TRPGの異宙人も素材として登場します。
noside
創作には生みの苦しみがあるという言葉は今やだれもが知っているだろう・・・それは人であっても異宙人であっても同じだ・・・今日も放課後の美術室にユカの声がこだましていた・・・
ユカ「違う!ヨ―メイちゃんの美しさはこんなものじゃない・・・もっと神々しくしないと・・・」
こうしてユカは宿直が来る真夜中まで作業に没頭してしまうのであった・・・
sideぼたん
今日は皆でカフェ「マッスル」でお茶を飲んでたんだけど・・・
ユカ「はぁ・・・」
ユカさんが異様に落ち込んでいた・・・
ぼたん「どうしたんですか?悩みあったら言ってください。」
私は心配で声を掛けます。
ユカ「え?ああ・・・ぼたんさん心配してくれてありがとうございます・・・」
タツコ「美術室に行っては違う違うって言ってるしもしかして絵のスランプ?」
フォレス「ユカの絵は写真並みに上手いじゃない。どうしたの?」
二人も心配してユカさんに聞きます。
ユカ「あぁ・・・実はスマホケースのための絵を描いてるんです・・・」
あぁ・・・確かに画像からスマホケースを作れるのもあるし描いた絵をケースにすることもできるかもね・・・
ユカ「イメージは大体決まってるんですよ・・・ヨ―メイさんを女神として書いて天使たちを舞わせた宗教画みたいな感じにしようと思ってるんですけど・・・ドワーフの器用な手先を模倣してもやっぱりヨ―メイさんの美しさと神様の神々しさを混ぜ合わせた絵にはならなくて・・・」
フォレス「へー・・・」
タツコ「芸術はわからない・・・」
私も芸術は知ってるしヨ―メイさんは可愛いと思うけどそこまでするのはユカさんだけだからなんとも言えないよ・・・
ユカ「そもそもどんな材質のスマホケースにするかも決めてないし…八方ふさがりですよ!」
ユカさんでもできないことがあるんだね・・・そうだ!
ぼたん「私凄腕のスマホケース職人を知ってますよ!」
ユカ「本当ですか!?」
やっぱり元気出してもらいたいですし私のコネクションを使います!
ぼたん「そのケースはドラゴンの息吹にも耐え巨人の体を真っ二つにできる力があるらしいんです。」
ユカ「それですよ・・・それこそヨ―メイちゃんの絵描かれるスマホケースに相応しいです!」
フォレス「いや!?それスマホケースの性能としてどうなの!?」
タツコ「もはや凶器じゃん・・・」
というわけで私たちはユカさんを元気づけるためにその人の元に向かいました!
sideタツコ
職人「ひっく!帰れ帰れ!俺はもうスマホケースを作るのを辞めたんだ!」
職人は酔いつぶれながらそんなことを言った・・・
フォレス「こてこての職人肌みたいな男ね・・・」
フォレスの言う通りこれは交渉は難航・・・その時だった!
ユカ「お願いします!私は美しい絵を素晴らしいスマホケースに載せたいんです!私とともに美しさを求めてくれませんか!」
ユカがなんと男に頭を下げてお願いした!
ぼたん「ユカさん・・・」
その熱意に私たちは驚く・・・すると・・・
職人「ふっ・・・何事にも一生懸命。昔の俺を重ねちまったじゃねぇか。いいぜ、目指そうじゃねぇか。お前の思う美しさの再現を俺も手伝おうじゃねぇか。だが素材は友達三人にも協力してもらおうじゃねぇか。」
フォレス「私たちも!?」
まぁ、楽しそうだし協力しよう!
sideユカ
それから私たちは素材集めに奔走しました・・・
ぼたん「あった!ウロボロスの牙・・・再生能力があって寝ていてもすぐ生えてきた・・・」
フォレス「あった!植物たちの言う通り光ってる花が素材だわ!」
タツコ「とりゃああ!アダマンタイトが妖精王の森の洞窟で取れるとは思わなかったけどほらなきゃ女が廃るよ!」
クリス「俺も手伝うよ・・・また迷惑かけてごめんね・・・」
皆が素材を集める中私は絵を描いていた・・・
職人「できそうかい?」
職人さん・・・
ユカ「全然です・・・皆が頑張ってくれてるのにこれじゃぁ・・・」
またネガティブな考えになってしまいます・・・
職人「お前のために頑張ってるアイツ等も美しいと俺は思うぞ。申し訳ないじゃなくて感謝をしないとな。」
感謝・・・そうか!
ユカ「分かりました!書くべき絵が!」
sideフォレス
そうして素材を集めて出来たスマホケースは・・・
フォレス「凄いカッコいいじゃない!」
ぼたん「洗練された形で優雅・・・流石ですね!」
職人「本当はロボットみたいにしたいと思ってんだがユカの絵に合わないと思ってな。普通の形にしてみたんだ。」
ナイス判断だわ・・・
それで載せてある絵は・・・
ぼたん「え・・・」
タツコ「マジかー・・・」
フォレス「ちょっと・・・」
ユカ「最高の出来です!」
女神の姿をしたヨ―メイさんは確かに凄い神々しさ・・・でも・・・
ぼたん「何で私まで女神の格好でヨ―メイさんと並んでるんですか!?」
フォレス「私たちは天使としているわよタツコ・・・」
タツコ「恥ずかしすぎる・・・」
何でこんな絵にしたのよ!
ユカ「私にとって大事な人はヨ―メイさんだけじゃない・・・このケースを完成させるために頑張ってくれた皆も私にとっては天使で女神みたいな存在だってことに気が付いたんです!本当にありがとうございます!」
取りあえずそのケースは学校ではつけないで・・・
私たち三人はそう思わずにはいられなかった・・・
結局学校以外の外出のときにつけることにした。