ユカの日常   作:ikkun

102 / 114
お菓子の家づくり

sideユカ

綾華「お菓子の家に憧れませんか?」

 

急にどうしたんですか・・・

 

綾華「世界中の子供たちの夢の再現のために今こそ私たちは立ち上がらなければなりません!」

 

タツコ「・・・だからこんな空き地に大量のお菓子を用意したの?」

 

フォレス「おやつパーティでも開くのかと思ったわ・・・」

 

綾華「まずは地鎮祭を行って土地に感謝しますよ。お酒を撒いて、祈る・・・」

 

マジで作る気満々ですね・・・

失敗すれば懲りるだろうし・・

 

タツコ「まずは床からだけど・・・ビスケットでいいかな?」

 

綾華「待ってください、基礎工事から始めないといけません。そして地面と建物のつなぎ目にあたる基礎をつくるには基礎の柱を穴で埋めて固める・・・そのためにショベルカーを持ってきました。」

 

本格的ですね・・・

 

フォレス「じゃあコンクリの代わりにチョコで作ってみる?」

 

そうして作ってみると意外とそれっぽい形になっちゃいました・・・

 

タツコ「水平も取れてるし次の行程だね。」

 

ユカ「次は家の骨組みですよね。」

 

綾華「木材はないからプレッツェル・・・?いやそれじゃあ耐荷重や耐震性に問題がありますね・・・」

 

綾華にこんなに建築知識があったとは・・・

 

タツコ「じゃあプレッツェルを煮詰めた砂糖でコーティングすればいいんじゃない?」

 

綾華「強度を増すために異素材を使うのは建築でもやること。流石タツコさん、料理の知識で私たちを救ってくれましたね!」

 

どんどん様になってきている自分達が怖いです・・・

 

フォレス「あとはできるだけ三角になるように骨組みを作りましょう。四角形だと横からの衝撃に弱くなるから筋交いの柱で構造的な強さを作るの。」

 

綾華「確かに!それならいけますね!」

 

もうあなた達私の建築会社で雇ってあげましょうか?

 

sideタツコ

 

次は壁だけど・・・

 

フォレス「クッキーが定石だけど・・・ぶつかった時に削れるのが難点だね・・・」

 

雨だとふやけるし・・・

 

ユカ「・・・クック・ド・ディナンなんてどうですか?小麦と蜂蜜で作られたビスケットで口で溶かして食べるしかないほどに固いお菓子・・・手配しておきますよ。」

 

ユカちゃん・・・

 

ユカ「あんまり本気だから本格的に私も参入させてもらいますよ。」

 

そうして出来たクック・ド・ディナンと撥水のためにチョコを塗りこめば・・・

 

綾華「これでカカオ分を多くしたチョコレートで固くすれば・・・やっと形ができましたね。」

 

フォレス「断熱材にマシュマロを敷き詰めれば冬でも暖かくなりそうね。」

 

ユカ「虫よけ対策として世界一辛いグミを塗りこんでおけば追い払うのも楽ですよ。」

 

そうして私たちは着々と作り始めた!

 

sideヨ―メイ

確かユカさんがお菓子の家作ってるって聞いたので冷やかしにきたんですけど・・・

 

ばちち!!

 

しゅー!!

 

ヨ―メイ「え?お菓子の家で溶接!?」

 

タツコ「お菓子とお菓子の隙間を溶かした砂糖で埋めているの!」

 

フォレス「輿水はQOLを下げるのでしっかりやらないとね。」

 

もうほとんど建築会社じゃないですか?

 

ユカ「これ飴で作ったステンドグラスなんですけどどこに設置しますか?」

 

そうして瞬く間に作業は進んでいき・・・

 

全員「出来たー!!」

 

ヨ―メイ「ほ、本当に作るとは・・・」

 

中も広くて本当に絵本の世界ですね・・・

 

ユカ「こんな素晴らしい家なんですし食べませんよね?」

 

綾華「そうですよね・・・」

 

タツコ「うん・・・」

 

フォレス「じゅるり・・・」

 

sideクリス

お菓子の家感性させたらしいけど・・・

 

クリス「お前たち俺にも見せてくれ~ってあれ?」

 

ないじゃん・・・

 

クリス「お前たち、家は?」

 

全員「・・・美味しいかった。」

 

食べちゃったんだな。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。