進撃の巨人 The end -ゲームの主人公が生きていました- -誰が為の翼- 作:キラトマト
雷槍によって瀕死の重傷を負ったジークは自分諸共リヴァイをもう一度雷槍の爆発に巻き込んだ。そんな2人を捜索していたハンジとフロック達イェーガー派。まだリヴァイに息があるのを確認したハンジは川を降り難を逃れる。一方ジークはなんとか体が再生しフロック達イェーガー派によって保護され、エレンの元へと向かった。一方、グリュックたち調査兵団はといえば……。
「おい……なんでお前はそっち側なんだよ……」
長い道中の後、兵団本部の地下牢に投獄された俺たち調査兵団。鉄格子越しに現れたイェレナたち。
「ふざけるなよ……オニャンコポンお前っ……」
「……俺を散々連れ回しといてそれは虫が良すぎるんじゃないか? ジークとエレンが接触を果たすまで、ここで大人しくしてろ」
「……お前」
「よかったな。イェレナ……上手く事が進んで気分がいいだろう。エレンはジークを介してお前の思いどおりに動き、マーレを襲撃、ここエルディア国の住民の支持を得て、脊髄液入りのワインで兵団を支配しちまったんだからな。それで地鳴らしでマーレを滅ぼし、祖国の恨みを晴らす。これがお前ら義勇兵がこの島に来た本当の目的だろ?」
「……この島を発展させただろ。この100年遅れの未開の島を……」
オニャンコポンの呟きに、コニーが激昂する。
「お前らが快適に暮らすためだろ? 島の統治者となるお前らが……」
そんなニコロに、グリーズが騙された方が悪い、などとぬかした。
「俺たちを売ってイェレナの下僕に昇格したみてぇだなこのチクリ野郎」
「馬鹿か? 悪魔共に肩入れして裏切ったのはお前の方だろ」
「なんだと?」
「悪魔の末裔の芋くせぇ女なんぞに鼻の下伸ばしやがって……」
「テメェ殺すぞ!!」
「……よせニコロ……!」
鉄格子から腕を出すが避けられてしまう。そしてグリーズは性懲りもなくサシャへの罵倒を続ける。
「俺に毎晩あの女の事を聞かせやがって……あの売女が死んで正気に戻るかと思った俺が馬鹿だった」
「テメェ……今……なんつったッ!?」
「わかるように言ってやるよ……あの売女は穢れた悪魔の────」
「は……は?」
突然、グリーズの頭が撃ち抜かれた。
「なっ、なんてことしやがる……」
「……イェレナ!?」
そしてそれはオニャンコポンにとっても予想外のことだったようだ。
「彼の非礼をお詫びいたします」
イェレナは俺たちに頭を下げ、『エルディア安楽死計画』なるものの全容を話した。なんでも、子供を生まれないからだにさせることで今後永遠にエルディア人、ユミルの民を生まれないようにするらしい。なんとも理想論じみた計画だった。それに指摘を入れると彼女は答えた。
「万全など、どこの国にも存在しません。しかし巨人の脅威、血と涙の歴史に終止符を打つものが存在したということだけは事実です。ジークとエレン。人類史があと何千年持つか分かりませんが、これほどの偉業を成し遂げるものが今後現れるでしょうか?」
「……戯言を」
つい呟いてしまった。
「かの兄弟はこの先何千年も語り継がれる象徴となるのです。古代の神々がそうであるように。そして2人は死後も救世主として人類を照らす太陽となり────」
はっ、
「くっ────」
「……?」
笑い声がした方を、イェレナは見つめる。
「ぐふぅ……ぐっ……」
「どうされましたか?」
「いえ……そのような……尊い、お考えがあったとは……感動……致し……ました……」
「……それは良かった……」
「ぷふっ」
そんなアルミンを懐疑的な目で見つめるジャンとコニーが少しツボに入ってしまい、俺は笑いをこらえるので必死だった。
「嬉しいです。あなたにもわかっていただけて」
「イェレナ!! すぐに来てください!! 侵入者が……!!」
そうしてイェレナたちが去っていった後……。
「ははっ、アルミン、名演技だったぞあれは」
「え……あ、ありがとう……」
「てか、このままここにいてもいいのかよ、侵入者がどうとか言ってたぞ?」
「はぁ? 知るかよそんなこと、俺達には関係ねぇよ」
「コニーお前なぁ……もし巨人継承者だったらどうすんだよ。下手したらこの地下牢だって潰れんだぞ?」
「はっ、そんなことになる前に脱出すりゃいい話だろ? ほら、あの死体に鍵が……」
「あ……あれを……使うのか?」
そんなことを話しているうちに、地上の方から大砲のような音と、巨人化したエレンの咆哮、そして顎と鎧の雄叫びが聞こえた。
「嘘だろ……?」
グリュックに魅力は感じますか?
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感じる
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感じない