すごろく場から戻ったら、ゲームクリアされてた   作:フライングトースター

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ということで中編です。
はよ現代編に戻れって?・・・現在、構想中であります!(`・ω・´)ゝ


ヴィヴィアン・チーズという女 2

 

ヴィヴィアンを加えて旅に出て10日ほどが経った。

その間、レベル上げをしたり取り逃したアイテムを回収したりしていた(なんでか知らないが、俺も存在を忘れていたようなアイテムを上手く発見したりするのだ)。ヴィヴィアン曰く「昔取った杵柄」なんだとか。どういうこっちゃ?

 

ヴィヴィアンは野宿が嫌らしい。夕方~夜は決まってどこかしらの宿屋に泊まることになっている(どうしても何日もかかるような場所を目指す時は、アリアハンのルイーダの酒場に預けてくれとまで言われた)。

そうして朝になったら合流して、再び冒険に出発する。そういうルーチンで進めていった。分かれている間、ヴィヴィアンが何をしているか俺は知らなかった。

 

 

そうして20日過ぎ・・・30日過ぎ・・・

俺は一つの結論に達していた。

 

 

他人に合わせて旅を続けるのって、まじ面倒臭ぇ!!

 

 

俺は俺のペースでやりたいのだ。

好きなタイミングで食い、好きなタイミングでンコし、好きなタイミングで屁をこき、好きなタイミングで自家発電したい。

他人の目を気にしなきゃいけないことがこんなに神経使うことだとは、当初全く想定していなかった。

 

そして一緒に旅して気づいた。この女、かなりの浪費家だ。

更に最近やっと気づいたんだが、どうにも俺を金ヅルとしか見ていないようなのだ。

おまけに、どうにも楽天的と言うかアホというか・・・遠まわしで言うことが伝わらない!一発ガツンと言ってやればいいんだろうが・・・ヘタレな俺には出来なかった。

 

かくなる上は、仕方がない―――

 

 

ある朝、俺はヴィヴィアンにこう言った。

 

「俺の調べによると、この先は魔王の手先―――それも幹部クラスとの連戦が続くようなんだ。いくら百戦錬磨の俺とはいえ、君を守って戦い抜くのは厳しすぎる。

そこで、だ。申し訳ないが君にはその間ルイーダの酒場で待っていてもらえるだろうか」

 

我ながら上手い言い訳だと思った。何しろ、半分くらいは本当だ。お荷物を抱えて〝やまたのおろち"や〝ボストロール"と戦うのは面倒くさい。だから、しばらくの間ルイーダの所にいてもらうのだ。まぁ忙しくて迎えに行くのをうっかり(・・・・)忘れてしまうかもしれないが、しょうがないよな?

 

しかしまぁ単純に分かりました、と言うワケはないよな。私不満ですぅ~的な顔をしながら食い下がってきた。

 

「何か月くらい?」

 

「ん、そうだなあ・・・3、いや。4か月だな。多分そのくらいすればケリが付いていると思う」

 

ケリは付いているさ。迎えに行かないだけで。ともかく、それで(渋々ながら)納得してもらうと、直ぐにアリアハンにルーラ。ルイーダの酒場にヴィヴィアンを預けると、俺は晴れて独り身へと舞い戻った。

 

 

うーん、清々しい!こういう日は朝からすごろく場で遊ぶに限るな!最近見つけたアッサラームのすごろく場を制覇でもしちゃうかなあ!?

 

こうして俺はウッキウキでアッサラームへと向かうのであった―――

 

 

 

 

それから4か月後―――

 

「また旅ができて良かったですねぇ、勇者さま!!」

 

「ソダネ」

 

「次はどこに行くんですかぁ?」

 

「ソダネ」

 

「勇者さま?」

 

「・・・。」

 

 

俺はまたコイツに纏わりつかれていた。

誓ってもいいが、俺から迎えに行ったりはしていない。どうやってか、サマンオサまで一人でやってきたのだ。

サマンオサ王に化けていた〝ボストロール"をぶちのめして城から出た俺。そこに駆け寄ってくる一人の女。その時の俺の恐怖が分かるか?分からねえだろうなあ!!思わず「ひえっ」って情けない声が出たわ!

 

とにかく、これはいけねえ。

 

「まだ気を抜くわけにはいかない。君はアリアハンに戻っているんだ」

 

と言って無視して歩いていくが、

 

「もう4か月たったし、いいじゃないですかー」

 

と言ってどこまでも着いてくる。ええい、離れろこのストーカーめ!(と言ってやることはヘタレな俺には出来なかった)

 

かくなる上は、仕方がない―――*1

 

「スーという村の東に、今は無名の町があってな」

 

「?」

 

「俺の見立てによると、ここは直ぐにたくさんの人々が行き交う巨大な街へと発展し、様々な財宝が集まる場所になるだろう」

 

「!!」

 

話し出すとヴィヴィアンは最初は首を傾げて聞いていたが、〝財宝"と聞いたとたん鼻息が荒くなる。

 

「ここに集まる財宝の中に、俺の探すオーブがあるかも・・・と思ってな。この町で発展の管理、いやさ財宝の管理をしてくれないかな?」

 

「やるやる!やっるぅ!!」

 

はい、釣れたチョロい~♪

くっくっく、確かにその町は発展を遂げ、様々な物資が行き交う様な拠点となるだろう。そしてその中には俺が求めている〝イエローオーブ"も。だが―――

 

「じゃあ、善は急げだ。ダーマ神殿に寄って商人に転職したら、町へ向かおう」

 

「わほーい!財宝ざいほ~う!」

 

この町は、仲間の商人を連れていくことで段々と町が発展していく様子を楽しむことができる場所だ。ストーリーの進行具合によって、どんどん発展していき、やがては冒険の必須アイテム〝イエローオーブ"を入手できるようになる。しかし、発展の後半で商人のやり方と対立する勢力が登場し、商人は投獄されてしまうのだ。

そしてここからがミソなのだが、ゲームハードによってはここで商人が二度と仲間に戻ってこない場合があるという事。俺はこれを狙っている、というワケだ。

 

 

町の建設をしている老人にヴィヴィアンを引き渡すと、俺は晴れて独り身へと舞い戻った。

うーん、清々しい!こういう日は朝からすごろく場で遊ぶに限るな!最近見つけた〝ほこらの牢獄"のすごろく場を制覇でもしちゃうかなあ!?

 

こうして俺はウッキウキでほこらの牢獄の北の洞窟と向かうのであった―――

 

 

 

流石に戻ってこねえよな?*2

*1
どっかで見たぞこの展開

*2
人 それを フラグという




急いで書き上げたのでチェックし終わってないです。
間違ってないといいけど・・・
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