキ「どうするの!?これじゃあ!」

 

テツコ「残念ですが、姫が飲み込まれた以上、諦めて」

 

一馬「いや.......策はある!オレが行く!」

 

テツコ「っ!?アンノウン!?」

 

一馬「オレが相棒の力でモヤの中に突入してああるを助け出す!」

 

ネプテューヌ「えー!?そんなこと出来るの!?」

 

一馬「あぁ!行けるな?相棒」

 

クリスタル(オートバジン)「問題ない」

 

ユウキ「........そこまで言うんだったら、行ってきて。ただし、必ず姫を助け出すこと、良いね?」

 

一馬「はい!おっとそうだ。テツコ!」

 

テツコ「はい?」

 

一馬「オレはアンノウンって名前じゃねぇ、坂田一馬だ!じゃあ、行くぜ!」

 

テツコ「坂田.....一馬........」

 

オートバジンは黒いモヤへと走り出した。そしてモヤに当たる瞬間、光のゲートが開いてオレとクリスタルはそこへ突入した

 

ユウキ「本当に入っちゃった......」

 

ゴウ「........あんな忍術もあったのか」

 

ブラン「あれは忍術じゃないわ。クリスタルの力よ」

 

[モヤの中]

 

一馬「っと.......うわ、一面真っ黒。さてと、ああるのいる場所は......」

 

クリスタル(オートバジン)『待っていろ、今探している』

 

[あある視点]

 

うっ.........ここは........確か私は黒い何かに......っ!?

 

あある姫「ユウキ!一馬さん!皆さん!」

 

私は叫びましたが.........声は聞こえてきませんでした。これは........夢と同じ.....

 

あある姫「助けて.......助けてください!誰か.....誰か......」

 

?「無駄ダ、オ前ノ声ハ、届カナイ」

 

あある姫「っ!?ファントマキア!」

 

私の前に、悪鬼ファントマキアが..........

 

ファントマキア「巫女、オ前ハ、コノ闇ノ中デ、潰ス!」

 

[一馬視点]

 

「.....けてください!」

 

っ!?今の声は!聞こえたよな!

 

クリスタル(オートバジン)『あぁ!行くぞ!』

 

オートバジンは声のした方へ走り出した。待ってろよ!あある!

 

[あある姫視点]

 

ファントマキア「終ワリダ、巫女!」(腕を振り上げる)

 

ごめんなさい皆さん......そしてユウキに、一馬さん。あとは頼みます........

 

一馬「あある!」

 

この声は........!

 

[一馬視点]

 

いた!ああるだ!ファントマキアまでいる!

 

一馬「あある!」

 

ファントマキア「ッ!?ナゼココニ、他ノ者ガ!」

 

オートバジンはああるとファントマキアの間で止まった

 

一馬「大丈夫か?」

 

オレは降りてああるの元へ向かった

 

あある姫「はい.....」

 

一馬「オレが来たからにはもう大丈夫だ....さ、戻ろう」

 

あある姫「はい!」

 

ファントマキア「逃サヌ!」

 

一馬「そういやお前がいたんだったな」

 

腰にファイズギアが装着され、右手にファイズフォンが現れた。オレはフォンに555と入力した

 

《Standing By》

 

一馬「変身!」

 

[BGM:ファイズ]

 

《Complete》

 

仮面ライダーファイズに変身したオレはミッションメモリーを取り外し、オートバジンの左ハンドルに装填した

 

《Ready》

 

そしてハンドルを引き抜くと真紅の光の刃ファイズエッジとなった。オレはファントマキアの方へ向く

 

一馬(ファイズ)「あある。お前は下がっているんだ」

 

あある姫「はい!」

 

あある姫は下がった

 

ファントマキア「オ前、忍者ジャナイナ、何者ダ」

 

一馬(ファイズ)「オレは.......闇を切り裂き、光をもたらす救世主だ!」(ファイズエッジを構える)

 

ダメージを与えれるか分からんが、やってやるぜ!

 

[中編へ続く]


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