すごろく場から戻ったら、ゲームクリアされてた 作:フライングトースター
この作品内でマイラは、ドラクエ3時点では「町」であったとして書いております。
ご容赦ください。
この世界にはいくつかのルールがある。
例えばそれはモンスターを倒すと落とすゴールドだったり、ホイミや薬草でたちまち回復する体力値だったり、『勇者特権』のいくつかだったり。
そして、ストーリーの進行に対する仕様だ。
結論から言うと、〝フラグ管理があるいくつかの出来事に対して、勇者側が干渉しないとストーリーの進行がない"という事だ。
アリアハンの町から出て延々狩りを行っていても、これ以上バラモスは勢力を強めてこないし、カンダタが捕まったりバハラタまで移動するなんてこともない。
だから俺も悠々とすごろく券を
それが俺が検証したルール、の筈だ。しかし―――
「な、なんで空が・・・?まさか大魔王ゾーマが倒されたっていうのか?」
マイラのすごろく場を出た俺。そこに広がっていたのは、まさかの真昼の空。ド快晴である。端的に言えばすげぇ眩しい。
あり得ないことだ。
なぜなら、〝このアレフガルドの世界"は大魔王ゾーマによって闇に閉ざされているから。その為、常に世界は薄暗い闇に包まれており、例え時間的に夜であるとしても星の一つさえ空には見えない。
町の外では強力なモンスターが闊歩しており、無数にあったはずの村や町は数えるほどに滅ぼされて消滅。人々は先の見えない世界に絶望しながら何とか生きながらえている―――
そんな感じの設定だったはずだ。
とにかく、これはまずい。
何がまずいって、「勇者がすごろく場で遊び惚けているのに世界が平和になりました」って絵面がまずい。
今の俺は可能な限り一般人の装いをしているが、見る者が見れば勇者だとバレるかもしれない。
え、勇者装備?そんなもんは、宿に置いてきたよ。こちとら
取り敢えず俺は
目を瞑りルーラを使おうとすると、脳内に今自分が〝行ける"地名が浮かんでいく。
ラダトーム―――行ける。
リムルダール―――行ける。
アリアハン―――行け、ない・・・
ランシール、ダーマ、ロマリアも・・・駄目、か。
アレフガルドは行けて、
間違いないだろう。これ、ゲームクリアされている奴じゃん・・・
ゲームクリアしたのか、俺以外の奴で―――!