進撃の巨人 The end -ゲームの主人公が生きていました- -誰が為の翼- 作:キラトマト
あれは……3年前のこと……俺たち調査兵団はマーレ軍に潜んでいた義勇兵と協力し、マーレの技術を頂いていた。
「何だよ……この料理……」
「……これ、食えるのか?」
「はぇ〜またカラフルだなこりゃ」
「海の幸は初めてかい? ニコロはマーレ料理の達人なんだ」
マーレの義勇兵、イェレナは料理の盛りつけをしながら彼を紹介した。
「クソッ、なんで俺が……。嫌なら食うなよエルディア人……お前らなんかに……」
「ぐああぁあっぁああ美味いぃぃいいいい!!」
「おい!」
「ズリィぞサシャァッ!」
赤いハサミの着いた料理を貪り食いながら、サシャは涙をボロボロ流していた。
「ニコロさぁあああん!! あなたは天才ですぅうう!!!」
「き、汚ぇ食い方しやがって……」
とは言いながらもニコロさんは頬を赤らめていた。
「こんなの初めてで……」
「まだあるからゆっくり食え!!」
「これ特に好きだよこれぇ!! なんか板みてぇのに挟まってる肉!!」
「これは貝というのですよグリュック」
「貝……? 貝!!」
イェレナは他にもタコやイカ、それらとご飯を炒めたパエリアという料理があることを教えてくれた。
「最っ高ですよこれぁ!!」
タコのコリコリとした食感や、イカの柔らかすぎないサクッとした食感、その上かけられたスパイス? とやらが飽きない旨味を生み出してる。
「ニコロさん!! 今度料理教えて下さぁい!!!」
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「それでさぁナナバさん、俺たちエルディア人も、じっくり時間をかければマーレの人達とも和解できるんじゃないかって」
「それは……どうかな。実際にそうなれたのは1割にも満たない。……まぁ、じっくり時間をかけてってのはよくわかるよ」
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……なんで、なんでサシャが死ななきゃならなかったんだよ……なぁ……。ナナバさんにゾフィアを預けた後、俺は墓場に来ていた。
「クソ……」
こんなことなら……
「オイ! お前マーレ人だろ!? ここに何しに来やがった!? マーレに殺されたエルディア人の埋葬に何の用だ!?」
なんだ……? この喧騒は一体……。
「待ってください、こいつは俺達で何とかしますんで!」
というジャンの声と、誰かの呻き声が聞こえる。……あれは、ニコロさんか……? 急いで行かないと……。
「何があったジャン!」
「いや……ちょっとばかしゴタついててな……ニコロ、大丈夫か?」
「クソッ」
「お前どうやってここに来たんだ?」
「何でだよっ……本当に……本当にサシャは死んだのか?」
ニコロさんはうずくまりながら顔を上げて目を腫らしていた。
「なぁ……なんで……? お前ら何やってたんだよ……」
「……」
「……飛行船に乗り込んできた少女に撃たれたって……? はっ……そんなバカな話があるかよ……」
「ただの女の子じゃない、訓練されていた」
ミカサがやって来て言った。
「……戦士候補生か」
「俺の油断があった……すまない……」
「ニコロさん……すみません」
「あいつに……美味いもんいっぱい食わしてくれて……ありがとうなニコロ」
ニコロの肩に手を置き、コニーは言った。
「……お前はどうなんだよコニー」
「……俺とサシャは、双子みてぇなもんだった。自分が半分無くなっちまったみてぇだ……」
「……?」
ふと後ろを振り返ると、サシャの親が来ていた。
「あなたは……」
「娘が世話になったようやね……」
沢山の花束を抱えながらやってきた一家は、手向けとしてそれを墓前に置いた。
「あ……あの……俺は捕虜のマーレ人ですが、料理人として就労許可を持ってます。娘さんは俺の料理を……誰よりも美味そうに食べてくれました。だから……もしよかったら……俺の料理を食べに来てください!」
サシャの父は家族と顔を見合せ、
「もちろん
「あ……はい……」
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その日、ジークはリヴァイ班とともに巨大樹の森に拘束され、義勇兵らはピクシス司令の指示により軟禁された。調査兵団には内密に。そしてミカサ、アルミン、ジャン、コニー、グリュックはある一室に集まっていた。
「……まさか、ピクシス司令がそんな強硬策に出るとはな」
「僕達がマーレに潜伏してる間に、全ては決まっていたらしい。これから義勇兵はそれぞれの地域で軟禁される。調査兵団は彼らと距離が近いから事前に知らせはしなかった……」
「そう……せざるを得ないだろうな。ジークの思惑が確定してない以上、俺達は危険な状態にあるんだ」
「……だな」
「そして突然ジークの計画に乗ったエレン。あいつは単独でジークと接触して……何を話したのか。その真相は本人達にしか、わからない」
「……なぁ、お前らには……あれがエレンに見えたか?」
何言ってんだコニー……確かに姿は変わってたけど……。
「……俺は違うと思う。あいつはエレンじゃない。もしあいつが俺達より、腹違いの兄貴の側に着くことがあれば……」
エレンが……あのクソ野郎の……? いやないない……ない、よな?
「……あるなら、どうするの?」
コニーの考えに、ミカサは少し威圧的に問いかけた。
「俺達は奴を切る覚悟をしておく必要がある」
「そんなこと、私がさせない」
「お前も……そっちに付くのかよ、ミカサ」
「……そんなことにはならない、エレンは誰よりも、私たちを想ってる。……1年前……あの時のことを思い出して」
「」
感想くれると嬉しいです。辛口がいいです
グリュックに魅力は感じますか?
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感じない