進撃の巨人 The end -ゲームの主人公が生きていました- -誰が為の翼- 作:キラトマト
#0 ウォール・シーナ防衛戦
「お前たち! 急ぎ戦闘の準備をしろ!」
それは、突然の凶報だった。
「戦闘……!? 何があったんですか!?」
「ウォール・ローゼ内に再び巨人が現れたらしい、それも以前とは段違いの……!」
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「偵察班によれば、巨人の群れはウォール・シーナ内へと一直線に向かっているようじゃな」
「その中には、先の騒動の際にも姿を現した『獣の巨人』の姿を確認したとの噂もあります」
「ふむ……やはり、三兵団の総力を結集し緊急防衛線を敷くのが最善であろうな」
三兵団のトップ、ダリス・ザックレーが腕を組みながら言った。
「はい、ウォール・シーナの陥落は、人類の滅亡を意味します……それだけは避けねばならない」
「我々が一致団結して人類の危機に立ち向かう、か。面白くなってきたのう」
「どうやら異存はないようだな。憲兵団は引き続き、市街地で避難民の誘導を進めてくれ。駐屯兵団はピクシスを中心に緊急防衛線の準備を、調査兵団は偵察を続けろ。巨人の動向から目を離すな」
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「……」
「どうしたエルヴィン、クソでも我慢してるような面だな……」
「いや、懸念点があってな。獣の巨人は見るからに知性があった。それだけ厄介な相手がここまで目立つ形で策もなく攻めてくるはずもない」
「エルヴィン、てめぇは何が言いたい」
「リヴァイ、お前に頼みたいことがある」
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「今までにない大きな戦いになるよ、出撃の準備が出来てるかい」
先程の会話を影からこっそりと聞いていた『彼』は、ハンジに話しかけられた。
「もちろんです」
「覚悟はいいね……行くよ!」
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彼は、木の上から進行してくる巨人を観察していた。
「おい!」
コニーに呼ばれて地面に降りる。
「敵の数はどうだ? ま、聞くまでもねぇか」
ジャンは、既に覚悟を決めていた。
「私たち、本当に最前線で戦うんですか……?」
「あんな大軍相手にどうやって勝つってんだよ……」
彼はそう言うコニーの頭をぽんぽんと撫でてあげる。
「やるしかない。ここを突破されたら人類は……」
「注もぉぉおおおおく!!! これより我々は、巨人との決戦に臨む!」
「ウォール・シーナの陥落はすなわち、人類の滅亡を意味する」
「ならば、我らが今すべきことは1つ! 最後の一瞬まで抗い、人類の────愛する者の未来を守ることである」
「皆、心して戦え! 心臓を捧げよ!!!」
各兵団のトップが、兵員に向け宣言する。
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だが、それを王政側の人間は許さなかった。
「ウォール・シーナの扉を全て閉鎖せよ!! 避難民を何人たりとも入れてはならんぞ!」
それを聞いていた、兵団の者たちは驚愕した。
「そ、それは!! ウォール・ローゼの住民を……人類の半数を見殺しにするとの判断でしょうか!?」
「食料が持たんぞ……」
「クソ……避難民が我が領地に入ってくるかもしれんのだ……」
「あぁ……とても耐えられることではあるまい」
以前、ウォール・ローゼに現れた巨人の対処のため、食料の備蓄が尽きていたのだった……。
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「今この瞬間、この一戦に! 人類の存続が懸かっている! 今一度 ……心臓を捧げよ!」
最前線で戦う兵士に向け、エルヴィン団長は改めて心臓を捧げた。
「最終防衛線を維持するのだ! 突破されれば、人類の敗北は避けられん!」
だが、獣の巨人は砕いた岩片を壁向かって投げつけた。そして、超大型巨人まで現れてしまう。
「超大型巨人、壁内に出現! ウォール・シーナの内扉が破壊されました!」
突如現れた超大型巨人は、外扉に向かって侵攻して行く。
「内側から壁を破るつもりか! 防衛線を維持しつつ、速やかに超大型巨人を討伐せよ!」
彼は、壁を登り、超大型巨人の元へと急いだ。超大型巨人の足を削ぎ、体制を崩したところをエレンが狙う。
「討った!!」
と、その瞬間、鎧の巨人が姿を現してしまう。背後からの爆発を防ぐため、駆けつけたリヴァイによってエレンは離脱する。
「エレン!」
先に行ってしまったエレンを追いかけるミカサ。そして彼も両親の仇である鎧の巨人を追っていく。
「絶対に殺す……!」
だが、女型の巨人を奪還した鎧の巨人は、エレンたちに目もくれず、一目散に走り去っていく。
「クソ……!」
「逃がすか……!」
音響弾を放ち、一瞬だけ鎧の動きが止まる。
「はぁぁあああ!!」
鎧を纏っていない膝裏を削ぎ、体制を崩したところで女型を奪い去る。その一部始終を間近で見ていた獣の巨人の中身はここが潮時だと感じ、超大型巨人と鎧の巨人の中身を連れて撤退した。
────彼の原点は一体……
感想くれると嬉しいです。辛口がいいです
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